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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[7821] ラベンダー
詩人:どるとる [投票][編集]


幼いとき僕は大きな犬を飼っていて
庭の隅で 誰かの帰りを待ってる

イメージは 曖昧だからすぐにぼやけてく
夕暮れの道に見覚えのある花が咲いてた

つないだ手のぬくもりがくれた無言の愛を

僕の心が優しく受け止めた 雨の火曜日

壁にはたくさんの写真を飾ろう

ラベンダーの香り 星の王子様の絵本

夜の空に浮かんだ 金貨みたいな星を
つまんで ポケットに詰め込んでしまおう

盗まれていく誰にもあげたくない気持ち

なぜだろう君にならすべてあげてもいい

つないだ手のぬくもりがくれた無言の愛を

僕の心が優しく受け止めた 雨の火曜日

壁にはたくさんの写真を飾ろう

ラベンダーの香り 星の王子様の絵本。

2016/05/13 (Fri)

[7820] モルダウの川
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悲しみを受け流せず 受け止めた心が
涙を流しているのをただ見つめている

傘がない 人の心に安らぎの花を咲かせたい
餓えてしまうそのまえに お腹を満たしたい

そんな願いは モルダウの川に沈んでしまう

目を閉じて 暗闇を歩くような
危うい僕らは 命に宝石を見つけられず

また誰かを 傷つけてしまう
血に濡れた ナイフが悲しく光る。

2016/05/13 (Fri)

[7819] 無題
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終電を逃した僕はため息をひとつ
燻らせて 夜のホームに立ち尽くす

冷えてしまった右手をもて余しながら
見上げた空に 星が流れてったのを見た

今の僕を 包み込むように抱きしめてる

悲しみだったり切なさだったり

ちょっとしたもどかしさだったり

一つ一つ 相手にしてたらきりがないよ

だから、片っ端から抱きしめてしまおう

涙も明日には笑顔に変わる 気がする

ホームに着いた電車はどこに行くのか
名前も知らない駅の中で唯一知っている

僕の住む街にある小さな駅
夕暮れの街を 包み込む 夕げの匂い

歩道橋の 階段 一段飛ばしでかけ上がる

あなたに聞きたいことがたくさんある

聞いてほしいこともたくさんある

今すぐ帰るよ首を長くして待ってて

ダンスをするように軽やかな足取りで

角を曲がれば 見えてくるマイホーム。

2016/05/13 (Fri)

[7818] いろはにほへと
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その目に映る世界が 写真のように
たったひとつの何かを 被写体にしてるなら
僕はさぞかし邪魔だろう
だから、ただの景色になるよ
口笛 吹きながら 終わりを待つ

空はただ 雲を浮かべて 徒然なるままに
筆を走らせ 日々を綴るだけ

猫が 鳴いたよ 帰り道の黄昏 おいてけぼりの影

君の名前を呼んで ちょっとだけ困らせたい気持ちになる

この世界が 幻になるまえに
つかまえてごらんなさい幸せを

いろはにほへとと 笑った日々が
いつの間にか思い出になるから

いつの間にか 宝物になるから。

2016/05/13 (Fri)

[7817] ラブレター
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あの日、確かに僕は君を好きになって
ほっぺたを赤くしたりなんかしていた

火照った 体が焼けるように熱くて
恋をしているんだと気づいたんだ

放課後のチャイムが鳴るまえに伝えなくちゃ
いつまでもこうしてても埒が明かないんだ

夕暮れの下駄箱つまらない恥ずかしさについに渡せず後ろ手に隠した 淡い想いを綴ったラブレター

「君が好きだ」その一文字に込めた あなたへの思い

伝えたいけど 伝えるのがこわいんだ
傷痕をさらすようでとても恥ずかしい

いつも君の背中ばかり見ていたから
肝心な時どんな顔だったか思い出せない

どんなに 嘘をついたって 意味はないんだ
カッコ悪くても ありのままの僕を 伝えるよ

伝えるはずだった好きですの言葉は
「なんでもない」なんて便利な言葉で いつもごまかされてしまう

「君が好きだ」今の僕には果てしなく遠い言葉

ただ単純に叶わぬ恋でもこの気持ちを
知ってほしいだけなのに それだけなのに
どうしても それ以上の何かを求めてしまう心が 言葉にするのをためらわせてる
踏み出さなければ続きなどあり得ない
止まったままの時計

夕暮れの下駄箱つまらない恥ずかしさについに渡せず後ろ手に隠した 淡い想いを綴ったラブレター

「君が好きだ」その一文字に込めた あなたへの思い

はじめて人を好きになった 大人になるための小さな痛み。

2016/05/13 (Fri)

