詩人:どるとる | [投票][編集] |
並木道に吹く風が冷たくなったら
半袖にさよならする日が来る
主人公にはなれないけど大根役者よりはマシだよね
風がぜんぶさらっていった 思い出もすべて 風の中
過ぎ去った時間の見えない影が揺れているだけなのさ。
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きれいな長い黒髪
栗色の瞳と
適度に長いまつげ
僕より年上のレディ
いつも窓から眺めてる
視線奪われ見とれてしまう
胸が胸がむしょうに痛い
晴れた日も雨の日も
あなたはベランダで
本を読んでる
少し病弱なのかな
ベッドから流れる景色を見つめてる
時々目が合うと照れる
名前も知らないけど
いつからそこに住んでるのかわからないけど
いつの間にか
そこにいて
いつの間にか
越していった
主をなくした部屋あなたのいなくなった
空っぽの部屋には
殺風景の白い壁と窓があるだけ
言えなかった
お話もできなかった
名前も聞けなかった
窓際の彼女
君の越した数年後にはまた新しく越してきた家族があの素敵な窓のある部屋を物置にしたよ
だからここから見えるのは大きな棚の背中
君のあの笑顔が
今も鮮やかなまでに心の瞳にうつる
僕は泣きたくなった。
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悲しいことも多い
こんな世の中だけど
生きてさえいれば
いいこともあるのさ
暗い顔していても
立ち直れずにいても
歩き出さなくちゃ
何もはじまらない
だからとりあえずは
歩き出してみよう
今日もあっという間に日はとっぷり暮れて
日が短くなったのかな
6時ごろには真っ暗になった
電柱が並んでる
影も見えないくらい
暗い夜
そんなとき灯りになるのは
優しい人の優しい言葉
なんだかんだいってもわかってるはずだよ
言い訳重ねても心のどこかではわかってるはずだよ
この人生は一度きりの長い長い旅だってこと
目的地にたどり着いてしまえば二度とははじまらない
続きのないストーリーだってこと
落ちた涙が
つめたいアスファルトに
はじけて消えた
その一瞬が
ただどこまでも積み重なっただけの
遠まわしな繰り返しの中で
ずいぶん時間を無駄遣いしてるのは
昔からわかっているけども
何ひとつ
打開策は無いと
言い訳を延々と繰り返すだけ
さあ また1日がはじまる
僕のつまらない詩のような
色味も味気もない
続きのないストーリー
季節のページが少しずつめくられて
そしてこの街が白い雪に覆われるころ
僕は何かひとつでも見つけられるかな
たとえば迷路から抜け出すすべだとか
悲しすぎて もう
何が悲しいのか
わからなくなる位
淡色ストーリー
溶けてはにじんで
傷の痛みも通り越して ただ悲しみに変わる
なんだかんだいってもわかってるはずだよ
言い訳重ねても心のどこかではわかってるはずだよ
この人生は一度きりの長い長い旅だってこと
目的地にたどり着いてしまえば二度とははじまらない
続きのないストーリーだってこと
電柱が並んでる
影も見えないくらい
暗い夜
そんなとき灯りになるのは
やっぱり大好きな自分だけ
心の水面に波紋が生まれる
調和の乱れた不規則なリズム
光と影のしま模様。
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昨日のことは忘れて
今日は今日のことを考えよう
朝はとうに過ぎて
夜にもなれば
静かな部屋でひとりで本を読むのさ
窓から見える三日月が輝いて 切ない光をこの部屋に届ける
どんなに悲しくても
悲しいからこそ
言ってみよう
明日は明日の風が吹くってさ
僕は案外脳天気
それでいて案外落ち込みやすいのさ
だから だから
いっそ脳天気に
生きていこうぜ。
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いつもの帰り道
空にはお月さま
道の両端に規則正しく並んだ街路灯
誰かが置いていった切なさ
ため息を束ねて
ゴミ箱に捨てたい
吐き出したぶんだけ
心に重くのしかかる
人目を避けるように
掛けたサングラスに映りこむ街並み
夕日が切なく見えたらその日の夜は悲しい
どうしょうもなくあふれる涙で土砂降りでしょう
ちいさな星さえも輝けぬ僕の心の中
明けない夜がおりてくる
9月ももうすぐ半ば
センチメンタルに染まってゆく街並み
この切なさ
どうにかならないかな
お粗末な油絵の中
つづいていく物語
主人公さえいない
頼りないストーリー
今日もただ朝が来て
そして気づけば夜がそこにある
危機迫る現状に
逃げ惑うだけで
手一杯の日常
救われない風景の中でもがきつづける僕は見た目だけならロダンの考えるひと。
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ただそばにいるだけで何もできない
時々交わす言葉もむなしい
ケンカはないけど
それもまた悲しい
僕らの愛はどこに消えてしまった?
あんなに愛し合っていた昔は幻なのでしょうか?
