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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[1989] プライド
詩人:どるとる [投票][編集]


ほとんど空席の電車がレールの上を走る 夜の闇を切り裂いて
誰かが 吐き出したため息が窓ガラスを曇らせる

窓の外の景色は行けども行けども
変わらない
夜の街の中を
小さな蛍のような光が飛び交ってるだけ

この頬を流れる涙は
なんの涙だろう
悲しくなんてないのに
ぬぐってもぬぐってもぬぐいきれないよ
なんの脈絡もなく訪れるさよなら

優しすぎるのが災いして数え切れないほどたくさんの夢を失っても
やっぱり変われないのは僕は僕だから
だからこのままでいいんだよって思うのさ

答えなんかなくたって明日はかならず訪れる
明けない夜はない
そして
やまない雨はない

だから 僕は僕自身に優しくしたい
そして 僕以外の人にも優しくしたい

そして いつか心を開け放して
裸の心で愛し合える人に出会えたら
その人にも優しくしたい

今はそれが僕の小さなプライド。

2010/10/31 (Sun)

[1988] 別れの桜
詩人:どるとる [投票][編集]


とても単純な気持ちだけれど
僕は君が好きだよ
いつもいつも
どんなときも僕の味方になってくれてありがとう

悲しいときも
うれしいときも
そばにいてくれるのはいつも君だったね
優しさもらってばかりで返しきれない感謝がこの胸にあふれてる

でも神様はいじわるで
こんな優しい君を
連れて行ってしまうんだね

あんなに愛し合っていた
もっと一緒にいたかった
さよならの時が近づいてようやく気づく

心の中に咲く
青い花びらの
別れの桜
散る時
涙はポロポロ
降るのでしょう
そして
花びらを
濡らすのでしょう

君が握っていた
この手に
まだ残ってる
君のぬくもり
そして
君の匂い
君の声

すべてがまだ
信じられないよ
夢の中の出来事みたいで

素直に受け入れられないんだ。

2010/10/31 (Sun)

[1987] 雨上がりのサンデーストーリー
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今日はあいにくの土砂降りで
心までブルーさ

天気図に渦巻いている台風がちょっと不安だけど
すぐに通り過ぎるだろう

憂うつな気分を晴らす何かを探しながら
レンタルビデオ屋の棚を見回す

これは単純なストーリー
始まりがあって
終わりがあるだけの
どこにでもあるふつうの物語

あとはもう一度
一週間をまたのぼるだけさ

難しい事なんて
何ひとつないんだ

週末の僕は
だいたいこんな感じ

始まりも終わりも
ずっと変わらないよ

やがて雨も上がって
空に架かる虹と誰かの笑い声が聞こえる

そんなレインボーサンデーストーリー。

2010/10/31 (Sun)

[1986] 土曜日
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ピーカン晴れの青ざめた空に浮かぶあの雲に夢をちょこんとのせて
なんの迷いもないようにまっすぐ微笑む君のとなりで僕も微笑むんだ

「絵にも描けない美しさ」の中で
僕は乙姫さまにも似た麗しき彼女と二人死ぬまでドライブ
心のギアは
セカンドに入れたままさ

僕らは僕らの
思う幸せの中で
生きていくんだ
ありふれた
暮らしの中で
ただ単純な
出来事さえ
来世にまで残る
僕らのストーリー

それはなんて素敵なこと素敵なこと
キラキラ光ってる

今日はただの土曜日
だけど素敵な土曜日

君がいるから
ただそれだけで
もうそれだけで
幸せなんて
掴むまでもなくこの手の中に生まれる。

2010/10/30 (Sat)

[1985] 追い風の旅人
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僕が僕の今日1日を見つめてる
そんなふしぎな夢の中で
なぜだか僕は涙を流していた
やっぱり悲しかったんだね
やっぱり泣きたかったんだね
ほんとうのところは

小さな星がたしかに光るのをこの瞳が見ていたから
きっと多分ねおそらくはね明日は晴れだよね

天気図にうずまく台風と
いまだ消えない心のキズアト
そして似て非なる
理想と夢

現実に追いつけない僕は
置いてゆかれるのを構わないとでも思うように
走るのをやめた
そして目をそらした
現実の世界から

人は大きな壁に直面した時に
その壁から目をそらすか乗り越えるすべを探すかで
分かれるけど
僕はどっちかな
今までは
どっちだったかな

もう逃げるのはやめにしてさ
そろそろ立ち向かおう
恥をかいたっていいさ
間違えたっていいさ
誰がなんていったって構わないさ

僕は僕の思いを信じてさ
この長い夜を乗り越えたその先にまばゆい光があらんことを
願ってさ

向かい風もものともせず
ずんずんと突き進む
追い風の旅人になろう

何度も見るあの夢も
覚めない悪夢の悪酔いも
すべてはつぎの喜びに出会えるまでの辛抱だ

もう少し もう少しだけ
悲しみに堪えよう

夢の中で泣いている
自分を慰めてさ。

2010/10/30 (Sat)

