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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[2249] 希望の唄
詩人:どるとる [投票][編集]


どうして僕は生きてゆくのだろう
どうして僕は歩いてゆくのだろう

どこへ向かって泳いでゆくのかな

目的地も行き先もないのに
さまようように
迷子のように
日々を移ろう根無し草

どうして僕は笑ってるんだろう
どうして僕は泣いているんだろう

どこを目指して走っているのかな

頼る人も自信も夢もないのに
悲しくない
ふりしてさ
本当ばかみたいだね
自分でもそう思うよ

途方もないさびしさを抱えた時 抱きしめてくれるような人など僕にはいないから
さびしさ抱えても
ひとりで解決していかなきゃ 明日は暗いままだから 無理しても無理矢理に笑ってるだけさ

何が楽しくて
笑ってるんだろう
誰かが思うより
ずっと
僕は…
言わないけどわかるだろう?

いつか僕はここに生まれて 名前をつけられた時から 僕は間違いなく僕で
だけれど僕は僕なのにたまに自分ってものを見失う 光と影の日々の中で 日に照らされて雨に打たれて
何度も何度も同じこと繰り返しても
わからない
僕の存在価値

薄らいでゆく記憶の中にもしも心から笑えた記憶があるなら
教えてほしいもんだね

絶望も希望も 渇望も羨望もすべては僕がここに生きてることの証伝える痛みを教えるためのささやかな神様からのメッセージ

涙は絶え間なく
あふれるだろう
笑顔は絶え間なく
咲いていくだろう

悲しい日も
素晴らしい日も
ここにあって
ここにはない
そんな曖昧な僕だけど生きてゆこう
そう思える僕で

希望の唄
うたいながら
長い夜が明けるのを待とう
まばゆい朝を待とう

今は笑えなくても
雨がやめば
きっと救われるでしょう

不確かなリズム
刻む
命の弦楽器
弦が断ち切れるまで
僕はただ奏でて。

2010/12/22 (Wed)

[2248] 心の唄
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心をふるわす歌がある
世界をふるわす歌がある
そんな歌を歌えたら
僕は明日から
今日からでも
ギターを買おう

でも楽器は
弾けないし
僕は音痴だから
歌は苦手さ

でも言葉なら
書けるからね
伝えたい
届けたい
思いを歌にする

君のつやつやの髪の毛も
かわいい笑顔も
ぜんぶ僕のものさ

歌を歌おう
誰かを優しく
包むような
そんな歌を

眠れない夜や
傷ついたときや
ふられたときに
歌ってほしい
僕のこの歌

途方もないさびしさを少しでも和らげられたらいいな

誰かの帰り道にそっと灯りともすような
そんな歌歌えたら
ほかには何もいらない

歌える詩人は
声じゃなく
言葉で歌うのだ

誰かの心に寄り添うように
誰かの心に語りかけるように

僕は心へ歌っていく。

2010/12/22 (Wed)

[2247] 同時刻の外側
詩人:どるとる [投票][編集]


夜の向こう側で
誰かがもし
泣いていても
僕にはどうすることもできない

他愛ない夜の話と
僕には忘れ去られてしまうような夜も
誰かには忘れられない夜だから
小馬鹿にはできないだろう

よくある映画のワンシーンみたいに
それは始まり終わる

僕にはくだらないことだって誰かには
悲しいことだ
誰かには
嬉しいことだ

同じ夜なのに
違う夜を
みんな見つめてる

同時刻の外側で

誰かが生まれ
誰かが死んで

何かが終わり
何かが始まる

同じ夜の出来事。

2010/12/21 (Tue)

[2246] シーソー
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僕はのろまで
ばかだけど
だれかを愛せるんだ
たまに忘れっぽくて
いい加減だけど
こんなんでも愛されてるんだ

