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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[1109] 虹の絵
詩人:どるとる [投票][編集]


虹の絵を描いた
ある日の朝に
ぼくは虹の色を忘れた
何色だったっけかな
周りの人の描く絵ばかり気にしてるから
夢も似通ったこの世界

ひとりひとりが
違う絵を描く世界
ある人は涙をのんで描いた絵とは違う生き方をする
またある人は絵の通りの生き方で生きる

何ひとつ間違いないんじゃない?
正解なんかないんだ
どう生きてたって生きてることには変わりないんじゃない?

絵はあくまで夢だ
現実にするかは二の次
大切なのは夢を持ちそれを広げること
信じる気持ちが強ければ叶えられるのが夢だから
ほら ぼくがあの頃描いた虹の絵は悲しいくらい素敵な七色の虹
今とは大違い
でもいいんだ
間違いだったとは思ってないさ
捨てないままで
夢見てたことずっと胸にしまっておこう
あの頃描いた虹は確かに 心に架かってる
夢は叶わなかった
それでもあの虹のような素敵な気持ちで今を生きている

きっと今、描いても虹は素敵な七色に描けるだろう

夢は果てしなく
明日はかぎりなく
ぼくを導いてゆく

生まれたての
朝陽に 伸ばす
指先が つかんだ光
心を洗うようなぬくもり
それが何よりのプレゼント
今は

あの頃描いた絵はまんざら嘘じゃなかったよ
虹の絵と相違ない未来 今 ぼくはその中にいて笑ってる
素敵な虹を見上げて
素敵な虹を見上げて

形は違えどけっして嘘じゃない夢に 笑いかけている

そんな朝に
そんな朝に
思い出した
あの日描いた
虹の絵。

2010/02/23 (Tue)

[1108] 夜の旅人
詩人:どるとる [投票][編集]


曇った窓を指で拭いて
夜の景色を見つめてる
ぼくの瞳には夜がある
ぼくが見てるのは夜だ
ただの夜が街灯に照らされて輝いている

夜は人工の灯りに照らされて
まるでドレスを着たような貴婦人のようだ
灯りがなければただの暗い夜だから
夜は灯りがあってこそ夜なんだから

夜を見つめるぼくのこの瞳にうつる景色は
きれいだけれど
ぼくが見たいのは
着飾られた夜じゃなくて星の輝きが見えるような
ありのままの美しい夜なんだ

ほら 輝いている
ぼくの瞳の中で
光を放っている
夜が輝いている

星のひとつひとつが宝石のような光沢を放って
ぼくはただ見つめてる
つくられた灯りよりずっとやさしく輝く夜を見つめてる
空の彼方に晴れやかな明日を見つめてる
願う 思い
今、流れ星がはこんだ

閉じられるカーテン
もうどうやら眠る時間
深いまどろみに包まれて
ぼくは夢の中へ
深い夢の中へ

探しに行く
新しい朝を
見つけに行く
眩しい夜明けを
見届けに行く
夜の終わりを
輝く夜の記憶を
胸にきざんで
探しに行く
街を照らす太陽を
探している
夢から覚めるための
現実へつづく扉を
その鍵を

夜という小さな旅の中で
ぼくはひとり 旅人になって
いつも探してる たったひとつの朝を
素晴らしい明日を。

2010/02/23 (Tue)

[1107] はじまりの季節
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自分にしかわからない切なさにしてやられながら
ちょっと先のほうで足音立てながら近づいてくる春を感じる

はじまりの季節なのに
何ひとつはじまるって気しないのは
偶然なんかじゃない
だってぼくの中には何も残ってない
希望も可能性も

さよなら
夜に手を振り
星に別れを告げたら
電気を消して
夢のドアを開けて
ぼくは朝の来ない
街へ行く
なんて 強がりをひとつまみ 振りまいて
ふいに

悲しくなるのは
はじまりの季節なのに
何ひとつはじまる気配がないから
おわってはじまりおわってまたはじまる
ずっとそれを繰り返す日々がいつしかつまらなくなったんだよ

