詩人:どるとる | [投票][編集] |
この窓から見える景色はもう秋の色に染まり
葉っぱは黄色に朱に染まる
並木道を歩けば
なんだか肌寒くて
ポケットに手を入れ
黄昏てしまうよ
振り返れば
僕も大人になって
もっとしっかりしなくちゃと思うけど
風に吹かれて
心ふるえて
たどり着いた
夕闇の中
少しだけ優しすぎるだけ
それだけでいいような気がするから
これ以上背伸びする気はないのさ
ジャケットの襟を立ててまた歩き出す
並木道に背を向け
映画のラストシーンみたいにかっこうつけてさよなら
雨の気配 冷たい風が吹き始めて
葉っぱを散らす
窓の外は
木枯らしの子が騒ぐ
秋風にさそわれて
ふとドアを開けたら
そこはもう冬の街
白い時間が流れる。
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天使がたずねてくる
週末はいつも楽しみさ
わがままな君も
ちょっと強がりな君も全部愛したいのさ
天使が羽を広げて
僕の隣にパタパタと飛んでくる
太陽みたく微笑んで
僕に幸せをくれる
伝えたい
届けたい
この思いを
君を思う
あの夜も
思い当たるすべての気持ち束ねて
もう一度見つめたら
わかった
僕は心から君が好きなんだと
この窓から
見える景色も
それを見つめる
僕らも全部
手に入れたい
いつしか本当になる
それは現実になる
夢物語は終わる
白い天使とそれから
飛べない僕が暮らす
不思議な未来で
幸せは微笑む きっと
あたたかな日だまりに寝転がり夢を見る
そんな午後のまどろみ いつまでも
そして今日も
天使がたずねてくる
週末は毎週になった
永遠に君は僕の隣にいてくれる
太陽みたくあたたかく月みたいに見守るようにやさしく微笑んで
天使に恋をした僕は
あまい口づけを交わす
夜空の月は恥ずかしそうに照れながら苦笑い
屋根にのぼって
秘密のドライブ
心が行き先決める
時間さえもないような長い長い夜がつづく
大きな世界の小さな君と僕のストーリー
まだはじまったばかり
さあ これから。
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この街に生まれ
はや20年
あれから時は過ぎ
僕も大人になった
いくつもの季節を
通り過ぎて
黄昏ていた 昔の僕が大切なものを手に入れたのさ
輝く宝物
さあ 歩いてゆこう
さあ 歩いてゆこう。
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泣いて 笑って
1日が終わる
楽しかったねって嘘ばっかついて
いらぬ愛想まで振りまいたのに疲れただけ
お家に帰れば驚くくらいぐったりしてる
ため息で曇る窓ガラス
そこから見える夜はなんとも切ない色をしている
カラーバーが映るだけのテレビが点いてる部屋
たまに 深く傷ついて男なのに涙を流してる
夢さえも見れずに
目覚めた朝は
寝覚めが悪くて
ああ、まいるね
泣いて 笑って
まあまあだったって
ただそれだけ
黄昏るだけ
風に吹かれて
タバコふかして
柄にもなくかっこうつけて
かっこうつかなくて
しょんぼりしたりして
こんなふうに過ぎてく毎日
素晴らしい人生よ
いつまでも
ありふれた日常よ
いつまでも
溶けない悲しみという氷が
心を冷やすけど
泣いて 笑って
何かひとつでも
うれしいことが何かあるなら
それはそれで素晴らしい人生
金持ちじゃなくても
心が満たされているから幸せだよ
泣いて 笑って
また 泣いて 笑って
繰り返す毎日
ああ 明日は晴れるのかなあ?
何も見えないけど
僕は明日も生きてしっかり朝飯も食って
腹が減れば食うだけ食って
眠たくなったら寝るだけ眠って
なんとなく生きているよ
心配することなんか何もないさ
生きていられるだけで素晴らしい人生だ
幸せはきっと
小さすぎて見えない
手のひらの中に
生まれた時から
あるのに
気づかないものさ
だけれど気づいたよ
僕は間違いなく幸せなんだね
心が満たされているから
泣いて 笑って
明日も僕は僕で
生きていきます
脳天気な人ほど
素晴らしい人生を生きられる
ああ 人生は素晴らしい
生きていればどこまでだって幸せになれるから
笑って 泣いて
ただそれだけでいつの日かお星さまになれるから
あの夜空に輝ける日が来るから。
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優しくて愛しくて
いつもいつも
僕なんかを見ていてくれる
不器用な僕とは
正反対で器用な君だけど
何かとウマがあうのは不思議さ
泣いちゃうくらい
胸が痛むのは
君のことが
本当に好きだから
あふれるくらいの愛を
両手いっぱいの花束を
この一言につめこんで
伝えます 届けます
不安と期待が光と影のように揺れる
未来にどんなことが待っていたとしても
あなたと一緒なら
きっと大丈夫だから
ずっと一緒にいよう
ばかばかしいことで
笑いあったり泣き合ったりしたっていいじゃないか
ねえ それが人生じゃないか
僕は君を笑わない
優しすぎるだけさ
損することなんて何ひとつ無いんだ
あなたが好きだから
僕らの歩いてゆく
空はどこまでも青く
すみきっているんだ
さあ 今日も僕らは
僕らにしかわからない感動を分かち合う
純白のストーリー
流れる時間にそうように歩く誰かとは別ルートでゆっくり生きてる。
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悲しいことがあったときには
君の胸でわんわん泣くのさ
嬉しいことがあったときには
君の前で 笑いあうのさ
心に雨が降る日には
心の中の僕が傘を差してくれるよ
悲しみなんて通り雨さ
ステップ刻んだりふざけているうちに
通り過ぎて
晴れる きっと
僕もつまり君の
傘になりたいんだ
たとえば君が
悲しくてどうしょうもない時
君の心の中でうずくまってるずぶ濡れの君に傘を差し出すような
そんなことができたならすてきだと思う
見えないアンブレラ
頼りにならない僕だけど君のために君のために 何かがしたいのさ
なぜって聞くならそれは簡単なこと
愛しているからさ
心の底からだれより
愛しているからさ。
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失くした心はどこにいったの?
