詩人:どるとる | [投票][編集] |
たくさんの評価やそれと同じくらいのたくさんの反響を夢見る日々
誰よりも高くありたい
誰よりも輝いていたい
そう思う気持ちが大切だけれど
僕は聴きたい人にだけ届く言葉を紡ぐよ
僕は読みたい人にだけ伝わる思いを打ち明けるよ
戯れ言は風に消え
大切な言葉だけ
置き去りにされた
荒野で僕は風に吹かれてる
たどり着いたこの場所で僕は歌うよ
誰かに届くと信じながら かかしのように強く 強く 立ち尽くしてる
誰かの涙と
誰かの笑顔に
支えられ
そんな毎日は
ざんねんながら
ここにはないけど
言葉は届くべき人のところへと届く
思いは必要とするべき人の心へと流れる
そう信じている僕の日々も意味があるのならきっとちっぽけな思いさえ誰かの助け舟になっているんだろうね
だから 言葉のちからを信じたい
言葉がもたらす大きな ちからを 愛したい
そして 誰かを 救ってあげられたなら
それは僕の言葉も望んでいたことだから
幸せだろうね
夜も朝も昼も
何時でも何日でも
地球が何周していても
言葉のちからは衰えず聴く人聴く人に言葉は訴えかけるのさ
たしかな熱を伝えるのさ。
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涙を流せるのは優しい人だからだよ
血も涙もないならこんなに泣けないだろう
カンタンな答さ
優しい涙は流れる
優しい人のほおに
優しい涙輝く
優しい人が咲く場所に
優しい涙はあるのです
優しい形であるのです
優しい涙があるのです
優しい色してあるのです
ほらここに。
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季節はずれの雷にうたれたこの胸ズキリ
あなたの瞳はまるでメデューサの瞳
僕はあなたに見つめられただけで何も言えなくなって 強がりさえ石みたいに固まってしまう
カレンダーは日々
数字を変えて
昨日が今日に
今日が明日に
時間は進む
その中で抱いた思いはいつの日か言えるのかな
だけれど伝えても届かないのなら言う必要もない言葉もある
でも伝わらないとはわからない
どうでもいいような人の名前なのに頭から離れない 消えない
どうでもいいような人ではないけれどただの名前でもないけど胸がしきりに苦しいんだ
それが初恋なのかなあ
的はずれの結論に言葉を濁しては
いつだって何もかも諦めてきた僕だけど
誰かを愛することは誰にでも許されたことだろう
人を愛することと
人に愛されること
どちらがどれだけ
どんなふうに難しい
そんなもの わかるわけもなくわからないほうがいいのかもね
どうだっていいような
どうだってよくないような
不思議な名前を僕はいつまでも忘れられないでいるよ
初恋という名の覚めない夢にうなされて
どうでもいいような人の名前なのに頭から離れない 消えない
どうでもいいような人ではないけれどただの名前でもないけど胸がしきりに苦しいんだ
そんな初恋をしている
ため息で曇る 窓硝子
頼みの心は死んだように
なんの返事もしてくれない
どうだっていいような
どうだってよくないような
不思議な名前を僕はいつまでも忘れられないでいるよ
初恋という名の覚めない夢にうなされて
どうでもいいような人の名前なのに頭から離れない 消えない
どうでもいいような人ではないけれどただの名前でもないけど胸がしきりに苦しいんだ
恋わずらい 特効薬はいまだない。
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せり出した誰かの傲慢で 僕の意見は風に消えてゆくよ
枯れ枝から落ちる枯れ葉のように 地面に静かに舞い落ちる
黄昏 孤独 孤高の私
せみしぐれ 遠く きこえる 祭りのお囃子
どれもがどれも美しさからはかけ離れた
夏の景色だ
それでもなぜか心には影ばかりじゃなく光もまたたく
希望はないはずなのに
期待はされないはずなのに
なんだか不思議な高揚感がわきたつ
せみしぐれがだんだん近づいて
やがてそれが夏の足音みたいに僕の真ん前で 立ち止まれば
夏のはじまり
溶け合って混ざり合ってやがてひとつの物語になるから
どんなにあたりまえな日も忘れないで
すぐそこにある輝きを。
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まっすぐ引かれた線の上を歩くのは
吐き気をもよおすほど嫌いになる時があるのさ
モノカゲに身をひそめてこちらをうかがう不安がいつもうかがえる
隣は何をする人ぞ
顔も見えない隣人
僕はひとりぼっち
口笛を吹き鳴らし
外界の眩しさに顔を覆う
このまま孤独な旅は続いていくのさ
誰にも会わないでいられる道ならば
いいのに
この世は ひとりぼっちが似合う僕には
あまりに騒がしすぎて にぎやかすぎるのさ
