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[999] 追憶の季節
詩人:どるとる [投票][編集]


春をこえて花開くはずのつぼみ
僕にはひとつも咲くつぼみはなかった
愛する人ははじまりの季節の手前で桜が咲くより前に溶けるように消えた

僕は求めすぎていたのかもしれない
君のそんな気持ちを見透かせず
自分が自分で嫌いになってしまったよ

桜のあのきれいな色
僕の瞳に今 咲き誇る

はじまりの季節はもうすぐそこまで来てるのに始まるものなど何もなく
ただ僕は終わった恋を引きずりながら未練がましく 生きてるだけの愚か者さ

咲いては散る花の運命を恋と結んだなら
別れることも運命だったのだろうか
今、そう思う

桜の季節はもう来てしまうよ 目の前だよ
それなのに 肝心の君はいなくて 寂しさや切なさをそして喜びを分け合う人もいない

桜よ 咲かないで
僕を 傷つけないで

はじまりの季節に始まるものなど何もない僕にはただの春だから

はじまりの季節はもうすぐそこまで来てるのに始まるものなど何もなく
そう僕は終わった恋を引きずりながら未練がましく 生きてるだけの大馬鹿者

桜は咲くために
咲く
僕はなんのために
生きているのか
そして生きてくのか
わからなくなったよ…

今 立ち止まる春の手前
つま先 踏み込めず
ただ悲しくて
ひとり 泣き崩れる

はじまりの季節
だけれど僕には
始まるものなど
何もないから
ただの春

桜が咲くことさえ
何が美しいのか
そんなセリフも
簡単に吐ける
愚か者

どうして僕は君を傷つけてしまったんだろう

追憶の季節
今記憶をたどりよみがえる
そこに見えるのは悲しい恋の終わり
そして楽しかった君との日々。

2010/01/31 (Sun)

[998] 一円を笑う者は一円に泣く
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一円が足りないばかりに買えないものがある
そのために二度手間を食うこともある

一円を笑う者は一円に泣く

もっともだと思わないか?ばかにしないで。

2010/01/31 (Sun)

[997] たとえばそこに咲いている花
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いつも何気なく見えている景色に見過ごしているものがあるとすれば
それは決して特別なものじゃないけれど当然と呼んでいいものでもない

※『僕らが今 見ている景色は何もかもがすべて特別なものなんだ 』当然な景色だってうぬぼれるくらいなら思え

たとえばいつも何気なく見ている空が特別なものだと感じれたら 詩的(リリカル)な気持ちになる

そこに当然にあるものがもしなかったら 困るもの 沢山あるはずだよ探さなくたって

だから 見過ごさないで
いつもなら通り過ぎてしまう通りにも
咲いているはずだ
沢山のキラキラが数えきれぬほど

たとえばそこに咲いている花がそうだったりするんだ

ほらその花はそこにあるものだ だけれどなかったものでもある
そんな不思議
抱きしめて今あるすべてに感謝しなさい

生きているなら
君だっていなかったものだっておかしくないから

ねえ…

知らないうちに見過ごしてしまっている鮮やかな色は君に見つめられるのを今か今かと待ってる
節穴じゃないだろう?君の瞳は
ならば目を凝らしてさ 真実の眼を開け
そしてその中に輝きを映し出せ

雨上がりの虹だって
駅のホームの金網はさんだ 道の片隅咲く花だって 君を元気にしてくれるよ
きっと学校より塾なんかより教えてくれることは多いはず
南下して行け
寒い北の国なんか飛び出して

たとえばそこに咲いている花がそうだったりするんだ

鏡に映る自分はここにいるものだ だけれどいないともいえる
そんな不思議
抱きしめて今あるすべてに不思議がれ

地球というこの惑星に生まれてこれたその幸せを体中で 心で感じよう
大げさなことじゃないさ
いいじゃないか夢見がちだって
リリカルな毎日のほうが楽しいから
特別なものは見たいと思わなきゃ見えないんだ 誰にも



特別なものを見る為の目ならここにある。

2010/01/31 (Sun)

[996] ぼくらの最終回
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今日も君を思っているよ
まるで映画のラストみたいだ
二人 寄り添って
気持ちを言い合う

こんな 僕なんかに
愛をくれてありがとう
本当はもっとうまく言えたらいいんだけど
ごめんねいつも何もできなくって
役立たずにもほどがあるよね

そんなふうに言う僕を君は泣きながら
抱きしめてくれた
あの日の夜

君のことを思うだけですぐ会いたくなる
抱きしめてほしくなる
そして抱きしめたくなる

今を最終回と決めて
君を抱きしめてそしてキスを交わして
永遠を誓ってさ
もう終わりにしよう
ここを最終回と決めて夜の月明かりの下に揺れる二人のシルエット

そんなロマンチックな場面にほら涙が流れればあとはぼくらの最終回は幕を閉じてゆく

めでたし めでたし
拍手喝采 感動の嵐
他人の幸せに指笛とファンファーレ

巻き起こるアンコール
静止する 時間
夢みたいに終わる。

2010/01/31 (Sun)

