ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 新着順表示

どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[1209] 優しくなりたい
詩人:どるとる [投票][編集]


優しくなりたい
あなたのために
優しくありたい
自分のために

優しくないと
なんだか悲しい
窓の外にひろがる
青い空のように
どこまでも
果てしない心には
許容範囲もない
ちょっとやそっとのことじゃ きっと優しさはなくならない
ぼくは 甘いくらい優しいから
それだけが特技のようなものだから

優しくなりたい
あなたが笑ってくれるならば
優しくありたい
自分も気持ちよく笑えるために

あなただけとか
自分だけとか
そんなんじゃなくて
ふたりが笑える毎日をつくりたいのさ
わかるかな

優しくなりたい
あなたのために
優しくありたい
自分のために

ぼくは今日も優しいままさ

優しくなりたい
その願いは
少しずつ 叶ってゆく
優しくありたい
その願いは
ぼくを変えてゆく

心に虹を架ける
優しくなかった
ぼくは変わる
欠けていた心のピースも優しさで埋めればほらね元通り
ぼくは優しくなれる
きみの笑顔思い出せば
いつも優しくなれる

あたりまえな日常の片隅に咲いた勿忘草
その香りは幸せの香り。

2010/03/22 (Mon)

[1208] 今日を抱きしめられたら
詩人:どるとる [投票][編集]


今日も1日 疲れたから帰ったなら
手洗いうがいをして
風呂に入って
ちょっと早いけど
背負ってきてしまった悲しみ ちょっとでも忘れるために ぼくは寝るよ

幸せな1日など これっぽっちもないけど
夕暮れの街 あふれる笑顔 ただよってくる夕飯のいい匂い

探していたものは
まだまだ 見つからない
でもあきらめたわけじゃないんだよ
だからこれからも探して行く
絶え間ない日々を生きて

1日の中に咲く数少ない笑顔
悲しい涙に埋もれないように

今日を抱きしめられたら
それは幸せだろう
小さな丸い 椅子に座って奏でるギター
今日は求めても求めても 生きてるぼくにしか 味わえない喜びにあふれてる
ありふれているとバカにする自分じゃわからない
ほら 目を覚まそう
今日はまたとない1日
誰かが必死で探している幸せな毎日かもしれないんだ

朝昼晩と飯が食えて
朝昼晩と寝る場所にも困らず
朝昼晩と仕事をして
金も蓄えられる
着るものも十分にあり
大好きなギターも思う存分弾ける
そんな中で何が不幸せだというのか
考えたら何も不幸せなことなんて何もないし悲しいことさえ当たり前にも思えてくるから
ぼくは明日も笑って生きてゆく
今日が嘘にならないように明日のぼくが昨日のぼくを証明するためぼくは生きるのさ

抱きしめても抱きしめても
ぼくの腕からいつの間にか消える今日
そしていつかぼくのからだは消え去ってしまう
それまでの時間を自分から消し去るなんて悲しいことなどしたくないよ
定められた時の中で
雨に降られようとも
舞い降りた幸せに触れる瞬間だけは優しくなれるから
ぼくは絶え間なく
生きてゆく
そして何度でも
夢から覚めて
その先に待つ
今日を抱きしめるのさ
今日に抱きしめられている

そんな気がするある日の日暮れ
だんだんと暗くなる窓の景色の向こうにいつの間にか浮かんだ 真実。

2010/03/21 (Sun)

[1207] 遥か彼方
詩人:どるとる [投票][編集]


遥か彼方へ連れて行って
もう、何もかもに疲れ果てたから
誰もいない 静かなところへ連れて行ってほしい
半ばさらう形でもいいから
人の愚痴や 汚らしい文句が聞こえない場所へぼくを連れ去っておくれ
遥か彼方に連れて行って

太陽はいつも当然のように空にぎらぎら輝いて
変わらない人の営みが繰り返される
波間にただよう貝殻のようにぼくらはただ流されるままに生きる

遥か彼方へ ずっと遠く先へ流されてゆく 難破船のように 舵は運命にまかせたから

ぼくは行き先を知らない
予測もできない

自由の空の下で
不自由のない世界
憧れだけ残したまま
やっぱりどこに
逃げても縛られた世界

遥か彼方に 思い描いていた楽園は粉々に砕け散ってしまった
遥か彼方へ 遠くずっと先まで ぼくは流されて 何度でも岸に押し戻されて 何度でも 波に逆らうけど むなしく押し戻されて
それでも
無理を承知で挑む