[7816] ただいま
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お母さんと子供が手をつないで帰る
幸せのイメージはいつでも変わらない

夕暮れの街 あの夕日が沈むまでに
お家に帰ろう 今夜はハンバーグだよ

どこにあるだろう この世界で僕が
まっすぐに帰りたいと思う場所は

どんなに悲しい日でも会いたいと思う
そんな人が僕を待っていてくれる幸せ

ただいまを言うときありがとうも言おう
ついでに愛してるなんて言ってみよう

あなたの笑顔を思いながら
歩道橋を渡って つないだ手のぬくもりを

この手のひらに思い出しながら
思うのは思い出せる記憶がある幸せ

雨の日でも 晴れた日でも君が笑えば
心は 晴れるよだからまた笑ってよ

幸せとは きっと手を伸ばせば届く場所にある
だけどあまりに近くにあるために 気づかないんだなあ

どこにあるだろう この世界で僕が
まっすぐに帰りたいと思う場所は

どんなに悲しい日でも会いたいと思う
そんな人が僕を待っていてくれる幸せ

今日も日が暮れるよ
一番会いたい人はもういない

空に描く 君の笑顔
ただいまは僕にとって 少しだけ 悲しい言葉だ。

2016/05/12 (Thu)

[7815] 青春とロックンロールの日々
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12の頃に聴いた ロックンロールが僕の心に がっつりはまった

青春のページの上に降る雨なんかは
涙と鼻水で ぐちゃぐちゃになった

駆け出そうか 天気なんかは関係ないや
自転車一台あれば世界旅行もできるよ

ブリキの翼で 今君に会いに行くから
夜が明けるまで待っててね

青春は ただいたずらに過ぎた
オナニーとアコースティックギター

夏が来て 頭の中も曖昧になって
テレビでやってた ミュージシャン特集

あんな歌 僕にだって歌えると思ってた

12の頃に出会ったすべてが僕のすべてだ

あのロックンロールが僕の心に 光を差した

青春のページの上に降る雨なんかは
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった

愛するあの子の裸ばかり考えてたら大人になっちまっただけ

ろくでもない大人になっちまっただけ。

2016/05/12 (Thu)

[7814] 夜明け
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夜明けの街に太陽が急接近
今にも 頭の上に落ちてきそうだ

「風になる」って決めから

駆け出すスピードで飛ばしてく景色

あっという間に 夜は明けてしまった

君のせいだよ笑ってないで

今にも途切れそうな言葉をつなげて

いつの間にか 出来た継ぎ接ぎのメロディ

拙い言葉だって 針みたいに突き刺さる

ポストに 手紙のように送るメッセージ

君に届きますようにって歌うよ。

2016/05/12 (Thu)

[7813] 産声はケセラセラ
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白紙のままのページに落ちた色と音
つま先からの ジャンプスタート 失敗

歌おう笑おう泣こう 導かれるように
引き合わせられるように 運命が動き出す

ケセラセラって 歌いたい 気分を
消させないで 今だけは
何の邪魔も しないで 思い込みでも空は晴れるよ

踏み出した 足音が世界に新しい
命の産声を 夜明けに鳴らしたら

その音を合図に僕も君に歌うよ
生まれてきてくれたお礼に。

2016/05/12 (Thu)

[7812] 運命の人
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二人はこのまま離れていく
でも未練がましくまだ残された思い

画面の端に消えてく
エンドロールに見切れている

僕の心を染めるのは小指の先程の 小さな薄紅色

恋をしていた僕を消したくて
でも消せなくて 戸惑ってるんだ

まだこんなにも恥ずかしいほど
君が好きだよ

どうして言えなかったんだろう
届かない言葉 雨がうるさくて

ソーダ水の縁に 座ってる
口直しのチェリーのように 実った思い

寂しさを埋めるためなら
嘘だっていいから抱きしめて

永遠に近い 時間を生きてる 僕は遠い約束を思い出す

恋をしている 僕は君に思いを募らせてる

否定できない でも認めたくもない

強がったあの日の僕を 謝りたい
運命の人は君だった気がするよ

電気を消した部屋
テレビの明かりだけが点いてる
やることもなく ただ天井のシミを数えてる

恋をしていた僕を消したくて
でも消せなくて 戸惑ってるんだ

まだこんなにも恥ずかしいほど
君が好きだよ

どうして言えなかったんだろう
届かない言葉 雨がうるさくて。

2016/05/11 (Wed)
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