詩人:どるとる | [投票][編集] |
まぶたの上に雨粒が
落ちてくるような直接的な痛みが この胸を襲う時 僕はどんな宝石よりも輝く涙を流すんだ
そしてまた痛みが襲うならまぶたの上に雨粒が締めつけるような痛みとともに見えない傷を心にきざむ。
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君は僕を導く灯り
僕の少し前に立ち
僕を導いてくれる
君が行くところなら どこへでもついてゆくから 連れて行って君が行きたい場所に
僕も連れて行って
不安なんてない
常識など頭から考えてないのさ
いつもの夜に優しい
灯りともすような
君の丸みを帯びた言葉を僕は受け止めて
それを笑顔で返す
いつも いつも
そばにいてやることしかできないけれど
これだけは誓うよ
ずっとずっと そばにいる 僕なんかでいいならば
導き灯の灯りが僕の前でゆらゆら優しく揺れて また素敵な場所へ連れて行ってくれる
不思議と君の連れて行ってくれる場所が好きになる
自然に笑顔になれる
君がもっと好きになる
君をもっと愛せる
導き灯が導く場所へ導かれる日々 導かれる者 導きのままに
導かれるように僕は灯りを 頼りに君をただ追いかける
僕には君が人生のめじるし
君が導くその手を信じてる
ずっとずっと愛してる。
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涙の川を渡る舟
時々波にひやかされ
揺れる舟
波の川は冷たいから
少しずつしか進めない
それでも確かに舟は
前へ前へ進む
涙の川を泳ぐように
舟は進むよ
オールも帆も何もないのに舟は風もなく進む
天気が左右する毎日
波が荒れれば それだけ歩みも遅くなる
舟よ 沈まないで
傷ついても
波にひっくり返りそうになっても
舟よ進め進め
舟は気ままに海を渡る。
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悲しみや喜びに満ち溢れたごく当たり前な世界で
今日もどこじゃ雨が降りどこじゃ晴れてる
昔と何ひとつ 変わらない 街並みに今日も出会えたよ
とても楽しい毎日だから特別なものも当たり前なものも混ざり合ってわからなくなる
だけれどぜんぶが特別で当たり前に思うほど大切なんだ
愛という屋根の下で
今日も二人は同じ夢見ながら同じ空見つめてる
こんなに幸せでわるいくらいなんだか
僕は君に熱をあげすぎてる
言葉はいつでも不器用で頭の回転もさび付いているかのようにわるい僕だけど
君が好きな気持ちは誰にも負けない
愛という屋根の下で
守られながら
抱きしめられながら
少しずつ花開く
未来に僕は希望をたくす
希望の翼をはためかせて。
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今までの君との思い出ぜんぶ消えてしまうような
一回のさよならで全てが終わってゆく
悲しくて 切なくて
どうしょうもなくて
言葉はこんなときに限ってなんの役にも立たなくて
さよなら 手を振る僕のこの手が描くのは
一面 真っ青な空みたいな 曇りひとつない正しい未来
それは君と引き換えに手に入れた正しい未来。
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あの人の笑顔に会いたくて 早く会いたくて
走り出した季節に僕は言葉を紡いだ
小さな光 またたいて
時々全てが壊れてしまって
何もかも 忘れられたら 何もかも いらないのに
何もかもが大切で何もかもが忘れがたくて 今ある全てがきらめいて
走り出す季節に目の前を遮る壁が立ちふさがる
走り出す季節に。
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ひとりぼっちは罪ですか?
会話がないとだめですか?
苦手なものばかりじゃだめですか?
何もかも そう 何もかも あきらめてきた僕は都合のいい言い訳も得意だけど
それなりに生きていれば抱える悩みや迷いと闘ってるんだ
生きることも楽じゃない
だから言い訳重ねてる今も生きていればこその反発だろう
ひとりぼっちじゃだめですか?
ひとりぼっちのなにがわるいんですか?
孤独な夜風に吹かれる今もひとりぼっちの切なさ 少しはあるけど ひとりぼっちも慣れてしまえば
楽しいものなのさ
そしてまた会話のないひとりの食卓に
並べられたへたくそな僕の料理
ひとりぼっちの自由な今 それとは裏腹の切なさ
ぜんぶ纏めて夜に沈んでゆくよ
今 完全に夜の海に消えたよ
輝く星のまたたきも見えないよ
味わうことなく飲み干した時間がまた繰り返されていく。
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胸を突き刺すような
とある痛み
体に異常はない
変調も見られない
ただ 僕の中に消えないである
深い闇に沈んだ思い
拭いきれない涙のように
声にも言葉にもならない気持ちなんだよ
いつも いつでも
思ってる
僕は泣き虫マン
切なさをひるがえして
ビルの屋上 黄昏る
僕は泣き虫マン
誰一人 救えない
自分さえ 救えない
悲しいヒーロー
またはヒロイン
僕は泣き虫マン。