時計の針をおもむろに巻き戻してみても
意味はない
仕方ない
それでもなんだか
抵抗してみたかった
だから 目をつぶっていた
目を開いてみえる景色の中で何が起きてても知らんぷりした

鳥が飛ぶ
屋根の上から
行く先を 見つけたのかな
1人になってしまった…

燃えるような夕暮れも過ぎ
もう夜の真ん中
はじまりははじまってる
ぼくが生まれた日から
月に照らされ
風に吹かれて
朝になるまで
ただくだらない夢を見ても つまらない

それでも気づけば
鳥かごの中で
餌を欲しがり
身を粉にして
働く ぼくがいる
春を前に
立ち止まる この両足

はじまりの季節なのに
何ひとつはじまるって気しないのは
偶然なんかじゃない
だってぼくの中には役に立つものは何もなく ただどこまでも涙の海が広がってるだけ

はじまりははじまる
半ば強制的に
厳かなまでの時の流れが夜を朝に変える
世界の鳴き声がほら夜明けを告げる

はじまりの季節がいつのまにやらぼくの目の前に咲いていた
薄紅色した 花びら舞い散らせて

芳しき 香り 放って。

2010/02/23 (Tue)

[1106] それは当たり前されど特別
詩人:どるとる [投票][編集]


疲れて帰ったそんな日はいつまでも起きてないでとっとと寝るよ
明日に疲れを残さないようにぼくはとっととやることすまして夢の中まで
なにもすることがないのに起きている必要なんてないし
それでもねむれないのは悲しいことがあるからかな

そんな夜はぴっちり閉じたカーテンを窓ごと片方だけ開け放して窓の向こう側に見える月を眺めて
夜風にあたって
少し 心を落ち着かせるんだ

いいことなんて何ひとつなかったかのようにみえる今日だけれど
今日を生きていた
それだけで幸せと思えなきゃだめさ
大きな幸せばかり求めていたらまるで暇なことを理由にして死んでしまう人のようにぼくもそのうち人生がつまらなくなって死んでしまうから

どんなに小さなことも特別なことだって気づけたときはきっと幸せになれる

それが近道って気がするんだ

それはすごく当たり前されど特別なもの

答を教えてしまったらその人の為にならない
そういうならばぼくは自分で探すよ 生きる意味 そして生きてゆく理由
形のない誓いを自分と交わしてぼくは生きてゆくんだ
ずっと生きてゆくんだ

疲れて帰って体中あちこち痛いそんな当たり前な今日でも
きっと生きてるだけで幸せだって思える気持ちがあれば
いくらでも幸せになれるはず
ぼくは だから
今 幸せ

明日もおんなじ具合に 乗り切ってゆくよ
そこに まぶしく輝く世界が あるかぎり
ぼくって人は前を向いて生きる たまに涙を流すけど それさえ力にして 何度でも何度でも 苦難を乗り越えてゆく
絶え間なく命を燃やして
そこに明日があり
ここにぼくがいる
そんな当たり前な日常がずっとずっとずっと続いてゆく
それだけのストーリー
でも幸せはそこにある
ぼくが求めてる明日も

遠く月が輝いてぼくにおやすみを言った気がしたから窓を閉めて布団にくるまった
何が起きるかわからない朝を待つように。

2010/02/23 (Tue)

[1105] フェイク
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はったりだって
嘘だって
強がりだって
ジョーダンだって
すべてに意味があって
すべてに理由があるんだろう
1から10まで
すべてフェイクだとしても僕は構わないんだ
嘘だってつくには意味や理由くらいあるはずだから

バカにされたっていいんだぜ
どうってことはない
いつもバカにはされなれてるから

フェイクばかりの世の中で唯一本当のことを抱きしめていられる幸せ

君を愛してる
これだけはどんなフェイクでもごまかせない 真実なのさ

フェイクの付け入る隙間無し!