[1984] できる
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それは確かに答えであって
でもたくさんの答えの中のひとつに過ぎないよ
だからたったひとつの答えを探したいなら
満足ゆくまで
突き詰めていけばいい
これからの未来で

人の意見に流されがちな日々も
結果がものをいう世界でも
きっと僕は僕自身を信じることができる
きっとできる

自己暗示にかかったように そんなふうに思いこんだら
一直線さ

僕はできる
なんでもできるんだ!
マイナスに考えるのはやめて
プラス思考でいこう

だめでもともと

恐れや不安など
蹴散らして
勇気を出して
さあ 未来を開こう

君ならできる!
僕は僕自身を支援するのだ

さあ 走り出せ
自分のタイミングなら簡単なはずだ

できる!ってとこを見せてやれ!!!

2010/10/30 (Sat)

[1983] なすべきこと
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どこまで続いていくのだろう
流れはいつ止まってしまうんだろう
今はまだ遠い先のことといつまで言えるかな
ただ、今はこの川のせせらぎに耳をすます

悲しいときも
うれしいときも
まるであたりまえのように僕は涙を流す
その涙が行き着く先も知ることもなく

時の川がさらさら
流れてゆくよ
道の途中
立ち止まって
その流れを見つめてる

明日は僕にとって
どんな日になるかな
先ずはそれを第一に考えよう

未来はどうなるとか
先のことばかり
気にしてても仕方ないね
先ずは目の前を流れる川の中に光る今を見つめよう

それが今
僕がなすべきこと
ほかには
きっと何もないさ。

2010/10/30 (Sat)

[1982] 黄昏ブランコ
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日も落ちて
かげる遊歩道
電信柱の長い影が動く

あいかわらず
僕はいまだに
思春期から
引きずってる
悲壮感にも似た
孤独を抱えてる

小さな公園の
ブランコが風に揺れ
肌寒くなったからと
マフラーを巻いて出かける我が子にかける言葉
風邪牽くなよ

夜の片隅で
今日もどこかで
誰かが笑い
誰かは泣いて
その瞬間その瞬間を
誰もが精一杯
生きているんだろう

黄昏ている場合じゃ本当はないんだろう
だけれど
じっくり考える
時間もひつようさ

だから僕はまるで揺れるあのブランコのように
いつまでもいつまでも
同じことに悩みながら迷いながら
生きていくよ

軋んだような
声を必死に
押し殺して
立ちつくす
風の中
しずかに
目を閉じれば
心の中に
さざ波がひろがる

繰り返される
幻の日々

灰となり
消えるまで
僕はここで
強く 強く
風に立ち向かう

私鉄バスの窓から
見える景色のような
変わり映えのない
ふつうの世界で
僕は今日も
ふつうに生きて。

2010/10/29 (Fri)

[1981] 泡沫クラッシック
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眠れない夜に
心地よいメロディ

鼓膜を撫でる
優しい天使の羽

それはまるで
物静かな楽器たちが奏でるクラッシック

泡沫のような
はじけるような
音色で
そして
波のように
押し寄せるような
感覚で

聴く者を
精神から昏睡させてしまうような
心地よく甘美なり禁断症状

気持ち良い気持ち

僕はまた眠れない

その音色がいまだ心地よくて。

2010/10/28 (Thu)

[1980] 非官能小説第一章
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僕は永遠に童貞で
君は永遠に処女で
ただ白すぎる
愛に生きて

非官能小説の中で
ただ純粋に
ただ物静かに

古本屋の片隅に
追いやられた
忘れ去られた
つまらない
恋愛小説の中の
一冊の中の
愛を受け継いで
生きていく

ここから第一章は
はじまる

間違いかも知れない
過ってるかも知れない

だけどこれが僕らの愛に違いない

だから

僕は永遠に童貞で
君は永遠に処女で
ただ美しすぎる
愛に生きる

卑猥な汚れなど
入りようのない
非官能小説の中で
僕らなりの
接触を試みる

ここから第一章ははじまる

狂ってるかも知れない
愚かかも知れない

だけどこれは僕らの意向に相違ない

だから

僕は永遠に童貞で
君は永遠に処女で
ただ白すぎる
愛に生きて

ただ美しすぎる
愛に生きる。

2010/10/28 (Thu)
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