純真を探す毎日には終わりなんてあるの?
汚い言葉でめったやたらに傷つけた愛はまたもとの輝きを取り戻せるの?
背中あわせの二人にはたどり着ける明日なんてあるの?
もういい加減 わかんないこと言わないでさ
お互い あきらめて
ごめんなさいで謝りあって
なんでも笑い話にしていた 優しかった僕らに帰ろう
涙も笑顔も 分かち合い お互い 譲り合うとこは譲り合ってきたじゃないか
できないはずはない
さあ 何が間違ってるのか もう一度 見つめよう
目をそらさずに
失くした心なら
取り戻せばいい
さあ 素直になろう
強がって意地を張っていても仕方ないよ
僕らに帰ろう
僕らに帰ろう
いっそいい加減なくらい
愛し合ってしまえば
きっと明日は晴れる。
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思い出すよ 君がくれた言の葉
愛してるって言うまえに言われたね
タイミングなんてまるで無いようで
好きな時に好きなだけ君は僕を抱きしめた
僕に与えられた
時間は君に貸し切られた
愛してるっていう
言の葉 ひとつだけでこんなにも幸せになれる摩訶不思議
日常と非日常の隙間から顔をのぞかせるような幸せ
通りの花屋より
ずっと華やかな
彩りでかざられた
胸の中 ひらり舞う
晴れた午後のひと時
雨が降る気配はなく
不安要素はまるで無いありふれた日常の中でつづくまっさらなストーリー
いつまでも
僕は君が好き
いつまでも
君は僕が好き
そんな気持ちが
いちばん大切で忘れやすいんだからね
それだけを考えていったって難しいことなんだよね
言の葉ダイアリー
日常のページを
めくるたび
少しずつ
思い出が
増えていく
心の中の
日記帳
したためた記憶が
文字で残すより
鮮やかに
輝いてる
息もあたるくらい
近くに寄らなくても
わかるよ 君の気持ち
世界でいちばん愛してる
はじらいは捨てたから言える言葉
今、地球はより
青く 染まる
呼吸が楽になる
緑が深くなる
君がもっと
好きになる
言いたいことが
尽きないね
僕は君を
愛してるね
だから君も
僕を愛してね
ただそれだけで
世界は僕の中で天国に変わる
姿形のない喜びに満たされて あやされて
今日も僕は
空の下 土の上 君の横
誰より 君を見つめてる。
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君と過ごした季節が過ぎたら
僕はもう人を愛すことができなくなった
サヨナラという言葉がまるで
何かの呪いでもあるかのように胸の中にいつまでも
消えずに煙をたてているよ
君が乗ったバスが少しずつ小さくなってゆく
思い出も遠ざかる
悲しくないわけはないよね
でも涙は思ったより
流れなかったよ
かわりに何かひとつ自分の中で壊れる音を聴いた気がした
あとにはただ木枯らしが吹いていただけ
思い出せるのは木枯らしが吹いていた事
君の笑顔がこのごろイメージできなくなったのは何かの合図かな
忘れられない恋さ
でも忘れなければいけない恋でもある
だからサヨナラ
影のように
実態を持たない
悲しみよ
胸のいちばん奥で
燃え尽きておくれ
愛し合った記憶
痛みをともなう在りし日の輝き
光と影の中を生きる僕
黄昏の中へ逃げても
過去はぬぐい去れない
ああ 優しかった君はいずこ?
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賑やかなとこで咲いている花はそれはそれは幸せな気持ちだろうね
薄暗いとこで咲いている花よりはずっとずっと幸せさ
ありふれた景色の中で繰り返される毎日がどれだけ幸せなのかとか恵まれてるとか考えもしない日々だけど
これだけはわかってる
愛する人がいる幸せ
不器用でも多少愚かでもそれなりに頑張っているのなら
許してくれ
愛してくれ
多目に見てくれ
雨のち晴れのこの世界の普遍的なもの
僕らの愛にしたって同じ論理で説明できる
今夜もまた眠れない夜でも
きっとね ずっとね
君がそばにいてくれるなら 幸せは約束されたようなものさ
だから幸せは残像さえも残すのさ。