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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[1869] パントマイム
詩人:どるとる [投票][編集]


僕と同じ動作をしてみてごらん
心打ち解けたら
はじまるよ
愛すべき時間
ここにあるのは
輝くものばかり

作り笑いのお化粧
涙で落ちたら
素直な気持ちが
そこにはあるでしょう

目の前にいる
大切な誰かと
交わす言葉
つづく会話
やがてさ・よ・な・ら

パパパパ パントマイム
飛び跳ねます
踊ります
笑います
泣きます

僕はただ君のすぐ近くでばかばかしい話をつづけます

そばにいるだけ
それだけで輝く不思議

抱きしめて
今日もレッツパントマイム

幸せにうもれて
おぼれてしまいそうさ。

2010/10/02 (Sat)

[1868] さよならカレーライス
詩人:どるとる [投票][編集]


君がつくってくれたカレーライスは見た目こそわるいけど味はいい
甘くて切ない
出会いと別れの味

もう僕らは別れよう…
そう言ったのは僕から
ふたりはなんとなく気づいていた
もう終わりなのかなと思ってた

さよなら 最後の夜に食べたカレーライスはしょっぱい涙の味がした
君との楽しかった毎日を思いながら食べたから
スパイスなんていらなかったね
それだけで胸が締め付けられるよ

さよなら
カレーライス
さよなら
あなたよ

君がつくるカレーライスはもう食べられないね
でもあの味はおぼえてる
甘くて切ない味

僕はほんとは君のことまだ…
なんてね
いえるわけもないさ

君だけのレシピ
秘密の隠し味
大きすぎる具と
溶けきってないルウ
それもまた素敵
僕らの日々みたいで

さよなら さよなら
カレーライス
忘れないよ
もう会えないけど
さよなら 大好き
君もカレーライスも

降り止むことのない
雨の向こうで
笑いあう僕らが見える
見目麗しき若き日の恋人。

2010/10/01 (Fri)

[1867] ピエロが涙を流すとき
詩人:どるとる [投票][編集]


愛想笑いが咲いていた悲しい花園
やがて僕ひとりだけになった時
見事に散ったその花

いつの間にか
笑顔をつくっていた
笑顔はつくるものじゃなく自然に生まれるものなのに
ピエロになっていた
悲しくても笑ってた

お客さんのいない
無人のサーカス小屋に僕はひとり佇んで笑顔の練習
悲しい光景だ
だけれどそこには
強い僕もいるよ

僕が僕自身を
外側から眺める時
あまりの自分の
愚かさにハッとした

笑う必要なんてない
悲しければ泣けばいい
そんな言葉かけてくれる誰かを待っても
ご機嫌とりの役目はなかなか他人に回らない

ピエロの化粧が涙で落ちたとき
薄汚れた笑顔は消え
美しい涙が光ってた
それがほんとの僕だ

もうピエロはやめだ
悲しいのに笑うなんておかしいよね
悲しい時はやっぱり泣くのが正解さ

ピエロが涙を流すとき
世界はにじんだ景色の向こうでやっと僕に微笑んでくれる

サーカスみたいな社会の中にだって
きっと自分を受け入れてくれる場所がある
信じる心
疑う気持ち
全部全部
胸の中にしまい込んで
ピエロだった僕は
素顔で微笑む

こんなに笑ったの
何年ぶりなのかな
太陽が眩しいよ
空がやけに青いよ。

2010/10/01 (Fri)

[1866] 希望の星
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悲しみ喜びくり返す毎日浮き沈みのはげしい心たずさえて
ここにいるだけで明日はかならずやって来て
いつもの夜明けが街を照らすでしょう

もう飽きたのに
もう冷めたのに
まだまだ終わらないんですか?
まるで渋滞の中の最後尾にいるような
まるで人ごみの中の疎外感のような
どうしようもないむなしさが唯一の出口をふさぐ
暗闇に閉ざされた世界

たどり着いた真夜中
根拠なんか無いさ
ただ悲しいだけさ
それだけでたまらなくなる

そっと僕を照らす
申し訳程度の小さな希望の星
今日も確かめたら
『仕方ないな』と
ため息を吐き吐きまた歩き出す

抵抗むなしく押し流される時間に感情などはなく
ひいきするのもありえないから他人を羨むことさえできないけど
なんだか釈然としないな

希望の星さえ見えない夜
立ちこめた雨雲にさえぎられ泣きたいのはこっちだよと降り出した雨と空に言ったよ

それでもこの旅は続くのさ
どこまでも
どこまでも

僕がカラカラ乾いた屍に成り果てるまで。

2010/10/01 (Fri)

