詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕らはどうして生きていて
僕らはどうして生きていく
僕らはどうしてここにいて
僕らはどうしていつか去る
全ての理がまるで透明で見えない
ただ僕らは全てがよくできた運命やら会ったこともない神様のおごしめしなどと非科学的かつ曖昧な理で片づけている
知らされていることは全て理ではなく単なる構造だけだ
答は
よくいう運命のみぞ
知っている
はるかな
太古から
僕らを生み出してきた運命だけが知っている
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フラッシュライトのようにまたたく光が
僕らの邪な影に寄り添うように影と光が混ざり合って
今 生まれるよ
優しい光
ずっと見つめても平気なくらいの光
僕らを照らす
カメラでフラッシュを焚くよりずっと
影が寄り添ってるからきっと光は丸みを帯びるんだね
光だけじゃまぶしすぎて逆にめまいを起こす
喜びも悲しみも片方だけではきっとうまく人を輝かせられない
影をぬぐい去り
光だけを手にしよう
そんなふざけた自分にさよならしたら
まるい光るに会いに行こう
ずっと見つめても平気なくらいの光
僕らを照らす
誰ひとり例外なく
世界を照らす
影ごと照らす
だから僕らは笑えるんだ
悲しみを抱きしめても
光がそれを支えるから
そしてまぶしすぎないように
影が光をおさえるから
だから僕らはずっとばかでいられるんだ
まるいひかりに生かされて。
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光と影がバランスよく降り注がれる世界で
今日も僕ら出会う悲しみ出会う喜びにそれなりの応対を本気でもって している
出会い頭の奇跡
出会い頭の悪夢
いつ何が起きるか
わからない世界で
いつ何が起きても
不思議じゃないから
悲しみ
それは
喜びへの扉
喜び
それは
悲しみへの扉
繰り返す光と影
瞬間に生まれる光まぶしすぎて目をとじると影がそこに生まれる
ほらね世界は
優しくもなく
ましてや
厳しくもなかった
甘くもあり厳しくもある
そんなバランスのよい世界だったよ
されど完全には好きになれない世界なのさ
冷静と情熱のあいだで僕らはサンドイッチ状態なのさ
光と影に挟まれて
今日も何かなくして
何かをかわりに得る
なんてね 言ってみただけだよ ラララ。
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ここからでは遠くてまるで見えないあこがれだけを残したまま
夢は静かに幻になる
つかまえようとしたけどいつも逃げられて
安い努力に半端な頑張りで追いかける日々は辛すぎた
楽してばかりの僕には
遠すぎるあこがれ
離れて当然だね
静かに耳をすますと聞こえるんだ
ゆっくり目をとじると見えるんだ
あこがれのあの夢
素敵な素敵な未来
木の葉舞い散る
切ない 並木道
浮き沈み はげしい
心 ぶら下げ歩く
哀愁の日曜日
まるで全てのやる気が失われそうな
穏やかすぎる日曜日
あこがれていたものの少しだって近づけられなかった
似ても似つかない醜いばかりの未来に僕は立っているんだ
燃えきってはまた舞い戻る不死のあこがれだけを残したまま
この僕を 限りない切なさで満たして
まだ少し寒い
並木道へと風は吹く。
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何を探しているの?
旅人の顔をして
何をあきらめたの?
旅の終わりみたいに
心に焦げついた切なさをふりきれずに今日もまた昨日の二の舞になってしまった
優しさを探していた
ぬくもりを探してた
確かそんな目的を持っていた旅だったのに
日が暮れただけでなんかもう無理なんだって決めつけて 心だけ年老いた僕は両手に息を吹きかけてそっと気休めなくらいにあたたかい部屋に籠もる
真っ赤に燃える
空にド下手な口笛を
餞別がわりにおくる
僕はもう今さら何も見つけられない
探しても探しても手ぶらでさまよう旅人なんかやめるんだ
カバンの中身は全部
捨ててしまおう
さよなら 笑顔は涙より 僕には 悲しい表情
ほら、遠くに見える
揺れる街並み
楽しそうな笑い声
僕には 似合わない
何を探していたかもわからなくなればいい
それはもう
探しても見つからない探し物だから。
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なにもない
夢も知恵もない
ロマンも優しさもない
協調性も愛想もない
からっぽの僕には
からっぽの心があり
からっぽの目玉で見る世界はいまだ白黒
夢かジョーダンのような人生だから
夢かジョーダンのように終わればいい
僕の中には探しても
何もないよといつも
人ごみを避けて
静かな路地裏に
逃げ込んでいた
心のエンジンは
エンストして
広い砂漠の真ん中で
立ち往生しているよ
からっぽの世界には
からっぽの美があり
からっぽの僕に幾ばくかの喜びを抱かせてくれる
日々はいつまでも
