詩人:どるとる | [投票][編集] |
孤独なふりして本当に孤独な僕は
夜の片隅でたぬき寝入り
夢さえ見れずに
いつまでも天井とにらめっこ
眠れない夜は
こんな夜は
月の光さえ
気休めにもならない
街路灯のかすかな明かりが揺れてそして
長い夜が始まる
長い冬が始まる
雪の気配とともに
ほらね 窓をかすめる
初雪の影。
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道化師のように嘘っぱちの愛想笑いいやいや振りまいたって
楽しくなんかあるはずもないぜ
黄昏、並木道、夕暮れ、そこに吹く風、そして揺れる影
何もないからこそ
いい1日だったと思わなきゃバカだよ
それが幸せなのに
何もないからって
退屈と決めつけたら
心が腐ってしまうよ
何もないけど
僕には君がいる
何もないから
平和な1日だ
今日も君の目の前で笑う僕がそれを確かなものにしているよ
本当さ。
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数え切れない感謝と返しきれない感謝
何万回のありがとうでも
何億回のありがとうでも
足りないね
足らないね
返しきれない
感謝の気持ちは
返しきれないから
いつまでも
忘れないで
いられるんだね
だから ありがとう
きみに ありがとう
みんな ありがとう
僕からきみへ
きみから僕へ
伝え 伝わることば
それは見えない
声と声が交わる
延長線に光る涙
通う血潮
ぬくもりという名前のあたたかいあなたの愛
何回でも言いたくなるよ
返しきれない思いでも
あなたに伝えたい
ありがとう…
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お天気は晴れでも
心は雨降り
そんな日はザラじゃないんだぜ
心の天気は山の天気のようにいつだって気まぐれだから
晴れてもすぐまた雨が降り出すよ
だから 笑える時に笑っておこうよ
また いつ笑えるかわからないから
雨が降り出すのを待つようにいつまでも過ぎ去った昨日の悲しみに暮れてても仕方ない
天気予報なら
すぐにわかるけど
心の天気は
予測なんてできないから
幸せなら笑えばいい
悲しいなら泣けばいい
でもそれはめまぐるしいから
いつまでも泣いてないで笑える時には
遠慮しないでためらわないで 笑えばいい
そりゃ 笑えないような悲しい日もあるけど
太陽が出たなら
笑わなければ損というものだよ
だから 雨降りなんて先のことさと笑えばいいのさ
それがうまい人生との付き合い方
ウェザー ニュース
おしらせします
明日は大変寒く
冷たい雨が降るだろう
そんな 予報よりも
心の天気はいかがでしょうか
雨は雨でも
しょっぱい雨が降るだろう
太陽は太陽でも
熱くない笑顔咲くだろう
そんな 心模様
楽しみだけど
同じくらい不安だね
でも つよくたくましく生きていきます
天気図なんて破り捨てて 今見えている確かな青空だけ信じて進むよ
人生は航海のようなもの
船旅は続く
風の吹くまま
思いの向くまま
気まぐれな風をうけ
今日も白い帆ははためくだろう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
悲しかったことも
嬉しかったことも
全部まとめて
人生だから
嫌なことだって
好きなことだって
重ねた失敗も言い訳もついた嘘も
何ひとつ忘れてしまえばいいことなんてないんだと思うのさ
長い長い人生だから
多分誰かを傷つけて
僕だって誰かに傷つけられて 傷だらけになっても終わらない
それだけ長い人生
涙の数よりも
笑顔の数よりも
思い出の数よりも
はるかに短い人生
たくさんの思い出に支えられて
たくさんの人たちに救われて
ここにいる自分だから
感謝と優しさを忘れちゃだめさ
たとえ何回失敗しても
たとえ何回転んでも
きっときっときっと
次があるんだ
長い人生だもの
有余はあるはずさ
待ってくれない
時もあるけど
眠れない夜もある
笑えない時もある
死にそうな事もある
それが長い人生
道の先も見えない
振り返ってみても
今しか目には見えない
笑いあり 涙ありの
どこにでもあるありふれた人生よ
素晴らしい時間よ
生きる意味だとか
生きる理由だとか
まだわからないけど
いつかわかる日が来るといいな
長い人生が終わる
その日まで
声枯れ果てるまで
泣いて 笑って
散り際さえ美しく
長い人生が幕を閉じるまで。
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疲れ果てた顔して
とぼとぼと帰り道
自転車のペダル漕ぐ
足も重くてまいるね
日はとっぷり暮れて
カラスたちも巣へと帰ってゆくんだ
あっちこっちで
さよなら言う声が
聞こえてくる
