詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕にはこの世界で誰より大切な人がいる
たまにはケンカもするけど それだけ仲がいいってことなのかな
言葉を武器にそれぞれのプライドを刃のようにぶつけてみても
互いの醜さがただ垣間見えるだけだろう
それならいっそ言い合いはやめて
分かり合える部分だけ見つめて
譲り合うなり分かり合うなりしていこうよ
ふと気づくといつも
心の中の鏡にうつった僕が大切なはずの君を傷つけていた
この世界で 何億 何万分の一の確率で出会った君という人に
偶然か運命なのかわからない奇跡で
君と愛し合える今に
幸せは多かれ少なかれ満ち足りてるからね
今なら 言えるよ
ためらいなく
君はこの地球上で
僕がただひとり
愛している人
君は僕のすべてだ
君はどうなのかな
暗い影が差し込む
その時にあふれた
涙の向こうで泣いてる君の心は何色なのかな
重なり合う心
たまに
すれ違って
離れる心
ひとつにはなれない
すべてを分かり合えない
それは違う人だから
でも愛があれば
足りない部分を補うことはできるはずだから
この世界で 何億 何万分の一の確率で出会った君という人に
偶然か運命なのかわからない奇跡で
君と愛し合える今に
幸せは多かれ少なかれ満ち足りてるからね
今なら 言えるよ
ためらいなく
君はこの地球上で
僕がただひとり
愛している人
君は僕のすべてだ
何度でも言うよ
君は僕のすべてだ
そして
僕は君のすべて
聞かなくても
気持ちは同じだろう。
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どうして君じゃなければいけないんだろう
どうして君はそんなに美しい目をしてるの
聞きたいことはたくさんあって
聞いてほしいこともたくさんあって
それは君のこと
好きって意味で
こんなことはじめてだから何をどう言葉にしたらいいのかわからないけれど
君が世界一好きだよ
拙い言葉かもしれない
だけれど君が好きだよ
今いちばん伝えたいのはそんな言葉だよ
初恋の雨が降る
心に 顔中に
言葉は今 死んだ
君の目の前じゃ
どんな言葉さえ
小さくなってしまう
でもぬぐえない
君を好きなこの気持ち
膨らんでゆく思い
どうすればいい?
この切なさには終わりはない
そんな気がするのさ
初恋は静かにその戸を閉めて
知らないあいだに終わっていた
僕にはもうどんな言葉もいらない
君は 雨上がりとともにどこかへ 消えた
ふらり ふらり
お空のかなた。
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詩を書く人は今日も思いをイメージとして受け止めて
それを形にするのさ
だけれどいつでも形にできるとは限らないから
詩を書く人は苛立ちや言葉にならないことへのやり場のない怒りを抱え込む
それでも詩を書くことはやめない
やめられない
言葉のプールを泳いで散らばるかけらを集めて
ひとつの世界を生み出すことの楽しさを知ったから
言葉にならない苛立ちや怒り以上の素晴らしさをわかっているから
詩を書く人は詩を書くのさ
詩を書く人は詩を書くだけの人だから
詩を書く人は詩を書くのさ
さあ 鉛筆を握りしめ
何もない紙の上に
文字ばかりの世界をつくるよ
築き上げる 日々
まるで詩を書くように 今日も日が暮れるまで頑張るのさ
詩を書く人は詩を書くことだけが仕事だ
だけれど詩を書く人は何よりも前に人間だから生きることが第一の仕事だ
だから詩を書く人は
今日もつよく生きるよ
言葉に支えられ
また
言葉で誰かを支え
形のない思いがつくり出した世界に新しい風をおくるよ
不器用だって下手っぴだってそれは詩を書く人がつくり出した 新しい世界
さあ 心して読むがいい。
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いつものように
朝起きて