不安定なシーソーの上 愛し合う二人はゆらゆら めいっぱい不安がりながら
相手のことを自分のことより思いやれる気持ちだけでバカみたいに仲良しくん

言葉はいつだって
へたくそだけれど
一番大切なことは
いつも胸の中にあるよ

しとしと雨の降る日も
まぶしすぎるくらい晴れ渡る日も

いつも一緒にいたいって思える人は君だけ 世界地図広げても世界中どこ探したって僕が知るかぎりは君だけだよ、なんて皮肉だね

うまくは言えないけど
この愛想笑いを
心のお化粧を洗い落としたら
君と本当の笑顔で
向き合えるから
その時はどうぞ
お手柔らかに

ケンカしたって
ケンカしたって
何度すれ違っても
僕らは離れることはない 磁石のように引き合っては 何事もなかったかのように気づけば少しずつ距離を狭め しまいにゃ手を繋いでいる

不完全な人間だから
僕らは たまに間違いを犯す 間違いがあるから間違いに気づき
また僕らは その間違いを繰り返さないようにと 反省なんかもしたりするんだな

「ごめんなさい」と
謝れるから
今日もお互いに大人気なかったねってさ
いつの間にか
笑いあっている
抱きあっている
じゃれあっているんだ
…いるんだよ

不安定なシーソーの上 愛し合う二人はゆらゆら めいっぱい不安がりながら
相手のことを自分のことより思いやれる気持ちだけでバカみたいに仲良しさん

何かと不具合な世界の中いろんなことに畏怖、疑問を抱いては 答えなんてどこにも無いから
自分たちで決めることも多々あるけど

愛だけはつづいてゆくよ
どこまでも
あきれ果てるくらい

不安定なシーソーの上
心という錘が
上がり下がりを
繰り返すたび
傾くのさ
水平を保つのは難しいけど

愛があれば
愛があれば。

2010/12/21 (Tue)

[2245] 僕がついた嘘のすべて
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僕は僕自身を
生かすでもなく
殺すでもなく
曖昧に
絶妙に
中途半端な
今を生きてる

欲しいものも
したいことも
こんなにも
たくさんあるのに
欲しいものも
したいことも
なぜか死んだら意味のないもののようになる気がして
手持ちぶさたでいるよ

僕は幸せでもなく
不幸せでもない
不満を言い出せば
きりがないのに
不満を聞いてくれる
人はひとりさえいない

悲しくないよ
さびしくないよ
何度そうやって
本当の気持ちを
ごまかせばいいのだろう
いつまでそうやって
涙を
押し殺せばいいのだろう

誰にも言えないし
誰にも言わないけど
僕がついた嘘のすべてはたったひとつだけ

それでも僕みたいな小さな心を壊すには十分だった

夕暮れ時の土手を
ひとり歩けば
黄昏てしまうけど
絶え間ない
優しさが
胸の奥を熱くするんだ

たとえばだれかに悲しいよと言えたら
もっと僕のさびしさも丸くなるのにね
悲しいほど
むごいほど
僕はひとりだ

動くわけもない
静止画のような
今に
今さら夢や理想を重ねても 届かない光

僕だけを避けるようにして世界を照らす月明かり

だれかを憎んでばかりいる僕の心が一番醜いね。

2010/12/21 (Tue)

[2244] くだらない唄
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いつからか心にぽっかりあいてしまった
見えない穴ぼこ
すきま風がいやに冷たいんだ

独りの夜は
言葉は死んで
役に立たない
悲しみにひれ伏して
絶え間なく
泣くしかないね

舞台裏では
もう今日の後片付け
神様は帳簿の整理に忙しい

だんだん朝に変わる
だんだん歳を重ねる
だんだん死に近くなる
だんだん涙もろくなる

大切なもの
そうじゃないもの
大切なこと
そうじゃないこと
その全ては
幻のようなもの
考えることさえくだらない

だけれど僕らは
悲しんでしまう
怪しんでしまう
人間なんだ

ぜんぶ残らず
くだらないことばかりだ

余計に悲しくて
余計にうれしくて
感情があるから
だれかを愛し
だれかを憎む
この心

夜の闇のなかへ
朝の光のなかへ
僕の命は
少しずつ
借り物だから
返していくよ
やがて
完済するよ

くだらない時間は
くだらなくなんてなくて

一度しかない
素晴らしい時間だ

きっと
こうして笑ってる今も
花を愛でてる土曜日も
いつもいつでも

くだらないこととはいいながら
その大切さを
何より知ってるから

くだらないことであればあるほど
愛しくなる
尊くなる

それがほんとのくだらない唄

衛星が弧を描き
空の彼方へ
消えていく。

2010/12/20 (Mon)

