詩人:どるとる | [投票][編集] |
愛と平和を何と比べますか
命と金はどちらが重いですか?
わかりきったことでも僕はたやすく間違えて
心の天秤
欲望のままに
傾いて
そのたび
誰かが傷ついている
そのたび
自分を傷つけている
そんなことさえ
わかってるのに
天秤は 愛よりも命よりも金を優先しろとばかりに傾く
罪を犯さないだけで
邪悪な心抱いた僕は
罪人 予備軍さ。
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モザイクの砂嵐
ジャリジャリした
感覚 抱いて
歩き続ける日々
大人っていうには
幼すぎる思考は
簡単な計算でさえ
ウケツケナイようさ
頭の中にあるのは
下半身だけ
アダルトな
際どいイメージさ
もはや
そんな腐った
思考に埋め尽くされてる僕の世界
飛べない羽根なんて
むしって 歩き出すんだ その二本の足で
言い訳並べる暇があるならば 兎に角
片っ端から 行き当たりばったりで 挑んでいくんだ
風に吹かれて
黄昏たりなんかして
砂の混じったモザイクの砂嵐
降り止まない豪雨
旅人は地図も持たずに行く先も知らない
旅を続ける
さなぎから蝶々になるように
今が脱皮の時なんじゃないかい?
それを思えば
向かい風さえ
追い風に見えてくる…
笑えない冗談なんて無視して 先を急ぐんだ 友と別れて
御託を並べる暇があるならば 今すぐ
片っ端から 脈がありそうな未来の扉たたくんだ
風に吹かれて
欠伸なんかしたりして
風に吹かれて
黄昏たりなんかしたりして
オレンジ色の空に
今日も大きく
手を振るんだぜ
終わらない年寄りの世間話のような
だらだらとした生活の中にも確かにある
幸せってもんを今
握りしめて
リアルと向き合う
勇ましい僕の中にあるんだ
まだ咲きそうにない
小さなつぼみ
やがて、咲かせてみせるよ
何度だって何度だって
当たって砕けて
それでも立ち上がって
風に吹かれて
強がったりなんかしたりして
だれにも見せない
涙は路地裏にシミを残して
馳せ参じます
長い夢から覚めて
今日も開く
カーテン
太陽の陽射しが一段とまぶしいな。
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今、人は理由もなく人を簡単に殺す
今、人は理由もなく
人を簡単に愛す
美しい愛も誰かに抱く暇つぶしや憂さ晴らし程度の愚かな殺意も紙一重なんだ
簡単に人は子供をつくっては
簡単に捨てて
簡単に育児を放棄して
簡単に殺めて
簡単に捕まっても
他人ごとみたいに
笑ってる
命をたばこのようにもみ消して
そうして
失われる命は
たとえば 誰かのふざけた理由のない
殺意の犠牲になる人と同じで まったくの罪のない人なんです
それなのに
それなのに
生まれたときから
いい加減すぎる
親に振り回されてる
神も仏もない世界みたいだけど
僕には平和を祈るように願うことしかできないんだ
光のあたる場所に生まれた人
影の中で 涙を押し殺す人
いろんな人の中で考えてみたら
僕は幸せすぎるほど幸せだね
この街に命を簡単に奪うような誰かが
いるならば
こわくて夜も眠れない
自分が生んだ命なら
責任持って
その命を守るのが普通なのに
そんな当たり前なことさえできない大人はいくらバカでもそれ以下だ
光に照らされて
影ができるように
光と影がふたつあってはじめてこの世界は成り立ってるけど
人を愛すること
人を敬うこと
人を思いやること
それさえ忘れてしまったら人ではなくなるんだよ
軽率な人間が多すぎる
無防備な人間が多すぎる
僕は今日もそんな人間たちに囲まれてると思うとどこかむなしくなるんだよ
ただ 誰かのことを少しでも思いやれる気持ちがあるだけで
それは素晴らしいことなのに
それさえできない人間は悲しいことに
この世界には
たくさんたくさん
いるのでしょう
心を持っているならば
自分が人だというのなら
誰かを思え
自分を見つめ直せ
鏡に映るおまえの顔は
誰かのひとみに映るおまえの顔は
悪魔より醜いだろう
愛っていう言葉の意味をわかっているのでしょうか?