日は短くなって
人足も途絶えて
静まり返った
道の途中
見上げた空に
星が輝き
月が足元照らす
今日もなんだかんだで僕は頑張れてた
だから明日もなんだかんだいって頑張れるのかななんてね
気がつけばこんな歳になるまで 僕は笑ったり泣いたり
変わらない日々を暮らしながら
どこかできっと人生を楽しんでいたんだね
明日も明日は明日の風が吹くと楽観的な僕で1日を過ごすんだろうね
そうして口笛を吹き鳴らして
家までの長い長い道のりを自転車で帰るんだろうね
泣きたくなるような
夜は幾度もあって
死にたくなるような夜も呆れるほどあって
ここにある幸せにいつの間にか心まで満たされていたんだ
そんな僕のごくあたりまえな日々よ
朝が来て 日が沈み
夜にはお月さまが輝く
そんな中でどこかに素直に笑える喜びのひとつでもあるならば上等だよね
やっぱり生きててよかった
そう思える明日があれば
雨の日さえも幸せな気持ちになれる
単純な僕には
特別なものなんて
多分いらないんだ
偶然に始まった
この人生という
一回こっきりのストーリー
間違いは何ひとつ無い
さあ 明日も僕は僕で泣くも笑うも時と場合だけれど
何があっても
生き続けていきたい
そこに1日があるならその1日の帰り道から帰るのも人の役目
何かと不器用で
無口な僕だけど
頑張る時には
頑張るよ
不屈のストーリー
転んでも立ち上がってまた歩いて行く
それだけの物語
いつまでも繰り返して この命尽き果てるまで 昇る朝陽も沈む夕陽も 僕は抱きしめるよ。
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窓の外はどしゃ降りの雨
心の中もどしゃ降りの雨
名前のない悲しみに
名前のない切なさが
入り混じったような
名前のない痛みが
名前のない傷になって僕を追いつめる
鉛筆画のように鮮やかさのない景色に
地味な公園の遊具が色あせてる
名前のない雨が
名前のない道を濡らして
名前のない場所へと
名前のない雨が流れてゆく
振り返れば思い出はモノクローム
窓をかすめる雪のようなものだよ
手のひらに乗せてみても溶けていくだけ
少しの冷たさを残すだけ
だから 忘れないように人はたまに生き急いでしまうんだね
今まで歩いてきた道につけてきた足跡のひとつひとつが思い出だから
消えないはずなんだ
いつの日かたいせつな何かを忘れてしまっても
心の中には残ってる
大事な記憶が降り止まないで降り続いているよ
見えない雪が
懐かしいあのころを
思い出すたびに
忘れてしまった
過去をそっと濡らすよ
さよならを言うように
次々と消えていってしまう
日々はまるで絶え間なく降り続く雪のように
ぬぎいきれない切なさと懐かしさだけ
残したまま
やがて眠りの中へ
覚めない夢の中へ
僕を導くのだろう。
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灰色の空と
傘の花
咲き乱れる街
一枚上着を羽織らなきゃ
寒くなってきたから
気まぐれな雨に濡れて
僕は道の上
屋根を探して歩く
雨宿りする木曜日
心にまでそのうち
雨が降り出してきて
滅入ってしまうね
ビデオを観ても
ゲームをしても
むなしくて
ため息しか
出ない昼下がり
雨はやまない
のどばかり乾く
腹ばかり減る
雨降りの1日
心は深い海の底
声にもならない
思いが泡のように
心にわいて
切なくなる
さみしさがぐっと
さざ波のように
押し寄せてくる
名前のない傷跡が
疼く 木曜日
雷鳴が遠くで光って鳴りける
笑えることなど
何ひとつ ありはしないのだ。
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大切な人はいつもそばにいるのに
近くにいればいるほど気づかないものなのね
嘘や言い訳を重ねて
いつも逃げちゃう
くだらない愛なんて何ひとつないはずなのに
せっかく芽が出たのに摘んでしまうようなものだよね
見なくてもわかるよ
君が泣いているのは
それなのにそれなのに変わらないままの僕がなにもしなくても君を傷つけてしまう
この世界で誰より
きっと誰よりも
愛してる
愛してるのに
たいせつな人は
遠ざかるばかりで
心に降る雨もやまない。
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もう何度迷えば気がすむのだろう
あと何回悩めば終わりはくるのかな
悲しくて 切なくて
むなしくて わびしくて
カッコ悪くて 幼気で 傷つきやすくて わがままで
僕って人は
天高く蹴り上げた
サッカーボールは
ゴールに届かず
夢からそれていった
なんのために走ってきたのかな
だれのために頑張ってきたのかな
わからなくなって
道の途中 途方に暮れる
夢の亡骸 抱きしめて。