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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[1299] 結論はいたって単純だった
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単純明快な答えを
難しくしていたのは
僕だったんだね
小さな脳細胞は死んでいた

結論はいたって単純だった
それはキミがこの世界で一番大好きというだけの話

大げさなようで
大事なことなんだ

キミは知っているのかな

深層真理をさまよう思い 散歩させてる真夜中に
吐き出すため息は
初恋の薄紅色
はじめての恋が
ほら、痛みを従いて僕をおそうよ

何度 諮詢してみても
たどり着くのは
いつも 同じだよ
それはキミが好きというだけの簡単な答
でも何よりも大事なんだよ
キミはただ遠くで
微笑むだけ

僕はなぜかはき出したい気持ちをおさえ口を閉ざす 日々の中
徒然なるままに時をやり過ごすだけだ。

2010/04/11 (Sun)

[1298] オレンジ
詩人:どるとる [投票][編集]


手をぐっーと伸ばして 引き寄せた4月に
邪魔な障害物をまたぐように ぼくはなるべく楽におだやかに
そんなことばかり考えていた

カレンダーには
過ぎた日にちに
×印をつけて
まるで思い出も
消し去ったように
前だけを見てる

心のバス停に
ひとり立ち尽くして
何を待ってるのか
ずっと何かを待ってるみたいなんだ

いつものように
日が暮れて
何ひとつ特別なこともなく
何事もなく 手を振る帰り道
空はオレンジ色

目に見える全てが
まるで夢のように
ぼくの腕から
離れてゆく
花びらが散るように
それは運命だから
変えられない
そう知ってる
だからこそ悲しい

言葉は死んだように
ぼくを無口にさせる
ああ 何も言えない

果てしないあの空に
流れる星に願いたくしても叶うはずもないと 願うことすらしなくなって
やがて
腐りきったぼくの心

近道しすぎて
こんな未来
後悔は肉体的な痛みのない精神的な傷を残す

沈む夕日に涙をこぼす
平然を装うぼくの本当の胸の内
永遠に誰も知ることはない 粗いモザイクで隠された真実

深層真理を侵す
悲しみの螺旋
ぼくは巻き添え

オレンジ色に染まる空に僕は靴を飛ばす
昼間はにぎわっていた公園には今は人影はない
ブランコが時々風に揺れてるだけ
そんな景色を平凡と呼ぶならあまりにさびしすぎるだろう

いつものように
日が暮れて
何ひとつ特別なこともなく
何事もなく 手を振る帰り道
空はオレンジ色

目に見えないものまで
さよならも言わずにぼくの視界から消える
星が流れるように
それは運命だから
変えられない
もう知ってる
だからこそせつない

瞳は死んだように
うつろに宙を泳ぐ
ああ 何もできない

そして今日もオレンジ色の空が
美しさのぶんだけ
僕を傷つける
本当罪だね
何度見ても目にしみる色だ
オレンジ。

2010/04/11 (Sun)

[1297] 桜前線
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大人になってゆく
人たちの群の中に
僕は叫ぶんだ
僕も大人になりたい
だけれど子供の心も捨てたくはない
中途半端がいいのさ

ただ朝と夜を繰り返すだけで人は大人になる
さなぎから蝶へと変わるように脱皮する
ほら僕も

何もかも新しいことばかり
見るもの全てが物珍しいものばかり
やがて訪れた一年ぶりの春にまたぼくは口を閉ざしたまま
桜を眺めている

いつでもスタートラインは目の前にある
ぼくが生まれたあの日は いくつものスタートラインがある中の単なる ひとつに過ぎないのさ

桜の花びら 風に舞う日にぼくは生まれた

桜前線 押し寄せる
関東地方に幸せが来る
悲しみの数だけ笑いましょう
失ったぶんの笑顔取り返す喜びがきっとあるから

信じることから始めましょう
つまらない言い訳や御託はしまって
ただこの小さな 町の中でぼくは枯れるのを待つだけじゃ飽きてしまったんだ

だから

流れる涙 ぬぐい去って ぬぐい去って
危うくても 可能性ゼロでも ぼくは突き進むよ

桜前線に乗って 春がほら 風を吹かせる
芽吹く 新しい 予感
ドキドキが 止まらない

2010/04/11 (Sun)

