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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[1579] 風の中に
詩人:どるとる [投票][編集]


とっぷりと日は暮れて
心もなんだかしんみりしちゃって
涙もろくなったもようです

絵本を開いて
遠い昔を思うなら
僕の昔はそれはそれはロマンにあふれたものだったんだろう

母親はママと呼ばれることが嫌いだった
父親は毎日ブスッとしていた わけもなく

夕飯ができたよと呼ぶ母親の声が五時のチャイムに重なる
ちょっと早い夕飯さ

あの日、探していたものはきっと
幼い子供の手から逃げるように空に放たれた風船のように今も行方知れずのままなのさ

夢から覚めて
気がついたら
母親も父親も
いない朝が
ほらねあるだけ

自分自身の誕生日も忘れているよ

風の中に置き忘れた
生きる喜び その幸せ
僕は今さら恋しくて恋しくてしかたないよ

まぬけなカラスの鳴き声が屋根の上
聞こえたら なぜだかね 悲しくなったんだ

壊れかけの思い出が大切な記憶さえもむしばもうとしてるから

白髪混じりの大人になることが
とてもとても今から こわいよ。

2010/07/08 (Thu)

[1578] 人間よなぜに立つ
詩人:どるとる [投票][編集]


所詮僕らは到底
ただの人間だから…
そういう君の言葉に僕は悲しくなった
何も言い返せないから

人間のできることは
鳥のように空を飛ぶことでもなく
獣のように果てしない緑の中を獲物探して 駆け巡ることでもなくただそこで生きることだけ

人間だからできる事
人間だからできない事
たとえば僕は君に何ができるだろう?

多くを求めずに
少ない荷物でも
旅は問題なく続いてゆくのさ
君というただひとりの人がそこにいてくれるだけで僕は何も要らないよ

君こそが僕の在る意味
君こそが僕の在る理由
君こそが僕の在る証し

だから 人間と呼べる僕と君が今日も大いなる理由と意味と証しをもって生きているのさ

それはそれは立ち尽くしてるだけで素晴らしい事

人間よなぜに立つ?
その答は心の中にこそあるのさ。

2010/07/08 (Thu)

[1577] 神の声
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ファインダーのぞき込んで 照準しぼって
狙ったはずの恋なのに
弾はそれて地面に落下した

本気の思いが伝わなければ もうこれ以上僕には何もできない


また諦めるのかい?
聞こえてきた神様の声に僕は反論できない。

2010/07/07 (Wed)

[1576] 言葉は嘘つき
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君を傷つけた
僕はわるいやつさ
言葉でなら
いくらでも言えるね
簡単なんだ

でも伝えたい
君を誰より
愛してる

言葉は嘘つきだけど
その言葉の裏には
本当に伝えたい思いが確かにあるんだ

季節は待ってなどくれない
早くしなくちゃ
君に早く伝えなくちゃ

言葉は嘘つきだから
最後は信じてくれなくなってしまうけど
この思いだけが本当の思いを語る

君のことを愛してる
嘘じゃないんだよ

嘘つきだけど
嘘じゃない
その違いを
見分けるまなざしが
ある人が僕を愛してくれる
そして僕もその人を愛すのさ。

2010/07/07 (Wed)

[1575] ねえ空はどうしてあんなに果てしないの?
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何気ない1日
いやに長かった1日
時間は見事に過ぎ去って
ほらね気づけば日はとんと暮れてカラスが鳴くよ
そして誰かの口笛が聞こえる

今日だけで抱えた
迷いや悩みよりも
どれだけの大切な
記憶 残せたかな
そっちのほうが
断然大切なんだ

少しくすんだオレンジ色にかげる
景色の中に
いつもの当たり前な
夕暮れがここにあること
なんだか胸にぐっとくるような感覚が切なさに不思議な喜び足したような気持ちにさせるよ

つぶやく声が風に流されるまでに
君が聞いてくれたらいいなあ
さよならもおはようも全部全部なかったことにはしたくないから

僕はあの空に記すんだ
今日という日の思い出を

ねえどうしてあんなに空は果てしないの?

