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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[2139] 夜行性の人
詩人:どるとる [投票][編集]


青い夜 金色の月
夜をこわがる人は
首を長くして朝を
寝ないで待ち望む

くたびれた
足腰を
伸ばして
テレビに夢中になってる妻の横を素通り

蝙蝠みたいに
モモンガみたいに
夜行性の人よ
吸血鬼みたいに
ゾンビみたいに
痩せ形の人よ

僕を無理に寝かしつけようとしないで

まだ眠りたくないよ
まだ起きていたいよ

時間が経つのは
驚くくらい
早いから

青い夜 金色の月
テーブルの上のご馳走
平らげたら星でも観測しよう

夜行性の人が言うよ
朝型人間に向かって

あ、今星が流れた
あの惑星 なんて言ったっけ?
なんて話は尽きない

結局朝型人間も
夜行性に付き合う
はこびと相成る。

2010/12/01 (Wed)

[2138] 悲しいことも時が過ぎれば
詩人:どるとる [投票][編集]


まばたきひとつしないで見つめてる
帰り道ふと見つけた花に見とれていた

こんな小さな花でさえこんなにきれいに咲いているのに
死にたいなんていってる自分が恥ずかしくなった
まさかね花に勇気をもらうなんて

そのうち夜になって
そのうち朝になって
気づけば言い訳と愚痴に明け暮れた日々
骨休みするための土日さえも あっという間に疲れを引きずって過ぎてしまう

目の前にただ悠然と広がってる生活に
いつまでも
いつまでも
馴染めないまま

悲しいことも時が過ぎれば全て忘れてしまうものだなんて言っていた自分はなんて嘘つきなんだろうね

楽しかったことよりずっと覚えている
悲しい記憶だけが忘れられないんだ

今日も帰り道
目には見えない
不安を背負って
自転車のペダルを漕ぐ

コート越し 吹き抜ける冷たい夜風が身にしみて
なんだか泣きたくなる
なんだか死にたくなる

でも、花にもらった小さな勇気で
死ぬまで生きる

死ぬまで生きるよ

泣いたり笑ったり
怒ったり拗ねたり
飛んだり跳ねたり

繰り返す毎日

何気なく幸せだって思えたらそれは
楽しい事のはじまり

悲しいことも時が過ぎれば 何事もなく笑えると時がなんとかしてくれると思っていた僕はバカだね

楽しかったことほど忘れやすいんだ
悲しい記憶が心にこびりついてる

今日も帰り道
目には見えない不安を背負って
自転車のペダルを漕ぐ

明日へ明日へ漕ぎ出すように
未来へ未来へ漕ぎ出すように

僕の信条はいつも
ホップアンドステップ

前向きの一歩手前で歩く。

2010/12/01 (Wed)

[2137] この世界で誰よりも
詩人:どるとる [投票][編集]


僕がもしも明日
死んじゃっても
誰ひとり
気づかないんじゃないのかな
僕がもしも急に
いなくなっても
誰ひとり
気にしないんじゃないのかな

たとえば君ひとりだけが気づいてくれたならば
たとえば君ひとりだけが声をあげて悲しんでくれたならば
それは幸せだね
でも、もう二度と君には会えないし
それに君を悲しませるからあまり望まないね

後ろ向きな人生
俯いてばかりだ
生きることに
前向きになれない

それでも
歩き続けて
やっと見つけたよ

この世界で誰よりも
愛せる 君という人に
この世界で誰よりも
大好きな 人に

君がもしも明日
死んじゃったら
僕、多分
死にたくなるんじゃないのかな
君がもしも急に
いなくなったら
僕、多分
会社休んでもあちこち探し回るよ

たとえば君って存在は僕にはさ
なくちゃならないもので いなくなったら…なんて考えられないんだよ
話し続けた 楽しい昔話を何度も何度も繰り返し話すのは君の話がおもしろいからだ
そんな毎日が僕は好きなんだよ
だから、まだ死にたくない 君と生きていたい

後ろ向きだった
僕の人生を変えた
生きることに
前向きになれたよ

そうして
めぐり会った
やっと見つけた

この世界で誰よりも
愛せる 君という人に
この世界で誰よりも
大好きな 人に

太陽みたいにあたたかい
お母さんのようにやさしい

君って光に

今も日々照らされて
僕は枯れずに
なんとか咲いてるよ
小さな畑で君とふたり 並んで 揺れて
暮らしてる

涙と笑顔
雨と晴れ
似たような何か
似て非なる何か
多々あるいろいろな
出来事に慌てながら
せわしなく働きながら今日も君に笑いかけるよ

明日、晴れかなあ?
そんな他愛もない
会話さえ 光り輝いて。

2010/11/30 (Tue)

[2136] 父の反省
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落ち込んでいる君のその瞳が潤んで
僕に何か言いたそうな目をしている

僕は君のために
何ができるかを
考えているようで
別のこと考えてる

だめな僕だったね
だめなパパだったね

反省するために
目を閉じて

暗闇の中に答えを見つけるよ。

2010/11/30 (Tue)

[2135] 僕のランプ
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それはまるで心にともるランプのような灯り

君がそこにいるだけで僕をやさしい気持ちにさせるよ
君の存在の大きさに僕はいつもはっとするんだ
涙あふれるくらいに

いつも何気ないんだけど君がくれるささやかな気遣いだったりサプライズだったり
僕は嬉しくなる

いつもそばにいてくれてありがとう
いつも慰めてくれてありがとう
本当に助けられるよ
君はまるでランプのように
そばにいてくれるだけで心があたたかくなるのさ

怒る気にもならないし苛立たないし
ささいな行き違いなんかそのまま素通りさ

雨が降る日も
今日みたいに寒い日も
どんな季節だって
昼夜問わず僕を見ていてくれる
君に伝えたい

僕が言いたいのはきっと多分ありふれてる言葉だけど
多分ねいちばん伝わりやすい言葉だから
聞いてね

愛してるよ
君だけのことをこの世界でいちばん

僕も君のランプになりたい
なれてるかなあ?
日々不器用だけど少しずつふたりの距離は近づいていく
そして何気ないほんの小さな瞬間に気づかされるよ
君のその愛の大きさ