疑わしいな。
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頑張った 僕へ
はなまるをあげましょう
今日もたくさん泣きました
今日もたくさん笑いました
頑張ってない人なんかいないんだよ
みんなそれぞれ
今を抱えながら
悩みと格闘しながら
迷い 苦しみながら
生きてるんだから
自分の頑張りなんて誰かが決めるもんじゃないさ
自分しかわからない痛みや事情をふまえたなら他人になんか人生や生き方とやかく
言われるおぼえなんてないんだよ
なにをしてても
どこにいても
僕は僕のままで
仕事してても
遊んでても
ばかはなおらない
でも、僕の唯一の良いとこは楽天的なところ そして誰にでも優しくできることだから
気にしないで行こう
頑張ったよ
今日の僕は
頑張ったよ
いつものように
不器用だったけど
なんとか
頑張れたよ
それだけで
なんとなく
良い気がする
大切なのは
常識よりも
優しさや人間的な感情なのさ
だからそれを守れた僕にははなまるをあげましょう
二重丸の周りに咲く花びら
しあわせだと叫んでみよう
明日も変わらず
僕は僕のままで
生きていけばいい
それでいい
今日ははなまる
明日もはなまる
僕が変わらず僕で居続けられたなら
きっと誰かに優しくできる
きっと誰かを守れる
不器用だっていいさ
危なっかしくたって構わないさ
僕は僕のできる最善を尽くすだけだよ
はなまるもっと咲かせましょう
枯れ木に花を咲かせる勢いで何もない世界にしあわせを見つけよう
咲かそう
笑おう
泣こう
怒ろう
船を漕ごう
食べよう
寝よう
サボろう
好きなだけ
ここにいよう
許されるかぎり
生きよう
皮一枚でつながっていればいい
ギリギリのラインで
僕はうまい具合に
今日も生きている
苦労の多い人生のほうがスリリングで楽しいんだ
だから、これからも
僕は綱渡り
頑張るよ
自分にもっともっともっともっと
はなまるあげたいから。
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仕事帰り とんぼ返り
僕は家に舞い戻る
月の路をたどって
蛍みたいな小さな
家の灯り めざして
あまりに良い日だとはいえない1日だったよ
でも僕は僕なりに
頑張りました
だから後悔なんかないのさ
ため息と出がらしのお茶はほろ苦く
僕の人生はまるで幻のように はっきりとしないのさ
何がしたいのかも
何をすべきなのかも
いまいちわからない
それでも今日も
散らかった部屋
ギター抱え
奏でる ラブソング
世界がどんなに平和になっても愛や花であふれても
僕が幸せじゃなければそれは意味ないね
だから僕は精いっぱい強がっても
これっぽっちしか
笑えないんだな
ただ退屈な1日
朝から憂うつな1日
ばら色の1日
いろんな1日があるけど
だいたいはため息ではじまりため息で終わるんだよ
作り笑いがうまいピエロは今日も愛想振りまきながら
物陰で泣いてます
我ながら上出来な1日だったぜ
誰がなんて言っても僕は思いを曲げないよ
たくさんの涙を
たくさんの痛みを
知っているから
そんな僕自身を責められないんだな
僕も人を指さして笑えないんだな。
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僕の心の中の悪魔は
正しさを真っ向から否定はしない
そして
僕の心の中の天使は
間違いを犯しても
許すことはないが
僕だけを責めることはない
僕のいちばんの悩みは天使は天使らしく
悪魔は悪魔らしくないこと
正しさも過ちも
すべてが巧妙に
そして曖昧に
誤魔化されているんだ
悪魔は正しさを肯定はしないものの
否定はしない
天使は天使で
過ちをゆるしはしないものの
責めることはない
そんな矛盾がゆがんだ僕をつくり出すんだな
僕は正しさと過ちの中間にある
曖昧な世界の中で生きてる
わたしを形作ってるのはそんな矛盾の塊。
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肌に負った傷よりも
心に負った傷は深く
目に見える傷よりも
