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どの目が出るかわからないけど投げるサイコロ
どんな未来が待つかわからないけど進む ジンセイ
いつでもジンセイはスゴロクのようなもの
投げてからする後悔は
投げないでする後悔より
ずっとちっぽけだ
だから投げよう
後悔するなら
投げてからする後悔をしよう
さすればジンセイはバラ色さ。
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暗い暗い孤独の闇に沈む
文句や愚痴ばかりこぼす日々
商店街の小さな灯りが
ここから見える
深海のような暗い世界
夜と呼ばれる時間帯
空には大きな月が輝いて
この街に この僕に
水面上の世界を想像させる
空が僕には岸で
その下が海で
深海のような
暗い暗い
世界で
ほらね何もかもが海中からのぞく水面のようにキラキラと輝いている
それを羨ましそうな眼差しで眺める日々。
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君と僕はどちらが
上とか下とかもなく
同じ立場にいるよ
君が泣いていれば
慰めるのは僕の役目
そして
僕が泣いていれば
励ますのは君の役目
そんなルールなんて
かったるいだけだ
ただ気が向いた時にだけ励ましたり慰めたりすればいい
それなのに君はいつでも僕の表情や仕草を見極めて
ほんの小さな表情のかげりのひとつさえ見落とさないで
この僕を慰めてくれるね
君と僕の方程式には
きっと答などなくて
ただ行き着く答は
いつでも愛なのさ
降り止まない雨も
泣き止まない空も
どちらがわるいとは言い難く 悪者扱いはできないから
僕らも泣いててもどちらが責めるとかできないんだよ
君と僕の方程式には
決まった掟はなくて
心が痛むから慰めたりする わざわざ助けてとは言わない
愛があれば
気持ちは伝わる
手と手を繋がなくても
伝わるぬくもり
束になって
輪になって
列をなして
踊りましょ
回りましょ
ふざけましょ
常識のまわりをくるくるくるくると
君と僕が決めた
暗黙の方程式で
これからも
この世界をこえて
荒波をこえて
僕らなりの答をゆっくり探してゆこう
計算できない答を探して ゆこうぜ。
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空間と次元をねじ曲げたように
深いような浅いような眠りから覚めれば
僕はあくびをして
サラダをフォークでつつく
ありふれた朝の景色
今日はどんなことが待ってるのかな
似合わない期待もしていた
そんなさっきまでの出来事も夢のあと
今は静かな夜に身をあずけてる
月の優しい光に照らされてる 夢のあと
こちらから向かわなくても楽なのは
目覚めたら明日にもう着いていること
だけれどそれもまた悲しみがつきまとうものさ
それでも朝に飲む
熱いコーヒーは格別
なんてことを思ってるうちに すべては夢のあと
人生はまるで夢のよう
心は風船みたいに宙に浮かんだまま
地面に着かず いつでも
浮かんだままで
大切なこともたまに忘れてしまうよ
明日はどんなことが待ってるのかな
似合う似合わないに関わらずしてみる期待はどんなふうに僕を裏切るのかな
それもまた楽しみのひとつだよ
そんな思考もすべて
やがて 夢のあと
灰皿の中で かすかに燃えている 吸い殻のように わずかな記憶だけが 夢のように
残っているだけだ
いずれはすべて消えるのだ。
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幸せになるために
僕は日々積み重ねる
幸せをつかむため
僕は日々走り続ける
働いて 働いて お金を稼いで
媚び売って媚び売って 信頼 手に入れて
愛想を愛想を振りまいて 安全を 安全を確保して
いつでもいつでもぬるま湯の中に浸かっていたくて 立ち位置に気を遣う
所謂幸福ってそんなものなのかと思う
その中でその中で手に入れるものだと思う
それでもなぜか
本気じゃ笑えない
それでもなぜか
本当はうれしくない
幸せにはほど遠い
偽りの幸福の中で
むなしい笑い声がひびく日々
だけれど 愛想を振りまくことや媚び売ることやめたら きっと不器用な僕はやっていけないよ
幸福になるために
自分犠牲にするなら
他人に媚びを売り
愛想振りまいて
嘘でも 持ち上げて
上機嫌にさせて
それくらい 仕方ない
幸せって意味をはき違えているのは
ずっと昔からわかっていたけど
幸福を得るためには
仕方ない 仕方ない
いつもそればかり
幸せになるために
日々積み重ねる努力
目立たないように
物陰に隠れて
それが幸せになることですか?
