詩人:どるとる | [投票][編集] |
幸せはどこにありますか?
そう聞かれたとき
なんて答えますか?
幸せの定理なんて
多分あるようでないんです
だから幸せってどこって聞かれてもわかりません
降り積もる 雪のように幸せが降り注ぐような心満ちた日
ハッピーエンドって名付けたくなるような夜
月はいつもよりちょっと輝き増して見えたよ
さあ おやすみの時間
また明日ね サヨナラ。
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毎日つまらなくたって
同じ事の繰り返しだって
不幸せかっていったら全然幸せなほうさ
ただひたすらに
僕はひたすらに
描く
真っ白な紙の上に
平行線を
この幸せがずっとずっと続きますように
これ以上の幸せはいらないから だから
幸福の平行線よ
平凡というレールを走る 電車になれ
長い長いトンネル
ぬけたらそこは青空
それだけで十分笑えるね
一人じゃない
君が僕にはいる
どこまでも
どこまでも
やさしい人
地球が回りつづけるように
宇宙が果てしないように
答えはないけど
僕は幸せだよ
嘘じゃないさ
心から思う
ほら また季節は変わり 並木道をあざやかに 染める 秋の色
僕は風にでも吹かれるように自転車で黄昏てこよう
涙を風に流して。
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うだうだするのはもういいよね?
さあ 部屋から出よう
捨てぜりふだけ残して
心のペダルを踏むように はじまりの風を起こしてごらん
笑えるなら少しずつで構わない
泣きやむのは少しずつで構わない
ゆっくり ゆっくり
踏み出してみよう
心のペダルを
前へ前へ
許される罪なんかより
裁かれたあとの開放感を手に入れよう
裁かれない罪などない
洗礼の雨に濡れて
鉄の扉を開けろ
己の手で。
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今日も地上の世界に新しい夜が来る
やがて朝が迎えに来るまで
朝は夜のために
夜は朝のために
時間は進んで
戻ることはない
とてもありふれた日常の中で
何をなしとげ
何を得、失うんだろう
今日は僕にとってどんな力になるだろう
考えも及ばない遠い未来で僕はなにしてるだろう
誰かが言った
おはようの声が
サヨナラに変わるまで僕らはずっと笑っていられれば幸せだね
悲しみも喜びも
切なさも愛しさも
ずるがしこさも
何もかも全部
抱きしめて
受け止めて
僕はここにいて
そして
明日もここにいる
夢見る気持ちを
落とさぬように
守りつづける
夢見る気持ちが
輝くように
祈りつづける
太陽が昇り
やがて
月に照らされる
この世界で
朝は太陽の支配下
夜は月の支配下
僕は自由の子
何を夢見るも
何もかも僕の自由さ
さあ 歩いてゆこう
心 おもむくほうへ
夜の闇が晴れたら
心のペダル 踏み出して 小さな旅に出ようよ。
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未完成の物語の日常はつづく…
やったやってないの罪のなすり合いはもうそろそろいい加減やめて
夢から覚めまして
リアルを見つめよう
お互い 譲り合って
ケンカしてもすぐに仲直りしてね
それなりにうまくやっていこう
明日が雨でも君といれば頑張ってゆける気がするからね
僕ははるか彼方にさえも希望を見据えているんだ
不完全な物語のページは開かれる
先へ 先へ はるかへ。
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夜の窓から
明日を想像している
いいイメージばかりの理由はせめて想像の中では笑っていたいから
この世界には
悲しみが星の数ほどあるなら
喜びだって
幸せだって
同じ数だけ
あると思いたい
夜の暗い空に
イメージを浮かべたら きっと素敵にだって見えるよ
喜びも幸せも
全部イメージの中じゃ手の中なのに
届かないくらい
遠いよ
悲しみだけが手の中にあふれるほど頬伝う
あふれるほど頬伝う
薄紅色の涙
夜の窓から見える僕と同じ顔をした僕の目に
星のようにただ光っていた
それはいつか
夜の窓から見た
遠い夜の話
このまま
泳ぎ続けて
いつかたどり着く
岸辺に
何を待ってるんだろう?