目には見えない傷は治らない
薬や消毒で治せる傷じゃなく誰かの言葉や誰かの優しさで治る傷もある
でも、見えない傷は一生心に残る
心についた傷がいちばん深い
肉体的な痛みもつらい
でも精神的な痛みもつらい
見えない傷を負った時
誰もがそれを知るでしょう
心を傷つけられた時
誰もがそれを知るでしょう
見えない傷をつけあって 傷つけあった昨日を思い出せば
どれほど自分がおろかだったか知るでしょう
だからこそ見えない傷をつけることは
それだけ重いことなのです
治らないのではなく
おそらく
治せないのだから
心に負った傷は深い浅いに関わらず
どんな傷も治らない
それは見えない傷だから。
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見失った
灯台の光を
僕は今も探している
忘れ去られた自販機のような
小さな明かりでも
今は欲しいのさ
形式的な挨拶を済まし
帰り道の途中
見つけた花に
ささやかな勇気をもらったよ
ぬぐえないさびしさを
ぬぐえないむなしさを
言い訳に何かを諦めて
数知れず きりもなくチャンスを踏み潰した
それでも構わない
誰かに嫌われても
黒い感情
抱いたまま
僕は生きていくから
時には親をうらみます
時には友をうらみます
時には己をうらみます
誰彼かまわずうらみます
そうやって人のせいにしても
仕方ないからうらむだけうらんだら
いつも疲れ果てて寝ています
こうやって笑っていれば美しい白い花なのに
ひとたび孤独抱いたら人は誰かをうらまないではいられなくなるんだね
悲しいね
それでも僕は今日も
誰かをうらみます
すれ違う人をうらやんでは勝手気ままにうらみます
心にもない
恨み言つぶやいては
滅入っている
僕の歌声は
こんなに
美しいのに
孤独なだけで
明日も見えずにいるよ
見失った
灯台の光は
明日こそは見つかるかな
自信なさげに
笑ってみせた夕暮れ
空は茜色
白い花が揺れてた
帰り道
僕は自分のあまりの汚さに 言葉をなくしたよ
それでもあなたが
恋しい
それでも自分が
愛しい
だからこそ
僕は、迷うんだ
過ちを犯すんだ
自分の美しさを
否定するんだ
綺麗なだけじゃ
わからない
本当の答えを
見出すように
白い花だったけど
汚れてみたんだ
たとえば誰かを
うらんだり
たとえば誰かを
うらやんだり
小さなことだけど
心に悪魔を宿して。
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何も変わらない
1日の中で
泣いたり笑ったりしてるだけで日は暮れて
あっという間に1日が終わる
大したことはできないし大したことをする気もないけど
ただひとつだけ
確かなことがあるんだ
わがままだけど
身勝手だけど
誰よりも
自分を大切にできる
今日も僕は僕だった
独りきりの夜
眠るまえに思ったよ
100%の自信を持って言えるよ
大丈夫、独りでも生きていける
僕の悲しみは僕だけにしかわからないさ
だからこそ、こんなにも強がれる
さあ
大海原へ漕ぎ出そう
船を漕ぐように
意識は遠ざかる
さよなら、さよなら
手を振る布団の中
電気が消えるように
夢に沈む刹那の安らぎ
大丈夫、独りきりでも
大丈夫、わがままでも
明日もまた僕は僕ならば
明日もまた僕でいれば
いくらだって笑えるから
いくらだってやり直せるから
おそれず前に進もう
自分で自分を励まして
無理せず歩いていこう
僕は僕で
変われるわけもないし変わる気もない
そんな僕のままで
生きていけばいい
それでいい
それでいいんだ。
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灯台の光は届かない
誰もいない闇の中
僕はわがままに
歌い続ける
希望の唄
すっかり汚れてしまった憧れをまだ握りしめたまま
夜だろうと
早朝だろうと
歌っている
希望の唄
幸あれ
幸あれ
栄えあれ
栄えあれ
むなしい声が口笛の矛先へと遠ざかってゆく
灯台の光は気休めさ
救いのない世界でただひたすらに
歌い続ける
希望の唄
名ばかりの天使の唄
天は我を見捨てた。