詩人:どるとる | [投票][編集] |
あてどもなく日々を旅する旅人よ
これからどこへ行くのですか?
時代がいくら進もうと季節がいくら流れようと歳をどれだけとろうと
永遠に変わらないものを持っていたい
行く宛てなどなく
地図さえない旅だから
不安だらけの毎日
それが当たり前なのさ
暗澹たる思い
浮かんでは沈む太陽
こらえきれぬ涙
ふと立ち止まる
道の上
雲がちぎれてゆく
風に吹かれて
もの思いに黄昏て
帰り道はいつもながら淋しさであふれてる
言い訳ばかり繰り返しては 人のせいなんだと自分の過ちをごまかそうとしてる
そんな僕は僕自身だめだと思うけど
正しさだけを抱きしめていても
見えないものがあると思うから 半分だけ悪魔になるよ
風に吹かれて
柄にもなく黄昏て
自転車ころがして長い長い坂道をくだる
小さな僕の言い分はすぐに僕より大人たちの鋭い意見に押しつぶされてしまう
そんな僕をかわいそうだとか思ってくれるのは うれしいけど
そんなときは限りなく独りきりで泣いていたいのです
生まれたときから不器用で 人の言うことなんてまともに聞けない僕だけれど
愛するものが傍にある
大好きなものを持っている
それだけでなんとなく素晴らしい人生
そういえる
そして今日も日は暮れてカラスが鳴いている
バカにしたように鳴いている
何かを嘆くように鳴いている
僕は街の片隅
夜の端っこで
風に吹かれてる
水銀灯に照らされて
切なさに押しつぶされて
言葉の死骸を抱きしめて
持ちうるすべての策は失敗に終わって
ただただ僕は打ちひしがれてる
押しては引くような
時の波にさらわれていく1日を見送って
小さく手を振るよ
避けようもないさだめのような風に 吹かれて
青い夜を見つめてる。
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朝は目覚ましと格闘して 睡魔と戦う
敗北した朝は 二度寝して遅刻する
勝ち誇ったような顔でもその寝癖では情けない
朝ご飯はいつもパン一枚と珈琲一杯
慌ただしく支度して
出かける7時過ぎ
僕の毎日は常に時間との勝負
一分一秒さえ無駄にはできないね
『ただいま』と言って出かけた朝も
気づけば 日は暮れてカラスが鳴き 五時のチャイムがひびく
『おかえり』と小さくこぼして部屋の中
倒れ込めばだいたい僕の1日は もうこれ以上 急かされる事はないさ
風呂にゆっくり浸かり
子供みたいに百まで数えたら のぼせぬうちに出るのだ
これがなんらおもしろくもないただの一般人の生活の記録
繰り返し 繰り返し
時間の中を行ったり来たりして その内
あっけなく死んでゆく
それが幸せかは わからないけれど
とりあえず今は同じ事を何度も繰り返すよ
あくびしては 寝ぼけまなこでカーテンを開けて 身支度ととのえたら いつものように出かける
変わらない生活のリズム 乱さぬように
普遍的な毎日を暮らすのさ
これがだいたいの人間が味わってる言葉にもするまでもない
当然なる生活の記録
これがなんらおもしろくもないただの一般人の生活の記録
そしてまた目覚ましが夢から僕をたたき起こすように朝を告げて 跳ね起きてはじまる ストーリー
流れるように
流されるように
川の流れに
合わせて
僕らは
生きてゆく
徒然なるままに
したためる 日常の原風景
素晴らしき僕らの生活の全記録
死ぬまで どうかおつきあいを。
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わざと人の目を避けるようにして
生きてる僕を笑えるかい?