それでもなぜか
本気じゃ笑えない
それでもなぜか
本当はうれしくない
幸せにはほど遠い
偽りの幸福の中で
むなしい笑い声がひびく日々
いつか抜け出したい日々です
幸福とは常に開放的なものであるはずだから
いつか僕も太陽の下を歩きたい
本当の幸福を夢に見て 今はただ賢い奴らのうしろで 嘘っぱちの笑顔を 振りまく
偽りの幸福の中で
悲しみに泣くことさえゆるされぬピエロの役を買って出た
観客の拍手と歓声を得るためだけの愛想笑いですべてを笑い話に すり替えて
偽物の幸福論で
己さえ騙し続ける 悲しいばかりの舞台上。
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涙は流れて どこへ行くのかな
今日も 夕陽が窓の外で沈んでゆく
涙が流れたら 僕はまた笑えるかな
悲しいことが終わったら心にも雨上がりみたいな虹が架かるかな
言わなくてもわかるくらいありふれた悩みをあえて聞いてほしいと思うのは
それが本当に苦しいからで
僕の心が壊れそうだからで
今僕はとてもさびしくて
強がる気持ちを全部捨てたら
今すぐ誰かに愛やぬくもりを乞うことだろう
涙のゆくえを そのあとを追いかける人がいるなら
おしえてほしい
涙が流れる その意味を 嘘じゃなく 本当に悲しいことを
僕を疑い 僕を責め立てる誰かに伝えてほしいんだ
窓の外に 輝く 月の光が 僕をかすかに照らし出したら すべてはもう白紙になるから
その前にその前に
どうか おしえてほしい
こんなふうに思いを吐き出してるあいだも涙は流れてはどこかに消えてく
行かないで
行かないで
僕を悲しくさせたまま 独りにしないで
独りにしないで
涙を流すその意味や理由をいちばん知っている僕だから
言葉にできないことを代わりに誰かに言ってほしい
この口は悲しみの前じゃなんの役にも立たないただの食べ物を胃にはこぶ穴でしかないから
涙よ 悲しみよ
どこへまた 消えてくの?
悲しみに暮れるばかりの僕を置き去りにしたままで。
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人の波から逃げるように路地裏に身をひそめた夕暮れ
なんとなく口ずさむリズムだけの鼻歌が僕の心を唯一あたためてくれる
そばにあるものは役に立ちそうにない
誰もが持ってるちっぽけな幸せとあっても意味もない不安ぐらいさ
立ちつくす 僕の影が少し不安そうに 揺れた刻(とき) ブロック塀にうつりこんだ影がその場をはなれたら
きっと僕は素敵な景色を探しに旅に出たあとさ
気づけばいつも夕陽が沈んだあとで
間に合わず
眠っているあいだにすべては終わっているのさ
暗がりのその中で何かを探すように
なくした自分の心を取り戻すように
遠い思いが恋しくなったら その思いは恋しさが導いてゆくように 僕の心に帰ってくるよ
歩き出す 僕がいれば僕の影もまた歩き出して 明日という誰もがたどり着く 場所へ僕は胸張り行くのさ
旅はまだ続いていく
夕陽をバックに 風に吹かれている 僕の心にはもうさっきまでの不安は無いのさ
そばにいる人や
そばにある思いに
感謝できる心
感謝しようとする心
育むためにある心
様々な思いには心がなければ何ひとつ生まれないから
立ちつくす 僕の影が少し不安そうに 揺れた刻(とき) ブロック塀にうつりこんだ影がその場をはなれたら
きっと僕は素敵な景色を探しに旅に出たあとさ
手を振る夕陽に
さよならを告げたなら
夜まで 本でも読むかな
人の波から逃げるように路地裏に身をひそめた
孤独を生み出したのは僕だけど 今はもうそんなさみしさなど笑い飛ばせるんだ
さあ 歩き出そう
歩き出す 僕がいれば僕の影もまた歩き出して 明日という誰もがたどり着く 場所へ僕は行くのさ
旅はまだ続いていく
夕陽をバックに 風に吹かれている 僕の心にはもうさっきまでの不安は無い
涙は止まったよ
僕の影は しっかりと着実に明日に向かってゆっくり右足から歩き出す。
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持ち得る言葉をすべてなくして
何も言えなくなった
そんなときが誰にもあるように僕にもあるのさ
とめどない涙の止め方を知っているならばおしえてほしい
今日はこんなに晴れているのに心は裏腹に雨降り
期待どおりにいかない日々が続くと