[995] 思い思う
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僕が君を思うように
君が僕を思うように
この世界のすべての人は誰かを思ってる
誰かを思いながら切ない気持ち抱いてる

思い思われることが
どれだけ大切なことかはまだ小さいからわからない
けれど 伝えたい
けれど 伝えてほしい
そう思うよ

だから思い思う日々
君を思い思う日々
そして思われる日々
気持ちや思いは目には見えないから
さぐり合うしかないのさ
だから 伝えてよ
話を聞かせてよ
見えなかった気持ちが少しずつ 見えてくる 不思議なことが今起きてるよ 目の前で

君が光って見えるのは幻なんかじゃなく
それは確かに本当のことなんだろう
伝えて 今度こそ
君自身の言葉で
伝えたい 僕も
僕自身の声で
嘘や偽りなどない
本当の気持ちを
君に見せてあげたいから

この世界でいちばん
好きな人にたとえば
すべて気持ちを伝えるのは無理だから
少しずつ 少しずつ
時間がゆるすかぎりで伝えてゆきたい
気の遠くなりそうなはるかな旅の中で
書き記す日記帳みたいに ほら 君への思いを書き留めてさ
今 考えたから
ほら 今、言葉にしていいかい?

思い思われることが
どれだけ大切なことかはまだ小さいからわからない
けれど 伝えたい
けれど 伝えてほしい
そう思うよ

何度でも何度でも
それこそ
押しては引く波のように言うのさ
愛は終わりを知らないから
ほら 君が僕を思うように
ああ 僕が君を思うように
互いを思い思うことが明日の夢を膨らませるのさ

だから 今日も悲しいから思わないんじゃなくてさ
そうさ いつでも悲しい悲しくないに限らずに思う ことが大事なんだ

やっと 気づいたから

今も君だけを思い
僕はその君に思われてる
そんな素敵な予感
感じあえたなら
毎日、幸せ

僕だけじゃなくて
二人で二人を思い合うことが素敵なのさ

だから思い思う日々。

2010/01/31 (Sun)

[994] おしゃべり九官鳥
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いつまでも
いつまでも
どれだけ流しても
止まるのはその場しのぎでまた涙は流れるときには流れる

よくないことが起きるような気がして仕方ないから
少しだけ しゃべりすぎの口をふさいで
君の言いたいことを聞こうじゃないか
今さらポテサラだけど

涙を 言い訳にして
僕はなんて人間なんだと自分で自分を恥じる

それでもまた何度でも同じ失敗を繰り返す
おしゃべりだと思わないの?
そういう君は
でしゃばりだろう?

二人はおしゃべり九官鳥のようにほら言葉を吐き出せばほら止まらないリズムで一日中下手したら話し込んでいる

ピーチクパーチク
うるさいな
そういう僕も
うるさいな

結局は最後はお互いに謝りあっておしまいよ。

2010/01/31 (Sun)

[993] ただいまとおかえりのうた
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『ただいま』を言う人が居れば
『おかえり』を待つ人が居て
今日もその『ただいま』に救われてる人がいるようにね
その『ただいま』の声に『おかえり』を言いたい人が居るのさ

ただ、『ただいま』って言うだけで
心が洗われるような気持ちになるんだよ
だから『おかえり』と言ってさお互いに心を洗い合うように出迎えてあげよう、最高の笑顔で

『ただいま』という魔法の言葉が
『おかえり』という言葉を生むんだ
ほら 『ただいま』だけじゃ悲しいよ
だから『おかえり』と言い返すことで
優しい気持ちになれるようにするんだ
大きな意味なんかないんだ
それでも、僕らは今日も自然と言ってしまうだろう
『行ってきます』と言えば『行ってらっしゃい』という言葉につながるみたいに
ほら 『ただいま』には『おかえり』が『おかえり』には『ただいま』が必要なのさ

だから今日も言おう
僕の『ただいま』に
君の『おかえり』を重ねて 心、洗い合おう

1日のはじまりが
『行ってきます』なら
1日の終わりは
『ただいま』とそして『おかえり』
そんな言葉で微笑むことができる幸せ
魔法の言葉が咲く
場所には愛がある

ほら 今日も
だから 言うのだ

魔法をかけるように
魔法にかけられるように

ああ 明日も次の日も言うのさ

たとえば僕なら『ただいま』
そうして君は『おかえり』

そんなやりとり
大切さ
必要さ
僕には少なくとも
エネルギーになるよ

だから 夕暮れ時
疲れてても
ドアを開けたなら
その言葉も一緒に言うよ
君にいちばんに言うよ

ほら 目と目をあわせて
笑顔で

『ただいま』
そして
『おかえり』

言いたいし
聞きたい言葉だ。

2010/01/31 (Sun)

