詩人:どるとる | [投票][編集] |
同じような 見慣れた街の風景を
追い越してく 電車は宛もなく
レールに沿って 思い出に手を振る
今日の悲しみと昨日の後悔と
少しの 喜びを 思い出しながら
白い息が 途切れるまもなく
吸い込んだ 切なさとか
この街のどうにも慣れない人懐っこさに
言葉にもならないくらい
支えられているのに
いかんせん素直になれずまた
下手くそな強がりで隠してる
赤く染めた頬
恥ずかしながら 僕は思うよりずっと愛されている
ただいたずらに過ぎる時間がある
飽きることもなく繰り返す毎日はまるで
24時間営業のコンビニのようで笑えるな
カメラの代わりにまばたきのシャッターが降りて 今を記憶に焼き付ける
幸せなんてものがもしもこの世界にあるなら
今すぐ見せてほしいよ
いつの日か出会えるかな心から愛せる人に
ページはめくられていく
見えざる何者かの手で
やっと見つけた 僕の居場所
泣いたり笑ったりするだけの毎日
たまの喧嘩も愛しい
言えずにいた 言葉が今涙と一緒に 吐き出された
例えばひとつだけ望みが叶うなら
誰かを 愛したい
そして同じくらい
誰かに愛されたい
それだけを 願うよ
白い息が 途切れるまもなく
吸い込んだ 切なさとか
この街のどうにも慣れない人懐っこさに
言葉にもならないくらい
支えられているのに
いかんせん素直になれずまた
下手くそな強がりで隠してる
赤く染めた頬
恥ずかしながら 僕は思うよりずっと愛されている。
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日が暮れたころに思い出すんだ
そういや今日僕は一度でも笑ったかな
強がることなんてしなくても
素直なままで笑っていたあの頃の僕
階段の途中で 座り込んで眠る僕が見た
夢は もう二度と帰らない日々をフラッシュバックする
夕日が眩しくて目を反らした今日
無意味に強がった今日
大好きな人に好きだと言えなかった今日
急な雨に傘を忘れた今日
あれおかしいな 涙をぬぐうハンカチもない
いろんな今日を繰り返してきたなあ
明日は 晴れるかな
ほどけかかった靴紐を結び直す今日
昨日より少し 素直になれそうな今日
大好きなカレーライスを食べよう
頑張れそうな理由をいつも探してる
ふいに生まれた切なさは風に吹かれて
綿毛のようにどこかに消えてしまった
この街で一番高いビルにのぼって
街を一望した今日を忘れないように
思い出のひとつに加えてしまおう
初めて涙を知った今日
初めて笑った今日
下手な嘘をついて 後悔したり
すれ違ったりした今日
空が優しく君を慰めてる
商店街の コロッケを買って帰ろう
明日晴れなくても
生きてる意味が 少しだけ見えた今日
昨日より少しだけ 前に進めた今日
本を読むように めくってくページ
飛ばし読みなんてできない
悲しみも喜びも 一文一句
目を反らすことはできないよ
夕日が眩しくて目を反らした今日
無意味に強がった今日
大好きな人に好きだと言えなかった今日
急な雨に傘を忘れた今日
あれおかしいな 涙をぬぐうハンカチもない
いろんな今日を繰り返してきたなあ
明日は 晴れるかな
ほどけかかった靴紐を結び直す今日
昨日より少し 素直になれそうな今日。
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あなたのいなくなった部屋を見渡して気づく
こんなにこの部屋は広かったこと
あなたの残したものを一つ一つ
思い出しながら 思い出からも
あなたが消えないように 時々思い出しているよ
笑ったこと 泣いたこと 喧嘩したこと
すべては思い出せないくらいいろんなことがあったね
助けたことよりも助けられたことのほうが多いのは
情けないけど 今はそれが かけがえのないものに思える
今の気持ちに合うのはありがとうかな
それとも愛してるかな なんだろう
あなたが くれたものは時間でしょうか
目には見えない宝物が 今の僕を飾ってる
あなたが生きてたことを 僕は忘れないよ
薬指にはめた指輪 挙げられなかった結婚式
白いドレスはあなたによく 似合っただろうな
雨の日の夜に 二人で半分こして食べたカップ麺
どんなご馳走よりも 美味しかった
大切なのは 時間ではなく そこに込められた 思いや気持ちだ
けっして長くはない短い 君とのひとときを宝物にするよ
今の僕の気持ちは きっと君に届くかな
痛みは忘れらなくても思い出があるから
雨の日も晴れの日もただ 仲むつまじく
暮らしていた あの幸せは多分もう味わえないだろう
流れ星が流れるたび 君を思って
会いたいなと叶うこともない願いをしてしまうよ
笑ったこと 泣いたこと 喧嘩したこと
すべては思い出せないくらいいろんなことがあったね
助けたことよりも助けられたことのほうが多いのは
情けないけど 今はそれが かけがえのないものに思える
今の気持ちに合うのはありがとうかな
それとも愛してるかな なんだろう。
