詩人:どるとる | [投票][編集] |
ふいに目の前の景色がにじんでゆくときがある
悲しみにはち合わせるときがある
おでことおでこをぶつけたようなめまいが僕をおそう
涙と笑顔できれいに飾られた1日が様々な記憶で彩られた今日が終わっていくことさえ当たり前になった今では僕にははじめてこの世界に産み落とされたときの夕暮れさえ覚えていない
そして今日もオレンジ色に染まる空がなぜか切なくて
にじんでゆくんだ
「さよなら」で締めくくられる ありふれた物語の一ページが静かに今閉じられようとする
小さな星々がまたたくような夜の月明かりにはこばれて この部屋に夢をとどける
そのページをめくるのは 僕じゃないから止められないし
飛ばし読みも戻したりもできない
ただページはめくられる 時間という風に流されて
さあ 人生でいうところの教科書の20ページを開いてごらん
そこには何がある?
生誕20年にしては
厚みのない
毎日があるだけ
涙ばかりの
僕がいるだけ
そしてまたページはめくられて 新しい今日がはじまる
こっちの言い分なんか無視されて。
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真夜中の裏側で
誰もが涙に濡れたまま
明るいうちは見せない悲しみを吐き出すのさ
重いため息に押し出されるように
街のネオンがここからでもよく見える
いつもの変わらない夜なのにねなぜかどこかがいつもと違う夜
夜の裏側で揺れてる
僕の心のふるえなんて誰も知らないだろう
だけれど僕は悲しい
晴れた夜の裏側で雨に濡れていた
きっと誰にもあるはずだ。
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さよならなんて言いたくもないのに
つい日が暮れてお別れの時間になってしまうと悲しみも忘れたようにさよならと言う僕がいる
窓の外の景色が赤く染まっている
僕が子供のころ見た夕焼け空はまるで火事のように見えたんだ
切なさをはこぶ夕暮れのオレンジ色が
この僕の顔に涙を降らす チャイムがその涙を本降りにさせるよ
ああ 空が燃えている
誰か 水をかけてよ
なぜかそれでも流す涙は心地よい雨。
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梅雨空の下に咲くアジサイ
五月病にかかる僕と君
赤や青や紫に囲まれ
僕らは少しずつ引いていく暑さを感ずる
ただまっさらな白いノートに書きなぐる思いの全て
暴言や愚痴さえもかき集めれば詩にもなろう
ああ 夏の暑さに溶けていく アイスのような思考を食らい
凛として静かに冷ややかな夜を待とう
朧月夜 夏草 揺れる
第三角の 袂にて
微酔い気分、浴衣 袴で
花火 見上げて
散る花 咲く花
拝もうか
凛として静かに
凛として静かに
夜はしのび
昼はしたたかに
愛を抱き
子を待ちて
切れた鼻緒を
幾たびも結び直す
そんな夏などいかがでしょうか。
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人ごみの中に救いはない
どこかに置き忘れた笑顔ももう僕には必要ないのかもしれない
今も昔も何ひとつ変わらない孤独をひとり抱えたまま
僕は暗い闇の中で星ひとつ見えない空を見上げてる
降り止まない雨
それは心に降る雨
雨の止ませ方を知っているのなら 教えてほしい
答はただひとつ
重ならなければ意味がない
だけれど少しの光さえ届かない
この闇の中には出口なんてない
そんな気すらするんだ
光と影の揺れる世界で今日も太陽は沈んでいくんだね
あの太陽さえ帰るべき場所があるのに
僕にはないのさ
たどり着いた
底のない沼の中に
心は沈みきり
もう浮かんではこない
ウセモノひとつ
見つからない光。
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おもむろに解き放った窓の向こうには
目を閉じたままじゃ見えない景色が広がる
目を開けたときはじめて見える景色は当たり前じゃない
それは目を開かなくては見えない特別な景色だ。
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幸せは願う者のもとに降り注ぐもの
誰かを愛したり
誰かに愛されたり
したときにだけ幸せは訪れるもの
手を伸ばすその先にいる人にちゃんと言おう
僕は君を 愛している
これは嘘偽りない真実
さあ 受け止めて
僕の見えないプレゼント
ラブソング おひとつ。
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時計とにらめっこしてなかなか眠れずにいた昨日の夜
プロレスも野球も興味はないから
バラエティー豊かな
テレビはいらない
時間だけが有り余る日々だ いつでも
涙ばかり流れている
自信はなく
勇気もなく
やる気などさらさらない
ただここにあったのは
ただここにあったのは
意味もなく とてつもなく長い夜なんだ
理由もなく とてつもなく長い夜なんだ。
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大切なのは
他人がどう思うかじゃない
自分がどう思うかだ
自分がどう思うかですべては分かれる
他人に左右される答など何ひとつない
大切なのは
自分が決めた選択に自信と誇りを持つこと
そして大切なのは
どんな結果になってもそれに後悔をかぶせないこと
それが大切なこと。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
あんな小さな水たまりも飛び越せない
ひ弱な僕は雨を呼ぶ君のその悪運を呪う
涙はつめたくなったままで 微笑みは容赦なく えげつなく
この僕に大きな影を抱かせる
雨雲を連れてきた
君なんか嫌いだよ
レイニーガール
長靴の中にまで
雨水が入っちゃって
悪運にもほどがあるからね
涙はとめどなくあふれるんだ
あふれるんだよ
水たまりはだんだん大きくなる
心の中に波紋広げて
不安は膨らんでく
いつか破裂してしまうんじゃないかな
悲しみの中で 笑う君はおかしな人
もう慣れてるのかな
おかしくなったのかな
雨雲を連れてきた
君なんか嫌いだよ
レイニーガール
長靴の中にまで
雨水が入っちゃって
悪運にもほどがあるからね
涙はとめどなくあふれるんだ
あふれるんだよ
あんな小さな水たまりも飛び越せない
ひ弱な僕は雨を呼ぶ君のその悪運を呪う
ひたすら僕は呪うよ
リズムを刻む
雨粒の無神経な計らい
女は雨女
雨を呼ぶ
涙は大粒
顔中を濡らす
最悪な1日になりそうさ。