ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 新着順表示

どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[2229] 平凡さん
詩人:どるとる [投票][編集]


朝が来て
夜が来て
どれだけ
僕は繰り返すのか
今日も泣いたし
少しは笑った

平凡だ、平凡だ
だけどそれは
幸せであることの
紛れないあかしだ。
だから立ち止まらずに明日へ行こう

雨降って
陽が照って
いつまで
僕は僕なのか
今日こそ笑いたい
できりゃ泣きたくない

平穏だ、平穏だ
だからそれは
平和だからこそ
言える文句だ
文句も言えなくなったら平和も終わる

太陽が昇って
月が輝いて
たまに
黄昏て
独り
泣いてたり
僕にもそれなりに
悲しいことがあり
たまらない時もある

だから

今日があるから
明日があって
明日があるから
その先へ
続いていく日々

大切にしなきゃと
抱きしめている
平凡の中にある
輝く幸せの光

涙の海を渡る
小さな舟に乗って
僕はまた明日へ
舟を漕ぎ出す

平凡をこよなく愛す平凡さん。

2010/12/17 (Fri)

[2228] 抱きしめたい
詩人:どるとる [投票][編集]


イメージは空を飛ぶような浮遊感
そんな
浮き世ばなれした夢
抱きしめて
僕は歩いてゆく
夜をこえて
朝へとたどり着いて
そこからまたよたよたと歩いていくのさ

やがてふたたび夜が来て
僕は少し切なくて
抱いているはずの
イメージは泡になる

いつでも、どこにいても抱きしめたい気持ちで
ただひとりの人を死ぬほど愛すような
一途な僕で…

このまま二人は
二人乗りの
舟で悲しみの海を渡り
向こう岸まで漕いでゆく

夜明けへと向かって
いつも
いつも
いつも

新しい朝を
優しい夜を
変わらない気持ちを
抱きしめたい気持ちで

いい方へ
いい方へ
向かって

抱きしめたい思いと
捨て去りたい過去
その全てを抱きしめる。

2010/12/17 (Fri)

[2227] 悲しみは空の上から
詩人:どるとる [投票][編集]


さよなら
今日の僕よ
今日の世界よ

明日になったら
何もかも
新しくなる

新しい僕で
新しい朝を迎え
新しい一日を過ごす

目につくもの
全て
美しいものばかりじゃない

美しさの中にある醜さ
たまには受け入れて
受け止めて
少し 汚れるような
黒い時間を抱きしめる

夜の冷たい風に
切り刻まれて
心はもう真冬並
暴れ出す激情の波
笑ったり 泣いたり
慌ただしい時間は過ぎて 気づくといつも窓際の椅子にもたれ夢の中

安らぎはいずこ?
神様は
応えてもくれない

悲しみは狡いよ
空の上から
僕を攻めるから

心だけがずぶぬれさ
肌を突き抜けて
見えない雨が降り注ぐ

弾丸の雨 あられ
へたれこむ真夜中

涙はやがて
ため息になって
窓を曇らせる

頬杖ついて
もの思いに
空を見上げたら
星明かりが
涙さそう

さよなら
今日の僕よ
君は頑張ったよ
僕だけは
わかる

抱えた迷いも
癒えぬ傷も
降りきれない闇も

果てしないさびしさも全て痛いほどわかるから。

2010/12/17 (Fri)

[2226] 無表情
詩人:どるとる [投票][編集]


人を愛すこともなく
人から愛されることもなく
いつも雨の中を歩いてるような人よ
今日はあなたにとってどんな日だったのか教えてよ

鏡に映った僕の姿はひどく歪んで
僕の悪意を赤裸々なまでにさらけ出す

他人のことなんて
結局はどうでもよくて
自分さえ良ければそれでいい
いつからそんな人になっちゃったんだろうね

笑うでもなく泣くでもない僕は
美味しい料理食っても
素敵な景色見ても
誰かに罵倒されても
変わらず無表情さ

自分の周りを見えない塀で囲って
人からの干渉を避けているんだ

だから誰が自分をどう思おうが
誰が自分をどう見ようが
もうどうでもいいんだよ

どうせひとりだ
愛も優しさもいらねえ

でも、本当は本当は
きっと誰より求めているんだよ

欠落した感情
しまい忘れた記憶の在処

解き明かすように
蠢くたび
謎は深く
難しくなる

そんな私の心
理不尽な
静止画の中に
閉じこめられたまま
今も声にならない叫び声をあげている。

2010/12/17 (Fri)

[2225] 寒い一日だったね
詩人:どるとる [投票][編集]


今日はまたいちだんと寒かったね

心も凍えるお日柄さ

天気図に雪の気配もぱらついたね

寒いのは昼間より夜が本番だ

ため息まで凍えるほど冷たい夜

窓ガラスにさよならと書いて

今日に手を振るんだ

寒い一日だったね
いつもながらに疲れたよ

涙さえ凍えるようさ

寒い夜

夢の中まで冬まっただ中。

2010/12/16 (Thu)

[2224] オーロラの彼方
詩人:どるとる [投票][編集]


この頃なんだか自分の人生わからなくなってる
道の途中立ち止まって考えてみるけど
気づけば黄昏て
一日は終わる

一体どれだけのチャンスを逃してきたか
一体どれだけの損してきたか
そんなことはもうどうでもよくてただ僕はオーロラの彼方にある光を待ってる

輝く未来をまだ信じて疑わない。

2010/12/16 (Thu)

[2223] 幸福という名の風景
詩人:どるとる [投票][編集]


