詩人:どるとる | [投票][編集] |
何回ケンカしても
たった一回の
仲直りで
単純な僕らはまた
笑いあえるのだ
心に雨が降るときには
かならず僕には君が
君には僕がついているからね
どんなに悲しくても
どんなにさびしくても
大好きな人の顔を見ればたちまち元気になれる
家に帰ろうよ
何があったのかはわからないけれど
悩みがあるなら
解決するまで
いっしょに悩んであげるよ
悲しいことがあるならば 聞かせてほしいんだ
僕らは永遠を誓ったその日からひとつだから
独りきりで悩まないで
独りきりで抱えないで
僕に話してごらんよ
すれ違う日も
背中合わせで向き合えない夜も
君だけが僕のすべてだから
百回のケンカよりも
ずっと一回の仲直りで
僕らは繋がってる
そして
今日もそんなつながりの中で僕らは君を見つめている
そして
君は僕を見ていてくれる
これが愛なんだね
それが愛なんだよ
さあ うつむいてる顔をあげて歩いていこう 明日へ
不器用だって
いいじゃないか
それもまとめて
愛すから
そそっかしくたって
いいじゃないか
かわいいもんだよ
僕には君じゃないとだめなんだ
心がそう言ってるから。
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時の川の流れるその音を僕の耳が受け止める
時おりはげしく波打つ川はおだやかな流れとは裏腹な力を持つ
どんな日も
どんな時も
明日は晴れる
信じるんだ
今 踏み出した
地面に花が咲く
キラキラと輝く
雨上がりの虹のように
僕の心に架かる
橋を渡って
僕は明日へと渡るのさ
まだ青い清らかな微笑みを胸に歩き出す
これが僕の旅立ちの唄。
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君はなんで僕を愛してるんだろう
こんな不器用で
だめな僕なのに
気も利かなくて
融通利かなくて
勉強もスポーツも
苦手なのに
それでも君は
僕を愛してくれる
悲しいとき
寂しいとき
いつも傍にいてくれる
言葉じゃ言えないから
僕はずっと
ずっと
君の傍にいて
君と同じ風を感じ
君と同じ音を聞き
君と同じ景色を見るよ
愛する僕と君だけじゃなくって
同じ気持ちを持った人ならば
わかるでしょう
愛し合う人と人が
歌い出せば
それは
素敵な愛の唄になるんだよ
君の唄が空に届く
神様が手をさしのべてくれるように
光が差すよ
笑う君も 泣いてる君もぜんぶ君だから
君のすべてを愛せるように
僕は誰よりも君という人を見つめているのです
ずっとこの場所から。
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弾けもしない
ピアノの鍵盤に
指を適当に置いて
鳴らす メロディ
不協和音
弾けもしない
ギターを抱えて
誰かの真似事
爪弾く 弦
音痴な歌声
らくがきだらけの日々
あきらめてばかりの僕
改革案などは
たやすく取り下げられて
変わらない僕が今
笑うけど
泣き顔よりも
ひどい顔だね
らくがきだらけの世界
後回しにしてばかりだ
明日は見えない
不安に押しつぶされて 心はぺちゃんこ
所詮僕に奏でられるのは こんな陰鬱なメロディー。
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急ぎ足でやって来た冬に 僕の勇み足がじゃまをする
枯れ葉散りゆく 季節の終わりに 雪の気配感じ 立ち止まる
誰もいない 殺風景な部屋の中で ひざを抱え 僕は何を思うのだろう?
