詩人:どるとる | [投票][編集] |
悲しいことなんて
めずらしいことでもないさ
運が良くないことも
昔からじゃないか
この先の日々を呪ってみても
僕を生み出した運命をうらんでみても何も変わりなんてしない
ただ切なさが残るだけだよ 拭いきれない涙みたく
今おもむろに閉じるまぶた
誘われる場所はガラス玉みたいな透き通った明日か
ただ目を閉じたときの闇の世界か
答が出るのはいつでも扉を開いたその瞬間
ほら いつも胸の中に涼やかな風を吹かせて
悲しいこともやりきれないことも全てゆるして受け入れて
いつか 受け止められるその日まで僕の瞳はずっと闇の中だ
あざやかな 明日が見えるその日を待ちながら僕は抜け出すすべを探す
いわば今の日々はしばらくはそのためだけの旅です
無意味じゃないのさ
ほら 見上げる空は透き通って 果てしなく広がってる、心の中は雨だけど見えるものはとても美しくあざやか
それだけで
それだけで
僕は生きていける
でもいつか心の瞳も晴らせたらいいなと思うこのごろ。
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明日になんなきゃわからないんだ
何も見えない
曲がり角 曲がるまでは
きっと曲がり角曲がってからより曲がる前は不安と期待で渦巻いてるだろう
だけれど案外曲がってしまえば平気なもんです
例を上げれば曲がり角 通り雨
予防注射
過ぎてしまえば
笑い話だから
曲がり角の向こう側の世界へ
焦らないで
おびえながらでも
少しずつハンドルを傾けてゆこう
不安がったり恐がったりするのなんてふつうだから
変じゃないから
大丈夫さなんてきれいごとだけれど一応言うよ君のために
曲がり角の向こうには何がある?
曲がってからわかることさ だけれど曲がってからは大したことないんだ 曲がる前がまるで嘘みたく思えるんだ。
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午後のゆるやかな陽射しがアスファルトを射抜く
おだやかな時間が流れる 空想の街の長い長い昭和坂
どこにあるの?
そんな素晴らしい場所は
なんて聞かれたら
きっと答えようがないけど
僕はうそつきじゃないから全ては嘘にはできなかったよ
昭和坂っていうのは僕が名付けただけだ
さあ のぼろう
昭和坂
日傘 差して
照り返す陽射しを浴びて僕はゆるやかで長い坂道をのぼるのさ
暮れかかる空
夕暮れに
空の向こうにはせまる夜の影
夕暮れに隣り合うようにほら僕は日傘をしまい ふっと息を吐(つ)いた。
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いつものようにただ楽しかっただけで過ぎゆく1日だ
そんな今日でもけっこう幸せだったよ
ばかをやって 叱られて 誰かに貶された
そんな今日にも確かに端から端見渡せば
きっと愛想笑いじゃない心からの笑顔のひとつやふたつたやすく見つかるだろう
世界規模で考えてみたときに僕って幸せだって思うんだよ
だって平和すぎて毎日
惚けてしまうくらいだから
何もない1日だ
ひどく退屈な1日だ
あくびが止まらない1日だ
涙が流れるくらい憂うつな1日だ
いろんな気持ちがある中で何かひとつでもね楽しかったとか幸せだったとか思える場面があれば今日は幸せだったんだよ
そんな簡単なこと
人はすぐ忘れてる
口笛を吹き鳴らして
本を読む
ただ言葉が頭の中で回ってるだけ
そんな時間も大切な時間なんだよね
無意味な時間なんて何もない
何に時間を費やしてもかならず何かしらの目的や理由があるから
無駄なんてないさ
それに孤独で人が死ぬなら僕なんてもうとっくの昔に死んでるさ
今生きてるのは限りなく明日を信じてるからだ
何もないからなんだ
何もないのがふつうだ
大それた夢も常識すらも僕には窮屈だけど
ただひとつだけ
ここにいて幸せだって思える気持ちが大切だ
涙が出るほどに
今 生きていることがとても幸せだよ
それだけで生きている価値があるって思える気持ちもまた幸せ
明日また明日へと日々のカレンダーは
戻らないでただ進む
そしてまた電車みたいに連結しつながる明日 増えてゆく思い出
悲しみなんてそれにも勝る喜びで埋め尽くしてしまえ
いつもわかってるさ
大切なことなんて
口笛吹いてはそっぽ向く僕だけど
生きてゆくことだけはやめないつもりだから心配してくれるななんて心配してくれる人もいないのに
おかしいよね
でもね、僕は思う
ふつうなことがいちばん幸せだって
生きてるからこそ思えることだよ。
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涙に濡れた
日々を乾かすぬくもり
最初も最後もやっぱり君がいい
僕の涙を完全に止められるのは誰もいない
だけれど君って傘が流れ続ける悲しみを受け流してくれる
ありがとう
愛してる
伝えたい
今、届けたい
僕のありふれた唄よ
君の心にあたたかい灯をともせ
僕は君がくれたもの以上の愛を捧げたい
世界でただひとりの君という人だけに。
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青空の下に元気いっぱいに咲くひまわりのように
