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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[7801] 光合成
詩人:どるとる [投票][編集]


レールに刻まれていく足跡
追いかけていくような旅だ

どこかからが始まりで
どこまでが終わりなのか

それさえも曖昧だ 不明瞭 あやふやなライン

蹴って 地面を蹴って
先へ先へ 行く思い

魂削って 描く
未来なら 上出来だ

器が 光を受け止めて
三日月を浮かべたような夜だ。

2016/05/09 (Mon)

[7800] 遠くまで
詩人:どるとる [投票][編集]


流れる景色が 電車の窓に映る
まるで本を読むように移ろう

時計なんて 持って行ってやらないよ
時間になんて 縛られるつもりはないんだ

群れからはぐれた鳥のように宛もなく
知らない駅までの切符を買って
どこか遠い場所まで逃避行だ

昔のJRのキャッチフレーズを思い出す
「そうだ 〇〇に行こう」
確かそんなんだったよなあ

心を友達にして旅に出よう
時間からはみ出したっていい
レールから 外れたっていい
世界の果てへでも行こうかなあ
どこか遠くまで 風にさそわれて

君が送ってきた絵はがきにある景色
今度休みがとれたらそこに行こう

山々を抜けて トンネルをくぐれば
雲のレール空と海の境が曖昧なライン

旅立ちの 一歩目は不安になるだろう
それでも同じだけ期待もひとしお
これから どんな明日が待っているだろう

流れ星よりも 早く飛び乗った 電車
夢が現実になったような気がするよ
少しだけ 久しぶりに浮わついた気分

心と手をつないで 旅に出よう
仕事なんか 後回しでいい
今しか出来ないことをするんだ
夜を一足で飛び越えて 着地も決まった
このまま二人 幻になろう

地図にさえ 記されてない 場所に今から行くよ
地図は 二人で 作ってゆくんだよ
少しだけ 遠回りな作業だ
準備はいいかい?引き返せないよ

心を友達にして旅に出よう
時間からはみ出したっていい
レールから 外れたっていい
世界の果てへでも行こうかなあ
どこか遠くまで 風にさそわれて

空を旅するあの雲にあこがれて。

2016/05/09 (Mon)

[7799] ベンチ
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駅前の 色褪せた木のベンチ
今日撤去されるらしい
危険だから新しいのと取り替えられると聞いたけど
あのベンチにはそれなりに思い出があるのです

君と待ち合わせるのに目印代わりに使っていたっけ
わかりづらい場所にあったけどそれなりに重宝したんだよ

あのベンチには 誰も知らない
僕らだけの思い出が 座っているのに誰も 気づかない

はじめて口づけを交わしたことも
あのベンチは 見ていたのかなあ
少し恥ずかしい思い出だ

なぜだかベンチがトラックで運ばれていくとき
僕の目にはあのベンチが泣いているように見えた もらい泣きなんかじゃないよ

強がった僕の頬に涙がこぼれ落ちた

二人は 付き合って間もない頃は
手をつなぐことも恥ずかしかったね
ただでさえ狭いベンチの隅っこに
間に無意味に 隙間をあけて
座っていたのを覚えてるよ

少しずつベンチの隙間を 埋めていったのは
時間と人は言うだろう でも多分僕らの心が 近づいたから
距離もそれと同じように縮んでいった証だと思うんだ

あのベンチには 僕らも知らない誰かの思い出が
数えきれないほど 刻まれてるのかな

その傷の一つ一つにも ちゃんと 意味があるならいいな
ただの傷だって シミだって 大切な宝物

暮れかけた街の空遠ざかる トラックの荷台に乗せられた
ベンチにお疲れ様と手を振る僕に
座ってくれてありがとうって ベンチが言ってくれてるような気がしたら また涙が 流れたんだよ

人にはただのベンチだ
景色のひとつに過ぎないね
もしかしたら 目にも止まらないかもしれない
でも僕らには間違いなく 大切な宝物

なぜだかベンチがトラックで運ばれていくとき
僕の目にはあのベンチが泣いているように見えた もらい泣きなんかじゃないよ

強がった僕の頬に涙がこぼれ落ちた

そのときの涙さえ 何年後かには思い出になるのかなあ。

2016/05/09 (Mon)

