詩人:どるとる | [投票][編集] |
いつの間にか 足元に引かれている
スタートラインにつま先がかかる
今僕はどこに向かって走っているんだろう
ある国では 子供は戦場に駆り出され
銃を持って お国のため働かされる
幸せについて盲目な僕らには
見えないものがあまりに多すぎる
今の僕らがいかに幸せなのか
考えるまでもなくわかるだろう
正しさなんて概念に 唯一なんてない
でも正しさにも基準や模範がある
砂と灰が舞う戦地で戦う兵士は
何のために何と戦うのだろう
何不自由なく毎日を悠々自適に暮らす
僕と君を 量りに乗せたとき
そこに生まれるのは理不尽や不条理だ
でも差別をするのははばかれるから
黙っているのが 得策だろうか
日々命が脅かされる国の土地にも
皮肉みたいにきれいな花が 咲いている
誰にも命を奪う権利はないのに
それが当たり前みたいに日々殺戮は
繰り返され 慈しみさえも足蹴にされる
笑うことを禁止され
笑えなくなった子供の瞳に宿る憎しみは
悲しみに濡れて食料より愛に飢えてる
一輪希望みたいに咲いた花があるなら
その花だけは散らさないでほしい
血と泥が混じった涙が手のひらに落ちて
残酷すぎる運命が親と子を引き離す
僕が今手にしてる幸せは あって当たり前なものだと思っていたのに
僕の幸せの半分も持ってない人がいる
でも 羨ましがることもなく それどころか境遇を受け入れてすらいるんだ
わがままにより分けてる差別や隔たりをなくして
僕は君に一歩 君は僕に一歩 歩み寄るんだよ
君を知るために
砂と灰が舞う戦地で戦う兵士は
何のために何と戦うのだろう
何不自由なく毎日を悠々自適に暮らす
僕と君を 量りに乗せたとき
そこに生まれるのは理不尽や不条理だ
でも差別をするのははばかれるから
黙っているのが 得策だろうか。
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自信が持てないのはそもそも持とうとしないから
踏み出した一歩から世界はいくらでも広がるのに
ドアを開けることを恐れるあまりに
逃げ腰になってしまうんだ
あきらめた夢を あとになって悔やむから後悔になるんだよ
翼を広げた 鳥のポーズで断崖に立つような勇気を 持てたなら
迷ってるだけなら 迷ったままでいい
いくら考えたって答えが出る訳じゃない
夜明け前を合図にしてスタートを切ろう
ゴールなんてないつもりで走るんだよ
自分にとっての一番の敵は自分自身なんだよ
自分を時にはわざと雨風にさらしてみるんだ
やらなかった後悔なら誰にでも出来そうだ
やって出来なかった後悔のほうがいくらかマシだ
出来るか出来ないかなんてのは 二の次だ
言い訳する暇があるならやってみるんだ
泣きながらでも走れるように出来てる
転んだ傷の痛みを越えていく先にあるものを
明日と呼びたい 僕がいる
未来に繋げるための今にしたいんだよ
架空のスタートラインを足元に引いて
そこから僕は走り出す
出来レースはしたくない
競争相手もつくらない
いつでも自分との勝負だから
負けるのも勝つのも自分だけだ
迷ってるだけなら 迷ったままでいい
いくら考えたって答えが出る訳じゃない
夜明け前を合図にしてスタートを切ろう
ゴールなんてないつもりで走るんだよ
泣きながらでも走れるように出来てる
転んだ傷の痛みを越えていく先にあるものを
明日と呼びたい 僕がいる
未来に繋げるための今にしたいんだよ。
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その手に燃えてる 確かなぬくもりを
忘れたくなくて 何度でも確かめる
目を離したら いつの間にか
消えてしまいそうだから
ちょっと疑い深くもなるよ
放っておいたら 悲しくても笑うから
ちゃんと見てないと涙にさえ気づかない
そこにいるのに どこにもいないみたい
抱きしめたら壊れてしまいそうだよ
追い着いたそばから 離されていく
画家が描いた値打ちのある 名画のように
惜しむらくは君の命が永遠じゃないこと
どんな風に 愛してみたって
そんな僕のたゆまぬ努力は
道端に転がる石ころと同じ
所詮、レールからはみ出せない気持ちだ
それなら誰よりも強く君を思うだけだ
そこにあるのにどこにもないみたい
どれだけ確かな思いも目には見えない
でも君だけに見えるようになっている
すべてを疑ってばかりいたら信じられなくなった
すべてを信じていたら疑うことができなくなった
嘘でもなく本当でもなくましてやまやかしでもない
