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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[1539] 引き出しの中の22世紀
詩人:どるとる [投票][編集]

のび太くんみたいにいじめられっ子だった
僕の少年時代は今も思い出せばまるで昨日のように思い出せる
僕にもしずかちゃんみたいなかわいい女友達がきっといて
未来はのぞけないけどその子はさりげなく僕の未来のお嫁さんだったりして

押し入れの中に隠した秘密基地で眠った
思えば僕も昼寝の天才だった
あやとりは苦手だったけど射的は得意だった
そんないくつかの類似点見受けられるから
のび太くんみたいな僕がここにいるのさ

思えばね テストも
0点とはいかなくてもひと桁ばかりだったね
ママに叱られてばっかだったね

引き出しの中の22世紀まで時間なんて関係なく一週間ばかり ちょっと未来旅行に行こう
ネコ型ロボットの四次元ポケットのふしぎな道具で困難乗り越えたりして
ふしぎな夢を見ているよいつも

でも、気づけば
僕はのび太じゃなくてただのどこにでもいるただの少年で
いじめられっ子をぶちのめす道具も空をとぶタケコプターもなにもなくて
しずかちゃんみたいなガールフレンドもいなくて
ドラえもんならそこにいるよねって探してみるけどどこにもいなくて
なんだか夢なのに泣けてきたんだ
引き出しあけたら
そこはただの引き出しだったよ

22世紀の未来へつづくタイムマシーンまで夢だったなら
僕ののび太じゃなくてただの少年なのかな
でも夢見る誰もがのび太くんなんだね

こころ優しいその瞳にうつる世界はいつでも七色に輝いて
僕をふしぎな世界に連れて行ってくれる

引き出しの中の22世紀
真っ暗闇 何も見えない
飛び込めば 摩訶不思議な物語のはじまり

裸眼で 空を眺め
先生に廊下に立たされて それでもにやける
突然のテストに目を回し その結果に激怒するママにお説教されている
そんな日々の繰り返しさ

見えない未来に僕らは夢を見てる
覗き見できないから楽しい
この足で歩くから意味があるんだ。

2010/06/27 (Sun)

[1538] 僕がついた嘘のすべて
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僕がついた嘘で君の心を傷つけた
本当は君をまもるためについた嘘だったのに
君をまもれずに君の心を傷つけた
僕のついた嘘のすべては君を傷つけただけで 被害の爪痕残したまま 涙がほおを伝うだけ
わたしのほうが泣きたいくらいという君のつめたい言葉が聞こえただけ

気の強い君は涙ひとつ見せず 僕に同じ深さの傷をつけて
風のように姿を消しただけ

さよならの言葉もめんどうとばかりに置き手紙も残さないで
行方を 絶った君。

2010/06/26 (Sat)

[1537] 約束は空に
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君と歩く 土手沿いの道
いつもとは違って
今日は少し遠回り
ちょっと 君ともう少し居たいから

君がさりげなく 僕のほっぺたに キスをしてきた
僕は口笛で恥ずかしさをごまかした
僕のほっぺたは夕日に負けないくらい赤くなっていた

君と柄にもなく
手をつなぎながら
誰もいない
土手を歩いてる
何よりも幸せな時さ
クールによそおうのも限界みたいさ

僕の調子はずれなへたくそな口笛と君の愛のある笑い声がひびく土手沿いという名の天国

君が僕のからだに手をふれることもなく
一瞬のうちに盗んでしまったハートは今も君の手の内さ

返さなくてもいいよ
君にずっと持っていてほしい
その思いが意味するのはたったひとつだ

それはある種の永遠を描く言葉
永久にもつづくはるかな約束さ

今結ぶ心
ほどけないように
ぎゅっと結んだよ
ああ約束は空にいる神様に届いたかな
幸せよ 降り注げ
心を洗う見えない雨となって僕らを濡らしてね

笑顔も涙も ケンカもいろんなドラマがあるバラエティーに富んだ未来の
今、僕は1ページを捲るよ

君と二人。

2010/06/26 (Sat)