[7798] Re Re
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快速電車の窓から望む流れる景色を

追いかけるように見つめてる僕の眼差し

悲しいことなんかは慣れれば平気だよ
笑いたきゃ笑えばいい 好きにすればいい

何もかもが どうでもよくなったみたいに
空は心なしか いつもよりきれいに見えた

知ってるかい?死を覚悟した人の目には
こんな汚れた世界がきれいに見えるんだよ。

2016/05/09 (Mon)

[7797] リメンバー
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ページをめくるように夜は明けていく
窓の外を過ぎる景色 に見惚れながら
君のことをこっそり思ったりするよ

駅のベンチの下に咲いた名前も知らない
花に重ねた君の面影にそっと笑って

可笑しいなあ もう忘れたはずなのに
僕の中にはまだ君が溢れている

よみがえる回想シーンが何度でも
あの日の涙を 繰り返し映すから

僕は何度でも 悲しくなってしまう
僕はいくらでも 切なくなってしまう

また同じことの繰り返しだ
巻き戻すように振り出しからのスタート

リセットボタンがないか探すよ
でもそんなものあるわけもないよね
何とかしてなくしたものを取り返したい

目をつむる暗闇に灯る明かりは
いつも優しく足元を照らすのに

目を開くと まるで嘘のように消えてしまう
もう一度、君に会いたいよ

たどっていく足跡を途中で見失う
一番大切なものは ひとつしかないんだよ

僕は何度でも 君に会いたくなる
僕はそのたびに 君に会えないことを知る

君がいなくなったって世界は続いてく
果てしなく時は淀みなく流れていく

何を見ているのかな あるいは何も見てないのかな
僕は 相変わらずちっとも前に進めないや

戻らないのは知っているけれど
君に会いたい気持ちは 消えない
だから何度でもあの日のように 君を呼ぶよ

よみがえる回想シーンが何度でも
あの日の涙を 繰り返し映すから

僕は何度でも 悲しくなってしまう
僕は何度でも 切なくなってしまう

また同じことの繰り返しだ
巻き戻すように振り出しからのスタート。

2016/05/09 (Mon)

[7796] りぼるばー
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駆け出したその瞬間から風になって
明日に向かって銃口をかまえる

夜明けは カーテンを瑠璃色に染めて
大きなあくびしながら君は目を覚ました

まだ見ない新しい物語が始まるといいな
君は扉のノブにもう手をかけている

僕の大好きな歌は 歌っている
ロックンロールはなり止まないって

放たれたらそのまま星になる勢いだ
リメンバー リメンバー
帰らない人の面影が雨上がりの
水溜まりに 映ってあの日を回想するんだ

4段式のリボルバーそのままの 勇気で引き金を引くんだ
撃ち抜くのは自分の弱さだ
込めるのは 弾ではなく 安いプライドか
否、違うよ
信念にも似た 覚悟だ。

2016/05/09 (Mon)

[7795] 遠い未来の話
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君は世界が終わってしまう
遠い未来の話をしながら泣いた

こんなに今は穏やかなのに
人の命には永遠なんてない

窓の外をきれいに 染める夕焼け空
幸せは手を伸ばせばつかめそうなのに
あってないようなものだと笑った

水面に落ちる 雨のしずく
波紋が広がってすぐに消えた

いつか止まる時計を胸に隠しながら
引き出しの中にしまった 明日

ボタンのとれかけたシャツを
糸と針で波を描くように縫う

校舎に落ちる影とチャイムの音
さよならがもうそこまで近づいてる

田んぼばかりの景色に畦道が通る
疲れ果てるまで 自転車を漕いだ
画用紙に描いた未来はぼやけてる

目を閉じた暗闇にも灯る光
君の声が道しるべになる

雨上がりのあとも 止まない雨
傘をなくしたように立ち尽くすんだ

またひとつ誰かの影が 道を外れて 物語からはみ出したよ

悲しいねとか 切ないねとか もう言葉にするのも辛いんだ

水面に落ちる 雨のしずく
波紋が広がってすぐに消えた

いつか止まる時計を胸に隠しながら
引き出しの中にしまった 明日。

2016/05/08 (Sun)