こんな唄に込めて
伝えたい
届けたい

いつも話してくれてありがとう
いつも見守ってくれてありがとう
本当に助けられるよ
君はまるでランプのように
そばにいてくれるだけで心があたたかくなるんだ

君は今日も僕の隣で笑って いろんな話をしてくれるね

明日の不安さえ
もはや米粒よりも
小さな事に見えてくる
そこが不思議だけど
僕はなんの理由もなく君を抱きしめたくなるんだ

人は多分そんな守るべきものを見つけた時にそんな気持ちになるんだね

君と出会って
日々暮らしてきて
気づいた答えさ。

2010/11/30 (Tue)

[2134] 少し遅めの夕食を
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くだらないことは
もう話さないでという君に言うよ
くだらないことなんてこの世界には無いよ

だからこそ僕は今
生きているんだよ
そして今日も
少し遅めの夕食をとる
残業疲れでからだはズタボロさ

だから君の愛が欲しいんだよ

キスミー
キスユー
交わし合う日常

ミートゥー
トゥーミー
重なり合うリズム

今、なんとなく雰囲気は少しずつ
二人の確信に迫ってく

ねえ 今 君は何を考えてるの?
そして僕は何を考えてると思う?

多分一緒だと思うよ
なんて恥ずかしいね

窓の外を星が流れていく

動き出す 景色がふたりを引き連れて
明日へと明日へと
連れて行く

テーブルの上のグラタンが冷めないうちにふたりの愛が冷めないうちに

少し遅めの夕食を
デザート代わりに
甘い甘い口づけを

無意味だからこそ
意味のあるひとときを。

2010/11/29 (Mon)

[2133] あのね僕は
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バックパッカーみたいに旅するよ
夢の世界を

僕はひとりきり
街並みをさまよう

あるところに
おじいさんと
おばあちゃんがいて
そんな昔話に
僕の涙や笑顔を閉じ込めないで

さよなら きれいさっぱり僕が死んだら
誰の記憶にも残らなくていいから
せめて生きてるあいだだけでも誰かのために笑ったり泣いたりしたいんだ

あのね あのね
言いたいことが
あるのです

あのね僕は
あのね僕は
あのね僕は…

さすがのピエロも大泣きするような悲劇的な瞬間を笑い話にしないでと言いたい。

2010/11/28 (Sun)

[2132] ピエロ
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ぐっと切ない夜だから
泣きたいときこそピエロに変身
いくらごまかしたって心はごまかしきれないから
お化粧なおししても
悲しいことはバレバレだよね

手のひらで
涙でぐしゃぐしゃの
顔を隠しても
悲しさは
明日をにじませていく
そしてやがて心に雨を降らすだろう

高い高いビルの屋上にのぼって
大好きな君に
笑ってるふりしても
君にはバレバレだったね 抱きしめられたね

僕はピエロになるには失格だね
だったら何になればいい?そう聞いたら君は私の大事な人になればいい
そう涙ながら
言ったね

嬉しかったよ
昔話するたび
そっけない顔するけど本当は嬉しかったよ
涙 溢れちゃうくらい

だからピエロにはもうなれないしなりたくない

化粧を落とした顔は
心はとてもきれいだ

やっぱり素直な心がいちばんだね

夕暮れの空に作り笑いは似合わない
そりゃ時と場合で嘘つかなきゃならない時もあるけど

君といる時は
僕は嘘つかない
ただの僕になるよ

僕の中のピエロも望んでることさ
本当はピエロだって泣きたいはずさ

だから僕がかわりに泣くんだよ
そして君に笑うんだよ

それが幸せだから

そうさ、僕は君のために生きてる
答えはもう出てたね

今夜は満月だから
狼にならないうちに
寝ましょうか
寝ましょうか

下心まる見えさ。なんて
途端、笑いあうふたり

夜はゆるかに過ぎてゆくのさ。

2010/11/28 (Sun)

[2131] 赤信号を堂々と
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赤信号を堂々と渡れる覚悟は
青信号になってから渡るような安全圏に逃げる僕には無い

だからこそ
僕には人を殺める覚悟も無ければものを盗む覚悟も無い

だから犯罪という名の病魔は僕には感染しない

清らかな心を捨て去ることは僕にはとても無理だから

赤信号なら
青になるまで
待ちますよ

隣で渡る
誰かを横目に
あの人は
悪人だと
感づきながら

僕は赤信号を堂々と
渡るのではなく
赤信号を堂々と見送ります。

2010/11/28 (Sun)

[2130] 僕の中のハードボイルド
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僕の中には侍がいて
僕の中にはガンマンがいて
僕の中には修道士もいる

だけど結局追いかけたいのはハードボイルドな精神

僕の中には強い感情があって
僕の中には弱い感情もあって
僕の中には悪と善がある

僕の中のヒーローは光と影の狭間にいる

迷ったり悩んだり
ヒーローは不器用に人間くさく生きてる

でも、いつでも僕らしくいたい
僕らしくのところの所謂僕らしさはわからないけど

僕の中のハードボイルドを守りながら
カッコ悪いような
かっこいいような
僕でいたいんだ

それが僕の思う
僕の中のハードボイルド

本当の強さだと思う。

2010/11/28 (Sun)
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