詩人:どるとる | [投票][編集] |
甘い 甘い コーヒーの中にからだをうずめているような恋をしているよ
君と 二人で
苦い 苦い 思いをしたことがないといえば嘘になるけど君のこと愛してるから
小さなことじゃへこたれないのさ
今日もくるくる回る
コーヒーカップの中で
悲しみ喜び
降り続いている世界で
今日も僕らは恋人だ
神様がちょっとお塩をひとつまみコーヒーに入れたのかな
なんだか 目がしみてきた 泣けてくる
どうして 僕ら そんなけんかした理由を夢物語のような言い訳でしか片づけられないのだろう
現実が目の前にあるのに僕らはいつでも夢心地
コーヒーカップのように回り続けるこの世界で僕らは各々が様々な恋をし様々な愛を抱く
歪んでいようと
歪んでいまいと
僕らは僕らなりに愛し合う それだけ
今日も甘い 甘い…
むせるほど 甘い…
張り裂けそうな胸の切なさが標準をこえたらそこでギブアップ
僕は白旗を振るよ
神様がちょっとお塩をひとつまみコーヒーに入れたのかな
なんだか 目がしみてきた 泣けてくる
そう、気づけば 君は僕のすぐ真横にいて
今日も 人様と同じように悲しみだって切なさだって抱いてる
ただそれをごまかしてるだけの恋人
だけれど僕らは
甘い 甘い コーヒーカップの恋人
いつまでも 若いままさ
うつむいていた顔を上げ今こそ言おう
そうだよ、僕は君を世界一 愛してるよ…
どうだい? 恥ずかしいったらありゃしないさ
だけれど 本当の気持ちなんだ
甘い 甘い コーヒーカップの中で戯れる言葉遊び
今日もくるくる回るよ
季節が回るように
時間もあとを追いかけて
僕らはそのあとを追いかけて。
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この僕のすべてかけても 愛したい人がいるよ
その人はそんなふうには思ってないけど
君だけを愛したくって愛したくって仕方ないよ
今日だって 眠れない夜の片隅 丸まって
君を思ってる
涙が止まらなくて
とても笑えなくて
君があふれすぎて
もう言葉も死んだ
君の心はまるで僕をうつす鏡
ほら君の瞳を見つめれば
そこには悪魔がうつる
それでも 永遠に愛したい人だから
ピエロでも脇役でもいいから 君を守りたい そんな僕を愛してほしい
願いは星になって
君の心を流れるだろう 今夜あたり 君が振り向くかな
今 僕は 止まらない微熱の中でたのしい幻を見ている
ああ 枕に顔をうずめ泣いている
この気持ちの名は悲しみ。
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特別なことなんて何も望んでないさ
だってもう君といるだけで特別なんだから
ありふれた特別と呼ぶべきか 呼ばぬべきかわからないけれど
ありがとう…
愛してるよ…
言葉が宙を舞う
わがままだけれど大切なことが少しわかった気がする 冬のレース 終わりも間近
ゴールテープはすぐそこ
そんな時節に
ほら最終ランナーが見えたよ。
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春夏秋冬
季節を問わず
僕は君が好きです
誰よりも
春夏秋冬
季節関係なく
僕は君を愛してる
そんなありふれた
気持ちが
僕の悲しみ 迷い 悩み
そんな邪魔なものを
すぐに忘れさせてくれる
忘れちゃいけないこともあるけど僕には君のこと以上に大切なものはないから
そんなのは二の次さ
ずっと 気づけば 君は僕のすぐ真横にいて
僕に変わらないぬくもりをくれる
そんな君を 愛してる そう言える僕がとても誇らしくて 強くなれるよ
強がりじゃなくてさ
君を守るための正義の力こぶ
振り返れば ほら 君があたりまえのように笑うから 僕も笑い返す
そんなやりとりがいちばん好きだよ
そして守るべき
愛すべき人を見つけた 誇りはずっと
ずっと 気づけば 君は僕のすぐ真横にいて
僕に変わらないぬくもりをくれる
そんな君を 愛してる そう言える僕がとても誇らしくて 強くなれるよ
強がりじゃなくてさ
君を守るための正義の力こぶ
今日も君がくれた
ぬくもりと笑顔
数えても数えても
数えきれなくて
そのときはじめてどれだけ君に救われてるか知ったから
僕は君を愛し続ける
そんな誓いもやがて
誇りと変わってゆく
その一部始終を
僕はずっと眺めてる
ほら 君が僕を頼るたび僕は強くならなくちゃ そう思うから
正義の力こぶ
むくむくと 膨らむ。
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何事もなく今日も終わりだな
長かった1日もこれをもちまして閉幕と相成る
なんだか年がいもなく気取ってみたくなる 夕暮れ、目を閉じた窓辺
かれこれ数時間前の出来事なのにもう昔話の面
開け放した窓の向こう側に広がる景色がまだ今日は終わりじゃないよって顔をしてる 目を潤ませたイメージ抱かせる
ゆうやけこやけでまた明日 ほらいい子はもう帰る時間だよ
なんだか五時のチャイムが鳴ったら帰らなきゃいけない
そんな衝動に駆られるから 僕ももうやることもないし帰るよ
誰もいなくなった近所の公園には風に揺れるブランコの音と明日また遊ぶためなのか誰かが置いていったバケツとスコップ