広すぎて思い出を刻みきれないよ
だから僕は大切な思い出だけを心にしまう。

2010/07/07 (Wed)

[1574] 純心
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届けたい
伝えたい
この広い世界で
いちばん誰より
大好きな君に

大きな夢を翼のように心にたずさえた君は愛や恋を寄せ付けない

今 ねえ 何してる?
月を眺めているかな
気になるよ
気になるよ
眠れないよ

電話の一本もしたいけど
君の電話番号 自宅のすら 知らないんだ

遠くから ただ
眺めているだけの僕はただ君を見つめているだけで何も言えない

何ひとつ 自信ない
何ひとつ 頑張れない
僕なんて 君には似合わないよね

千里先さえ透き通るような純心は切なさと苦しさで いっぱいさ。

2010/07/06 (Tue)

[1573] 片思いという魔法にかかって
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どんな言葉なら
好きな人は僕に優しくしてくれるの?
たとえば僕は君のことが好きで
でも君は僕じゃない人を好きで
そんな悲しい物語が目の前に広がってるとしたら
君は僕には遠い人なのかな

片思いという魔法にかかって
何も言えない僕だから
君から何か言ってほしいのさ

愛という言葉の意味を調べたって
辞典には君を落とす裏技なんて書いてない
答えは闇の中
君は上の空

そしてこの物語の続きは見送られるのだ

君を好きでいるかぎり僕の中ではこの物語は終わらない。

2010/07/06 (Tue)

[1572] つよがらないで
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はじめての手紙です
うまく優しく書けるかな
恋文綴るように
絵を描くように
今 僕は君を思う
たくさんの星が降り注ぐ夜に

いつもいつでも言いたいことはね決まってるはずなのに
なぜかなぜだか言い出せないままここまで来てしまったよ

君が優しく 笑うだけでとても幸せなのに
なぜだか 心の中じゃその笑顔をひとり占めしたくて
僕のものだけにしたくて 少しいらだっているよ

つよがらないで
弱さ隠さないで
素直に好きと言えたなら苦しくないのにね
それはとても難しいことに見えてしまうんだよ

痛みと迷いと現実と夢とロマンにあふれた世界の中
踊るように
可憐に生きる君は素敵だね
どんどん手が届かなくなっていくような気がしてる

つよがらないで
弱さを隠さないで
素直になれたなら
僕は君と恋人になれるのかな
いつもハッピーエンドの隣には絶望的なバッドエンドが不気味に笑う

君が好きだよ
何度でも
心の中なら
言えるのに
なぜだか
君の前じゃ
無口になる僕さ

つよがってしまうのさ
本当は悲しくないわけないのに
元気なふりで笑ってみせても
つよがってしまうのは
僕の中の何がそうさせてるんだろう
本当は言いたくて仕方ないはずなのに

つよがらないではいられないもどかしさ
抱えながら
抱えながら
あと一歩が踏み出せなかった遠い日の初恋の残り火幽かに。

2010/07/06 (Tue)

[1571] 会う人会う人同じ人
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思いつめてはいつも
灯りのない夜に沈む
タイトルもない
映画のような
ぱっとしない
日々に名前をつけておくれ

寝不足の毎日
寝れない理由は特にはないけどね
思いつめていつも
何か 探してるようさ

鏡にうつった僕自身を僕が眺めてるような不思議な場面に
ほら アングルが移り変わると待ってたようにうそつきのスマイル浮かべる役者さん

会う人会う人
みんな同じ人。

2010/07/05 (Mon)

[1570] ロストスマイル
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人形は動かない
しゃべれない
失った日々はもう戻らないよ

小さな灯りに群がる羽ある虫たちのように
社会の中枢で今日も 本音隠してさ
嘘ばかりの人たちが
お世辞振りまいて
仮面で自分をごまかしてる

壊れそうな
壊れそうな
思いを抱えながら
人は人のあいだを
微妙に避けながら
歩くのさ

笑うことが仕事のピエロさえも泣き惑う世界。

2010/07/05 (Mon)
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