沈む日はまだ先の話
まだ行けるはずなんだ

だから 夢を抱くのです
遥か 遥か 彼方へ。

2010/03/21 (Sun)

[1206] ただきみに優しくしたくて
詩人:どるとる [投票][編集]


流れるようにただ生きて
流されるままにただ生きる
風に舞う木の葉のようなそんなぼくが見つけたものはこの先も大事な宝物
血走った目できみは何を見てるの?ぼくにはそれがきみが欲しかったものには思えなくて嫌々きみは見ているようにさえ思えて
雨のち晴れの繰り返しの中できみに出会えてぼくは幸せ
片手にはとっておきの言葉の花を束ねた花束をしっかり握りしめて
きみに届けにぼくは走るよ

どうしてこんなに人は人を愛すことができるのだろう
どうしてこんなに人は人を傷つけることができるんだろう
どうしてこんなに人は人に優しくすることができるんだろう
どうして人は人を傷つけたことを悔やむ心を持てるんだろう

ただぼくはきみに優しくしたくて
ただきみに人に愛される喜び 人を愛することの喜び 知ってほしくて

あああまりにも悲しすぎる光景に何も言えないぼくは言葉を失い目を閉じる

暗闇の中に何が見えたかは言わないほうがいいと思う
きみも聞きたくないと思う

立ち止まる 風の中
吹かれるぼくはひとり
黄昏がぼくをひとりぼっちにさせるのに
なぜだか吹きつける風は優しかった

きみがぼくに優しくしてくれたように
ぼくもきみに優しくしたくて ただ優しくしたくて
見返りを求めぬ愛を捧ぐ

きりもない繰り返しだ
何度でも 繰り返すよ
時間制限など 無いくらいだ
永遠にも続く時間だ
いつか寿命に負けて 死ぬまで ずっときみといっしょに居よう
ふたりで居ればひとりぼっちじゃないさ大丈夫 きみはぼくとこのまま声じゃない腹話術のようなパントマイムで会話する
何かが間違ったままだね
それでも、きみがぼくは好き
それでも、きみもぼくを好き

ただぼくはきみに優しくしたくて
ただきみに人に愛される喜び 人を愛することの喜び 知ってほしくて

ああ悲しみは消えない
だけど喜びも絶えない
だからぼくらも。

2010/03/21 (Sun)

[1205] 洗濯物が乾くまで
詩人:どるとる [投票][編集]


洗濯物だって
いつまでも
濡れてない
時間が経てば
ちゃんと乾く
だからきみも
いつまでも
泣いてないで
泣きやみなさい
泣かない強さを
持つことより
泣いたって
泣きやむ強さを
持つほうがね
大事だからさ

ふいに濡れてしまった洗濯物が乾くまで
ぼくもいっしょに泣くからさ 乾くの待とう
同じ悲しみ 同じ切なさ 溢れ出る涙 吹き荒れる戸惑いの砂嵐 儚い夢の終わり
激しさをますばかりでやまない雨
それらから抜け出す方法を探すよりもそれらから身を守る方法を探すほうが先決さ

だからぼくは泣きたいきみと居るんだ
いつか泣き止んでくれると思うから
泣き止んだ朝のまぶしさに 便乗するよに 気持ち晴れやかにまた新しいきみをはじめるあなたを 見つめるこの目には一点の曇りもなく
ただ鮮やかにひろがる
青空を映し出すよ
きみの目にも同じ青空が映っているかな
すこし心配になり
手をのばす
拭いきれない悲しみや
やりきれない気持ちは
ぼくのこれからにかかってる

だから洗濯物が乾くまでじゃなく何度も洗濯物は濡れるから
きみといっしょにいつまでも居ること誓うよ 骨の髄まで愛するため
きみの傷みやすいロンリーハート
抱きしめるこの手に力がこもる
過剰な愛情で間違っても傷つけないようにぼくはだれた気持ちに渇を入れ険しいまなざしで 深くうなずく

きみの洗濯物が乾いても
きっとぼくの洗濯物の濡れている
その時はきみに今度は乾かしてもらおう
どうか お願いね
ただその優しさがいちばんの薬
まるで お日様の光のよに 自然なその笑顔が涙乾かす 何よりの 早道