[2243] 泣いてるひとのぶんまで
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夜の向こう側で僕を呼んでいる気がする
気のせいかな
そうじゃないのかな
僕にはわからない

今日もいろんなことがあったけど
一言でいうのなら
「疲れた」
そんな言葉が
一番お似合いさ

今日も僕は笑ってる
だれかが世界のどこかで泣いててもそんなことさえ知らずに
僕が泣いてる時にはだれかが世界のどこかで笑ってる
笑っていたときの僕と同じように僕が泣いてることなんか知らずに

自分のことに精一杯喜んで
自分のことに精一杯悲しんで

賢く生きるためには
他人の涙さえ
気にせずに
今見えている
自分の幸せに
笑えるくらいの
強さと
少し醜いくらいの
邪悪な心が必要なんだ

わかってるさ
僕が笑ってる
この時間も
どこかでは
泣いてる人が
ごまんといること

わかってるからこそ
何もできない僕は
だれかのぶんまで
笑えない人のぶんまで
笑うんだ

泣いてるひとを笑うんじゃなくて
笑ってる自分を笑うように

泣いてるひとのぶんまで幸せをかみしめて
泣いてるひとのぶんまで喜びを味わって

僕は力いっぱい笑うんだ

今日も明日もあさってもそこに泣いてるひとがいるなら
僕の笑顔は
泣いてるひとのぶんまで輝くだろう。

2010/12/20 (Mon)

[2242] ワクチン
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良薬は口に苦し
苦労は買ってでもしろ

そんな言葉は
僕には馬の耳に念仏さ

右の耳から
左の耳へと
ぬけていく

侵された心に
ワクチン打って
癒やしてほしい

ここ
ここ
ここ

そこ
そこ
そこ

適所にワクチン打って
癒やしてほしい

足腰にくる日々だから。

2010/12/20 (Mon)

[2241] ラクダの唄
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人から嫌われるなら
どうせなら世界中の人から嫌われたほうが楽だ
人から好かれるならどうせなら世界中の人から好かれたいもんだなあ

矛盾してることは大嫌いなんだよ、そのくせ私生活は中途半端もいいとこです

曖昧な中途半端な
さびしさを残したまま誰かに好かれても
誰かに嫌われても
僕はうれしくないぜ

砂漠の中を渡り歩く 喜び悲しみの砂嵐 不意の目潰し
道はだんだん険しく
そして悪くなる
死んだほうが楽だ
そういう日もあるけど生きていたって楽なときはあるから
まだまだ僕はこのまま時間っていうラクダに乗っていくんだ

口を開けたまま
舌を鳴らして
時間を食いつぶして僕は向かい風のなか突き進む

のらりくらりと

「月の砂漠」を我ら旅人は。

2010/12/19 (Sun)

[2240] 九官鳥と叫ぶ愛の言葉
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不思議なんだよ
うまくは言えないんだよ
だけれど確かなことがあるんだよ

それは言ってしまえば簡単なこと
僕は世界で誰より
君を愛してるってこと

僕が昔 幼かったとき
近くの店の前に
鳥かごがあって
その中にかわいい
九官鳥がいたんだ
通りがかる人
通りがかる人に
何度もおはようと
言っていた

まるでスピーカーのように

僕も何度も繰り返してるから
まるで九官鳥のように

どこで覚えたのか
わからないけど
愛してるなんて
そんな不埒な言葉
どこで覚えたの?

僕もいつからか
叫んでた
そんな言葉です

九官鳥のように
ただ覚えたまま
覚えた言葉を叫ぶ
だけれど魂込めて

九官鳥の声で
街はにぎやかさ
名前は忘れたけど
さりげない勇気をありがとう

やっと僕も言えたんだ
君に愛してるって

確かさ、あの少しあと九官鳥はどっかに引き取られたけど
忘れない君の声

羽根をばたばたさせながら叫んでた愛の言葉

僕も一緒に叫んでたような愛の言葉

君の心にはちゃんと届いたかな
からかうように僕は君に問いただす真夜中。

2010/12/19 (Sun)
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