[1865] 僕は僕
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そばにいるだけで
恋人の気分だった
だけどそばにいるだけなら誰だってできる
だから恋人じゃなければできないような 何かを君にしてあげたいよ
思わず泣いちゃうようなとびきりの愛を見せたいよ

話をするのは苦手さ
話を合わすのも苦手
目を見て話せない
だめなところはありすぎて 呆れられちゃうかな

僕が思っていたよりもはるかに君は
僕を知っていた
僕を愛していた

不器用な言葉と
不器用な手つきで
やっとさまになった日々なのに
もうこんなに寒いのかい?
凍えそうさ 君のぬくもりがほしくなる
さびしいよ
切ないよ
この手を握ってほしい

優しいだけじゃ
それだけじゃだめですか?
必要なものはある
でも短気だとか
怒りっぽいとかよりはずっとマシだと思う

だから ひたすら僕は優しくありたい
夜も朝も何時でも
君に優しくしたい
君を愛したい

変わらないのが
呆れるほどの愚かな僕だけど
変わらないから
君に優しくできる僕もいるよ

だから僕は僕さ
いつも僕は僕さ

それだけは変えないよ

だって僕は僕以外の何者でもないから
偽ることなく僕はずっと僕なんだ

これ以上でも
これ以下でもない
僕なんだよ。

2010/09/30 (Thu)

[1864] そよそよそよいで
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あまりの暑さに寒さを忘れていた
僕の油断がまねいた
風邪っぴきの1日窓の外は雨

並木道に木枯らしにも似たつめたい風が吹く

最後の言い訳に
おやすみだけを言うよ
あとは何も言わないでごまかすように君のほほにさりげなくキスをする

僕は君の中で
ただ風になって
そよそよそよいでいたいだけ
求めるものは
単純だ
難しいものは何ひとつない

特別なものをはぶいた簡単な答だよ

夜が来たなら
窓を開けて
声がするほう声がするほうに導かれて やがてたどり着く君の部屋で素敵な時間を過ごそう

不安も悲しみも
立ち入りできない
僕らの小さな楽園
鳥こそ鳴かないけど
君がいれば
暗い夜も明るくなる

ほらね あたたかいコーヒーが冷めないうちに 飲んでしまおう
美味しいのは今のうちだけだよ

若さをひけらかし
愛に一生懸命な僕らに訪れた哀愁の初秋

さながら並木道に吹く風のように
時々君を切なくさせては 黄昏の中へと追いやるけど
僕は君を思わない日はないよ 誓って

僕は君の中で
ただ風になって
そよそよそよいでいたいだけ
求めるものは
単純だ
難しいものは何ひとつない

暗い夜も眩しい朝も
そこにいてあたりまえの人さ
だから明日もそこにいてね 気づかないくらいあたりまえに笑っていてね

何より それが幸せさ

君は心地よい風
傷ついた心をいともたやすく癒してしまう。

2010/09/30 (Thu)

[1863] 時間遊泳
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僕がつかんだ
君の手は
ふるえていた

夜の片隅で
ふと空に目をやれば
視界の端で星が落ちていった

なんとなく そばにいるだけだ
だけれど 嫌いなわけじゃないのさ
なんとなく素直になれない
何も言わないまま
流れる時間の中を泳いで

真っ暗な夜の海の中をただよう魚のように 時々口をパクパクさせては 何かを言いたげに 君をちらちら見る

そらした目の先
月が輝いていた

愛の言葉も
優しい言葉も
何ひとつ無いけど
きっと僕らは
大切な時間を過ごした

わかってる
君も僕を好き
僕は君が好き

ゆっくり近づいてゆこう
何度も何度もこんな夜を繰り返して

数多の時間を泳いで
たどり着く朝に
大きな欠伸をして
カーテンをひらいて

単調なストーリー
つづいてゆく日常
平凡なタペストリー

消極的なふたりの待ち人
今夜もただ 流れる星を目で追っかけて
時々目配せ

しばらくは
こんな調子さ

言葉は眠りの中さ。

2010/09/29 (Wed)

