詩人:どるとる | [投票][編集] |
最近思うよ
僕はこのまま
生きていていいのか
どうなのかってこと
浮かんでくるイメージなんてろくでもないから未来に期待なんかしない
だけれど希望をもつってことは街頭で演説する大人も言っているんだ
こんなくそ暑い中で熱く語ってるんだ
今日も僕らの暮らしはそれとなく続く
なんとか僕もやってるんだよ 間違いは多いけど きっとそれでも僕は生きてるんだ
この思考の果てに終わりはない
答を探しても きっとまた疑問は生まれる
花が咲いて 散ってくように その流れで僕もいつか 永遠にまぶたを閉じる日を迎えるのだろう
だから少しは幸せってものをいやってほど感じる時 1日でもいいから 迎えたい
このごろはもうそんな卑しさばかりに支配される日常
このごろのこの街は大人になったばかりの僕の愚痴さえ聞き流してるような そんな冷たい雰囲気
ドライフラワーみたいに乾ききった心にみずみずしさを与えてくれるもの
つまり潤いを探して
僕は旅をしている
この旅の先に何があるかはこの道の向こうにいる僕だけが知っている
明日の心の天気は雨か晴れか
ただ今日も変わらないのは夕暮れの優しい色
それだけでなんか癒されてしまう僕がいる
心は乾ききってても瞳にうつるあの夕暮れの美しさはみずみずしいまま
僕を潤すよ
世界を潤すよ
そしてまた夢に潜り
僕は岸へと上がるまで 夢の中を得意の平泳ぎで 気持ちよく遊泳するのさ
そんな1日はなんてつまらないんだろう
でも気づいたことひとつ
つまらないからこそ
普通ってことで
つまりそれが満たされている証で
幸せだって いえなくもないのだろう
遅咲きの桜が今頃僕の心に花を実らせた
こぼれ落ちる涙がその花の花弁を濡らす。
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腰をめいっぱい低くして
誰かに媚びへつらう
愛想笑いを必要以上にばらまいて
他人の評価や見る目ばかり気にして
自分捨ててる誰かのこと 責めるわけじゃないけど
なんだか傍目から見たら情けないぞ
僕の目には輝いては見えないぞ
この世はえてして弱肉強食の世界
食われる者はいつも
食う者より弱いもの
だけれど そういう人ほど心優しいもの
だけれど悲しいほど
そういう人ほど
人には逆らえないもの
牙を剥くことをおそれるもの
さんざん走り回ってたどり着いた真夜中に僕は思う
やっぱりひとりが大好き
この 部屋の中
好きなものにだけ
囲まれていられる幸せと悲しいこと忘れたように笑える不思議抱いたまま
今 夜の窓から
眺めている景色はばら色に輝く
夜の窓は鏡になって
肩を落とした僕を映し出すよ
そして 影を揺らすよ
答は 川に投げた
小さな石ころみたいに
夢の中に沈んだ
もう 考えるのはやめだ
やっぱり最後にとるのは争いのない
安全な立ち位置
僕は弱虫の愚か者
知ってるからこそ
また悲しい。
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心に秘めてる大切な大切な思いは
その人への愛が深ければ深いほどに言葉にできないものです
だけれど伝えたい
どうにかして伝えたい
そう思う気持ちがその人への愛を確かなものだと証明してる
ありがとうってなんの不安もなんのためらいもなく言えたら
それはいかがなものでしょうか
今、僕は考えてるよ
5月と書かれたカレンダーの日にちが9へとたどり着けば
そこは赤い日曜日
母の
つまり あなたの日です
その日こそは 伝えたい 歌にする 手紙に書く 何か贈り物に思いをたくす
やり方はいくつもある
だけれど あえて僕は普段できなかったり言えなかったりする言葉をちゃんと面と向かって言いたいよ
「ありがとう」
そのたった一言さえ
思いを込めたらば
素晴らしいプレゼントになるけど
あなたの好きな黄色い花を 束ね 贈るよ
ありがとうの気持ちとそれと今までの感謝を重ね合わせて
母の日だけはあなたにとびきり 優しくしたい
ありがとう
お体を大切にしてね
これからも迷惑かけるだろうけど
呆れないでよろしくね
僕は永遠にあなたの子供で
あなたは永遠に僕の母です
そんな関係がいつまでも続くことはまるで奇跡にも思えるから
今日の日も
やがて懐かしく
思い返す時
あなたの微笑みはきっと空の彼方
そんな日がいつか来ることが運命だから
こんな風に強く語ることさえ大げさじゃないんだよ
でも だからこそ
歌うんだ 届けるんだ
言葉をあなたに今
5月と書かれたカレンダーの日にちが9へとたどり着けば
そこは赤い日曜日
母の
つまり あなたの日です
「ありがとう」
そのたった一言さえ
思いを込めたらば
素晴らしいプレゼントになるけど
あなたの好きな黄色い花を 束ね 贈るよ
母の日だけは誰よりあなたの子供だということをもう一度確かめられるから
日頃見えない感謝が泉のように溢れる。