途中で迎えが来て作りかけのままの砂のお城
夕暮れ時ってなんでこんなに切なくなるのかな
口笛を吹き鳴らして
君の帰りを待つ誰かがほら ただいまを待っている
それが君の愛する人か
大切に思う人か
それはわからないけれどずっと君を待っている
それだけは確かだからゆっくり帰っておいで
夜があたりを暗闇でのみこむ前に
君のただいまを聞きたいんだ 今日もそう思う僕がいて どこかでそう思う僕と同じように誰かの帰りを待つ人がいる
ゆうやけこやでカラスも巣へと帰る
カラスが鳴くから
そんなありふれた
理由でもいいから
今日も帰ろうよ
大好きなあの人の待つ場所へ
僕にしか届けられないただいまを届けにドアを開ける
ほら 待っていたよって微笑む人がいた
イメージ通りの…
いやそれ以上の喜びようが僕を包んだ
ゆうやけこやけで帰ったら
このまま日は暮れ
今日も終わるけれど
また明日もこの切ない喜び 感じれるってことでご愛嬌ね
さあ あふれんばかりの湯船に冷えた足から肩を沈めよう
熱く 感じるのは寒い外に長い間いたからね
例えばそんな会話が今、何より大切だと気づいたよ
かけがえのない幸せが目を醒ました。
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歌を歌っていた
ひとりぼっちで
誰とも手をつながずにひとり寒いのをがまんした
誰の声も誰の優しさも無視して わざと目をそらして
夜は誰にでも来るから
僕の瞳にも夜はほらやってくる
夢の中で 僕は汽車に乗って 窓の外には
雪が降っている
そんな夢の中 目覚めたくなかった
それでも 朝は来るから
また歌い人は歌うため
出かけて行くのさ
汚い靴を履いて
使い古された
人生のマニュアル本は置き去りのまま
また扉を開いて
いつもの道をいつもの通りに辿り鼻歌歌いながら行くよ
今日も1日
頑張ろかな。
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爪先から脳天まで
君を落とす哲学でいっぱいいっぱいなんです
破裂してしまいそう、そんな僕です
様々な思考が渾然一体と化したこの街はまるで芸術家のためのストリート
メインストリートからちょっとはずれた隠れ家的なおしゃれな店で君とお茶する
僕は焙じ茶
からだの芯まであたたまるよ
言葉がふいにとぎれたとき 僕は焦り
言葉をつなげなきゃと無理やり会話を投げる 僕だけれど
そんなことはやめてよと君は歌うように言うから
僕は安心したようにふーっと息を吐くのさ
真っ白な
明日のまた明日まで
ずっとずっとずっと
僕のスケジュール帳はハートで埋め尽くされている
大好きな君であふれてる
心もからだも君で満杯
デートも回を重ねるごとになんだか当たり前になってゆく
いい意味でね、特別になってゆく。
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顔も口も何もない
のっぺらぼうに
意味のわからない
図形が立体を成して不規則に並ぶ
そんなキリコの絵画を見つめてるとおかしくなりそうだ
美術館の中央部分に
ほら キリコの絵が楽しそうに並ぶ
僕も連れて行ってほしいな
あなたの不思議な世界へ
ただいつもあなたを目標にして 多分
僕は 言葉を紡ぎ
詩というひとつの作品を編んでゆくのさ
文字を 歌に変えて
ほら、今日もおいらの基盤はデ・キリコ。
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神々が見下ろすこの世界は
もう何十億年前から
ほら あったのさ
いつか この世界ができたころから僕が後に生まれることももし決まってたとしたら
僕など太刀打ちできないな
神様は偉大であるから
宇宙創生のそのあと
世界ははるかな
時間の中で様々な発展を繰り返し
今日にいたる
誰かのくしゃみも妙ちきりんなくらい響く静かな ころから
僕の図案はできていたとしても過言じゃないさ
ああ 偉大なる神様
僕はこの先 どうなってゆくんだろう…
それだけが今は不安で仕方ないんだ…
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どこに行くんだろう
僕はこれからどこを目指してゆくのかな
自分のことなのにまるで他人ごと
何もわからない
何もやる気が起きない
今日でもし世界が終わるなら僕だけは笑って終わりを待つだろう
こんな退屈で憂うつなだけの世界なんて消えてほしいと日ごろから思ってたから
僕に残された少しばかりの信頼とか期待とかも
もう諦めたよとでも
いうように最近ではとんとその影も見ない
ほら気づけばひとりぼっちの僕がいたんだ
さあ 自分の葬式を形だけでも執り行おう
今日僕は死ぬんだ
生まれ変わるため
ほら 脱皮するよ
シャクトリムシみたいな その他の芋虫みたいなからだを縮めてはのばす
あの歩き方で僕も少しずつ
目的の場所に向かい
多分 歩いてるよ
確か なんだっけ
蠕動運動だっけ
ど忘れしたけど
確か そうだ
ほら ひときわ大きな葉っぱを選び今日はここらで昼寝としますか
何も構わず
何も迷わず
蠕動運動
始めよう
まず最初は
屈伸ですが?
なんて
言ったそのあとの
苦笑い
僕を切なさで
ふるわせるよ。