[1536] 宝物
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手先は不器用で
話をするのも得意じゃない
友達はいないし
趣味もこれといってないし
夢も知識もないのに
君は僕の何を好きになって 今 隣にいるのだろう
いつも考えてる
不思議がりながら
なにもない空っぽの僕なのに
この痩せぎすのからだに 何を見てるんだろう
いつだって僕には君が大切で 君だけが僕の宝物で
大げさな話をするなら 君がいなくなったら僕は生きてゆけないほどだよ

ふと気づいたら
君を見失いそうで
不安になってしまった 人ごみの中
君の小さくてあたたかい手が僕の手を握って導いてくれたとき僕の中で答えともいえるあるひとつの確信が生まれたよ
それが 愛というものなのかはわからないけど とても輝いてるから 大切にしなきゃね
枯らさないように育ててゆくよ
毎日 水じゃなくて愛を注いでね

僕は君のなんなんだろう?
その疑問は今じゃ
すっかり愚問になってしまったね
だって君はまぎれもなく僕がこの世界で誰より愛してる
この世界でただひとりの人だから愛しているのはあたりまえなことさ

それ以外に答えはないんだ
言葉なんかへたくそでも
『僕は君を愛してる』
それだけ言えるならあとは簡単だよ

永遠という終わらない時間の中で君を愛し続ければいいだけ

記憶の中に消えない
名前を刻むよ
今日も明日も何年何十年先でも僕の隣にあるひとつだけの指定席に座ることゆるされた君の名前を

そして今日も
夕日が落ちたら
不器用な僕は
たどたどしい
口調で愛を語る
それを君が本気で聞いてくれる
たとえばそんなことなんだよ愛なんて
どんなくだらない話でもいちばんおもしろい話に変わる
愛し合う二人にだけわかる 世界さ

だからね 僕は君の
そして 君は僕の
世界でたったひとりの光り輝く宝物。

2010/06/26 (Sat)

[1535] 楽しい土曜日になりますように
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君に会いたいな
今すぐ会いたいな
会いたい気持ちがあまりにも強すぎて
どうにかなってしまいそうだよ

今週の土曜日
つまり今日
会える日取りだったのに君は予定を変えて来週の土曜日にのばした
別にね君をうらむ道理なんて少しもないけれど
会いたかった会いたかった
君に会えない一週間の長さは君が思うよりずっと辛いから

君に会いたい
今すぐ会いたい
流れ星に願う
来週こそは
君に会えますように
楽しい土曜日になりますように
カレンダーにしるしをつけたら
だんだん近づいてゆく土曜日に僕は胸を膨らませる

そんな土曜日です。

2010/06/26 (Sat)

[1534] アーミーアント〜兵隊蟻
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空を地面に見立てて
重力なんか無視して歩こう 空を歩こう
現実はいつも鳥かごの中で 餌をねだる日々
空を見上げることも深く息を吸い込むことも忘れそうになるよ
心はいつも卑屈と言い訳に 支配されてる
眺めは良好 どこまでも わかりきった未来
単調なリズムで 守備よく陣地をとり 植民地みたいに テリトリーを築く 人たちの傍らで 口笛をふく
BGMみたいに 世の中のいちばん下から 持ち上げて
サラリーマンは今日も少ない賃金のため働きに働くよ

空を歩くなんて
くだらないイメージも大事にしたい
そんなような壊れた日々の中
僕はきょうもあしたも一般ピープル
働いてるというよりは働かされてるといったほうが正しい
夢もロマンのない
枯渇した日々
きょうもあしたも変わらずそんな思い
僕はきょうもあしたも働きづめの兵隊蟻

世の中の底辺であえぐだけのいちばんの働き者 いちばんえらいのは そんな人たち。

2010/06/26 (Sat)

[1533] 昔話のような世界に憧れて
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先の読めない展開を期待していた僕がバカだった
現実はいつでもつまらないくらい リアルすぎて
お助けツールも
素敵な展開も
あまりなく
僕の理想だけが
ロマンにあふれてて
無駄にロマンチックで夢見がちさ