懲りなく
変わりない
僕に天罰を与えることもなく ありふれていて満ち足りた幸せがどこまでも続いているだけ
なにもない
そう思いこんでた
世界だけど
背が伸びたように
ほら塀に阻まれていた向こう側の世界をのぞけばまるで綺麗だったよ
あの頃の僕ではわかり得なかった世界の横顔が今ならわかるよ
ただありふれた夕暮れも
ただありふれた微笑みも
その日にしかない
またとない光を放ってる
だから僕は少しくらいさみしくても笑い話に変えてさ
暗い気持ちに落ち込むよりずっと悲しみから目をそらして
見える美しい景色に見とれるよ
涙は流れるけれど
いつまでも泣いてなんかいられないから
お気楽なからっぽの僕で 都合よく忘れてしまえばいいんだ
風に吹かれていればいいんだ
からっぽの時間に注がれてゆく光の砂
砂時計がやがて落ちたら もう二度とやり直せない
だから人は一度きりの輝きを 求める
そして今日もあたりまえのような顔をして
さりげなく終わる1日
声くらいかけてくれてもいいのに
いつも1日はなんの言葉もなく 僕の目の届かないとこへ消えてく
何もかも片付いたあとのからっぽの僕と心のおおよそを占める切なさだけを残したまま
だんだん 闇に包まれる世界
死んだように静かだ。
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孤独な僕に残されたもの
有り余るばかりの時間
そして吐き出しては消えるため息
こんなもののために生きてきたんじゃないのに
いつの間にかそうなってしまったんだ
助けを呼べば誰かが助けてくれる
悲しいよという声に優しい言葉かけてくれる
そんなの 愛される人だけに限られたことだろう
僕は悲しみの中
降り続く雨をよけれずに 心までずぶ濡れさ
僕の悲しみなんて誰にもわからないんだ
理解を求めて同情されても痛みを知ったことにはならない
水面にうつった月
欲しいものは
空に浮かぶ月だ
ラララって 言葉にならない気持ちをごまかしてみても悲しくなるだけなのに日々は無情に過ぎてく
悲しくなるだけのピアノバラッド
適当に弾いていた
あふれる涙と向き合えずに
言いたいことだけを並べていた
そして僕は静かに目を閉じるんだ。
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長い長い長い夢を見ているよ
いつ覚めるともわからない危うい夢を見ているよ
ここはどこ?
わたしはだれ?
ここは無限の悲しみと喜びが集う場所
そしてあなたは気まぐれな天気にみまわれる人
信号が赤になれば
止まり
信号が青になれば
進む
そんなあたりまえな日常があたりまえに繰り返される世界で
いつか夢から覚めれば
僕は跡形もなくなってしまう
だから
やがて夢から覚めるまえに僕は果たしたい夢を叶えたい
そんな夢の中で見る夢
素敵なロマンあふれる夢
壊れぬように守ってゆく
優しく優しく守ってゆく
長い長い長い夢の中腹で
寒い熱い寒い熱い
季節は回って
僕は時計の中で
生きてゆく
そしていつか
夢から覚めれば
夢とともに
それこそまるで夢のように消える
今までの全て
夢だったように
夢は夢らしく
夢のように
終わるのでしょう
僕はその時
何を思い
何を語るのか。
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それは最後にたどり着いた場所
探し続けた言葉なんだ
君を思い続け
いくつもの季節を通り過ぎてきた旅人が探してきたもの
やっぱりどんなに君を思ってもたどり着いてしまうのは
結局『愛してる』の言葉なんだ
僕にもし魔法が使えるならばもっと君を幸せにしてあげられたのにななんてね
バカみたいなこと言うのはやめよう
受け取ってくれるかな
受け入れてくれるかな
僕のこの熱い思い
ラブソングに乗せて
何度言っても
言い足りないね
言葉は君の愛にはあまりに安っぽすぎる
だから僕の残りの時間全てを君に捧げるのさ
それが君へのプレゼント
なんてね
ラブソング奏でる
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いつまでも
いつまでも
愛しているよ
見上げれば
見えるだろう
幾千億もの
星々の中に
一番を探しても
きっと見つかりやしないだろう
全ての星がそれぞれ輝いているから
みんな綺麗だから
何億光年離れた
惑星にロマンを
抱く宇宙飛行士のように
飛び立つイメージがほらロケットより早く行き着く
そこからは何が見える?
理屈なんてつまらないだけさ
路地裏に立つ長い髪の少女の影がのびる夕暮れにほら僕は口笛を吹き鳴らす
プラネタリウムよりずっと綺麗な星空
どんな嘘さえ見透かす綺麗すぎる夜空
プラネタリウムなんか観に行かなくたって
僕には君と二人眺めるこの星空がプラネタリウムだから
どこまでも
どこまでも
きりもなく
恋人でいよう
そう誓う君の薬指には光るダイヤモンド
でもそんなダイヤさえ色あせてしまう君の美しさに星は少し戸惑っている
君の瞳の中の澄んだ
宇宙の中に広がる
プラネタリウム
僕を包む
そして口づけを交わす君と僕なのさ。