詩人:どるとる | [投票][編集] |
たとえばここに画用紙が一枚あったら
何を描こうかな
そうだ、君の顔を描こう
笑った顔 怒った顔
泣いた顔 すねた顔
全部僕の好きな君の顔さ
この世界中で僕が一番大好きな人は
わがままだけど
憎めない人さ
いつも
一番君に届けたいのはありふれた気持ちだけさ
簡単なことだよ
とどのつまりは
アイラブユー
君が大好き
君が泣くと
僕は画用紙に
笑った君の絵を描けない
不思議だけど
泣いちゃうくらい
僕の心は君のことでいっぱいなんだ
だからだから僕は
不器用なりに
頑張って
君を笑わせるよ
君を喜ばせるよ
ずっと
一番君に伝えたいのはありふれた気持ちなんだ
くだらないことさ
行き着く答えは
アイラブユー
君を愛してる
これだけはいつまでも
揺るがないよ
震度なんの地震がきても崩れやしないさ
今日も僕は君と笑ってたまに泣いてる
画用紙の中に描いた
笑顔の君と僕が笑ってるから。
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ここに生まれてなかったら
僕はこんなに笑えてなかったね
僕はこんなに泣けてなかったね
あの時何かをあきらめてなかったなら
もう少しマシな日々を送れたのか
それはわからないけど大切なのはいつでも今このときだから
今に精一杯になって
今を精一杯見つめて
先のことは先のことさ
今は今だけ見つめていたい
鏡に映ったとぼけた僕の顔は光の加減でゆがんで あまりにもおかしくて笑ってた
気づけば日が暮れて
すっかりあたりは暗くなって 雲の多い空に三日月 昇ってた
後悔の数は 人より多いけど 後悔してないといえば嘘になるけど
後悔したって仕方ないと思うからね
僕は新しい朝を
夜明けを待つんだ
ここにある新しい朝
ここにある新しい夜
ここにいる新しい僕
ここにいる新しい君
古めかしい昨日の残り火に 手を振って
僕はさよならするよ
たとえこの先何度転んだってすり傷なんてあるようでないようなものさ
千の後悔より百の夜明けを待つ僕は夕暮れの風に抱かれて
言葉を綴るとき
文字を書くとき
なぜ、思いもよらず正しさだけが言葉になるんだろう
僕はこんなにへそ曲がりで愚かなのに
正しさが詩になる
明るい気持ちが詩になる
不思議なものさ
僕は紙の上では
悪者にはなれない
言葉の素顔は隠せない
だからこそ僕は夜明けを待つんだ
夢なんか叶わなくていいと思うこの嘘をもう一度
本当のことにして
さびしくないというこの強がりを捨てに行くため
歩道橋から見える
夜明けにまばたきひとつせずに
精一杯今を感じてる
僕は馬鹿じゃないんだ
ただ人より不器用なだけなんだな
涙は仕方ない
泣くだけ泣いたら
歩き出そう
新しい明日を迎えに行こう。
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どこまでも
どこまでも
延びた道の上に
影を落として
僕はふるえながら
誰も待たない家に帰る 帰り道
途方もない
寂しさを
果てしない
むなしさを
抱えたまま
反省の色なんて見せないまま
僕は僕で
傷ついていく
たたかれていく
笑いたきゃ笑えばいい
僕の涙はやがて大きな海になるから
その海を泳いで
僕は涙に溺れて
潮騒がさわぐように
僕は明日という岸をめざしていく。
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純文学に親しむ人
エロと狂気の螺旋
回り道 遠回り
僕の人生の図式は
全くのでたらめ
道筋は立たない
古本屋めぐりだ
日曜日の僕は
共感と感嘆の連続だ
新しいものにしか目がいかない若者にはわかるまい
ゴミをリサイクルするなら人の思いやりとかもリサイクルに回すべきだ
愚痴れメロス
たまには
走るその足を止めて
友のために
日暮れ前に駆けつけて間に合ったら
僕と踊りましょう
僕と笑いましょう
武将たちの宴
カラオケ祭り
歌い出せば
悲しい気持ちも
ぶっ飛ぶさ
さあ 夢から覚めて
妄想の中の王国を滅ぼして
メロスはエロスになってやがてイカす男になる
愛が僕を走らせてる。
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生まれたときから
僕は怠け者ではなかったけど
なぜかいつの間にか
怠け者になっていた
鋭い爪を隠し持った
怠け者は無口だから
他人には変人のように見られてる
ミスターナマケモノ
飛び上がるほど嬉しい日は神様が僕にくれた素晴らしいプレゼント
孤独な旅はつづく
空が真っ赤に
錆びつく夕暮れも
優しい風が包む
ビードロの夜も
僕は変わらない気持ちで生きてるよ
ミスターナマケモノ
隠し持った爪は誰かを守るための守り刀
だから僕は優しい怠け者になりたいのだ
だから僕は人の痛みのわかるやつになりたいのだ
なんとなく空を見上げ
その美しさに
その眩しさに
心奪われて
立ち尽くす
僕は立ち尽くす。
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ずっとここにいて
いいんだよ
優しい日だまりのような絶望が
僕に言うよ
平凡が何より幸せだって
規則正しい狂いのない時計回りで時間が進む、鈍い音立てながら
それをもう何周も繰り返すだけで誰かが生まれ 誰かが死ぬのです
それは悲しいような
それは嬉しいような
不思議な気持ちで
眺めてる 景色
だいたいたとえば
全人類が一億万人いたとしたら
