詩人:どるとる | [投票][編集] |
夢の中に沈んでも
眠れてないような
そんな気がしてさ
ちっとも安らげない
忙しくもないのになあ
急かされるように
流れていく時間の速さに戸惑いながらいつも
あれ、もう終わっちゃった
あれ、もうこんな時間ですか
まだ、終わらないのかなあ
まだ、こんなしか経ってないのかな
そんな時の中で
僕は走ったり
歩いたり
繰り返して
やっと家の布団の上でバタンキューできるんだ
そしてまた朝になって一日は繰り返される
しかるべき時の上に
降り積もる時の砂
経てば経つほど
人の一生は
重みを増していく
その圧力で押しつぶされないように
人はたまに背負ってる時間の重みを捨てに行くよ
今日も僕は時をいくつも背負いながら
よたよた 歩いてる。
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さよならのない国には
別れることで生まれる悲しみは無い
さよならのない国には
出会えることで感じる喜びはありふれている
さよならのない国の住人たちはさよならする悲しさを知らないから
出会える喜びの尊さも知らないのです
さよならがあるから出会える喜びがある
さよならがなければ
出会える喜びは無い
いつかさよならするから一緒にいる時間を大切にできる
あなたとはもう
多分それきりだから
さよならのない国に生まれなくて良かった
さよならは悲しいけど出会える喜びが無い国ならば
そのほうが寂しすぎるから。
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ありがとうの一言で救われることがある
ありがとうの一言で
報われるときがある
いろんな人たちに
今日も助けられて
いろんな人たちに
時には傷つけられて
罪のなすり合いは醜いからいっそ僕から謝るけど 不本意だ
それでもあなたという理解者の隣で笑いあうときだけは優しい気持ちになれるんだ
時には悲しいのが人生だけれど
悲しいことばかりじゃないのも人生だ
愛してるの一言で
救われることがある
愛してるの一言で
報われるときがある
どんなに疲れ果てても愛が癒してくれたなら傷跡なんて忘れたように笑えるから不思議だね
たくさんのありがとうが積み重なって
僕の中で
そして
君の中で
あったかい
ぬくもりに変わる
それは言葉じゃ言えない気持ちだから
泣きたいときも
眠れない夜だって
きっと心ではわかってる 素直になれないとき僕を抱きしめてくれる 迷いのない愛に
ありがとうの一言は
僕を救ってくれる
ありがとうの一言が
僕の努力の賜物
今、素直にやっと
言えるよ
ありがとう
そして
愛してる
世界中に咲いてる
笑顔も涙も
ありがとうとつぶやけばそれは何よりあったかい気持ちに変わる
悲しいときも
眠れない夜も
ひとりぼっちの帰り道も
渋滞してる道を横目に僕は空を見上げた拍子に 一番星を見つけたよ
どうでもいいことだけど君にも見せたいな
そう思う今日にも
僕は言うんだ
ありがとう…
自転車はまっすぐに
君の待つ家へ
向かっていく
車輪は軽快に回る
時の流れのように。
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この声は届いていますか?
あなたの心に
闇の向こうへも伝わるように
夜の静けさをじゃましないように
少しだけ空気をふるわすような
そよ風のような唄を唄う
今日はあなたにとってどんな日だった?
悲しかったこと
うれしかったこと
聞かせてよ
聞いてほしいよ
悲しかったね
うれしかったね
同じ時間を過ごせる喜び
少し離れただけで感じるさびしさ
君の知らない
僕の一日を君に
話してあげたい
そして
僕の知らない
君の一日を僕に
話してほしいよ
悲しみも喜びもこの歌声も
夜に沈んでいくよ
包み込むような夜風が心地いいから
苛つくことがあっても怒る気にもならないね
明日は僕にとってどんな日になるかな
泣いちゃうかな
笑っちゃうかな
楽しみだけど
不安なんだ
悲しいような
嬉しいような
不思議な響きさ
僕の心をふるわせる
メロディー
静かな夜に奏でられる唄
悲しかったな
嬉しかったな
同じ時間を過ごした分
束の間離れた時さびしさは増す
君の知らない
僕の一日を君に
話してあげたい
そして
僕の知らない
君の一日を僕に
話してほしいよ
悲しかったこと
うれしかったこと
いやだったこと
笑っちゃうような
くだらないこと
その全てはまるで僕の知らない君が詰め込まれてるおもちゃ箱
ふたを開ければ
たくさんのきらめく
一日が僕の心にあふれるよ
だから聞かせて
悲しかったことも
うれしかったことも
無理に隠そうとせずに開けっぴろげて
話してごらん
何ができるかは
それから考えるから
聞かせてよ
僕の知らない君の一日を
そして
聞いてよね
君の知らない僕の一日を。
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本当は僕だって独りじゃさみしくて
本当は僕だって誰かと笑い合いたい
だけれど目の前にいつもそびえ立ってる
僕にしか見えない
孤独という壁を
乗り越える
勇気がないだけさ
遠くのほうでかすかに見える灯りは
希望というにはとても小さすぎて
ため息くらいしか
出ないのです
僕は今 僕のために何をすべきで
僕は明日、僕のために何をしていけばいい?
