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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[2439] 涙の夜を越えて
詩人:どるとる [投票][編集]


涙の海を軽々越えて
たどり着いた安らぎの夜に自分励ますための唄うたってる

夢を見たよ
僕は僕に言われた
おまえは
なんのために
生きてるの?
僕は何も
言えなかった

またひとつ
涙の夜を越えて
僕はまたひとつ
大人になる。

2011/02/05 (Sat)

[2438] 家に帰ろう
詩人:どるとる [投票][編集]


日が暮れたから
家に帰ろうよ
ママの手に引かれ
家路を歩く
子供とすれ違った

僕もあんなころがあったんだな
なんだかいろんなこと思い出して泣けてきた

今は君の待ってる
家に帰ろう

ローンはまだずいぶん残ってるけど
君の幸せ考えたらやすいもんだ
一円もケチらずに
今年こそは全額 返してやるよ
君の前で豪語した

住宅街に夕日の赤みを帯びた 陽射しが優しく輝く
ほらね どこかで今日もただいまとおかえりなさいが聞こえるよ

悲しくても帰ろう
嬉しいならなお帰ろう
君の家なんだよ
ドアを開けなさい

君の家には 愛はありますか?

帰った途端 泣き出す君は 大げさだとは思うけどやっぱり嬉しいもんだよ

ただいま…
お腹すいたよ
デザートは君がいい…

なんてなんて
言いながら笑ってる

ふいに見た窓の外は星の綺麗な夜。

2011/02/05 (Sat)

[2437] 君が笑ってる
詩人:どるとる [投票][編集]


なにがおかしいのかはわからないけれど
なに笑ってるの?
なにがそんなにおもしろいの?

ピエロでもないくせに
他人の不幸を笑う君
もし自分に同じことが起きたら笑ってなどいられないくせに指をさして笑う君を見ていたら
自分も同じことされたらどうなの?
まだ、君は笑ってる

君のそんな笑顔は見たくない
天使の顔をした悪魔のようさ
君が笑ってる

そんな君は嫌いさ
君が笑ってる

ほらね笑ってる。

2011/02/05 (Sat)

[2436] 僕の立場
詩人:どるとる [投票][編集]


空を飛ぶ鳥に 時につよい憧れ抱く
僕もあんなふうに心から自由になりたいと思う

所詮 僕など 鳥かごの中の鳥
餌を与えられないと
死んでしまうのさ

会社という名前の
飼い主に飼われて
僕たちはいつも
大きな手のひらの上で踊らせられてるピエロ

言えるもんなら叫んでみろ
言いたいことを全部
お尻ペンペン
あっかんべー
そう言われてるようで腹が立つんだ

時間に縛られて
思うように
動けない日々、明日は視界がわるすぎて見えないぜ

社会人はみんな
世の中のペット
甘い鳴き声で
じゃれているうちは
扱いは丁寧だ
だけれどひとたび
牙を剥こうものなら
突き放されても
文句は言えません

僕の立場なんて
最初から無い
僕の居場所なんて
最初から無い

飼い慣らされてるふりをいつまでしていればいい?

愛想笑いも
世辞を言うのも
そろそろ限界なんだ

僕はどれだけ僕を
押さえつけていりゃいい?

言いたいことなんて山ほどあるけど
言えねえだけなんだ
ハイ、ドードー
マテ、 オテ
こんなんじゃまるでペットじゃねえか

僕の立場なんて
奴隷のようなもんだ
いくら金積まれたって 銀行に 詰め込まれたって 自分殺して他人を敬うんじゃ
生い先は短いな

視界は開けない
まるで長い長い長いトンネルをいつまでも抜けられずにいるような日々

ため息と一緒にビールを飲み干した。

2011/02/05 (Sat)

[2435] 七福神/モテない男のブルース
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独りがかっこいいと思っているのはおかしなことだと思うかい?
これでもかっこつけていると僕は思ってる

神様が気まぐれに振ったサイコロの目がたまたま 僕をこの世界に導いただけの人生

モテない男は有らん限りの言い訳で ほつれた部分を 巧妙に隠したつもりで
はみ出した 涙を隠しきれず 今日も神様に八つ当たりしてるのさ

勝手なもんだね
いいことがあれば神様に感謝するってのに
少しうまくいかないとまた神様に八つ当たりする

モテない男はいかにも売れそうもない 風の中に消えるだけのちっぽけな唄口ずさみながら 見えないギターを弾くのさ

モテない男のブルースよ

世界をオレ好みの瑠璃色に染め上げろ!

