詩人:どるとる | [投票][編集] |
最近笑えないよ
うまく笑えないよ
光に照らされ
闇の中
手探り 夢を探す
明日が見えないよ
何も見えないよ
大嫌いなはずの愛は
本当は大好きで
遠ざければ遠ざけるほどに恋しくなる
愛されたくなる
灯台の光に
照らされたくて
酸素を求める
魚のように
小さなあえぎを漏らしながら
夜の片隅で
バラバラになった
心のかけら 集める
おやすみ
また明日
いい日になりますように
神様にでも祈ったら完璧だよね
さよなら
また明日
溶けていく意識の中で今日の僕は静かに死んでゆく
明日には生まれ変わった新しい僕で
生きてゆくよ
おやすみ
また明日
視界の隅に流れ星が流れても 眠たさが何よりも勝って僕は感想のひとつも浮かばない
明日はどんな日になるかなあ
晴れるかなあ
雨かなあ
そんなことは全て明日になればわかるからいいや
今までの僕は死んでていくつもの僕の屍の上に今日の僕がいる
そして今日の僕も明日になればきれいに死んでいるよ
そして
全ては白紙に戻るのさ
おやすみ
また明日
何も言わないでおこう
きれいな言葉なんか要らないよ
ただおやすみを言うよ
弔うように
冥福と復活の火を焚いて
僕は明日にそなえます。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
たばこを一本吸って
灰皿にもみ消すように
僕の1日はこうして終わるんだよ
ぼーっとした頭で
跳ね起きて朝を迎え
夜になるまで
ずっと寝ぼけていた
たばこ一本分の時間をこうして吸い終われば
あとに残るのは
もみ消した吸い殻と
それによく似た
まこと出来損ないの記憶だよ
帰り道 月を眺め
へたくそなスキップで
小さな水たまり飛び越えて
もの思いに鼻歌
奏でれば
あっという間に家に着くよ
今日があるから明日がある
明日があるから頑張れる
大切なのは期待するより
希望を持つことさ
君が待つべきは
希望のある明日だよ
期待などするな
希望を持ちなさい
無理に笑わなくてもいい
無理に他人の話に合わせなくてもいい
独りが辛くないなら
このままどこまでも
強がっていられるところまで強がっていよう
いつか、昇る
太陽を待ちわびて
夜は朝へと駆け上る
少しずつ 少しずつ
なにもない世界に描かれる新しい1日
目が覚めてはじめて
僕は僕が僕なんだと思い出す
さあ 今日もはじめよう
しおりを挟んだところから歩き出そう
物語の続きを描いていこう
一歩踏み出して
そこから全てははじまる
筋書きのない明日へ
予定も立てずに踏み込んでゆく
無謀な僕は僕という名の物語の主人公さ
負けるはずはないんだよ
約束された明日へ
ちょっくら夢を叶えに行こう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
もう終わりなんだね
長かった1日も
街の灯りが燃えて
ちらほらと
切なさも漂って
さよならの歌
口ずさんでしまうほど 静かなんだ
暗闇の中
明るい話はできないよ
愚痴ばかり
言い訳ばかりが
こだまする
大したことは何もなかったけど
どこか満ち足りた気分
この幸せな時間を
いつまでも忘れないように
記憶の中にしまっておこう
僕は今 さよならをするよ
ハッピーエンディンググッバイ
もう開けることのない窓
昨日の僕に別れを告げたら
新しい1日を待つ
僕にとって
繰り返す1日は
たばこ一本分だから
吸い終われば
跡形もなく消える
残り火さえ香ばしく
胸の中にくすぶって
ほろ苦いシミのようにまた今日のことを思い出すだろう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ほかの誰がなんて言うかはわからないけど
こうして無事に1日終えてここまで頑張ったのですから
迷わず悩まずためらわず自分にはなまるをあげましょう
その傷跡に
その涙のあとに
その切ない夜に
眠れない言い訳を考えるまでもなく
理由はいつも決まってるね
君は頑張ったよ
だれかの乱暴な言葉なんて気にするな
平静を装えば装うほど冷静じゃいられなくなる
当然、涙は流れる
大変だったね
よく頑張ったね
誰かの慰めや
誰かの優しさを
期待しないで
頑張った僕は
頑張った僕が
ほめてあげるのが
いちばんいいんだよ
頑張った僕を
頑張った僕が
ほめてあげるよう
それがいちばんだよ
他人なんて なんでも言えるさ
頑張った僕が知っているよ いちばん自分の頑張りを
だから頑張った僕を
頑張った僕がほめてあげよう
少しは楽になる
少しは明るくなれる
明日への不安が
少しは和らぐだろう
ほら、月を見習って
僕も輝いてみよう
いつまでもしょげてないで
元気を出していこう
頑張ったよ
僕は頑張った
僕がそれをいちばんわかってるんだ
だからいいじゃないか
頑張ったんだから
頑張った僕を
頑張った僕が
ほめてあげて何が悪い?