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ひとりぼっちだって平気だよ
さみしくなんてないんだ
生まれたときと変わらない純真無垢な気持ちにはもう戻れそうにないけど
優しさというものや
愛というものを
知っている僕にはもうそんな形式的な心は必要ないのかもしれない
ただ僕はいつまでも僕であればいいと思う
ここまで泳いで来たけれど
人影は見当たらない
誰ひとりとしていない
きっと僕はこのレースに遅れをとっている
でも人生は競争じゃないよね
いいさ 少しでも笑えることがあるなら
いいさ 少しでも人生を楽しめていれば
ひとりぼっちなんてたいしたことじゃない
そして 長い長いこの夜を泳ぎ疲れ
やがて朝という岸辺にもうすぐでたどり着くころ
悲しい記憶さえ涙にはこばれて 明日に行き着くだろう
夜明けの太陽光線が
街を射抜くように
照らし出せば
僕もカバンを背負いなおし また時間が来たら果てしない旅を続ける
砂嵐にまかれ
風にあおられ
悲しみに足止めされてもひとりぼっちのこと言い訳にはしないで進む
ほら、ひとりぼっちだってこんなに笑えるんだ
こんな自分
かっこよくいうなら
もっぱら 時の旅人。
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紅茶色に染まった空をなにげなく見ていた
夕暮れは赤茶けて
町はいやに静かで
桜並木の桜も
散り始めて
夏の足音がかすかに聞こえた気がした
黄昏ているんだよ
見ればわかるだろ
僕は黄昏ているんだ
意味なんかあってたまるもんか
そうさ意味なんかない
でもなぜか心のどっかの回路が黄昏るこの時を 大切にしなさいと 訴えかける
だから僕は黄昏る
目いっぱい
目いっぱい
紅茶色に今日も染まる空と
それを眺める僕
構図はいつもいたってシンプル
だけれど なんだかロマンにあふれちゃってる
黄昏る意味はない
けれど黄昏ることで見えてくる何かがあるなら それは意味のある時間だと
叫ぶ 心の中の自分が
涙をポロポロ流しながら 僕に訴えかける
夏の足音は昨日より近く感じる
黄昏ているんだよ
放っておいてくれ
僕は黄昏ているんだ
何も言わさせないでくれ
邪魔されたくないんだよ
ああなぜか心のどっかの回路が黄昏るこの時を 大切にしなさいと 訴えかける
1人だからこそ
にじみ出る 味わい
広がる ほろ苦さ
それは まるではじめて飲むブラックコーヒーみたいだった
今日も赤茶けた空につぶやく
変わらないし変えようもない
僕のこの心がつくり出した時間
不必要なんかじゃないさ
無意味な時間だと決めつけないで
黄昏ることに意味があるんじゃないよ
意味があるのは
黄昏ることで見える答に意味があるんだ
黄昏ることも必要なときは必要なんだ
見えてくるものが何かあるならば
どれくらい時間がかかっても 何度だって何度だって
僕は頭の中
そろばんはじくように試行錯誤するように黄昏るんだ
それはいわゆるひとつの計算
はじき出された答が明日につながってはさらにそのまた明日につながってゆく
そしてまた僕は黄昏る
新しい答を割り出すために
空に意識を投げる。
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さみしいくせして平気な面で生きている
嘘で塗り固めた笑顔で涙を隠しても
心の中はどしゃ降りの雨 僕はずぶ濡れ
人波をかき分けて
せっかくの白い
スニーカーさえも
もとの色がわからなくなるくらい汚れて
名前のない季節が
名前をつけるまでもないなんの意味もない季節が また僕の隣にずかずか座ったよ
そして挨拶もなく
過ぎ去ったよ
時間はつねに事細かに全てを仕切る
どっかの誰かさんみたいにきっちり生きることなんてできなくてもいい
この世界は 幻のようなものだから
いちいち本気で生きてみたって 疲れるだけ
それより目の前にある少なからずも輝いている 喜びのかけらを拾うことに精一杯になろう
汚れのない人生に
本当の光はないから
僕は泥にまみれて
風にあおられて
名前のない季節はしつこいあいつみたいに何度だって
答を問いただすから
適当な返事でその場はやり過ごせれば
そのうち 僕にも素晴らしい明日がやってくるから
なんの予感もなくても そう言えてしまえる僕は素敵だから
枯れ葉一枚 ひらひら落ちて
やがて 冬も過ぎ
全てを焼き尽くすような 狂った暑さに干からびる夏が忍び寄って来て
そして 今 思う
完璧よりも不器用なことで笑い飛ばせる今がある
きっと僕にこの先何があっても僕なら平気な面で身勝手なくらい笑い飛ばせるから
名前のない季節に出会うそのたび 僕はいくらだって思う
失敗重ね
寝てばかりの日々でも光るものはある
ほら ここにも
あそこにも
どこにでも
そうさ 僕は生きてる
それ以上 何ひとつ