[1296] はじまりのスイッチ
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手を伸ばすその先に
はじまりのスイッチがほらあるから
迷わずに押してみてごらん『ぽちっとな』

最初から飛ばすと
あとで疲れるぞ
だから変わらない
速さで季節を走るのだ

僕が立ち止まると
影も立ち止まる
変わらない営みは
変わらない営みを生む
だから新しいスイッチ押してみてごらん

はじまりのスイッチ
『ぽちっとな』

2010/04/11 (Sun)

[1295] ひとりキャッチボール
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おだやかな夜に溶け込む
ぼくはひとり
夜空にちりばめられた星を数え
途中で面倒になって
わずか数分で投げ出した

いつも そんな調子だ
性格だから仕方ない
結論はいつだって出るのだけは早い

詩人は今日も
心の中の思いと
向き合いながら
描いては消して
消しては描いて
言葉を並べてる

でも結論は もう決まってるんだ
キミが好き
それだけなんだ

なんて単純な思いなんだろう
それでも不思議なくらい命さえ懸けてしまえる 思いだ

好きを伝える
真夜中のひとりキャッチボール

少しずつ朝へと傾く夜がだんだん 優しさで満ちてゆくよ。

2010/04/10 (Sat)

[1294] 風に吹かれて
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言葉にならない気持ちだけど
簡単にいうなら悲しい気持ちに近い
そんなぼくを置き去りにしたまま
夜は過ぎてゆく

風に吹かれて ふと目を閉じる真夜中の黄昏
まぶたの裏には何もない ただ真っ暗な闇があるだけ

そしてぼくはやがて
観念したように
寝つくんだ

羊の毛に つつまれて。

2010/04/10 (Sat)

[1293] 天気予報はあくまで予報
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今日はどんな顔してぼくらを見下ろしてるのかな
昨日は青かったけど
今日は何色をしているのかな
その日によって変わる顔色は人と変わらないね

空に手を 伸ばすけど
つかめるものは何もない
空を切るだけのぼくの手が静かにハタリと腰に落ち着くだけ
それでも見えない
何かを掴んだんだ

今日はめずらしく
ご機嫌良いようで
天気は午前午後とも崩れずにお日様がずっとぼくら見下ろしている

天気予報はいつだって気まぐれだからと嫌っていたぼくなど 何も知らなかっただけ
雲の流れは明日へと続く明日の空と繋がっている
きっと願えば少しくらいは聞き入れてくれるはず
希望はつねに懐に万事携帯しているから
絶望に打ちひしがれることはまれにはない

いつかあの空をも越えていかんばかりのとてつもなくバカでかい夢を叶えたい

旅行けば 人はお陀仏
だから ぼくはそうなる前に少しは賢くなりたい

無謀でもあり妥当でもあったりする願いは気まぐれな天気予報のようにはずれたり当たったり
全くあてにならない

ぼくの心は
予報不可能

天気予報はあくまで予報
絶対ではないのです
だからはずれても信じ切ったバカなあなたの負け

そういうことにしておけ。

2010/04/09 (Fri)

[1292] たったひとつのストーリー
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ロケットスタートみたいに勢いよく
唐突なくらいに始まった物語は
いつか 夢のように終わるのです
それでも気持ちだけはいつまでも永遠にも生きていられるような気がしてるよ

今日という日や
明日という日は
やがて終わるまでのつかの間の世界なのかな
ぼくらはぼくらでただそれぞれがそれぞれに型にはまった生き方してる人 そうじゃない人
いろんな人がいる中で人の数だけ生まれるよ
たったひとつのストーリー