そう言うぼくの顔には小さな太陽
さっきまで泣いていたきみの顔にも輝く生まれたての太陽

洗濯物は何度も濡れる
でもね悲しみが降るこの世界には
それを乾かす喜びがある
だからこそ洗濯物を乾かしまた きりもなく笑う為束の間を求めてやまぬ。

2010/03/20 (Sat)

[1204] はじまりのカーテン
詩人:どるとる [投票][編集]


今日、はじめて開け放した窓の向こうに見える景色が非の打ち所もない青空だったら
悲しみの雨に降られ沈んでた昨日もためらわないで笑い飛ばせる

ポストの口からはみ出した新聞を開いて
食パンをくわえながら ぼくはおもむろに音楽を流す
素敵な音色に包まれたこの部屋は幸せというにふさわしい雰囲気をかもし出す

そしてまたはじまりのカーテン開け放せばはじめてははじまる
今日はじめて開け放した窓の向こうに夢がひろがる
歌い出す スズメの鳴き声に合わせて
ぼくは両足でリズムを刻み
空の下へ 扉を開き
足を のばす

新しい幸せ 探しに
ほんとの愛をくれるような優しい誰かに 出会いに

ぼくはそのために
開け放したんだ
はじまりのカーテン
生まれたての喜びを
全身で受け止めたんだ
光を求め
夜の闇を抜け出し
生きることに決めたんだ
はじまりのカーテン
開け放したのさ
勢いもよく

ペダルを 踏み込み
靴の紐を結び
気持ち 整えて
ゴタゴタ 片付けて
遮るもののない気持ちを 心ごと外に吐き出したんだ

自分のために
今日も
ぼくは生まれた
出会ったこともない新しい朝に
なんの変哲もない
普通の朝に

今、おひろめとばかりに 顔を合わせて

見つめ合う 太陽のまぶしさ
輝く 世界に
飛び立つ鳥のよに
ぼくは 羽ばたく翼を得る

ほら
ほら
ほら

自由はこの手に

ああ
ああ
ああ

ロマンあふれてる

かぎりない
青空より
かぎりない
この世界に

はじまりのカーテン
開け放せば
生まれたてのみずみずしさ
たまらずかぶりつく その時
はじける 甘さ
そして 鮮やかさ

朝を待つきみを 待っている。

2010/03/20 (Sat)

[1203] あとにはただ木枯らしが吹いているだけ
詩人:どるとる [投票][編集]


さよならのページをめくるときが来たんだね
『思うより早かった』
来てしまえば誰もがそう言うだろう
さよならの時

さよならの
悲しみ
さよならの
切なさ
さよならの
むなしさ
さよならの
はかなさ

ぼくらは 当然のように手を振り
まるで 観ているだけで悲しくなる
映画のようにぼくらは左右に背中を向けたまま画面の端に消える

あとにはただ木の葉舞い上げる幽かな木枯らしが吹いているだけ

時間は過ぎて夜が来る
さよなら交わしたその通りにはもう誰ひとりいない

そこにはただ来る者を遠ざけるさみしさが残っているだけなんだよ

用意されてない続編
つづきは無いらしい
ぼくらの恋はまるで
1話だけで終わるなんの変動もないつまらないラブストーリー

俳優など必要はない
ぼくらはただの通りすがりだから

気づけば、木枯らしがつれてきた木の葉 画面の隅に 踊る。

2010/03/19 (Fri)

[1202] 永遠を君に
詩人:どるとる [投票][編集]


虚空を仰ぎ
めいっぱい振りかぶって用済みと遠く 色褪せた夢を投げる
とびきり明るいニュースはやがて暗い話題へ
様相を変えて

ぼくらはいつでも
さくらんぼみたいに仲良しなんだって
嘘も 甚だしい
そんな ふたりのたしかなほつれを うまいこと隠す 口実は何事もなく簡単にまかり通って ぼくらは何かが間違ったまま
正当なる愛を 汚しに汚すのだ

部屋にひとつしかない小さな窓から見える
ぱっとしない景色
日当たりは最悪
あるのかないのか
わからない幸せのありかをなぜだかいつも探す

ゆっくりと 着実に腐ってゆく ぼくらの心
でも それさえ よしとして 罪や罰さえ受ける覚悟でいた

あるがままの自分を
いつでも守りたくて
ありのままのふたりでずっといたくて
今日も 明日も きっといつまでも
なんらかの気持ちの変化がないかぎり
ぼくらは 清純を 冒す