完璧な人の欠点を気づけば探している
そんな自分は自分でも好きになれない
今日も頑張ってるよ
今日も頑張ったよ
何かを耐え抜いたよ
何かを貫いたよ
またひとつ何かなくしてはまたひとつ何か手にしていた
そして言い訳こぼす僕の隣で いつも
街の灯がやさしく
揺れている
美しいとは到底
いえない僕の心
誰かに愛されたいのに
誰も愛せない
そんな矛盾を抱えたまま 広がる闇を感じていたよ
明日も頑張るつもり
明日も頑張る予定
何かに追い抜かれて
何かを追い抜いて
またひとつ何かを学んではまたひとつ何かを忘れてるんだ
そして 涙をこぼす僕の隣でいつも揺れているのさ 街の灯
そして結局いつも
傍にいてくれるのは
君だけ 君だけだね
やっと気づいたよ
やっと気づけたよ
そして僕の長い話を聞いてもまだ聞きたがる君の図太さに愛を感じる 真夜中
そして言い訳をこぼす僕の隣で いつも
揺れている やさしい街の灯
冬の寒ささえ 感じさせぬ 包み込むような君のぬくもりに僕はまた負けてしまう
ああ長い僕の言い訳と涙の夜
いつも いつも
いつも そこにある
嫌いなような
好きなような
人が だんだん特別になってゆく
だんだん一緒にいるのが当たり前みたいになってゆく
それはそれは長い夜だった
それはそれは長い言い訳だった
でも君は少しもいやがることなく聞いてくれた
ただそれだけなんだ
ただ それだけなのに
ただそれだけが僕をおかしくさせた
なぜだろう?
君が誰より
何よりも
愛しくて
しかたないよ
今夜もまた 聞いてくれるかい?
僕の長い言い訳と
情けない
涙のわけを
ああ長い僕の言い訳と涙の夜
迷いのないその微笑みに 僕も迷わずにこたえよう
僕は君が大好きだぜ。
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死ぬまで人なんて
愛さない
そう思っていたのに
ある日突然どうしちゃったんだろう
雷にうたれたような衝撃とともに胸の中に生まれた切なさひとつ
君が好きなんだ 誰より 何より
はじめて出会ったときからずっと止まらないこの胸の高鳴り
どうしてだろう
伝えたいのに
届けたいのに
臆して何ひとつ
できない
僕がいたよ
今は懐かしいかがやく青春のかけら
僕の胸の中に今でも突き刺さって抜けないよ
君は今 どこで何をしているのかな
幸せですか?
だとしたら 不思議なんだ 心から喜べるようなちょっと残念なような気持ちです
心から君を好きだったから
これからもきっと忘れることのない
青春の古びた記憶
甘酸っぱくて
ちょっと切ない
今だから懐かしく思える青春のかけら
君のくれた小さな笑顔が記憶からだんだん消えてゆくのを望んでるような望んでいないような
不思議な気持ちで何度も君を思い出すだろう
今は懐かしいかがやく青春のかけら
やっぱり幸せでいてほしい
そう願う僕の心にはもう迷いはなかった
心の中に残る君の思い出に手を振るよ
さよなら バイビー
僕の青春のかけら。
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春は ひとり
桜並木を歩き
はじまりの風を
感じながら
感慨もひとしおに
別れと旅立ちの支度をそれぞれととのえる
夏は暑さにまいり
けっしてなれない
だるさに ため息をついて汗をぬぐい
緑の中を駆ける
風になる
秋は切ない色に染まった並木道を歩く
紅葉がはじまると
木々は いよいよ
赤に黄色に染まり
見応えのある
景色を見せる
冬はひたすら 寒くて 凍てついた手を
こすり合わせて
こたつの中
丸まる猫になる
白いため息
ひとつつくと
春のあたたかさを
恋しく思う
ただただ何もかもが
あっというまで
なにをしたのかさえ忘れてしまうほど
たくさん いろんなことがありすぎる一年
春夏秋冬 めぐる季節はまるで映画を観ているように 次から次へと移り変わるよ
季節ごとに色を変え
空も木々も人の心も
少しずつ変わってゆく
街も夢も趣味も好きな食べ物も いつの間にか変わってる
その内大人と呼ばれる歳になって
働くようになると
僕は偉そうになる
その内季節の色なんて気にしなくなるほど忙しくなる
自分でもわかってる
そんなの嫌だ
でも僕は大人になってしまった
心も身体も
嫌っていうほど
汚れてしまった
春夏秋冬めぐる季節はまるでシアターのように瞬く間の内に僕の瞳に映る景色をあざやかに変えるよ
僕はいつでも主人公のつもりさ