[1862] 原点回帰
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回って もどる
原点に もどる

いい詩を書こうとすればするほどに
駄目になってゆく
崩れ去ってゆく

走って 歩いて
歩いて 走って

原点に少しずつ戻ってゆく
原点に少しずつ戻ってゆく

初心を胸に
もと来た道を
たどりなおす。

2010/09/29 (Wed)

[1861] 空のかなたから
詩人:どるとる [投票][編集]


今日も空のかなたから太陽が昇って
気づけばまた空のかなたで太陽は沈む

明日も明後日も何年何十年先でも同じことが同じように繰り返されるんだ

僕がここにいるように
君が笑いかけるように
花が咲いているように
空が青いように

意味なんかさがしてもどこにもないけど
意味がないから意味を見つけるんだ
僕が決めるんだ
君が決めるんだ
あなたが決めるんだよ

生きる意味や理由を
探しているならば
規則なんかありはしないから 自由に決めてごらん

たとえば誰かのために
たとえば自分のために
たとえば夢のために
みんなここにいる

空のかなたから昇る太陽のようにね
意味もなくここにいて
意味もなくいつか消える
それじゃ悲しいから
意味を決めてごらん

思うように生きるのはなかなか難しいね
だけど言われたとおり生きてもつまらないね

だからめぐってくる明日は好きなように自分が描くのさ

明日もまた太陽は昇るから 急がなくていい

空のかなたからやってきて
空のかなたで沈んでゆく
太陽が笑う朝
太陽がいない夜

いつでも あなたはここにいて
変わらない生活の中でそれなりに生きるだろう

生き方は人それぞれ
歩き方は人それぞれ
慌てず急がずのんびり 答を割り出してごらん

僕よ 君よ 通りすがりのあなたよ
物憂げに空を眺める誰かよ
散歩と称して自分探しする誰かよ

何を見いだし
何を得るため

この1日はあると思う?
他人の文句など聞き流せ
悩むため流す日々や時間は必要さ
あなたのペースで
生きなさい
あなたのペースで
歩きなさい

そしてまた空のかなたから 太陽が顔を出して 1日がはじまる。

2010/09/29 (Wed)

[1860] そこにいるだけの人
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あなたがそこにいるだけで
その場の雰囲気が明るくなる
どんなに暗い夜でも
あなたがそばにいるだけで
悲しいことも忘れてまたいつもみたいに笑えるよ

この思いに気づいた時より
多分ずっと前から
僕は君に愛されていた
思えば始まりも何もかも全部君の存在に突き動かされていたね

それは偶然なのか運命なのか
そこに咲いていた
花に恋をしたのさ
僕は

誰かにはそこにいるだけの人でも
僕にはそこにいるだけで
それだけでもう大助かり

きっと永遠にいつまでも変わらないよ
僕の好きな君がそこにいて
君の好きな僕がここにいて
ふたりは恥ずかしそうに肩をならべて
朝でも夜でも楽しくお話をするだろう
たくさんの思い出を不器用に重ねながら
時々 ぶつかり合って
明日も笑ったり泣いたり それなりに暮らしてゆくのだろう

雨のち晴れを繰り返す毎日の中だけど
上がり下がりのはげしい坂道のぼるように ため息が出ちゃうくらい毎日は大変だけどきっと生きていれば楽しいことがある
それに気づく時
その意味を知る時
何よりも幸せになれる
すべての始まり
それはあなたから
僕がいちばん幸せ感じた出会いだよ

涙っていうしょっぱい雨粒が目の前に壁をつくって太陽の光はばむとき
僕は君さえ見れなくなるけど君のぬくもりだけは手を伝ってわかる
だからまた歩き出せる

それはきっと運命でも偶然でもないよ
出会うべくして出会ったなんてロマンチックな見方もいいけどね 確かなことはいくら探しだってただひとつ
生きる喜びはいくつもあったって迷ってしまうだけだから
君を愛してる
だから君だけを
見つめつづける
それだけさ

ただそこにいるだけなのに
そこにいてくれるだけで
人ひとりを幸せにできる

君は大きな大きな太陽
そこにいるだけで
意味をなしている

僕も君にとってのそんな存在になりたいな
夢じゃなくて
いつかきっと。

2010/09/29 (Wed)
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