2010/02/22 (Mon)

[1104] 世界でただひとりの僕へ
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世界中 どこを探したって 僕って人間はここにしかいないんだ
ここにいる僕ひとりだけが僕なんだ
当たり前すぎることだから みんな 考えもしない
でもね 自分見失いそうになったときや
自分に自信なくなったときには かえってそんなありふれたことなんかが助けになったりするんだよ

自分への愛情が
他人への愛情に
変わり
少しずつ
自分より
他人を愛せるようになっても
自分を愛せなくなった人のところに本当の愛情は生まれない
他人を愛せるなら
自分も愛せなくちゃ
愛とは呼べないんだ

今、地球上で世界中にたったひとりだけの僕がいること
宇宙を探してみても
答は同じはずだ
僕はこの世界でひとりしかいないんだ
だから 否定なんかしないでいよう
自分で自分を愛せなくなった人には何も愛せない
時の流れを感じながら
まだ見ない季節の足音に耳をそばだてながら
僕は僕を今 誰より
愛してみる

宇宙の中にひとり取り残されたような気持ちに落ち込んでしまうような時にも思い出してごらんよ
僕はここにしかいない
だから 誰の代わりにもなりえない
誰の代わりにもなれない
ひとりひとり
みんな 世界にひとりしかいない存在だから

だから 伝えよう
今、伝えよう
世界でただひとりだけの尊い僕へ
ぬぐえぬ孤独を払いのけながら
焼け野原に立ちつくす人のように呆然とただ呆然と時間を無駄に流しても
そんな時間もたまにはありかなと笑い過ごせ

君は君
そして
僕は僕、ひとりとして同じ人はいない

交わり合う
DNAみたいな
時の中ではじめて出会う人
二度と出会えぬ自分とのこの時間
二人三脚みたいに
自分と自分が助け合いながら流れる時を駆け抜けるのさ
もしかしたならこの人生はひとつのレースかもね
順位も何もなく
ただ与えられた時間の中で大切なことを知るために見せられてる長い夢

もう少しその夢見ていよう。

2010/02/22 (Mon)

[1103] 雲のように
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これからどうしようか
それからなにしようか
うまいくこと いかないこと
これからいくつあるのかな
ぼくはどこへゆくのかな

ぼくはどこへ向かって歩いてるんだろう
宛てもツテもなにもなく
風の吹くまま 日々を歩いてる
雲行きばかり気にしてばかりいても
しかたないのに気づくといつも空の顔色をうかがってしまうんだ

今のこともまだ満足に終わってないのに
次から次へと時間は進んでゆき
新しいことを求めてくる

抱えてる迷いなんてちっぽけに思えるくらい広大な空に浮かんでるあの真っ白な雲のように
自由にただ生きていたいだけなんだな
この地上がぼくにとっての空ならば
この地上の空で生きるぼくらは雲なのかな
そんなやさしいイメージを膨らませて
窓の向こうに開け放された毎日をぼくはどう見るのかな
翼のないぼくには
この足が翼のかわり
頭の中だけは雲のように能天気だ

さてさて これから
どこへゆこうかな
道はかぎりなく無数に広がってる
青い 青い 空の向こうまで ずっとずっとずっと

これからどうしようか
それからなにしようか
考えることはいたっていつもと変わらない
変わり映えしないページの中で ぼくは今日も気持ちは雲のように自由なつもりさ

いつか終わる物語のページがめくられてゆく中で
ぼくはなにができるかな
なにをしようとしてるのかな
青い 青い 空の下
たくさんのイメージを膨らませてはうまくいかず膨らませる途中で割れてしまう
夢の残骸がそこらに散らばる
わからなくなる
立ち止まる
風の中にひとり
黄昏たりして

この道の先に求める答らしきものがあるならば
ぼくは進むよ
真っ白なあの雲だって 雨が降っても逃げないから
ぼくも逃げないよ
何が待っていようとぼくが選んだ道を信じて進むだけだ

抱えてる迷いなんてちっぽけに思えるくらい広大な空に浮かんでるあの雲のように。

2010/02/22 (Mon)

[1102] 恋人へ
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なんの取り柄もなくて
なんのいいところもない
こんなぼくを愛してくれる人がいたなんてまったくもって驚きだ
君をばかにしているわけじゃないけど世の中広しとはよく言ったものだな

ありがとう
ありがとう
愛してる
ぼくもだよ

恋人へ告ぐ
今すぐ ぼくのものになっちゃいなさい!