素晴らしいものはないんだ
名前のない季節が
名前をつけるまでもないなんの意味もない季節が また僕の隣にずかずか座ったよ
そして挨拶もなく
過ぎ去ったよ
その後ろ姿はまるで沈む夕日みたいだったから
不意に切なくなる
でも手を振る僕がここにいたんだ。
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この世界でただひとりの人のためにうたう詩がある
この世界でただひとりしかいないその人は僕の最愛の人
不器用で情けなくて
力もなくて
頭もなくて
それでも君は僕を誰より愛してくれたんだ
抱きしめたそのぬくもりのあたたかさだけで
つかの間の悲しみなんて平気な顔で笑い飛ばせる
涙色の明日を
晴れ渡らせる
君の笑顔が今日も
太陽みたいに輝いている
にじんだ明日を
輝かせてくれる。
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君は青空 見上げながら目の前に見えない壁を作り出し
ここから先は私の領域よと僕の立入を禁じた
何ひとつ悪いことや気に障ることはしていないはずなのに
君はいつも不機嫌さ
パントマイムしているみたいな君のその手つきは まるで目の前に本当にこえられない壁があるようだ
重いものも 持ってないのにね心なしか胸のこのあたりがなんだか ずしりと重い
パントマイムしてるわけじゃないのに
いつも僕らは互いに合図だけのやりとり
言葉のない会話
青空が今日も果てしなく広がってる
そしてただ平凡な日々が穏やかに続いてる
それだけの毎日が見えない壁を通して
ほら君の瞳の中を泳ぐ
家の玄関を開けた途端に流れる 無声映画のようなしゃべっちゃいけないムード
声に出さないのも
疲れるね
でも僕はこえられないし壊せない
あの壁 このルール。
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もしも君が何かをきっかけにして
自分で責任をすべて抱えてしまう時があるなら
その時は僕がいち早く気づいてその手に抱えてる悩みや迷いを半分わけてもらうのさ
それでも何かわだかまりが消えないなら
僕のせいにしていいから
こんな情けない僕でも
君のために何かお役に立てるならば それは素敵なことだから
いつでもお呼びがかかるのを待ってるよ
僕は自分のことを世界でいちばん情けなくてだめな人間と思ってる
だけれどきっとすがりついてくるその手にはそんな気持ちはなくてそのかわりにあふれ出る愛がこぼれんばかり
こんなに僕のこと必要にしてくれる
誰かがいたことに今まで気づかなかった自分が恥ずかしい
そしてそれが君だったことがとても嬉しい
ためらいもなく今なら言えるんだ
「君は僕の全て」だよ
やがてオレンジ色に染まった空が泣き出した
雨が降った途端にオレンジの空に灰色が混ざり込んだ
何があっても君だけは僕がまもるから
そう言う僕の心にはもう気恥ずかしさなどみじんもなかった
誇りを持つ
それは時としてドラマみたいなキザなセリフ回しも必要になってくるんだな
過ぎ去った朝の数だけ
僕は君を知ってきた
明けた夜の数だけ
君も僕を見てきたんだ
わからないはずはない
今がどんな気持ちかとかあれとかこれとか
何すべきかとか
僕は自分のことを世界でいちばん不器用でだめな人間と思ってた
だけれど君に出会いはじめて愛の素晴らしさを知ったからこんなに熱くなれる
ちっぽけだったはずの僕のこと大事にしてくれる
可憐な花がこの冷めた世界に咲いていたこと濁った目にはうつらなかった
そしてやがて君のほうから僕の手を握ってくれた
ためらいもなく今なら言えるんだ
「君は僕の全て」だよ
迷うこともなくいつでも言えるよ
ありがとうも愛してるも
ちっぽけなようだけどこれが僕の全てなのです。
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悲しみと喜びが集うこの場所で今日も沈む夕日眺めてる
いつものように君は優しかったから
僕の心はいつものように安らいでいる
まるで心地よいそよ風が僕のからだを吹き抜けていくような
たとえありふれててもいい
ここにある幸せが明日も続けばいいと思う心が大切だから
僕は手を伸ばす
君を抱きしめる
雨は願ったってやまないものだから
無情なんて思わずに笑っていよう
それをかき消すものはここにいつでもあるから
ほらそれこそが輝く宝物
振り返るまもなく
僕は気づいたよ
なんてことない
夕暮れに
空がほおづき色に色づけばさよならの声が響くから
それさえ優しく聞こえるように君が言うのさ また明日も会おうねって
その言葉
その仕草
思えばすべてが宝物
宝物じゃないものなんてなかったんだ
目に見えるすべての輝くものが宝物
価値なんてあるようでないかもしれない
曖昧でも僕にはそれが何よりも宝物。