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ホームでため息白く曇らせながら
貧乏揺すりしながら誰かを待ってる
今までずっと そうね大体 3ヶ月は待ちぼうけしていたんだから
3ヶ月分の 切なさや寂しさを 一瞬で消してしまう
あの魔法の笑顔を 期待してるんだ
見上げれば 空は青く透き通っていた
いつものあの声で「ごめんね待った?」って
君が 笑いながら 僕の手を握るあの時間が好きなんだ
僕のこの 寂しさは多分 この時の喜びのために 培われたようなものなんだって
思うくらい 僕は待ちわびていたよ今日を
JRの電車に乗って 宛もなく 行こうか
わざわざ予定を立てるほど器用じゃない
地下鉄は 地面の下に いくつもの 道を作って
どこまで続いてるんだろう
路線図のすべてを 把握していない僕は
これからの行き先を知らない
甘く切なくもらした吐息は きっと桃色
少しだけ走ってきたから 汗かいちゃった
そう言う君が 輝いて見えたんだ
うなじに伝う汗 あわてて目を反らす僕に笑いかける君は 僕の気持ちを知っているのかな
すべてを見透かすようなその瞳に吸い込まれてく
どれだけの電話も どれだけのメールも
待ちわびて やっと出会えたこの喜びにはかなわない
今、出会えた この奇跡みたいななんて言ったら
大げさだよと君は また笑った
いつものあの声で「ごめんね待った?」って
君が 笑いながら 僕の手を握るあの時間が好きなんだ
僕のこの 寂しさは多分 この時の喜びのために 培われたようなものなんだって
思うくらい 僕は待ちわびていたよ今日を
君は知ってるかな
この時間をどれだけ待ちわびていたのか
君も同じだけ待っていてくれていたらいいな
そして同じ喜びを 分けあえたらいいな。
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こんなに離れてるのに電話やメールをすれば 声だけは国外へもつながる
でも それじゃ伝わらなさそうな気持ちだから
たまには活字を忘れないように手紙をしたためる
「何かおかわりございませんか?
こちらは相変わらずです」
堅苦しい 挨拶なんて全然ちっともいらないよ
いつも話す調子で書けばそれでいい
返事は 遅れたってかまわないから
君の気持ちを 聞かせて 話して
来月の頭くらいにはまた忙しい合間を縫って電話の一本でも入れます
電話をするのも ものの数秒でつながる
寂しさも 切なさも昔より控えめだ
そう言う年上の君は そのぶん嬉しいけどって笑ったの
二人を 隔ててるものはきっと 距離などではなく
すれ違ってるだけで ハンデだと思うつまらない気持ちだ
障害なんて 飛び越えてやるって 思えば
どんな距離も 越えて気持ちはつながる
大切なのは二人の気持ちが離れないこと
いつまでも切ることができない電話
そっちから 切りなよ いつまでもその繰り返し
仕方ないから同時にせーので通話を切る
その時の切なさは 言葉にはできない
電話を切ってからもお互いを 思う
また会うとき感じる喜びその気持ちのために 寂しさがある
電話をするのも ものの数秒でつながる
寂しさも 切なさも昔より控えめだ
そう言う年上の君は そのぶん嬉しいけどって笑ったの
二人を 隔ててるものはきっと 距離などではなく
すれ違ってるだけで ハンデだと思うつまらない気持ちだ
障害なんて 飛び越えてやるって 思えば
どんな距離も 越えて気持ちはつながる
大切なのは二人の気持ちが離れないこと
ポストに 届いた手紙には 君の癖のある字で
会いたいよって 書かれてた
涙のあとが 見えるくらいだよ
二人を つないでるのはなんだろう
迷いながらも 手探りする 毎日
確かなのは 君を思うこの気持ち。
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同じ夜過ごしてても すれ違うこともない僕らは背中あわせだ
誰かが誰かを待っているとしたなら
その誰かを待たせている誰かが
時計とにらめっこしながら 息巻いて走ってくのが僕にはイメージできるから
ひとつの夜の中に いくつもの ストーリー
明かりのように 灯って小さく揺れた
君の寂しさに気づいたようにうなずいた
君の夜に そっと僕は降りていくよ
待たせてごめんねなんて 言いながら
手をつないでくれるあなたのぬくもり
寂しさなんてすぐに忘れてしまうよ
待ち合わせ場所にはちょっと変かな
歩道橋の上に いつもの時間に
時間にルーズな僕はいつも 君を待たせてしまう
でも君は 怒りもせずに笑ってくれる
そんなとき僕は とてもうれしくなる
恋人だと気づく瞬間は手をつなぐときだ
その笑顔が答えだ
こんなに広い世界に二人だけの世界
隅に うずくまって寄り添って眠る
夢を見たいときに 夢を見る
君の心に僕はそっと降り積もっていくよ
アイラブユーなんてささやきながら
映画のワンシーンのように流れる時間
僕はあなただけの主人公になりたい
ラララ 魔法が使えたら きっと
