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何も心配いらない
僕がついてるよ
だから笑って
太陽みたいに
美味しいご飯を
食べたら きっと幸せ
いい夢見れたならきっと幸せ
好きな人に好きになってもらえたらきっと万倍幸せ
たくさんの幸せを集めて レシピをつくろう
誰にも教えない秘密のメニュー
さあ 召し上がれ
とっておきの ご馳走さ。
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腕に巻いた時計は 深夜零時を回ろうとしている
吐き出した ため息まで白く染まる
夜は冷えるようで さらけ出した手がさっきから寒がってる
見上げた空に 浮かべた大好きな人の顔
上手くイメージできずに ぼやけた
浮かんでは消える遠くの街明かり
たまには歩いて帰ろうかな
川を挟んだ向こう電車が 通り過ぎる
手を振ってもまさか見えないね
悲しみには 免疫はないようで
何度でも風邪みたいに 心は泣く
いくつもの窓に灯る明かりの向こう
そこには幸せが あるのでしょう
目をそらすことさえできないのは
何より僕がそれを求めているから
さっきの出来事をそっと思い出す
疲れはてた人達が夢を見ている
電車の窓には 何が映っていたかな
僕には暮らしが 映っているように見えた
悲しみは 凭れかかるように 僕らの
暮らしに いつの間にか 干渉する
それにいちいち小言など言ってみたところで 意味は殆どない
見上げた空に 浮かべた大好きな人の顔
上手くイメージできずに ぼやけた
浮かんでは消える遠くの街明かり
たまには歩いて帰ろうかな
誰にも 見せたくない 涙を背負ってしまったから。
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図書館の隅っこで
うずくまるように
本を読んでいた
窓は茜に赤く染まり
折れ曲がった
陽射しが本棚を照らす
僕はただ主人公になりたいだけ
この名前もない物語の
世界に 降り立ちたいだけ
そしていつか 迎える見せ場で
君の ヒーローになりたい。
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魔法のとらんく持って 旅人になる
風になる
鞄に詰め込んだ夢とロマン
もう 引き返すにはおそすぎる
夜を船に見立てて
僕は 月を盗んで
宝石をあしらった
椅子に座るんだ
夢をばらまいて
空々しい 世界に
蝙蝠を解き放って
スリルを呼ぶよ
王様気取って 偉そうにふんぞり返って
世界で一番 高い場所から世界を見下ろす
優越感に 肩まで浸りたい
夜空をマントに見立てて
翻したらオーロラ
星くずの模様
きらきら輝く
爪先で立つ バレリーナ
変なポーズで固まって
とりあえずあくびをして猫の鳴き真似をするよ
いつもいつも
そんな夢みたいなことばかり
考えているよ
可笑しいだろう?
これがなかなかやめられないんだ
ほら明けない夜が ここにある
月を盗むたび 僕は主人公にもなれる
夜を船に見立てて
僕は 月を盗んで
宝石をあしらった
椅子に座るんだ
夢をばらまいて
空々しい 世界に
蝙蝠を解き放って
スリルを呼ぶよ
夜空をマントに見立てて
翻したらオーロラ
星くずの模様
きらきら輝く
爪先で立つ バレリーナ
変なポーズで固まって
とりあえずあくびをして猫の鳴き真似をするよ
追っ手を 軽快にかわして
世界の悪を睨みつけるよ
僕なりの 正しさを歌うよ。
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いいんだよ泣いたって
場所や時間を選ばず
いいんだよ泣いたって
人の目なんか気にせず
泣きたいときに泣いて 笑いたいときに笑う
そんなことさえ ままならない世界なら
居場所なんて あるはずもない
だから僕が居場所になってあげるから
僕の小さな 頼りない胸で泣けばいい
涙が 流れそうなときは 僕の傍においで
それが嬉し涙でも悔し涙でも
まっすぐ 受け止めてあげるから
否定なんか死んでもするものか
涙が流れたあとは 雨上がりの道に差す
陽射しのように ほら 乾いてしまう
涙を流したあとに見せる 笑顔ほど きれいなものはないね
いいんだよ 泣けなくたって
素直じゃなくても
今は せいぜい
強がっておきなさい
そして、強がれなくなるまで
僕のこと思い出したら いつでもおいで
優しく 包み込むよ
毛布のように 布団のように
雨の日だろうと 晴れた日だろうと 泣きたい日は関係ない
笑顔が こぼれそうなほど 嬉しい日は
その元気をほかの誰かに分けてあげなさい
昨日の君のように 涙を流すすべての人に
優しさをくばる役目を担う
郵便屋さんになるんだよ
涙が 流れそうなときは 僕の傍においで
それが嬉し涙でも悔し涙でも
まっすぐ 受け止めてあげるから
否定なんか死んでもするものか
涙が流れたあとは 雨上がりの道に差す
陽射しのように ほら 乾いてしまう
涙を流したあとに見せる 笑顔ほど きれいなものはないね
その笑顔が 明日の誰かの 力になる
ありがとうとか愛してるとか
素敵な言葉はいくつもあるけど
笑顔ほど まぶしい言葉はない
笑顔ほど あかるい言葉はない
笑顔ほど 涙に対抗する言葉はない。
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君の流した涙は 明日には笑顔になる
保証もない そんな言葉に救われた今日
手をつなごう くだらない話をしよう
夜が明けるまで 太陽が山に昇るまで
君の力になりたいよ
君の支えになりたい
君の助けになりたい
そんなひとつひとつの 思いを束ねて つくる歌