目覚ましを止めた
僕の右手
空は快晴で
とても心地いい
行く宛なんて
決めてない土曜日
それでも
リュックを背負って
自転車に乗って
どこかへ行きたい気分さ
まぶしい太陽の光に目をそらさないで
目を開けて 世界を見つめよう
悲しみも見えてしまうかもしれないけど
きっと悲しみだけが見えるものではないから
幸せな景色や美しい色を探しに行くために 目を開けましょう
ゆっくり ゆっくり
まぶた開けば
色鮮やかな世界が生まれる
暗闇に光が生まれる
雨上がりの街
もう悲しみは去ったあと
さあ おそれないで目を開けましょう
そして 見たこともない景色を探しに出かけましょう
あなたの足で
いつまでも鳴り響く
目覚まし時計の口をふさいで しばらくしたら。
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恋人の声
家族の声
兄弟の声
誰かの声
この世界には様々な
リズムを持った
声が響いている
心にすーっと溶け込んでくるようにそれは誰の心も安らかにさせる
声が言葉になり
それがもしも
愛の言葉なら
なおさら嬉しい
悲しい気持ちに
沈んでいる時さえ
欲しくなる
その響き
あなたの声が聞こえたら この世界は明るくなるだろう
光で満ちるだろう
今もこの街に朝も夜でも響いてるその声が誰かの心を支えてる
そしてまた聞いてる誰かの声が話してるその誰かをまた支える
響かせ響きあう日々
素敵なその音色は今日もほらここにある
何気ない風景に溶け込んで 誰かの心を何気なくその声が包んでいるんだ
そっと流れ込む音色が心に響いたとき
涙は こぼれ 笑顔が悲しみを 乾かす
きっとまた今日もどこかで 響いてる。
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ねえ あれは何かな?
君の細い指が指し示した一番星
キラキラと輝いて
僕らを照らしてる
わかってるくせに
君は聞いたんだろう
だけれど 僕は待っていたように言うのさ
あれはね あれはね
一番星っていうのさ
果てしない宇宙の闇に
終わりのない大空に
簡単に飲み込まれてしまう意識
とても壮大で
とても圧巻してしまう景色に言葉さえなくしてしまうよ
たくさんのうたを今までつくりあげてきた僕だけど もうそろそろそれも疲れたよ
立ち止まろうかな
ここらを終点にしようかな
だけれど 思えば思うほど 先を知りたくなるほど輝く 未知の明日
まるで宇宙へ抱くロマンさ
そして僕は憧れ抱く宇宙飛行士さ
走り続けようかな
どうしようかな
答を探してる
日々もまた宇宙。
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季節はいつでも
その後ろ姿だけ
見せたまま
理想にあるような
顔はあまり見せないんだよ
手にした未来は
何もかもが納得できるものではないけど
僕にはこのくらいがちょうどいいって思ったらなぜだか
すべてを受け止められたんだ
わずか数十年のあと
人は誰もが死んでいくけど
その前にできることが何かひとつでもあるならばしておきたいんだ
不器用なこの手が描く日々はまるで幼い子供が戯れに描く落書きみたいだ
僕が一生懸命やってきたことを誰かに笑い話にされても僕にはそれが本気だから
季節はまた僕の
想像を覆して
なんの面白味もない変わり映えしない景色をうつすよ
いつか 運命の歯車が動き出して
僕におしまいの時を知らせにきてもね
我、散りゆくとしても
笑いながら
微笑みながら
散っていきたいんだよ
そのために
そのために
今は積み重ねる
夢もやりたいこともなにもないけど
時々笑って
時々には泣く
そんな当たり前な日々を繰り返すだけの毎日を生きることが僕が僕にできる精一杯だとしたらやめてはいけないんだよ
そう思ったら なぜだか心が軽くなった
切なくにじむ
夕暮れ間近の空
7月生まれで暑がりの天の邪鬼
ビルの屋上から見上げる世界
何も悲しくないよと嘘をついて