それについて 僕はあまり詳しい 知識を持っていない
でも仮に答えがあるとするなら
きっと僕らが思うよりずっと
簡単な 答えだろう
そこにいるのに どこにもいないみたい
抱きしめたら壊れてしまいそうだよ
追い着いたそばから 離されていく
そこにあるのにどこにもないみたい
どれだけ確かな思いも目には見えない
でも君だけに見えるようになっている。
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君と肩を並べて歩く毎日は
とてもゆっくりとしたスピードで
メリーゴーランドによく似ているよ
大切な人と過ごす365日もの
膨大な 日々の中でひとつだって同じ今日はない
誕生日は 一年に一度はやって来るけど
繰り返す生き死にの螺旋の渦に巻かれ ある日、産声を上げた
生まれてきた喜びを 生きていくことの苦しさや悲しさを
肌で味わうように 僕は酸いも甘いも味わうよ
でもただひとつ言えることがあるなら
恨み言よりありがとうを 言いたいんだ
幼稚園バスが 家のすぐ前で停まって
降りてくる 幼稚園児がママに手を引かれ
幸せそうになにやらお話をしている
枝につけた 蕾が膨らんで
春になればその蕾が開いて
花になるように 子供は大人になる
気づいたら夢から覚めたようなあっという間の出来事だ
生まれてこれたと喜ぶか 生まれて来てしまったと悔やむか
それだけで見える世界が変わるだろう
時に雨に打たれ寂しさに凍えそうな夜も
君のそばにはいつも優しい人がいる
下書きのままで 途中でほっぽらかしてる夢を
今、もう一度 描いていこう 下手くそだっていい
結果よりも過程が大事
どれだけ頑張れるかが鍵だよ
生まれてきた喜びを 生きていくことの苦しさや悲しさを
肌で味わうように 僕は酸いも甘いも味わうよ
でもただひとつ言えることがあるなら
恨み言よりありがとうを 言いたいんだ
罵詈雑言より愛を 言葉にしたいんだ。
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ゴンドラに乗って高い空から見下ろした街はジオラマ
一周数分程度なのになんだか長く感じるのはなぜだろう
手のひらに走る運命線が短い
そんなこと気にせずにいよう
大事なのは二人の気持ちが
運命なんて曖昧なものに
左右されるほど 半端なものじゃないこと
またひとつ 花を咲かせては
散らせていく 巡る季節の真ん中で
何かを失い 何かを手にして
残されたものが 今の僕のすべてだ
1年は365日もある 長いような短いような1年だ
歩くスピードやペースに関わらず 同じ速さで過ぎてく
出会いと別れの季節などない
いつだって 出会いと別れの連続だ
ドラマみたいに 脚本がある訳じゃない
だから、ロマンチックな恋なんて
鼻で笑われてしまうだろう
それではあまりにつまらない
時計をするのは嫌いなんだ
時間にばかり気をとられてしまうから
永遠を生きてるくらいに思いたい
その一瞬に 永遠はそっと 輝いてる
そして いつかゴンドラが地上に着いて
僕らを乗せた時間もようやく終わって
お疲れ様と 互いに笑いあう日には
今までのどんな時間より大切な時間が待っている
またひとつ 花を咲かせては
散らせていく 巡る季節の真ん中で
何かを失い 何かを手にして
残されたものが 今の僕のすべてだ。
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カレンダーの日付を物憂げに見つめてる
赤い丸印をつけた日付まではまだ遠い
たまの電話も寂しさを助長するだけ
会いたいって気持ちはかき消せない
僕の街は今日もあいにくの雨で
普段なら見えるはずの東京タワーも見えない
誰かと会話をしたければ
メールでもいいのに
まだまだこんなに時代が 流れても
ふれられる距離にいたいと思う
せめてもの悪あがきみたいに
会えない日々の寂しさを
手紙に書いてみるんだ
弱音だって 伝えたい
強がりだって 伝えたい
白い紙に涙が落ちた
インクのにじんだ文字 会いたいって思わず書きそうになってしまうくらいは 許してよ
距離にしたってちょっと電車賃を出せば
行けない距離じゃないのに会えないよ
会いたい理由を探すけど
いつの間にか会えない理由を探してる
忙しさに勝てない 真面目な僕が
少しでも 不真面目になれたらいいなって思う
同じ空を 見上げて同じ月を見てても
同じ気持ちにはなれそうもないよ
離れているぶんだけあまりに不自由だ
電話の向こうに イメージしてる君は
笑っているの?泣いているの?