昔々とある 村におじいさんとおばさんが…
みたいなありふれた始まりでもかならずそこにはあるロマンが現実にはないのか

いつもいつも 昔話のような世界に憧れて
無理だとは思っても昔話のような世界に憧れて
僕は探す 街の中
こんなに広々とした街なのにロマンの欠片もありゃしないな


先の読めない展開は
僕の毎日には無縁だね
どこまでも単調だから
視界は良好
どこまでもわかりきった未来
ロマンはひとつもない
ビデオの中に探してる
ロマンくらいならあるけど そんなのはくだらないロマンだ

昔話のような世界に憧れて 少し思い上がりすぎた僕は 地に伏せた

そんな週末のエンドロール 絶え間なく
流れては消えてく
輪廻にも似た デシャブ。

2010/06/26 (Sat)

[1532] ファミリー
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太陽とお月さまみたいに背中合わせの僕らは向き合うこともしないでずっと黙ったまま
散らかりっぱなしのこの部屋の中で
会話もなくただ壁を見つめているのさ

時々大きなため息がこぼれるけどお互いにそんなことさえ記にしないで
いつも素知らぬ顔して うつむいている

さめきった家庭には
さめきった夕飯が並ぶ
年老いた夫婦の形
昔は愛しあっていた二人も今ではもう見つめ合うこともなくて
白髪をかぞえて
ため息をつくくらい
ケンカをするのも疲れるから空からのお迎えがくるまで二人は黙っているつもり

あの頃の情熱はもう見る影もなく
悲しい 悲しい 日々で
心まで 老いたように
ファミリーは今日も背中合わせで暮らす

犬はおばあさんから
餌をもらい
小鳥はおじいさんから餌をもらい
植木鉢は誰も手を出さないから枯れきり
そのうちおばあさんもおじいさんもいなくなって この家は空き家になって
取り壊されて
数少ない二人の思い出は瓦礫の下

そして犬も小鳥も今はゆくえもわからない

おばあさんはおじいさんに何を伝えたかった?
おじいさんはおばあさんに何を伝えたかった?

言葉もなく 旅立ったどちらかを 忍んだ夜は長く続いた
あの満月の夜に
流れた涙はどちらの涙だったのか
それは誰にもわからない

この家にあった愛は本物だったのか
それもわからない
ずっとわからない
記憶は行き場もなく
さまよう 闇の中
ここにあったはずの
愛を探し続けてる。

2010/06/26 (Sat)

[1531] たんぽぽのような恋だから
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ありがとう
ごめんね
さようなら
言葉はいろいろあるけど僕が今君に伝えたいのは
愛してるだよ
恥ずかしがることなんて何ひとつないのに
なんだかね 言い出せずにこんな気持ち抱いたときから いくつも季節が流れた

君の心はまるでたんぽぽの綿毛のように
僕の心に恋心という種を植え付けた
知らないあいだに
君は僕をとりこにした
もう捨てられない
引き返せない

君は恋人じゃなくても僕の大切な人さ
いつまでも 永久に

あの日 君がとばした綿毛が 僕の心の中に初恋という花を咲かせたんだ 今も枯れずに 元気に 咲いてるよ

たんぽぽのような恋だから どこかあたたかい雰囲気さ
暑い夏に遠い春を呼ぶように記憶が返り咲くような思い出の中の淡い恋

黄色く 黄色く
僕の中に 咲くたんぽぽよ
揺れながら
揺れながら
ここにある記憶
目覚めるように
はたと気づく痛み。

2010/06/25 (Fri)

[1530] トロフィー
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難しいな言葉は必要ないからね
簡単でも思いをこめた言葉だけ君に伝える
いつもやることなすこと不器用な僕だけど
君がこの世界でいちばん好きだからいえることさ

ひとりぼっちの夜
ラジオから流れるヒット曲

いくつになっても仕方のない人だといわれても君にだけみとめてもらえれば
僕はいいから
君の瞳がまっすぐ僕を見つめてくれるように頑張って
見えないトロフィー
君の心に捧げたいな

銀色に光る涙のような輝きをいつか君に。

2010/06/25 (Fri)
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