君は生きてるんだ
だから僕も生きてくんだ、命のかぎり
大事なのは過ぎた過去じゃなく
今とそしてこれからのはずさ
さあ、振り返らずに今を見つめて歩いて行くんだ
君はどんな夢を見てるんだろう
そんなことはいいから自分の夢を見つめて今を精一杯走って行くんだ
思いのまま
ひまわりは咲く
夏の陽射しを浴びながら
ほら まるで 笑ってるようだ
だから僕も笑うんだ
つよくつよく笑うんだ
大事なのは今とこれから
何度でも言い聞かせて
ほらひまわりのように咲いてごらんよ。
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真実は虫眼鏡じゃ見えない
自分の肉眼でほら見定めるんだ
拡大する必要なんてないんだ
ほら 草場の蔭からこちらを見つめてる真実を全速力で追いかけて行こう
袴 揺らめかせて
下駄を鳴らして
金田一みたいに
僕は今 全速力で
探しに行くよ
誰かのため
自分のため
時に無駄足とも思えるときでも答を探し続けるよ
もじゃもじゃ頭を掻きながら
今日も事件と聞けば金田一が現場に向かう、不可解な謎の待つ霧の中へ走ってゆく
僕も走ってゆくよ
どんなに難解な謎でも
全速力で解き明かすよ
何もかも 事が済んでから ある程度パズルのピースがそろってから静かに探偵は話し始める
事のあらましをなぞるように
だけれど僕は金田一よりずっと早く謎を解き明かしたい
そして全速力で真実へと向かいたい。
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僕らいつも背中に背負ってるんだよ
絶望と希望のそのふたつを
今、回ってるのは次も回るために回ってるのさ
ただそれだけのため
人も街も時間も季節も同じ理由で回るのさ
カレンダーのいたるところに書いたバツ印
まるで全てを否定したように先の日にちにさえバツをつけてる
僕というポンコツのヘリが着陸するような場所はあるかい?
生まれたばかりの赤ん坊が入るゆりかごみたいに
ほら 人なんかすぐ棺桶の中なんだから
早く ヘリポート
着陸したいんだ
滑走路はもういらない
どこにも行かないから
パラシュートなんかなくてもいいさ
僕というヘリは空中で爆発するから
さあ どこにあるの?
僕のためのヘリポート
僕だけのヘリポート。
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夢のように始まり
夢のように終わる
そんな1日をただ見送って僕は幾度でもさよならを言う
今日も言うだろう
生きているから
明日も言うだろう
もし生きていれば
夢のように始まり
夢のように終わる
そんな安っぽい言葉が似合う繰り返しを今日も繰り返す
ほら、目覚めても
まだ夢を見ているようだよ
現実が悪夢なら
夜に見る夢はいい夢なのか
そんな諮詢も意味はない
どうせいつか消し飛ぶ身だ
今日は夕日を見たよ
ここにいるから
明日も見れるのかな
ここにいられれば
あたりまえのような事がいつも僕をつなぎ止めている
あたたかなぬくもりで包み込むような光が目には見えないけれどまるですぐそこにあるようだよ
『幸せとは絵にも描けない美しいものだ』
そんな洒落た言葉で終わる1日ならどんな始まりをだったとしても素晴らしいラストだろう
だから今日もひとつでも無限の色をもつようなたったひとつの幸せのために
夢のようなこの時間を暮らす
命をつかさどる砂時計が落ちきるその時まで
僕は満たされては渇いてというような繰り返しの中で夢のような夢を見てる
ただひとつ
どんなに
悲しくても
生きること
そんな
絶対に
おかしてはならない
誓いを胸に
拭いきれない
涙を明日へとはこんでゆく
悲しんでいればいい
拭いきれないなら
明日もまた泣けばいい
そんな気持ちでまた今日も夢の中をあがきもがいて夕日のような素晴らしい終わりを目指すよ
夜明けが始まりなら
夕日が僕には終わりの景色
さあ 泳いで行こう
悲しみなど通り雨だと笑ったら喜び探しに行こう
夢のような夢の中まで。
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僕の中で瞬く光
いつまでもいつまででも
僕を照らす光
それはいつのことだっかもう昔のことだから忘れていたけれど
君が教えてくれた
思い出したあの場所
君の言葉
僕を照らすように
頭上で瞬く光
まるで太陽のよう
幸せはこの世界を包み込んで ほらね
全てが 瞬く光
探しに行こうか
君と二人で
夢のような
そうでもないような
雨が止んだら
君の懐 そっと
愛を しのばせて
大事そうに小脇に抱えた優しさが 愛らしくって涙が止まらない
雨宿りするのは もう飽きた
さあ 懐に財布より大事にしまった愛を
君に見せたいのさ
それは瞬く光
僕の中で瞬く光
曖昧な枠組みの
しかも見えない
不安定なものだ
だけれど見せたいのさ
いつの日か 君に
まるで あの太陽のようなまぶしいほどのときめきを感じて欲しいのさ
愛の光
すなわち瞬く光
飛び跳ねて喜ぶ
そんな大げさな愛を
雨が弱まったら
君は僕の目の前
頬にキスをして
少しだけ 微笑む
そのさまに
天使を見たよ
今はなんのためらいもなく言えるぜ
『君を愛してる…』
本当だから言えること。