苛立ちもそれにあわせてつのっていくよ
面倒くさくって
何もやる気はしないけど
僕はきっと生きていくことだけはやめないから
それだけはやめないから
悲しくても生きていくから
誰にとはなく誓ったんだよ
また僕に夜が来て
僕はただ月を眺めて
揺れる町の明かりを
ぼんやり眺めてる
数々の心配事も
不安なこともすべて
消し去ることができるなら幸せになれるのにな
そんな無理なことを考えながら僕はただ生きていたんだ
そしてまた持ち得るすべての言葉なくしたとき
僕は何を語るのか
移ろい変わる季節の中で空は色を変え
この僕にまた新しい季節をはこぶ
あざやかな色をした風が吹いて
深呼吸したら
イメージは生まれる
なくしながら
生み出しながら
今日もここにいる
僕はここにいる。
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石ころころころころがってどこへ行くのか
石ころころころすり減って やがて跡形もなく消えるのに
何を笑ってるのか
死ぬから笑ってるか
死んだら笑えないから今のうちに笑っとこうってことなのか
小さな石ころは坂道を一生懸命のぼり
やがて土煙にまかれ
下り坂にさしかかるころには だいぶ小さくなっていてさ
ころころ下り坂をくだる石ころはだんだん小さくなる
ここからはもう時間の問題だよ
僕は悲しい石ころ
時には涙の川を泳ぎ
ずぶ濡れで泣いちゃう
それでも石ころはつよくつよく生きて
それでも石ころはいつか訪れる運命を知りつつも 終わりまで生きる
そんなそんなそんな僕は石ころ
ただのちっぽけなのね
みんなただの石ころ
生まれたことが
運のいいことなのか
それとも
運の悪いことなのか
何ひとつ答出せないまま
石ころは少しずつこうしてるあいだにも小さく小さくなっていく
それを悲しいことだと考えるよりせっかく授かった貴重な時間をありがたく思う
たとえいつか死が訪れても 僕はまがりなりにも頑丈な石頭の石ころだから
歳をとって いつか
お迎え来るまで
生きる 僕は石ころ
すり減ってゆく命
無くなってゆく時間
それはどうにもならないことだとあきらめたら なんだか肩の力も抜けてきたんだ
そして 誰かと笑いあうことの意味も誰かと愛しあうことの意味もわかった気がしたんだよ
いろんな悩みで眠れない夜も
空気が抜けたようなさびしい朝も
石ころなりにころころところがってゆく
たどり着く場所はいつでも明日という駅
昨日より年老いた瞳には何が見えるだろう?
でもいつまでも変わらないのは 僕が石ころだってことだよ。
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はじめて会った日のことを覚えてるかな
僕たちは恥ずかしさ
隠せなくて 下ばかり向いて ロクに話もできずに 日が暮れるまでベンチに座ってた
デートだなんてそんな立派なものじゃなかったけど 僕たちは確かに 恋人だった
いつでも情けないのは僕だった
いつだっておろかなのは僕だった
いつでもありがとうや愛してるなんて言えたのに 月日を重ねてゆくたびに
君という存在が僕の中から 消えてしまうのさ
君が思い出させてくれたんだよね
僕の手を握りしめて 思い出させてくれたんだよね
今なら 言えるよ
愛してるもありがとうも 君はここにいるから
今 大切な人へ 伝えたいことや届けたいことは あるにはあるけど たくさんありすぎて どれから伝えたらいいのかわからない
だから ずっとそばにいて少しずつ 少しずつ伝えていこうと思うのさ
大切な人へ 世界中でこんなに 大好きな人が僕にはいる
あたりかまわずみんなに 言って回りたい
それくらい今は愛してるんだ
はじめて会った日より
心がどうにかしていたときより
今が何よりも君を大切にできる僕だよ
今 大切な人へ 伝えたいことや届けたいことは あるにはあるけど たくさんありすぎて どれから伝えたらいいのかわからない
だから ずっとそばにいて少しずつ 少しずつ伝えていこうと思うのさ
わかってくれるよね?
懐かしいベンチは今はない
だけれど二人が腰を落ち着かせられる
家はそこにある
そして永遠に冷めない愛がここにある
くさい台詞も
愛に満ちた言葉も
何もかも抱きしめられたなら きっと愛は永遠に続くさ
さあ 手をつなごう
恥ずかしさなどなく
今なら 今なら
君だけを抱きしめられるさ。