[992] 哀愁サブリミナル
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振り向きざまに
空を見た
君の目線が宙を泳ぐ

『懐かしいな』あんな気持ちになったのは

遠い昔に置いてきた
まばたきのシャッターで撮ったたくさんの思い出 今 思い出すよ

深い 深い それよりもっと深い 深い
場所にある古き良き記憶の草原
それこそが哀愁サブリミナル
夕焼けのようにほらいつでも切なくてきれいな思い出
素晴らしい哀愁サブリミナル

今 僕は あのころを忘れてた
少年の日の思い出
夕暮れまで探した空の彼方に消えたホームランボール
ここにあったんだ
丸くてあたたかい
思い出に変わって
ほら 見えるかい?

今 夕暮れの中に溶けて にじんでゆく景色
涙が ほほを流れた

哀愁サブリミナル
潜在意識にひそむ
懐かしさ よみがえるよ あざやかに

思い出は 探さずとも消えないで ここにある

ずっと気づかないで探していた 心の中にあるとも知らないで

ああ 今 どうでもいいけど夕日が沈んでゆく 夜が来るよ。

2010/01/31 (Sun)

[991] しとしとひとひとり
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空が泣き出して雨が降る
暗い道にひとり花のように突っ立ってる
さびしい雰囲気
風もないのに
揺れる心、惑う気持ち

不思議なものさ
雨が降るだけで
景色がいつもよりも淡くそして切なく見える

望むものをすべて
手にしたとき人は
同じテンポで降る雨のように何もかもが嫌になるだろう、だから特別なものは望まずにこちらから赴かなくともおとずれる明日をただ待つだけ

しとしと降る
雨の中人ひとり
魂までずぶ濡れ
ほら 身を守るための傘も通り抜けて悲しみは僕と 君をぬらすだろう、悪びれもせず

僕は何もできないよ悲しみに暮れる君を見てるだけで言葉もかけられない

すぐ真横を走る
金網の向こうの電車が雨をふりきり走る
そのさまを見たとき
僕も悲しみをふりきれたらいいなと思ったのさ

涙だか雨だか わからなくなるほどにびしょぬれの心もからだも行き場をなくして

さまようように行き交うように
かすんだ視界の中を泳ぐ不安

電車を乗り過ごした人のような気持ちで
タイミングに行き違ったような気持ちが
今 胸の中を駆けめぐる


僕には何もできないのに…
そしてそんな言葉をすくい上げるように君は言う
それでもあなたがいればいいと

ああ 雨は止まないよ
今も 街を 人を すべてをぬらしてる

しとしと降る
雨の中人ひとり
プライドまでずぶ濡れ
ほら 身を守るための傘も通り抜けて悲しみは僕と 君をぬらすだろう、悪びれもせず

ただ、明日を待つだけの僕という花にジョーロで水をあげるように
雨は少しずつ弱まりやがてやんだ

それさえあたりまえとせせら笑った

そんな僕に傘をありがとう
君は僕にとっての傘だった
今 気づいたよ
そして抱きしめたよ
指先のふるえが止まるまでこうしていよう

悲しみなんか通り雨と思えば?
君が呟いたから今、目には見えない雨はやんだ。

2010/01/31 (Sun)

[990] 星とテント
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丘に据え付けた三角屋根のテントの中で今夜は寝泊まり
星を見るため
君に見せるため

望遠鏡をテントのそばに置き寒くないように二人 ひとつの毛布にくるまって
ほら 星を待つ
ぼくは 君と待つ

やがて 流れ星が流れたら願い事はもう決まってるのさ
ぼくは君との永遠を誓う 大好きな君との永遠を

そんな夢物語
一回 やってみたかったんだ

ほら 君は何を願うの?って言ったあとの君の嬉しそうな顔と知ってるくせにさと言う言葉
あの夜が今でも微笑ましい

あのころのぼくらは
『超』がつくほど
若かったね
元気だったね

意味深な布石は
真横に置いといて
テントの中で
望遠鏡から見た
あの星
忘れられないよ
今でも
あの流星群のひとつひとつが宝物みたいで思い出みたいで
降り注ぐ 今でも
やまずに むねの中
見えない 幸せの星が

ぼくときみの大きな大きなテントの中に
見えるのは 今は
幸せという星
そして新しい命だ

今度はぜひ三人で
そう願うぼくの願いは叶うかな

ぼくの願いはもうかなっているけれど
順調にそう順調に永遠に向かってるんだよ

二人三脚ならぬ三人六脚。

2010/01/30 (Sat)
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