ふたりで分けた 腐りかけの りんご
ふたりで決めた 暗い 暗い道
ふたり選んだ 孤独な未来

あなたがいれば
君がいれば
いつでも ふたりはお互いを求めて
それでいいと本気で想ってる

いつかぼくらは土に還るだろう
だけれど気持ちだけはずっと生きてる
ほら ぼくは 君を永遠に愛しているよ

何か 形のないもの
残すなら
そんな永遠を君に
あげたいな

いつまでも
世界 滅びようと
けっして 消え去らない
ほんとうの永遠を
あげたいな

命の短そを悲しむ時
涙は絶え間なく頬を行き交う。

2010/03/19 (Fri)

[1201] 雨の兆し
詩人:どるとる [投票][編集]


ほんとはすごく弱いのに
弱みを人に見せたくなくてやたら強がっているだけでけっして強いわけじゃないのさ
雨にうたれ 風になぶられ 平気でいるはずはないね
背中も見せずに
立ち尽くす勇ましささえ みんな抜かりなく嘘なんだ

ほんとのぼくはいつまでも誰も知ることはなくぼくからも明かすことはない
手に負えないくらい大きな悲しみを抱く
そんなぼくがいることさえ
人は平気そうに笑い飛ばして 自分の幸せにあははと笑う
ねじ曲がった心はかぎりないさみしさとわびしさに満ち溢れてるけどそうなってしまった人の悲しさもわかってほしいな

降り注ぐ雨のその中に わざと濡れるために 屋根も何も防ぐもののない
空の真下に ぼくは立つ
服はたちまちずぶ濡れ
悲しみはあふれる
とどまることさえ知らない 雨はぼくがどれだけ悲しもうと関係なく全ての人を濡らすんだ
容赦ない 悲しみを
誰にも 公平に与え
平等という名目で
ぼくらに涙を要求する
なぜだか いつもその要求からは逆らえないのさ
言葉じゃなく感覚的な要求だから
ぼくらは 従わざるを負えないのかな

束の間の晴れ間を信じすぎた早とちりなぼくにはもしもの悲しみを怪しむ
考えなどなかった
あんなに晴れていたのに嘘みたいに遠く 低くたれ込めた雨雲
目の前の出来事にただ素直になれすぎて目にうつるものだけを信じすぎたんだな

ほら案の定
火を見るより
明らかな空模様
曇天、雨を降らす

傘などないから
濡れて帰る
確証はやがて
現実になって
雨の兆し そのままに
ぼくは悲しみに沈んだ

誰かのささいな言葉でその誰かが思いもしないほどぼくは深く傷つき
ガクッと落ち込んで
心に突き刺さったようにその言葉から逃れられなくなる
縛られた 時間
自由はそこにはない
どんな明るいニュースもどうでもよくなり自分のことしか見えなくなる

出会い頭の悲しみ1つで。

2010/03/19 (Fri)

[1200] 孔子説いて曰わく
詩人:どるとる [投票][編集]


マイペースなスピードで駆けめぐる季節
煩悩も邪念もためらわず抱くのだ
精密機械を狂わせるぼくの割り出した答
誰かが落とした偶然のおこぼれにあずかる日々

明日に会いに行く
足どりは極めて重く
傍目から見ても
きっとブルーに見えるのだろう

夜を見つめるこのまなざしは あらぬ方向に泳ぎ
意味深な言葉を残したまま ぼくは眠る
『明日を生きることできっと今日を生きた意味が見つかり昨日を生きた意味を持たせるのさ』
そんな方程式を
頭ん中描きながら
ぼくは哲学者の顔で
さりげなくなにげなくつづきをつづける

孔子説いて曰わく
論語とは…

そんなことどうでもいいや

ぼくに言わしたら
人生とは

ただ、生きること
意味をなくしながら
意味を探しながら
繰り返し繰り返し
ただ生きること

気難しい顔で
筆を 握りしめ
難しい漢字を並べた論語なんか 使わなくても簡単にわかる

すなわち人生とは
ただ ひたすら
生きて生きて
生きぬくこと

孔子の教えを乞うまでもないのだ。

2010/03/18 (Thu)
8416件中 (7321-7330) [ << 731 732 733 734 735 736 737 738 739 740 >> ... 842
- 詩人の部屋 -