この世界から 悲しみを消し去るのに
僕はそっと目を閉じた その年一番の雪の夜に。
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言葉が見つからないから とりあえず
アイラブユー ごまかすように呟いた
真夜中のコンビニ がらがらの店内見渡して
なんだか人恋しさに 泣きそうになる
セックスの経験人数とか
一年間の自殺件数とか
需要と供給を繰り返す社会に貢献
大量生産 大量消費
幸せも 同じレーンで 作ってくれないかな
ある者は 六本木ヒルズのビルから
社長になって世俗を見渡して悦に浸る
ある者は 職にもあぶれて腹をすかせてる
飯を食ったのはいつだったか覚えてない
正しく生きようとすればするほど
裏切られ 足元見られ煙たがられ
カッコ悪いと指を差されて笑われて
何が正しいのかも曖昧になるんだよ
星ひとつない夜空に吸い込まれそうな
思いはやがて次第に僕の全てになった
全て失って何が残されているんだろう
何を得たのかも把握していない
カレンダーの休日の少なさにため息が止まらない
下らないことで最近よく落ち込む
未開の地への憧れとか
まだ見てない映画の内容とか
一見意味のないもの同士が磁石みたいに
引き合って 付箋を回収するみたいに つながってく
ある者は 人生に絶望し20そこらで死を選び 命を粗末にする
ある者は マルチな才能で その業界でトップに立ち 成功をおさめる
僕らしくいようとすればするほど
僕から遠ざかってく気がしてる
それでも人のためを思って 働いたって
報われることもなく損してばかりいる
残ってるものはないかとポケットを探る
パンドラの底にもあった希望はなかった
絶望を味わうと些か ふつうの幸せが
あり得ないほど大げさな幸せに変わる
仕事のあとの一杯のビールが天国に俺を連れて行ってくれる
このままもう少しこの酔いの余韻を味わっていたい
麻酔のように悲しみをぼやかしてくれるから。
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地球を飛び立ってかれこれどれくらいの
時間と季節が流れたのだろう
小さな頃のこと 思い出していたよ
「宇宙飛行士になるんだ」って
笑われた あの頃本当に宇宙飛行士になれるなんて
君は思いもしなかったんだろうなあ
手紙のやりとりもできないほど
遠い距離にいても二人を結んでる
声さえ届かない 電話も通じない
もしもし、聞こえるかい?
君を思うとき僕も君を思う
その時、二人の心はぐっと近くなる
心はいつもすぐ傍にいるみたいだな
スペースシャトルに乗せた夢を
今、僕は描いてるんだ あの銀河に
月を間近で 見たってさうさぎはいない
そんなことはわかっていたけど 本当だ
ガガーリン 地球は青かったよ
水と緑の楽園 人類には偉大な一歩
ゆっくりと 少しずつ確かに 進化と発展を遂げる未来 空にも手が届きそう
君にも見せたいよ 写真じゃなくて
僕が今見てる景色を配信したい
降るような星空の星のひとつになって
君の目にも僕が見れたらいいのにあ
君が空を見上げるとき僕はそこにいる
夜空に伸ばした望遠レンズに映ってる
今きっと目が合ったよ
君が見てる夢は 僕が見てる夢
託された思いを少しでも形にしたくて
スペースシャトルには 君と一緒に
乗ってるつもりだから
ほらさみしくないって言ったら
嘘になるけど 涙は帰るまで流さないと決めたの
手紙のやりとりもできないほど
遠い距離にいても二人を結んでる
声さえ届かない 電話も通じない
もしもし、聞こえるかい?
君を思うとき僕も君を思う
その時、二人の心はぐっと近くなる
心はいつもすぐ傍にいるみたいだな
スペースシャトルに乗せた夢を
今、僕は描いてるんだ あの銀河に
二人の夢を乗せたスペースシャトルが
地上を離れ 夢を宇宙に描いたよ
僕はどんな 言葉を残そうかな
今、密かに考えている。
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遠い昔の話で まだこの世界が
出来たばかりの頃 悲しみは今よりも
優しかったはずでしょう
日が昇れば 起きて
日が沈めば 眠る
石斧手に 獲物を追いかける
マンモスの 肉に食らいつく
猿と 寝起きする
この川の流れの先をたどれば
いつか 裸足で心隠さずありのままの
無防備な 心の鍵さえかけない 僕らがいる。
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もしもタイムマシンがこの先 作られたなら
僕は 遠い未来に行きたいなあ
そしていくつもの出会いを経て
きっと思い出がまたひとつ
ページに刻まれるだろう
今日は今日のいいこと
明日は明日のいいこと
明後日は明後日のいいこと
探して 見つけて 迷って 悩んだ
悲しみの間にある小さな喜びを
明日を生きる 力に還元して
時を旅する船に 乗り荒波越える
僕らは 旅人 あてどもなく進め。