だからなるべく静かなモノカゲに逃げるように身をひそめて
自分を 狂わないように守る僕はモノカゲにひそむモノノカゲ。
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夢か幻のように
今日も日が暮れてゆく
僕はどうでもいいようなことにいつまでもムキになって
ひとりがいいと誰かの慰める声に耳をふさいだ
「さよなら」という言葉が悲しいほど似合ってしまう 空の色
過ぎ去ってしまうこの時間はもう二度と帰らない
だけれど 帰るべき場所は形こそ変わるものの失われずに いつまでもここにある
チャイムが鳴り出したとき 僕はなぜだか恥ずかしいくらい
涙あふれてしまったよ
たとえさよならでも
明日があるんだから
さよならなんて言わないで 黙ったまま手を振ろう
涙でにじむ景色を眺めながら 平熱を保てない熱い心を 抱きしめよう
そして気づけば
また夢か幻のように
時間なんて 過ぎ去るのも早く 全て終わる
振り返るその時にはもう 悲しい夢のあと
あしあとさえ残らない
でも記憶にはとどめられる
それが僕がここにいた証になる云わばあしあと
今日もたくさん残したはずだろう
それがたとえ悲しい記憶でも変わらないはずなのだろう。
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夜空に夢見る ロマンスが降る夜
音もなげに 夜空に引かれた天の川を線路がわりに 走る銀河鉄道
キミは切符を握りしめて 夢の駅から 乗り込んでゆく
まどろみながら
扉を開ける
さあ 夢はここからはじまるよ
ドリームエクスプレス。
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ずっと 変わらないでいたい
弱虫でも優しくて
ずっと 変わらないでいたい
残酷な現実でも
取り巻くもの全て
今は無視して
大切だと思うものだけ見つめよう
土曜日の窓辺から
見つめる 景色は
何処かしら切なくて 泣きたくなる
その刹那 僕の頬をこぼれる涙
やっぱり変わらないでいたい
変わってしまう世界でも
ずっと変わらないでいよう
弱虫で優しい僕でいよう
残酷な現実でもそれを言い訳にはしないで
弱虫で優しくて 心があたたかいような
そんな人ならばきっと誰かを幸せにできると信じているから
計算なんて必要ない
カンタンな答をいつでも僕は知っているから
そうさ 変わらないでいたい
誰かの言葉なんてまるで無視して
今、開かない筈のドアを開ける
光があふれ まぶしい世界に目がなれたら
きっと素敵な景色に出会えるはずなんだ。
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キミに出会えて
僕は幸せさ
とても大切な
ものを見つけたから
これからはもっと強くたくましくなれる
その人のために
キミにおしえてもらったことは
とても大切なことばかりで
出会いがなければきっとわからなかったことばかり
優しくなりたい
大好きなキミのために
雨が降る街の中でも笑えるのさ
キミがいれば
時が経つことの切なさに 焦がれても
きっと僕は人を愛することの素晴らしさを知っているから
僕は強くなれるんだ
キミはこの世界で誰より大切な人だから
ずっと ずっと 見守っていたい 見つめていたいんだ
人を愛することの喜びと痛みは いつもいっしょに襲ってくるから
キミに出会えたことのキセキにも似た運命を僕は今抱きしめて 宝物だと云おう
幸せだよ キミに出会えて キミと愛し合えて
これ以上 望むものは無いのさ
これから先も ずっとキミさえいればそれでいいよ。
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人の言葉なんかじゃ動かない 硬い石のような意思をもって生きていたい
未来に期待なんかしていなかったし
期待するほど頑張ってもいなかったから
生きていられればとりあえずいいと思っていたんだ
夜はいつも僕をひとりぼっちにさせるけど
僕は夜がいちばん楽しい
心に浮かんだイメージを 灰皿に押しつけた短くなったタバコのようにもみ消して
誰かの引いた線どおりに 歩くなんて僕にはどうやら昔から似合わないらしい
さあ 旅立ちの朝まで夢のゆりかごに揺られて
ひとりぼっちだけで夢の最果てへ旅立つのさ
宇宙みたいな閉鎖された 空間にひとり
僕はかすかな呼吸とかすかな心音 刻みながら 立ちつくす
さあ 朝はまだ来ぬ
夜はまだ長い
だから 僕は夢のゆりかごに乗って 眠るよ
いやなこと 悲しかったことぜんぶ 忘れられないならば せめてつかの間の安らぎに身をあずけたい
そう思うのはあたりまえだろう
だってこの世界は生きてるだけで十分悲しすぎるから
でもこぼれる涙さえ
抱きしめてしまう
この不思議さに惑う。