出そうとしてやめた手紙だけど
今の僕らには気持ちを伝える手段は
悲しいほど これくらいしかないの
ちょっとした悲しさだったり寂しさが
文字の向こうに見えたならいいな
魔法も使えない 僕らには これが精一杯
一歩一歩近づいていく 距離を繋げていく気の遠くなるほどの作業
せめてもの悪あがきみたいに
会えない日々の寂しさを
手紙に書いてみるんだ
弱音だって 伝えたい
強がりだって 伝えたい
白い紙に涙が落ちた
インクのにじんだ文字 会いたいって思わず書きそうになってしまうくらいは 許してよ。
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僕の手よりひとまわり小さな君の手が
考えるよりも先に動くから 空回り
そこには計算なんてないんだと思う
だから決まった答えなんてないんだよ
不器用さを言い訳に遠ざけてた気持ちを
せめて紙の上に 書き起こそう
それは思いを 言葉にする作業
離ればなれの気持ちをつなぐリレー
バトンを落とさないように走る
明日に手渡すまでが僕の役目だ
あと少し もう少し強くなりたい僕が
ゴールテープを切る瞬間思いは届く
「好き」それだけの思いを届けるために
走者は 果てしないゴールを目指すんだ。
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答えのない毎日なら それでもいいや
とりあえず 腹ごしらえだ
抱えきれない涙は
ポケットにでもしまえばいいや
何はなくとも 命拾いしてる
見上げた空は 手を伸ばしても
届かないくらい高くて 果てしない
一年間を単純計算したら365日もある
長いのか短いのかどっちなんだろう
気づけばいつも始まって 気づけばいつも終わってる
僕は何をしていただろう 何かを成し遂げたかな
いまいち覚えてないや
それでも手にした この気持ちは
明日の僕を 間違いなく変えていく。
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見慣れた街の風景を窓越しに眺めながら
君のことをこっそり思ったりしたよ
ポケットに入れた思い出のいくつかを
引き出しの奥に隠している
「生きている意味を簡潔に答えなさい」
宛もなく 答えのない問いかけに悩まされ
いつまでも空欄のまま 飛ばしてる
いつか答えを出せるかな 出せるといいな
なんのために生きているかなんて
誰にもわからない
だから、取って付けたようにそれらしい意味を抱えてる
誰かのためにって誰のためなんだろう
何かのためにって何のためなんだろう
人を殺めた人の言い訳みたいに
ごまかすためにでっち上げたその場しのぎの嘘だ。
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空から吐き出された 雨が 道に刻む足跡 水溜まりを一息で飛び越える
その先に何があるのだろう
大きな口を開けてあくびをしたら
僕のが移ったのかな君も あくびをした
まだまだ ぼんやりとした覚悟
名前もない 気持ちを抱えてる
今にも消えてしまいそうな思いは
やがてそう遠くない未来で
投げたボールが戻ってくるようにさ
君の手に そっと返るだろう。