2010/02/21 (Sun)

[1101] 風に吹かれて
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かぎりなく
いないに近い
そんな存在の
このぼくを取り巻くものすべてに影がある
いつの間にか自分の存在の影を消してたのはぼく自身だとあとになって気づいた

繰り返し繰り返す日々の向こうに何を求めているのか
自分でもわからないんだ
一体ぼくは何を求めてこの旅を続けてるんだろう

切なさが一気に溢れ出しそうな
優しい風に吹かれて
ぼくの瞳の中で
今 夕日が沈むよ

生きる答はどこにもない
ヒントならここにある
それはぼくが決めることさ

光と影の中を歩くぼくには悲しみだけとか喜びだけではだめらしい

何もわからない
すべてわからない
生まれた意味も伝えられてない
それでも生きる人よ
夢から覚めて
新しい夜明けに
はじまる1日
また昇る太陽に
叫ぶ 声にならない気持ち

今日も1日ありがとう
それだけ言えばあとはもう手を振るだけ
さよならというぼくの声すら風の音に紛れて聞こえない

胸を切り裂くような切ない1日の終わりがほら 空を紅に染めて
ぼくはただ風の中
黄昏て 口笛吹いて
目を閉じるのさ

閉じた視界の闇の中に見える光だけ信じて

ぼくという小さな舟は進路を変え明日へと向かう
沈んでゆく夕日と
近づく夕闇を背に
やさしく吹く風に背中を押されて

終わりかけた物語がまたふたたびここからはじまる
新しい風の息吹きを感じて 微笑む
終わりゆく今日に
もう二度と会えない今日に
黙って お別れ。

2010/02/21 (Sun)

[1100] あの人は恋人
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見る目のない
人には
何もわからない
香りを放ちながら
街を行くあの人にたまたま出くわしたぼくはその香りにメロメロになってしまって
君の虜になったんだ

見た目からじゃ
まるでわからない
君のいいところ
ぼくは見た目じゃなくてそんなとこに惹かれたのさ

これ以上でもこれ以下でもない
幸せを両手いっぱいに抱えて
誰にも言えない切なさを胸に抱いて
それでも笑ってる
あの人は優しい人
ぼくの愛おしい恋人

いくつもの記憶
いくつもの涙と笑顔
ひとつに束ねて
そのすべてを思い出と呼ばせてもらおう

あの人は紛れなく
ぼくの ぼくだけの恋人
声も容姿もぜんぶひっくるめて好きだけど
本当に好きなのは
君の計り知れない優しさ
そして不器用なところ
まずいちばんにぼくの心配してくれるところ
いっぱいありすぎて語れないけど
多分いちばん惹かれたとこは人のために自分を差し置いて気遣える
そんなところだよ

うまくは言えないけど
いつも言葉足らずだけど
君を愛してるのは誰よりも負けないつもりだから
君をいちばん好きなのは誰よりもこのぼくだからね

あの日すれ違わなかったら
ぼくら なんの関係もない他人だったね
でも今は こんなに愛し合える仲さ
そんな出会いの不思議に運命感じたっておかしくはないはずだから
ぼくは信じるよ
君と出会い愛し合うことはすべてしかるべきさだめだったと

ぼくらが生まれたことと同じように
それは定められた運命だったなんて今ならかっこつけて言えてしまう

大げさに言うならばこの地球上に生まれて感じた大きな幸せのひとつだよ
忘れない
君と出会ったときのあの心のふるえ

他人とは思えなかった
まるで何かの映画のように運命を感じた
この出会いが運命ならぼくは筋書き通り君を愛そう
君はぼくの恋人
そして
ぼくは君の恋人

ずっといつまでもそれは変わらない真実。

2010/02/21 (Sun)
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