頑張った僕と
今夜は祝杯だ
涙の味のする
お酒をのもう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
言葉にすればあまりに簡単すぎて笑えるね
だけれど この胸の中に溢れるあなたへの思いは涙ものだよ
愛の歌を歌おうかな
へたくそだけど
できるかぎり精一杯 歌うから
この夜空に輝くいくつもの星の数より
この世界で生きている人の数より
ずっと
ずっと
ずっと
あなたを愛してる
言葉にしただけでドラマのセリフみたいで
恥ずかしくて照れくさくて 思わず笑っちゃうね
でも大事なことはいつだってドラマなんかじゃ伝えきれない
愛はそういうものさ
この街に住んでるたくさんの人の数だけ
この地球に咲いてるたくさんの花の数だけ
ずっと
ずっと
ずっと
あなたを愛してる
いつもいつも
気にかけてる
すれ違うたび
わかるんだ
君の大切さ
心が先に歌うよ
愛の歌
この広い世界で
ただひとりのあなたへ
僕は歌う
言葉になんかならない思いを…
この夜空に輝くいくつもの星の数より
この世界で生きている人の数より
ずっと
ずっと
ずっと
あなたを愛してる
おじいちゃんと
おばあちゃんになっても
あなただけを愛してる
嘘じゃないんだ
ずっと変わらないのさ
あなたは僕だけのものだから
この手は死ぬまで離せないよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
人には誰にも泣きたいときがあるから
たとえ自分がわるくても泣きたいときがあるんです
ピエロみたいに悲しいのに泣いていたような今日もやがて日が暮れて
カラスも巣へと帰るころに
オレンジ色の夕焼け空を見上げながら
僕も家路を歩いてる
行ってきますと言ったまま
どこか遠い異国へ旅立ってしまいたい時もあるけど
なぜだか無意味な使命感に圧されて
生活に閉じこめられたまま
繰り返す毎日にあくせくしています
流しても流しても
きりもなく頬伝う
涙は見えないから
説得力なんて
かけらもないけど
優しいあなたには
見えているようだね
だけど今は何も言わないでそっと抱きしめて
結果などは 見ないふりをして
そこに行き着くまでの過程を大事にしようね
人には誰でも死にたいときがあるから
そんなときには早く仕事切り上げて猛スピードで帰るんだ
走っても走っても
どんどん遠ざかる
夢はいつの間にか
諦めてた
後悔なんてないけど
優しい眼差しで生きてるあなたは僕とは違う世界を生きてる
大したもんだ
そんなに嫌なら
とっとと死んじまえばいいけど
まだまだ生きたい
そう思うのは
不思議だけど
当たり前だね
そうさ
流しても流しても
きりもなく頬伝う
涙は見えないから
説得力なんて
かけらもないけど
優しいあなたには
見えているようだね
だけど今は何も言わないでそっと抱きしめて
闇を照らす
灯台の光よ
僕の行く先を
照らしたまえ
きらめく真珠のような涙よ
輝く星と成り変わり
僕の心に降り注げ
まだ越えられぬ夜を
不条理なこの連鎖を
断ち切るような
歯切れのいい
夜明けよ
この涙を知っているなら。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ママ、ただいま
空振りの挨拶だから返事は返らない
ママはお空の上だから
男手ひとつで育ててくれたパパにはわるいけど内緒で
休みの日にはひとりママの墓参り
何時間も話し込んだよ
いつも友達のママを見るとね
ママの優しいあの顔を思い出してしまうよ
僕にはママの思い出はあまりないけど
あの日、デパートに行っていっしょに買い物したこと
今も覚えているよ
やがて大人になって
僕はパパになっても
ママは僕にはいつまでもママだから
あなたがいなくても
しっかり生きていきます
あんまり自慢できるような大人じゃないけど
ママが言葉じゃない何かで教えてくれた優しさを大切にします
ママの思い出だけを残して時間はどんどん過ぎていき
やがて僕はパパになって愛する人と二人幸せになる
ママが生んでくれた
僕だから
ママのように僕も
いつか子供にめぐまれたら 優しさを教えてあげたい
そしてママの思い出を聞かせてあげたい
僕の自慢のママの話を。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
何かを忘れてないか?
大事なこと
どうでもいいこと
何もかもいっしょにしてないか?
最近はため息で
1日が暮れる
すべてが空回り
夢の終わり感じる
そんなときも
悲しいときも
嬉しいときも
歌を歌いましょう
ギターを弾きましょう
歌えばラララ
元気が出るさ
だから
だから
ギターを弾きましょう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
心は風船のように
ふわふわと自由気ままに一人歩きする
魔物よ 静かに
眠りなさい
朝が来たなら
お前の出番は無いよ
ふわふわといつでも
生きていたいのさ
ふわふわといつでも
詠っていたいのさ
そんな僕を見て
あなたはただ笑う
あなたはただ笑う
ふわふわと
ただ笑う
二人は風船のように
ふわふわと風船になって 笑いあっていた。
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指揮者のように
タクトを振るように
時間が流れてゆく
月は輝き
魔物が笑う
こうもりは
長い眠りに着いてる
これは一夜かぎりのオーケストラ
逃したら もう二度と聴けない
今夜かぎりの碧い夜
言葉は要らない
ただ美しさだけが際立つ音色の中
譜面もないのに見えない五指が奏でる
無限大に広がるメロディ
君だけに訪れる一夜かぎりの奇跡
窓を開ければ広がる星空のオーケストラ
今夜かぎりの碧い夜。