まばたきのシャッターで切り取られたような 一枚の景色を胸にとどめたよ
きれいなこの景色忘れないように
明日にはこんでゆく
風に吹かれて
決めつけられた
地図を破り捨てて
道なき道を行く
僕になろう
宛はなくても
度胸は無駄にあるから
進め 信じる方角へ
心に備え付けのコンパスが指し示す
空の彼方 はるか彼方
人生はいつでも
決まり事のないゲーム
変わり映えしない毎日ならそこに色をつけるのが僕らの仕事だ
我、散りゆくとしても
やがて訪れるだろうおしまいの時を待たず待つ。
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麦わら帽子が熱風にあおられて気づく夏
君の手がつかむ線香花火がポタリ落ちて終わる夏
夏のはじめはだんだんと暑さは増していって
そしてしばらくののちだんだんと暑さは引いてゆく
小麦色の夏の青い空の下で稲穂が揺れた朝
僕のもとに届いた
暑中見舞い
玄関を飛び出す
汗をぬぐい
白いスニーカーが
白馬のように地面を駆ける
もう季節は早いもので夏はそこまで来てる
じわりと汗はにじんでは冷めていく
立ち止まればそこに夕暮れ
沿岸で食べるスイカと君とした種飛ばし
そんな思い出も夏の暑さのようにだんだんと淡くなる
狂おしい暑さもなぜか夏が終わるころには 恋しくなる
そんなものさと話す
君と 祭りのお囃子の中へ ちょうちんと出店の並ぶ景色の中へ
そうして解けるように
夏はちぎれ雲のように
目を覚ませば終わる
なければ淋しい幻も直に感じればうっとうしいものなれど
なぜか恋しさと名残惜しさ残す夏
夏はそこまで
もう 来ているよ
目を開ければ
窓の外に広がる
夏の青空と
真っ白な雲
焼けるような暑さ
それが夏だから。
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今日のさびしさは
明日までのさびしさ
君と出会ったなら
そんなさびしさも消えるんだ
魔法のように不思議な気持ちの通い合い
行き交う人の数だけ
あり得る 奇跡
僕等は足並みそろえて ふたりで歩くことの難しささえ楽しもうとする 愚かで素敵な恋人なんだ
だから 未来は底抜けに明るくなくては困るよ
なんてことためらいもなくいえる僕等は本当の愚か者だね
今日のさびしさがあるから明日の幸せがある
そう思うから
ビリっけつでも
最後まで走りきる
ランナーに憧れる
とっくの昔に周回遅れでも 僕には君がいればさびしくないから
今日のさびしさは
明日には幸せに変わるのだから
雨上がりに虹を期待するのもわるくはない話だろう。
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特別なものなんて探しても何もなくて
ありふれた出来事だけが見事なまでにずらりと並んだ日々
僕らの暮らしはいたってふつうな毎日
雨の日 晴れの日
繰り返すだけの見方によっちゃつまらない日々
ただ僕らは悲しくって さびしくって
もどかしくって いたたまれなくて
しかたなくて あきらめて あきられて
そして今ここにいる
いろんなことがいろんなふうにあわただしくて猫の手もかりたくなるような日々
でもね 一瞬の日のかげりが太陽の光を遮ったそのとき
涙は人知れずこぼれるんだ
君も同じだろう?
きれいな愛想笑いが咲き誇る町の中
芸術的な媚びの売りさばき方 それどこで習ったの?おしえて
僕等の暮らしは順風満帆に見えて案外大変で いまだ死にたくなるような荒波には 出会っていない
夢に描いた未来は無謀と考え 進路を変え船は進む 妥当なる地へ
まばたきひとつで
広がる闇に怖じ気づく日々
それが僕等の暮らし
特別なものなんてほらないでしょう
でも、見方によっちゃ 幸せにも見えるでしょ
ありふれた日々の中に見え隠れする幸せにたまにめぐまれる
そんな僕等の暮らし
ブラウン管にうつる天気図には荒れ模様のきざし
それもまた僕等の暮らし
舵をとる心ひとつだ。