[7794] ベンチ
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ありふれた毎日の 片隅に踞る思い
ふれたそばから冷えていく指先

うまく言葉にできない気持ちが
胸の中で渦を巻いている

駅前の 色褪せたベンチに座る孤独

寂しくないよ 強がって出した声

ふいに吹いた風に 笑われたよ

見上げた空は もう黄昏ている

日が長くなって 夜が遠くなった
あなたは優しくて泣きそうになる

時計が三周ばかりすると
人だかりも消えて静寂がやってくる

目を静かに 閉じて広げる箱庭

明けることのない夜がここにある

駅前の 色褪せたベンチに座る孤独

寂しくないよ 強がって出した声

ふいに吹いた風に 笑われたよ

見上げた空は もう黄昏ている。

2016/05/07 (Sat)

[7793] イナズマ
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打開策はあるか 逃げ道は確保してるか
何の 前置きもなく始まってくストーリー

歯車は何のために 回るだろう
この世界の片隅に生まれ落ちた命は

雫になって 雨のように無数に降り注ぎ
君の瞳の奥に灯る光になっていく

それを愛と間違えて 僕は 狂ったままの時計を合わすこともなく 今もって狂ったままだ

少しは間違っていたいよ
計算なんて間違っていていいよ
愛にそれらしい答えなんてないよ

だから、好きなように今を歌うんだ
つらぬくように 走り抜けてく稲妻

凝り固まったような 固定観念に惑ってたら
先は見えない 暗闇の奥を照らせない

すっかり夏らしくなって汗も流れて
地球に太陽がぐっと近づいた感じだ

星になって 弧を描きながら 落ちていく
尖ってゆくさ でもどこか優しくもある

ページをめくる指先が 立ち止まって 折り目をつけて思い出と呼んだら 雪でも降るんじゃないかって

みんなが言うんだよ 大袈裟だなあと笑いながら 自分でもめずらしいことがあるんだなあって気がしてる

少しだけ 誰かを愛せるようになりました
誰かを守れる強さ 稲光に見えた夏

それは何かの テーマのような
あるいは何かのメッセージのような
覚悟にも似た勇気のしるし

それを愛と間違えて 僕は 狂ったままの時計を合わすこともなく 今もって狂ったままだ

少しは間違っていたいよ
計算なんて間違っていていいよ
愛にそれらしい答えなんてないよ

だから、好きなように今を歌うんだ
つらぬくように 走り抜けてく稲妻。

2016/05/07 (Sat)

[7792] だいだらぼっち
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いつもの帰り道 ポケットにしまった
君に伝えたい言葉は今日も言えそうにない

少しだけ距離をとって 離れて歩いてる
今にも 溢れ出しそうな気持ちなのに

オレンジ色の空がやけに目にしみるから
油断したら 大切なものから目を反らしてしまいそうになる

僕の足元の影が 長く長く 背伸びして
電柱よりももっと高くなったら

まるで、だいだらぼっちのようだねと笑って君は言ったよ

歩道橋の上を ゆっくり歩いてく
沈む夕日を 一緒に見た今日は思い出

押し花のように記憶を 形にしたとこで
その時吹いていた風や ぬくもりまでは

願ったってもう一度感じることはできないよと 思い出を作ることを嫌う

君は優しい人だから 僕に 振り返るだけの思い出を
残したくないのかな でも君は間違ってるよ

思い出は 振り返る誰もを 幸せにする
確かに僕はそこに生きていたことを

足跡のように 刻んでゆくから 悲しいことも覚えてるよ

遠くに行ってしまった涙が 同じ色をしてる あの夕日のように

あなたのためにのびてく家路をたどって
帰ろうよ おかえりなさいと言ってくれる誰かが君を待っているんだろう?
もうさよならの時だ

足元には だいだらぼっちがいます
寂しくないよ 家に帰るまでは
そばにいてくれるから

僕の足元の影が 長く長く 背伸びして
電柱よりももっと高くなったら

まるで、だいだらぼっちのようだねと笑って君は言ったよ

歩道橋の上を ゆっくり歩いてく
沈む夕日を 一緒に見た今日は思い出。

2016/05/07 (Sat)
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