イメージが現実を追い越せないのは
そのあいだにある
壁が分厚いからかな
今日も眠れない
浮かべるイメージがあまりにまぶしすぎて
悲しくさえ感じる。
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哀しみよ 切なさよ
死んでくれたまえ
上司に同僚よ
死んでくれたまえ
闇に沈んだ
僕の心が
ついに
悪魔に魅入られて
魅入られてしまった
抜け出せない
孤独のトンネル
どこまで行けども
出口は見えない
誰ともすれ違わない
ダガーナイフで夜空に切り目を入れて斜めに切り裂いたような細い月が浮かぶ夜
握り拳つくった
胸の中が燃えている
冷静な自分が
憤怒する自分を
見つめてる
僕は遠い過去へと走り出す
遠い未来へも走り出す
やがて夜も明け
太陽が昇れば
何もかも
無かったかのように
片づけられた心
むなしさはつづくが
安らぎは終わらない
僕はただしずかに目を閉じる
やさしい暗闇の中で。
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睡魔も眠らせられない
僕は十二時を過ぎたというのに
まだ夢の扉を開けないで本を読んでる
頭の中に絵が浮かぶ
楽しそうな夢の世界
理想と現実 混ざり合わない水と油のように 別世界
僕はきっと夢の世界ではヒーローなのに
現実では ただお金のために働く労働者です
夜の片隅 どこかでまたひとつ部屋の明かりが消え
闇が闇が闇が深くなる
僕はなぜだか泣きたくなってしまうよ
しおりを挟んで本を閉じて コーヒーも飲み干すころには
もう明暗の境目さえわからなくなるほど
夜という化け物の腹の中にこの街はおさまっているだろう
星ひとつ見えない
明日は雨なのかな
しずかに僕は目を閉じて 夢の扉を開けるための鍵を探す
何がきっかけで今日は眠れるんだろうね
気づけば 太陽は街を照らして そして
早起きの誰かがまだ少し暗い道を犬連れて歩いてる
そしてまた現実の物語は本を開くようにはじまり
お涙ちょうだいとばかりに僕は悲しみと哀しみの渦の中へと吸い込まれてゆく
そうしてまた夜が来ればいっときの安らぎが訪れる
それはやにわに繰り返される事さ。
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時々幸せについて考えてみるけど
幸せってなんだろう
今でもよくわからない
でも多分僕の毎日は
なんだかんだで幸せなんだろう
それだけはわかるんだ
悲しいことや嬉しいこと
気が遠くなるくらい繰り返して
たまに笑って
たまに泣いて
たまに怒って
たまに嘘ついて
たまに誰かを愛して
たまに誰かに愛されて
この地球の中で
この家の中で
このぬくもりの中で
僕は暮らしていく
今日も見上げたら
青空がただ当たり前にそこにあって
ゆっくりと白い雲が流れているのを見ている 曇りのない窓から 幸せが見えるよ
平凡なだけの人生だからこそ手に入れられる幸せがある
ありふれてはいてもそれに気づくことで心満たされている自分がいる
ただきりもなく泣いたり笑ったりするだけなのにね 不思議と欲しいものはなにもないのさ
心から望むのは
こんな幸せな日々がつづいていってくれることだけ
平凡な土地の上に
平凡な家が立ち
平凡な家族が住み
平凡な毎日を送り
やがて平凡に死んでゆく
平凡なだけで幸せになれる人生の見取り図の片隅で僕は夢を見ている途中
明日も明後日も
同じようで違う今日の中で僕は暮らす
どこかおだやかな
どこか素晴らしい
そんな毎日を
窓の外には
青い空と白い雲
そしていつもの街
幸せという名の風景。
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命にも影があって
存在することを示している
ほら君の足元に揺れてる黒い影が
何よりの証さ
疑う気持ちがあるなら
見てごらん
あるはずだ
君の存在を確かにしている
命の影が。