あとから思えば
何もかも
素晴らしかったね

特別なものや
物価的な価値あるものはないけど

家族がいて
家があって
寝る場所があって
三食食べられて
衣服も揃って
僕は幸せ

人は欲張りだから
普通以上
それ以上
いつも求めるけど

僕は気づいたよ
遅いかもしれないけど

心の中に幸せはあるものだって

まぶた閉じりゃ
果てしなく広がる

幸福という名の風景

気づいた人はみんな幸せ。

2010/12/16 (Thu)

[2222] ママの唄
詩人:どるとる [投票][編集]


この歳になって
お母さんのこと
ママ!って呼ぶのは
恥ずかしくもあるけれど
僕のお母さんは
お母さんっていうよりもやっぱりママって感じなんだよね

いつも傍にいてくれてさり気ないように僕を確かに見つめている
その小さな背丈よりずっと大きな大きな愛で僕の言いたいこと思ってること簡単に読み取って
包み込んでしまうよ

叱られてもなんだかあたたかいね
叱られたあとの優しさがまたにくいね

だからこそあなたは僕のママなんだよ
だからこそ僕はあなたの子供なんだよ

生まれてきて良かった
あなたの子供で良かった
あなたがいつかお腹を痛めて生んでくれたあの日の喜び
そして今ここにいる喜び 感じながら
僕は今日もあなたに返しきれない感謝の気持ちをさり気なくこっそり唄にしちゃうのさ

でも、いつかあなたと別れる日が来ることは確かみたいだから
子供みたいに
僕は涙流して泣いちゃうけど
あなたが生きているうちに精一杯傍にいて甘えて じゃれて
迷惑をかけまくる
そしてたまにはなれない孝行したりするのね

口では乱暴言っても
きっときっと心ではわかってるのさ
僕らは親子だから

いうなれば雛に厳しくあたるのは親鳥のつとめ
そう思えばあなたのたまの平手も愛しい痛みなんだよ

ママ!
ママ!
僕のママ
いい響きさ
何度だって
そう何遍だって
僕は言うのさ

僕は本当は
幼い頃のほうが良かったよ
だって今よりずっと甘えられたから

大人になっちゃって一番悲しいことは
ママって呼べないこと

でも忘れないよ
あなたがくれたぬくもり
教えられたようなことも多分ほとんど
破りまくってきたけど僕は思うのさ

あなたがママで本当に本当に良かったって

だってあなたがママじゃなかったらきっと僕はこんなに強くなれなかったよ
こんなに優しくなれなかったよ

それも全部あなたに似たからかな

これが僕のママの唄。

2010/12/16 (Thu)

[2221] さよならの場所
詩人:どるとる [投票][編集]


舞い落ちる枯れ葉
色あせ そして
季節は動き出す

出発の合図なんて
塵ほども聞こえないけど
僕は知っているんだ

ここからはじまり
そして
ここで終わること

裸になった木々が
雪で埋もれれば
まるで
服を着たみたく
見えるんだ

ここははじまりの場所
そして終わりの場所

枯れ葉が舞い落ちるようにそれははかなく終わってゆく物語

ページを捲るように
ページを送るように
それは繰り返される
はじまっては終わる日々の川
その流れ

けっして緩やかじゃないけれど
それでいいんだ
そんな気がするから
僕は並木道
帰り道の途中
目を伏せて
小さく手を振るんだ

さよならの場所に

人と人が出会うように
人と人が別れるように

はじまりの場所は
終わりの場所になる

その時が来てしまえば

だから暑さも彼岸まで
寒さもきっと
忘れたころに和らぎ
やがて過ぎ去った季節をしのぶのさ

暑さを呪い
寒さを呪い
振り返れば
結局名残惜しくて
涙を流すんだ

たとえば
冬の道の途中
白い息を吐いて
歩いてる今も
やがて
あとから考えりゃ
寒いけど
楽しかった

そんなふうに
人は振り返りぎわ
遠く思い出す
ヶの季節。

2010/12/15 (Wed)

[2220] 記憶のポケット
詩人:どるとる [投票][編集]


春夏秋冬
一周めぐってはまた同じとこに戻ってくるローテーション
春がはじまりの季節なら冬は終わりの季節かな
そんな順番さえどうでもよくなるほどに
時間が経つのは早いものです

ポケットに手を入れて寒さを少しでも和らげようとしても
心まではコートを着てもマフラー手袋着けてもあたたまらない

暑い夏も寒い冬も
あたたかい春も
過ぎ去った季節は
なごりを残していく
置きみやげのように
心に切なさを残していく

さよなら 手を振った季節の終わりも
悲しみだけは残り続けて僕の中では降り止まない雨が降り注ぎ
時折、過ぎ去った季節の色を僕に見せるのです

季節はなごりを残して
その思い出の深さを
伝える

誰の心にもある
小さな記憶をしまうポケットにたくさんの涙、笑顔を刻みつけて

降り止まない雨にまぶた閉じる

現実はブラウザに埋もれ
モザイクの砂嵐

思い出せるのは
楽しかったことより
悲しかったこと

だけれど
悲しみの影には
僕の素敵な笑顔が光っていたんだ

そして今日も
ポケットの中に
思い出がひとつ増えて
またひとつ忘れてく
そして僕は忘れたぶんだけ大人になれる

誰かを心から思える優しい大人に。

2010/12/15 (Wed)
8416件中 (6301-6310) [ << 631 632 633 634 635 636 637 638 639 640 >> ... 842
- 詩人の部屋 -