これから生きていく
たった独りきりの日々
途方もない寂しさが今さら募ります
期待よりも僕を苦しめてるのはずっと不安なんだよ
独りで強がり
涙隠しても
それは仕方ない
誰もそばにはいない
目を静かに閉じてはじまる冬
寒さは心さえも
凍えさせて
希望という
一文字を
かき消すように
上から下へと
降り注ぎます
心の中に明日を描いて
簡単にそれは
僕が裏切る
まるで裏切るために
描いた理想のように
描いた明日は
わざと僕が大げさに描いた明日です
冬の寒い部屋の中
暖房もつけずに
ただひたすら
描いてる
上手な笑い方
ただひたすら
見つめてる
変わり映えしない壁の模様
冬のデッサン
見えない雪が
心の中に
降り積もる
何も言わずに
何も話さずに
僕はただ
冬の終わりを待ちつづける
凍りついた
氷のような
日々が
溶けるまでは
ずっと
笑えないね
泣けないね
ずっとこのままだね
明日は晴れないね
黒い雨雲がたちこめて わずかな光さえも見えない
だから今はささやかな絶望に
静かに目を閉じて
神にでも祈ります。
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当たり前な悲しみに泣いて
当たり前な喜びに笑って
毎日毎日生きることが幸せなんだと思えたらそれは新しい僕はじまり
はじまり告げるファンファーレ
天高く
響くよ
はじまりの唄。
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悲しい気持ちを胸の奥に隠したまま
笑うことなんてできるわけもないね
見えないギターを抱えて
僕は歌を歌うように
弾けないピアノの鍵盤に
適当に指を添えて鳴らしてみる
僕は独りぼっちでもさみしくないんだよ
いつまでそんな言い訳が通るのかな
涙を流さなくても
下手くそでも
笑っていても
胸の中はどしゃ降りの雨
君は僕の照る照る坊主
雨を止まさせてくれよ
君は気持ちよくは笑わない
やっぱり僕は独りぼっちだね
雨は止まない
止む気配もない
連日連夜降り続く
僕の胸の中。
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何もない部屋に
時計だけがひとつある
それは僕らの命の時間を刻む
大切な時計さ
重力に逆らって
赤いりんごは
宙に浮かぶ
そんな
夢の中
僕はいつだって
浸っていたい
現実の僕はさえない
サラリーマンだから
誰かに愛想笑い振りまくのもお世辞を言うのも
僕の本来の仕事じゃないのに
こんな安月給じゃ割に合わないね
時計が告げる
6時ジャスト
子供たちの笑い声も闇の中じゃ聞こえない
時計が告げる
さよならの時刻には
僕はここにはいない人だから
生きてる今のうちに
精一杯泣きたいよ
目一杯笑いたいよ
そしてカチカチと
時を刻む時計の針の音が聞こえなくなったら僕は夢の中
回ろう
踊ろう
喋ろう
笑おう
泣こう
怒ろう
空を飛ぼう
いろんな夢の中でも
君の声だけは鮮明に僕を現実へと引き戻す
ノクターンメロディー
目覚ましのように
遠い夜明けを呼ぶんだ。
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風が僕の胸にぽっかりとあいた穴をおじぎもせずに通り抜けるたび切ないな
傘を差してても
悲しみは透明だから
傘を突き抜けて
からださえ突き抜けて
僕の心を容赦なく濡らすんだ
行きずりの旅で出逢った名前も知らないふたりはゆらゆら揺れながら
ぼそぼそ小言こぼしながら
不確かな愛を
有らん限り全力で受け止めた
冬がだんだん寒さ際だたせて
その色も鮮やかになってゆく
ただ一面に真っ白な世界だ
見えるものは
白い雪と
白い時間と
その白さの中で
唯一鮮やかな色を持った
君という一匹の蝶々
自由気ままに
飛び交っている
僕はマフラーを
きつく締めすぎて
苦しさに
あえいでいる
そんな姿を
見たとき君は
そんな僕でも
大好きなんだと
手を握ってくれる
それがきっと愛なんだね
ただ一面に真っ白な世界
白い思いは
やがて
鮮やかな色に染まり
君に届くだろう
桜色の雪がこの街に降り注ぐまで
君は僕の胸の中で
泣いていればいいよ
君は僕の胸の中で
笑っていればいいよ
やがて春はふたりを迎えに来るから
その時が来たなら
手を繋いで
分厚いコートも
邪魔なマフラーも
脱ぎ捨てて
ふたりで
桜を見に行こうね
そんな約束さえ
今は白く染まってしまう
ため息さえ隠せない
純度100%透明な冬
ただ一面に真っ白な世界
嘘も言い訳も
透き通ってしまうね
だから僕は本当の心で君に言うよ
ひとつしかない愛を
ひとりしかいない君にあげよう、と。
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絶え間なく川は流れ
空は色を変え
だんだん暗くなる
だんだんさびしくなる
昼間の道は人であふれるのに
夜にはみんな家に帰るお腹が空くから
カラスの一声で
人は切なくなる
家に帰りたくなる
夕日が沈むから
僕も家に帰りましょう
もう遊ぶのは終わりさ
誰もいなくなった公園には街灯が照らすすべりだいと 小さなブランコの影があるだけさ
子供たちはもう
いない
街は死んだように
静かだね
誰にいうわけでもないがさよならを言うよ
僕は窓辺の壁に寄りかかり
夕日の脳天が空に沈むのを見送る
言葉は何もいらないよ
黙って手を振ろう
さよなら 夕日。