自分のことさえ
まともにわからない
思考という名の迷路の中で絶え間なく
出口を探す日々
無意味とも思えてしまう時間が積み木のようにどこまでも積み重なってゆくだけ
鏡に映る僕に今夜も話しかけるよ
ねえ なぜ僕は泣いているのかい?
ねえ 何がそんなに悲しいのかい?
支障がないなら話してごらんよ
話せるのならば話したほうが楽だよ
孤独な僕には自分だけが話し相手だ
眠れない理由なら
いくらだって思い当たるから 今夜も眠れなくたって何も不思議には思わないけど
涙は別物さ
よっぽどじゃないかぎり流れないもの
涙の理由は
悲しいからじゃないさ
その理由さえわからないことが胸にくるんだ
涙の理由さえ
わからない僕は
ただあふれる涙を
抑えきれず
戸惑うばかり
それなのにね救いの光は
今もなお乏しいな
自分さえ良ければ
それでいいなんて
思う人たちの群の中
自分を守ることも
うまくできない僕にできるのはただ
きりもなく涙を流すことだけ
つめたい世界に
今日もなすすべもなく僕はしてやられる。
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だらしない部屋に
散らかってる雑誌蹴飛ばして
適当に並べ立てた言い訳を鞄に詰めてまた僕は啖呵きって
身勝手な自我を通した
もともと僕は何のやる気もない無気力な人間なんです
明日の予定なんてめったに決めないし
通常風まかせ 運まかせ
自由もいいとこ
僕の名前はミスターナマケモノ
暢気にあくびしながら
晴れ渡った空の下を我が物顔で歩く
でも隠し持った爪は意外に鋭い
未来を期待させるような未知の力で
いくらだって
いくらだって
これから光り輝くダイヤの原石だ。
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雨の多い一週間さ
滅入るときもあれば
嬉しいときもある
雨は降る
僕の心に
雨に濡れる
誰しも 悲しみの犠牲者
地面を濡らす雨
湖底に沈んだ思い出
釣り上げれば
解るその大きさ
しとしと傘の上で踊る雨粒たち
振り向けば遠い思い出が僕に笑いかける
悲しみさえも
喜びさえも結局雨を呼ぶ雨雲のようなものならば
僕は
涙を流す理由なら事欠かない
雨の慕情。
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それはそれはそれは青い空だった
それはそれはそれは静かな夜だった
この手を伸ばせば
すぐにでもつかめる夢などあるわけもないのに僕は何しているのだろう
立ち止まったままの僕の影がやがて腰を上げて動き出すまで
くだらないままごとはつづくよ
この場所で
気を抜きすぎて
手を抜きすぎて
こんな未来です
だけれどどこか
優しい気持ちになれる時間
雨降るように
涙滴るように
僕の心を優しい
青で染める景色よ
名前のないその景色は僕に届けられた
十二月の群青だより
宛名もなく
差出人もなく
それは昨日の僕から明日の僕への秘密の手紙
きっと素敵な気持ちにひたれるはずさ。
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僕らはどれだけ離れようとも 離れられないくらい
心は重なってる
夜空に浮かぶ
同じ月を眺めても
同じ感想持つくらい
ふたりの心はシンクロしてる
微妙なずれ感じる
時もあるけど
それは違う人間だから仕方ないと笑う
恋しくて 愛しくて
ただ あなたが好きで
僕の胸はいっぱいなんだよ
夜寝るまえも
朝起きたときも
君を思ってる
恋しくて 愛しくて
あなたが好きなだけで
僕の日々は輝くんだよ
そんな気持ち
大切にしよう
いつまでも
いつまでも
抱きしめていよう
意外と難しい。
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詩のような詩じゃないような詩を書いて
詩のような詩じゃないような言葉綴る
僕は詩人のような詩人じゃないような人
歌い手のような歌い手じゃないような人
今日も詩人は唄う
唄のような詩を書いて
詩のような唄を書いて
心の中の原風景を書き留める
僕の詩はそんなふうにできてる
詩らしい詩が書けたときは僕の顔にスマイルひとつ咲くんだ。