あなたの為を思うとき 僕の頬に
あなたと同じ色をした涙が流れる
その涙は きっとあなたの痛みが
僕の心に届いた たしかなあかし
涙のふねに乗って 漕いでいこう
丈夫じゃないから すぐにくずれる
キスをしよう 好きと言い合おう
命分かつまで 世界が終わるまで
君の奥さんになりたいよ
君の旦那さんになりたい
君の居場所になりたい
そんなひとつひとつの願いを集めて 星に祈る
目には見えないはずの悲しみが
涙になってようやく見える
そうならないと 僕には見えもしない
伝わらない痛みが 伝わった痛み
傷跡に しみわたってゆくように
涙が心を もっと
もっと 人間らしくしてくれる
優しくなりたい そう願ってやまない日々
君のために出来ることを探しているよ
いつもいつの日も
あなたの為を思うとき 僕の頬に
あなたと同じ色をした涙が流れる
その涙は きっとあなたの痛みが
僕の心に届いた たしかなあかし
君が 僕と同じただの人間だという
一番わかりやすいあかしなんだよ。
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いくつの季節を 通りすぎてきただろう
いつの間にか僕の背丈を追い越した
庭に植えた名前も知らない木
いつかつけた 赤いしるしがあんなとこに
しゃんと背筋を伸ばして空を見上げたら
いつもより少しだけ空が近くなったよ
人との出会いの数だけ避けられない別れがある
振り返る背中に 映る思い出
この道を辿って行けばあの頃の僕に出会えるかな
手を伸ばそうとして やっぱり 引き返したよ
気まぐれに風がめくった 物語
始まっては終わっていく物語
夕暮れの道に 影落として
お母さんと子供が 手を繋いでる
離さないように ギュッと繋いでる
愛されることもある でも憎まれることもある
だけど憎まれても憎んだりはしないよ
大切なものを大切にすることがなんでこんなに難しいんだろう
ふいに吹いた風を呼び止めて 聞いてみたよ
黄昏時の街並みは 切ない色をしている
今日は泣いた人も明日は笑えるといいな
なんてことを密かに思ってみたりしたよ
流れた星に願うならそんなこと
人との出会いの数だけ避けられない別れがある
振り返る背中に 映る思い出
この道を辿って行けばあの頃の僕に出会えるかな
手を伸ばそうとして やっぱり 引き返したよ
思い出から 少し遠く 離れた場所で生きる
その寂しさを いつか優しく 波が流すまで。
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廃線になったレールを辿っていくと
どこまでこの道は続いているんだろう
地図には凡そ載ってない場所まで
二人は宛もないまま 行くつもりなんだ
恒星に またがって君を連れて行くよ
下手くそな歌と あめ玉を道連れに
太陽系をワープして 最先端を先駆け
百万年くらい早く 二人は宇宙旅行をする
夢で見たんだ 背中に羽が生えて
空を飛ぶ そんな飛躍的な夢を
ばかげていると笑われてもいいけど
きっと後悔するよ 見せてあげるから
口の中、とけて小さくなったあめ玉は
まるで 闇の中に息づく地球のようだ
食道あたりを通過して胃にまっしぐら
淡く切ない檸檬味が 浮かんでは消えた
まばたきの瞬間に飛び込みたい
たとえば用心深い君が ふいに
隙をつくったとき
スピカ そう名付けた二人だけの秘密の場所
夜中こっそり抜け出して二人で 行こう
ランタンの明かりを 灯して
開拓と発展の 道を辿る 礎になる
恒星に またがって君を連れて行くよ
下手くそな歌と あめ玉を道連れに
太陽系をワープして 最先端を先駆け
百万年くらい早く 二人は宇宙旅行をする
覚えているかな
随分、遠い昔の話だ。
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つながっていくこの声がここにある
ただいま おかえり 結ばれていく
えにしの糸が この世界にいくつもの
螺旋を描いて あなたに幸せを運ぶ
ラララ ラララ
君にも見えるかな
耳をすましてごらん
聞こえるんだ 君の声が
夜を 飛び越えて
千の悲しみだって 飛び越えて
太陽が必ず 街を照らす
どんなはげしい雨もやむ。
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この声は 君に届くかなあ
君の胸の中まで跳ねて届くかな
下手くそなフォームで投げたボールは
センターラインにも届かず落ちた
僕は何が言いたいだろう
それさえもう曖昧なままだ
届けたい気持ちばかりが先走って
歌ったそばから空回りするんだよ僕の声は
言葉にはいつも 凝っているはずなんだ
メロディだって いい線いってるんだ
だけどいかんせん思いが声に乗らない
落馬したように バランスを崩すだけ
五線譜に並べた音符を拾っていく作業
半ば流れ作業のように 無意識に働かせる
手放し運転のように危なげに調子づいて
転ぶのは目に見えて明白だ
今流行りの歌をなぞったような歌なんか歌いたくない 吐き気を催すような言葉
売れなくてもミュージシャンでいたい
だから宛もなく歌を歌っている
空や花に町の小さな造形物に 重ねた
思いが いつか誰かに届けばいいな
一番嫌いな言葉が「希望」や「愛」なのに
それを 歌ってしまうのはなぜだろう
一番好きな言葉は「戦争」や「殺戮」なのに 歌にできないのはなぜだろう
だから希望の歌さ
伝われ 今この歌を
必要としている
誰かの寂しい胸に
今流行りの歌をなぞったような歌なんか歌いたくない 吐き気を催すような言葉
売れなくてもミュージシャンでいたい
だから宛もなく歌を歌っている
空や花に町の小さな造形物に 重ねた
思いが いつか誰かに届けばいいな
届けばいいなと 歌っていこう。