僕はわからなくなる
何もかも
さよならってそれだけですべてがすむなら
僕はこんな気持ちにはならないだろうね
君を愛していた
君に愛されていた
遠い日の記憶
今さら恋しくなる
胸の中の望遠鏡
どこまでものばして
君の笑顔をのぞいた
その時涙が肌を伝う
遠望の彼方
たしかな幸せがあった。
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すぐそばにある
大きな幸せに
僕は今まで
気づけなかったよ
お母さんがいて
お父さんがいて
何不自由なく
生きていられるのに
この心は欲望の赴くままに絶え間なく欲しいものを求め続ける
僕の中の僕から教えてもらったよ
しあわせはいつもここに咲いていると
僕はどうしてそんな簡単なことにも気づけなかったんだろう
何が幸せで
何が不幸せで
何が 何が
僕に足りないんだろう
幸せなんて
ありふれてていいはずなのに特別なものを多くを求めすぎていつの間にか自分さえも見失っていたんだね
しあわせはいつも僕の目の前にあったんだ
見当違いの場所ばかり探して欲望に目がくらんでて大切なことが見えなかったよ
言い訳だけど
幸せのある場所が
わかった今なら
きっときれいな気持ちで生まれ変われる
心についた汚れはたくさんあって
落とすのには時間がかかるかもしれないけど少しずつ少しずつ洗い流すよ
あろうことか僕の中の僕から教えてもらったよ
しあわせはいつもここに咲いていると
僕はどうしてそんな簡単なことにも気づけなかったんだろう
何が幸せで
何が不幸せで
何が 何が
僕に欠けているんだろう
本当の幸せが僕の目の前で今 僕をゆるしてくれた気がした
その時こぼした涙は
きっときれいな涙のはずだ
そして今日も僕はしあわせの咲くこの場所で 必要な幸せだけを愛でながら
心からほほえむのです
汚れはだいぶ落ちたかな
なんてね言ってみたりして。
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私の名はとりあえず旅人とでも名乗ろうか
そして私の人生は
始まりから終わりまでずっと果てしない旅とでももうしましょうか
浮かんでは沈む太陽はそれこそ何度も何度でも
同じことを繰り返す僕らのようにいつもの仕事をこなすように僕らを照らしてくれる
偶然か運命かはわからないけど
たとえばここに生まれて くだらないことにだって笑いあえる
そんなありふれた幸せともう一度 向き合ってみれば 案外たやすく感謝できる自分がいるはずなんだよ
今日が雨だって
晴れたって
きっと素直に心から
喜べる出来事が誰にでもあるように祈る
今日という日は
美しくいえば
神様からのプレゼント
そして明日も
過ぎ去った日も
全部全部
僕が見るもの
僕が感じるもの
それはみんなプレゼント
こうして目をつむれば
忘れられないくらいの悲しい記憶もある
だけれど僕を照らす光もきっとある
僕が何を探しているんだろう
僕は何を求めているんだろう
生きる理由はなくても
生まれたからには
何かを探すため
何かを求めるため
僕はここにいる
さあ 繰り返す絶え間ない時間の向こう側に今はまだ見えない幸せを先に描いてしまおう
そこに向かうために
街路灯が何かの行列のように並び
誰かの帰り道を照らす
ふと見上げた夜空に月が光る
なんだか優しい気持ちになれる
今日という日は
明日になればまるで夢のように消えてしまうけど
やがて訪れるこの世界にさよならをすることさえ運命だというなら きっと今生きていることにも大きな意味があって
それは永遠だと思え
生きてるこの時間がけっして悲しくならないように
今日という日は
美しくいえば
神様からのプレゼント
そして明日も
過ぎ去った日も
全部全部
僕が見るもの
僕が感じるもの
それはみんなプレゼント
知らないあいだに受け取った日から僕は僕になった
運命より素敵な出来事。
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何もかもが
まるで
嘘のように
思えたら
それは
今の現状に
満足してないから
笑えない
笑えない
何も嬉しいことがない
アングルを変えてみればわかるかな
あなたの微笑む顔が目に浮かぶ
夜も朝もそばにいてただそこにいてくれるだけでいい
頭でっかちの分からず屋
雨女は君で
晴れ男は僕で
今日も空の下
悲しみも喜びも
半々で
笑顔も涙も
ちょうどいい具合にあって
それが幸せで
泣いてしまう
言いたいことは
つまりひとつだけ
それは君を 愛してるってことさ
雨女は雨を呼ぶ
晴れ男は晴れ間を呼ぶ
今日が雨でも晴れでも
変わらないのは
君を好きなこと
それだけが自慢だよ。
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不安定な足場を歩くように
今にも落ちそうな現状
心の中に雨が降っているような
そんな気がするから
悲しみは僕からついて離れない
少しずつ 少しずつ
時間が経つにつれて
壊れてゆく
マイナスのイメージが払拭できずに
孤独の宇宙の中ひとり たたずむ小惑星
不安定になる
もっと不安定になる
夜の灯りが切なさをはこぶ手伝いをする
月があたりまえに輝くいつもの夜なのに
いつもとは何かが状況が違うようさ
あしたに抱く様々な不安が 絶え間ない悲しみが押し寄せる波のように胸にぐっと切なさを届ける
不安定になる
もっと不安定になる
あしたのことが気になって仕方ないよ
僕の目の前に広がるいくつもの扉
どれも僕の持ってる鍵じゃ開かないんだ
僕には行き場なんか最初からない
そんな弱気な心で
闇夜に輝く月と
風に揺れる送電線
朝までひとりきり
壁とにらめっこ
不安定な気持ちは
まるでブランコのように波があるから
つきあいきれない
さあ 歩き出すなら今です
思いとどまらないで
窓を開けて
飛び出そう
飛び立つ
鳥のように
月があたりまえに輝くいつもの夜なのに
いつもとは何かが状況が違うようさ
あしたに抱く様々な不安が 絶え間ない悲しみが押し寄せる波のように胸にぐっと切なさを届ける
だけれど僕は歩いてゆく 持ち前の我慢強さと諦めの悪さで
最初の一歩を踏み出そう
その一歩が未来をつくるんだ。