どれひとつとして同じように輝いているものはなく
どれひとつとしてくだらない物語はなく
どれもがどれも素晴らしい人生なんだ

いつか影さえ消え去っても
記録だけが残像のようにあとに残っても
ぼくがここにいたことや頑張った事実は消えないはずだよ
意味のあるものを残したいなら 消えない何かを残せばいいと思うかい?
だけれどそれもいずれは消えるから
形のないもの
見えないものほど
ぼくがいた証を確かにできるから
きっとぼくは足跡だけを残すだろう
ぼくのおくる毎日は砂浜に書いた文字のように波にさらわれるさだめだから
きっときっときっと
消えないはずもなく
残るはずもないんだ
だからこそぼくは今を精一杯生きる
ぼくが忘れないように
そのつもりでいればいいだけだ

見るもあざやかな夕日をバックに五時のチャイムが鳴る
動かない電信柱から行き交う人も全ての影を包み込むように
ほら、何も特別な景色じゃないけれど
ぼくにはなんだか毎日が特別なようで
目に見えるもの見えないもの
その全てが特別なものばかり
そんな気がするよ

ああ、言葉になんかならなくてもいいのさ
美しいものほど言葉からは遠くなるものだから

またひきつづき現実に向かい持てる全てのエフェクト持ち寄り
今日の延長でまたとないストーリーすこしずつ書き連ねてく
ぼくらは人生という長い長い小説を書くことを許された唯一の人だよ。

2010/04/09 (Fri)

[1291] 覚めやらぬ夢
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現実という夢の中で
僕は目を開けたまま夢を見ている
眠っているのか
はたまた起きてるのか
その境目すらわからなくなるほど僕はいつだって深い夢心地の中
渦を巻く不安に目が回る
渦中 蒼然
窓の外はいつも雨
夢の中まで土砂降り

覚めやらぬ夢の中で少しずつ冷えてゆく世界
楽園のようでそうじゃないような不可思議な夢の中僕はただ立ち尽くす

天と地の境もなく
現実と夢の区別もなく
ただ僕は見事なまでに間違える

覚めやらぬ夢に翻弄されて猫も杓子もな僕を
置き去りにしたまま時は過ぎ去り はかない夢のあと

くるくるとただくるくると輪廻を繰り返すだけだよ

そしてまたぼくはここに生まれる
何ひとつ変わらないまま
もしも生まれ変われたら
きっとまだあなたを好きなまま
またぼくは君を抱きしめるだろう。

2010/04/08 (Thu)

[1290] 午前零時の憂うつ
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何も 思い浮かばない
詩人は 微睡みの中
言葉はぼくを見放した

いつもながらに 退屈極まりない1日に
ぼくは何もかもが嫌になった
それでも輪を転がす少女のように陽気に光と影に遊ばれるように遊ぶんだ

目に見えるもの
かろうじて見えるもの
それは 影のように
表情も感情もないもの
それでも大切なもの
今日を生きた収穫はきっとそんな形ないもの
言葉に見放されたぼくの精一杯の言葉だ
ほら午前零時を告げる時計の音が家中を不思議な空気で覆う

街は 今日も したり顔のまま
ぼくに愛想もなく
ただ 義務的に ぼくを夜に導く

ほら、天使の顔の悪魔がぼくに微笑み
高値の貢ぎ物を強請る

有無をいわさず憂うつな夜にぼくは出会ってしまった

そして夜はまたもや明けるのでしょう
そして昨日の涙なんてなかったことにしたいんでしょう
そしてぼくにはただお飾り程度に生きていてほしいんでしょう
愚痴や卑屈をいえばきりもなく言えてしまうよ

冷めきったコーヒーはまずい
ぼくの詩もいまいちぱっとしない
君の優しさもなんだか嘘っぽい

午前零時はもう過ぎた
でも煙を立てる吸い殻みたいな 残り火が憂うつを捻出する

いくらでも死ぬ理由ならある
だけれど理由はあってもおそれるあまりできないだけ
でも忘れないで
死ぬ理由は絶え間ないんだよ
それでも生きたい気持ちも絶え間ないんだよ。

2010/04/07 (Wed)
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