2011/02/05 (Sat)

[2434] 愛があふれてる
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晴れた日には自転車で
雨の日には傘差して
出かけましょう
何かを探しに
出かけましょう
太陽が出てるなら
お日様の下に
顔を出しましょう

そりゃ生きてれば
悲しいことは
数えきれないほど
あることでしょう
でもそれをもしも
当たり前なことと
割り切ってしまえば
そうね そうだよね
それだけで話は終わってしまうね

だから

誰かが泣いているなら せめて傍にいてあげたいんだよ
誰かが笑っているなら 一緒に笑いあいたい

ただそれだけのことがこんなに難しいなんて思いもしなかったけど
不器用なりに
恐々でも
少しずつ
歩み寄ってゆく

君の隣へ

胸を張って
『彼氏』なんだと
言える日まで

べつに何かを変えるとか 何かを改めるとか そんな気なんてさらさらないね
だけれど君のことが僕はこんなに好きなんだよ
わかるかな?
こぼれんばかりに愛がこの胸にあふれてる

ただそれだけのことを言いたいがために
今まで 走ってきたよ
今まで 生きてきたよ

息をきらして
今 ゴールテープを切った 歓声はないけど君が倒れるように
本音 こぼしたとき
全て受け止めてくれた

ありがとう
愛してる

ありがとう
愛してる

こぼれんばかりに愛がこの胸いっぱいにあふれてる

あふれてるんだよ。

2011/02/05 (Sat)

[2433] 題名のない愛の唄
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たとえばここに画用紙が一枚
もしもあったならば
僕は何を描こうかなあ
そうだ君の顔を描こう

真っ白な紙の中に
まばゆい愛を閉じ込めて
笑った顔も
怒った顔も
泣いた顔も
全部 好きだよと言いたいな

柄じゃないけれど
たまに思うんだ
僕が世界一愛してるのは君だけだって事

見えない花束を贈るよ
永遠に忘れられないメッセージ添えて
流れる 題名のない愛の唄
まるで魔法のように
さっき喧嘩していたばかりなのにもう仲直り

青いこの地球に生まれて もうはや20年あまり
いろんなことそれなりにあったけどね
思えば何ひとつ変わってないな
大人になっても
幼いままだ
でもそれが時に自分を助けてくれるんだな

だからこのままでいいや

変わらないことの素晴らしさも
変わってゆくことのはかなさも
全て 整理なんてつかない 散らかったままがふつうなんだよ
乱れた精神状態を正常と呼ぶならそれは間違えなんかじゃないんだ

星ひとつ今視界に横切るよ
永遠に忘れられない夜がもし今夜なら
唄おう 題名のない愛の唄
そうさ種も仕掛けもない摩訶不思議な呪文を唱えればたちまち
距離は急速に縮まるのです

紙に描いた君の顔はどことなく 悲しげだった
いつもいつでも一緒にいられるわけじゃないから 寂しい思いさせるけど
もしもこんな馬鹿な僕を待っててくれるなら わるい思いはさせやしないよ

星が綺麗な夜に
君の家のドアをノックするよ

そしてとびきりの笑顔で君にこの愛を届けましょう

題名なんか必要ない
かっこつける必要もない
僕は僕のまま
馬鹿なまま
愛されて
ありのまま
愛されている

ほらね、こんなことしてる間にも
星はいくつも夜空を流れていく

今わかったんだ
いちばん大切なこと

頷く僕と君の心の中にはもう迷いなんかひとつもない

たどり着く明日は
今日なんかより
ずっとまばゆいぞ。

2011/02/05 (Sat)

[2432] 最後の景色
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あなたが明日
もしも 視力を失うとしたら 最後にどんな景色を見ますか?