季節というドラマの中でただ笑ったり泣いたりすることが僕だけに与えられた特別な役割なのさ
ただただ何もかもが
あっというまで
なにをしたのかさえ忘れてしまうほど
たくさん いろんなことがありすぎる一年
春夏秋冬 めぐる季節はまるで映画を観ているように 次から次へと移り変わるよ
あざやかに変わるよ
そしてまたはじまりの風は吹き始める
そしてまたこの街を埋め尽くすほどに美しき桜は咲く。
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仕事からの帰り道
ため息ひとつ
思えばこの頃いいことなんか何もないんだよ 心から笑えずにいます
生きるということは
ただそこにいることで果たされるなら
働くことも歩くことも無意味だね
生きることの喜びもわからないね
泣いて笑って そのうち 誰からの記憶からも消え去ってゆくのが僕らの運命
花のように 散りゆく葉っぱのように
僕はいつでも僕だ
明日も僕が僕であるためにたったひとつの今日を生きるのだ
何度でも何度でも
ひとりぽっちの
さみしい帰り路を歩く。
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長いこと僕の手をわずらわせた夜がやって来ました
時間の波が素直に引くように
静かな街並み
消えた人影
子供が遊ぶ無邪気な声も聞こえない
誰もいない 道にぽつんとある 自販機の明かりだけが遠めにも揺れているのがわかるよ
なんとなく 何気なく 僕は悲しくて
驚くほど 思い悩むほど 今は切なくて
言葉にならない気持ちだけが 胸の奥をしめつける
夜の灯りがどことなく泣いている
そんな気がして仕方ない
慰める言葉もない
この僕には
惨めなこの姿が
似合ってるのかな
僕の心はガラスのように儚くて
少し ふれられただけで 壊れてしまうほどもろいのさ
涙は ビー玉のように煌めいて
美しいけど
安っぽい
ガラス玉さ
今は強く前に進むため 笑おう
夜の灯りが泣いている
僕も泣きたいよ
でも今は 明日のために 笑おう
強く笑おう
それが本当の強さだと知る時
僕は本当の大人になれる
そんな気がする
笑われたっていいさ
ちゃちなプライドぶら下げ
風に吹かれて
黄昏の中で見つけた答えだ
僕はそんな自分を誇りに思う。
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ため息が出ちゃうよ
こんな夕暮れに
赤く染まった
空眺めながら
明日のことを
考えていたら
不安に押しつぶされそうでこわいんだ
厚い雲が揺れている
不安なのは僕だけじゃない そんなことわかってるけど
目をそらしてしまうよ
現実をうまく見つめられないよ
いつも気づきゃ俯いてるよ
だけど少しずつ前に進もうとしてる
この見えない勇気だけは疑わないで
今は独りきり 世間の冷たい風に吹かれて
答えを 探してる
長い長い旅の途中さ
大切なもの
大事なこと
見失わないように
歩いていこう
いつでもどこでも
笑ってられるほど気楽な心は持ち合わせてないけど
涙流れる時は
慰められるよりも
気がすむまで
泣きたい
そしてまたひとつ
強くなるよ
今はまだ旅の途中
あわてることはないのさ
ゆっくり ゆっくり
歩いていこう
訪れたこの夜に
おびえないで
夢の扉 一緒に開け放とう
一本の煙草のようなはかない人生
吸い終えるまで
ほどほどに暴れます
愛と平和 胸に刻んで
旅はつづく 旅はつづく
何度でも日は昇り
何度でも日は沈み
僕は何度でも
笑うだろう
泣くのだろう
時々、生きることに
投げやりになってしまうけれど
負けず 風に吹かれて
明日の自分によろしく言ってやろう。
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言葉なんて役に立たない 黙ったまま風に吹かれていよう
限られた時間の中で
誰もがそれぞれの時間を暮らしてる
悲しみも喜びも
切なさも
何もかもが全て
ここに生きている
自分を証明するための証ならば
ここに生まれて
良かった
明日は薔薇色に染まるよ
いつかは尽きるこの命 燃やしながら
もっともっと
生きる喜び
感じたい
ここに生まれて
良かった
そう思えるように
何度でも何度でも
ここに生まれて
良かった
そういえるように
いつまでも
いつまでも
何度でも何度でも
僕は日々生まれ変わる
新しい自分に
新しい自分に。