その一億万人の瞳に映る景色のひとつひとつが永遠じゃなくて限りある景色だから 大切にしなきゃいけないんだよ
君が見てる僕や
僕が見てる君は
ほんの一部の
景色にしか過ぎない
誰かが見てる誰かや
誰かが見てる誰かは
ほんの一部の
世界にしか過ぎない
それぞれの瞳に映る明日が鮮やかな輝きを持ちますように
願って 僕は 手を合わすけど無意味なものだってことくらいわかってるからこそ手を合わす
歩いていこう
僕は僕で
君は君で
自分の瞳にしか
映らない
夢を
はしたない
妄想を
果てしない
イメージを
今 僕は抱きしめて
未来という名の
スタートラインに立って
出発の合図で走り出す
一億万人の悲しみ
一億万人の喜び
それぞれがそれぞれに感じる 様々な思い
すべて同じで
すべて違う痛み
さあ 今
僕と君は
背中を向けて
別々の未来へ
歩き出すのさ
一億万人の瞳は
いっせいに
未来を映し出す
どんな未来が
見えることやら。
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朝から黄昏て
窓辺の椅子腰掛けて
飴色の夜明け遠い目で見てる
ため息に1日がはじまり
ため息で1日が終わる
そんな切ない日をもう何度繰り返してるのだろう
独りがかっこいいとか
独りが気楽だとか
そんな言い訳で
他人とのつながりを拒んでる僕の本当の心はさびしさでいっぱいなのさ
形だけのロマンチスト
本当はさびしがりやなのに
また今日も独り
黄昏て
風に吹かれてるんだよ
並木道 コートの裾を巻き上げる風と
ポケットにしのばせた小さな希望
ため息はゆらゆらと
立ち上っては消える
冬のさえた空気に
言葉さえ凍りついて
並木道の木々も
どこか さびしげさ
形だけのロマンチストは所詮形だけだから
痛いとこ突かれたら
すぐに倒れてしまう
本当は弱いのさ
それでも独りぼっちだから黄昏て
強がってるだけなんだ
形だけのおしゃれも
形だけの見栄も
何もかも気取っただけのくだらない幻
ため息に曇る窓ガラス
はらはらと窓をかすめる落ち葉一枚
口笛で締めくくられる1日
それでも幸せだっと言いやがる僕の中の強がりは反省の色も見せないまま
絶え間なく
ロマンチストを演じようとするんだ
切ないため息とくだらねえロマンスの日々
ピカピカに光る
ダイヤモンドのような瞳はもう濁りきって
切なさしか映せない
黄昏しか映さない。
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あなたが死んで悲しむ人はいない
そんな人ならもとからどこにもいない
周りに嫌いな人のいない世界は素晴らしい
だけれど嫌いな人も好きな人もみんないてこその世界
乱れきった個性さえ守られる
殺人鬼撲滅しようとしたら 誰も信じられないね
だから今日も
誰かが犠牲になる
人の中の殺意は
理由など無くても
人をたやすく
殺めるから
人の中の狂いまでは法律の手は届かない
法律の知るところではない
ハッピーエンドにしましょう
みんな疑い始めたら信じられる人などいない
だから人は人に騙され そして殺される
今日も
テレビの中のニュースなど 一部でしょう
だからこわいね
隣の人は50%の確率でイカレタ殺人鬼
誰かを殺めなければ
誰かを傷つけなければ法律は動かない
警察は動かない
人の中の殺意までは
管理できない
それぞれ考えてみよう
そんな呼びかけする看板などは
簡単に倒される
妄想の中の人殺しにも愛はあるなら
実行に移す前に
命の重さを
行為に及んだ
あとのことを
考えるべきだ
人殺し共に
差し伸べる
手はない
人殺し共に
差し込む
光はない
今なら間に合うぞ
ナイフを捨てなさい
銃を捨てなさい
狂気を捨てなさい
殺意をしまいなさい
そうすることが
自分を守るんだよ
妄想の中の人殺し共よ
人を殺めなければ
人を傷つけなければ
おまえたちは
ただの善良な市民。
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ごめん 言い過ぎた
僕はバカだった
なんていうか 僕が悪かったよ
うまく言葉にできないのがもどかしいけど
仲直りをしたいから
話し合おう
ケンカしたら お互い辛いなあ
口もきけないし
心がさびしい
誰が悪いか
誰が良いかより
どう仲直りしようか
それが僕の中で渦巻いていたよ
ごめんだけじゃ
ゆるされないのは
わかってるけど
ごめん以外で
考えつく言葉はない
だから 繰り返す
ごめん ごめん…
仲直りしたいんだ
ただそれだけなんだ
だから 繰り返す
決まり文句のような
仲直りの唄。
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なかなか言えない言葉だよ
自分がわるくても
相手がわるくても
言えない言葉だよ
それでも人は単純なものだから
誰かに促されれば
謝れる時もある
背中を押されて
言い伏せられて
僕は君が背中でふさいだ ドアをノックする
君の涙を 君の言い分を 聞けなかった僕をゆるしてほしい
僕は今 開くよ
ごめんねのドア
君に謝るためのドア
君がゆるしてくれるまで
もっと君と一緒にいたいから
ごめんねのドアをノックする
仲直りしよう
小さな生活の中で
ふと浮かんだ
詩のように
ふたりの心に
さびしさが募るから
数回ノックしたら
君が開けてくれて
また僕は君に助けられたね
仲直りのキスをしよう
やっぱり
やっぱり
僕は君が好き
だから君を傷つけた自分が嫌いになる
だからだから
傷つけられないようにもっともっともっと君を愛そうと思うんだな。