そんな明日をひかえたあなたにとって 明日になるまでに見る景色は全て 最後の景色になる

時間を惜しみながら
1秒さえ 無駄にせずに眠ることもなく
一日中 家を空けても明日には 何も見えなくなる

死ぬわけじゃないけど 死ぬよりももしかしたら 悲しいかもしれない
美しいもの
輝くもの
醜いもの
何かわからないもの
何ひとつ 目には映せない 映らない
そんな明日が来たら
君ならどうする?
僕ならどうする?

最後の景色を見たときに想う 見えない目からこぼれ落ちる涙さえ見えない

最後の景色は
君になんていっている?
君になんていっているの?

少しずつ失われてゆく視力はまるで
世界が暗闇に包まれていくようで
とてもこわいな

世界から黒以外の色がなくなる瞬間に
人は何を思うのだろう

死んだわけじゃない
植物状態みたいに意識がなくなるわけじゃない

僕は生きている
生きているのに

何も見えないという事実の重さ

結局最後の景色は
なんだったのだろう?

まるで無意味で
じつにいい加減だ

視力がなくなる瞬間同時に僕の中から
純粋さも消えた。

2011/02/04 (Fri)

[2431] 風に吹かれて
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凍えた 両手を
ポケットに入れて
とぼとぼと帰り道を歩いてる

さびしさが吹き抜けていく
ひゅるりらら
誰もが 無愛想な顔しながら世知辛い世の中と闘いながら行き交う人生という交差点

僕も芯まで凍るような冷たい風に吹かれて

言葉さえ僕を見放した

今夜は容易には眠れないと想う。

2011/02/04 (Fri)

[2430] 今日も必ずどこかで誰かが
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今日も必ずどこかで誰かが死んでいるのさ
ありそうでないような話だけど本当にあるから悲しい

今日も必ずどこかで誰かが生まれているんだ
元気な声をあげながら 母の胸に抱かれて無垢な笑顔浮かべる

今日も必ずどこかで
朝は誰かを急かして
今日も必ずどこかで
沈む夕陽を眺めて
涙抑えきれない奴がいるのさ

今日も必ずどこかで
誰かと誰かが結ばれて もしかしたら誰かが誰かに愛の言葉
伝えてるかもしれない
そしてどこかじゃ
愛が終わってるかもしれない

今日も必ずどこかで
雨に濡れてる人がいて
今日も必ずどこかで
青空眺めて
微笑む人がいる
大切な人と寄り添って素敵な景色眺めながら
時差も季節も関係なくみんな生きているよ
それぞれ今を精一杯生きているんだよ

広い世界だから
いろんなことがあって当たり前さ
君は笑えましたか?
それとも悲しかったのでしょうか?

僕は今 この世界に生きてるみんなに問いかけたい思いだよ

聞かせてよ
話してよ
君の1日を
君の見た景色を
君が笑う理由を
君がうつむくわけを
君がその人を愛す意味を
君が生きている動機を

今日も必ずどこかで
誰かが死んでいる
だけれど 必ずどこかで誰かが生まれている

不思議だね
人のはじまりと終わりが重なる日もある

どこかじゃ葬式だ
どこかじゃ結婚式だ
どこかじゃパーティーだ
どこかじゃロマンチックな食事会だ
どこかじゃ二人だけの素敵な夜だ

そうさ

今日も必ずどこかで
誰かが 生きている

今日も必ずどこかで
誰かと誰かがお辞儀してさよならと手を振る夕暮れ

さも当たり前のように繰り返す毎日の中でたとえば君なら
一度しかない今日をどう暮らすのですか?

そして そんな今日もいつか 遠い昔話のように語る日が来るね

明日には何事もなかったかのように
笑ってる僕がいて
今日のことをおもしろおかしく話してる。

2011/02/04 (Fri)
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