詩人:どるとる | [投票][編集] |
心にもない言葉で 大切な人を傷つけて
あとになって 後悔が僕を苦しめる
わかっているはずなのに学ばないなあ
自分に自分で下手くそな突っ込みを入れる
君が流す涙に 答えがあるのかなあ
鈍い僕にはまだ わかりそうにないから
もう少し頭を冷やしてきていいかなあ
猫背なところも 不器用なところも似てる
変なとこがお揃いだなんて笑ったら
いつの間にか 仲直りできている
弱いくせに強がる自分がいるよ
強がりのための処方箋はないものかな
薬に頼るなんて ちょっと卑怯かな
でも 弱い僕には強がりだけが最後の盾
もしも魔法が使えたら よかったかな
でもそれでは気づかないことがある
地道な積み重ね 努力の末に叶う夢
愛する人との出会いもありふれた魔法
また君を泣かせてしまったようですね
夜明けまで二人で泣いた。
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どうしてくれるんだ 愛されたために
僕は また弱くなったよ
人に愛されることを知って
はじめて知った人を愛する気持ち
君がいなくなった部屋を見渡して思う
この部屋はこんなに広かったんだな
君の名前を呼んでも聞こえない あの声
もういい加減 待ちくたびれたよ
いつまでも 来ることのないバスを待つ
握りしめているのは片道だけの乗車券
宝物にしていた恋愛切符のおまじない
神様に頼むんだ 信じていないけど
君がよく書いていた日記帳は
数年前の日付で止まっている
笑いの絶えなかった毎日なのに
今は笑うことにさえ体力を使うよ
君が好きだった 海に来たよ 気晴らしに
波が砂浜まで打ち寄せて また引いてく
忘れてしまえたらどんなにいいだろう
だけど楽しい思い出まで忘れていいのかな
こんな思いをするために 重ねた思い出じゃない
こんなことなら出会わなければ なんてことも思ったよ
でも瞼を閉じて 思い描く君は そんなことを望まない
どうしてかな 笑ってる顔が最近 思い浮かばないや
自分の幸せを蔑ろにして生きているからかな
掃除でもしようか 散らかった 心ごと
君の名前を呼んでも聞こえない あの声
もういい加減 待ちくたびれたよ
いつまでも 来ることのないバスを待つ
握りしめているのは片道だけの乗車券
僕だけが幸せになる未来なんていらないけれど いらないなんて
言ったなら いつまでも君は笑ってくれないよね
だから一歩踏み出すよ 君がいなくなったあとの物語の続きから。
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東京に行くと決めた日
母と父は 反対しなかった
重たいギターケースに詰め込んだ夢は
途方もない未来への博打だ
とにかくやってみないことには
わからない世界の話だから
やりもせずあきらめた後悔だけは
したくないと 踏み出した東京
たまの電話で元気にしてるかと
無愛想な父の顔を電話の声の向こうに
イメージしながら ほくそ笑む
旅立ちと別れの季節がまた誰かの背中を
押してゆく そこに吹く風は はじまりの匂いがしていた
右も左もわからない東京で 頑張ってるよ
いつ叶うかもわからない夢を
きりもなく 追いかけながら
間違い探しをするよりも
この街に腰を落ち着かせてよかったこと一つ一つ思い出しながら 誰かの優しさに見つけた居場所
陽射しのような あなたの笑顔に
いつの間にか恋をしている
この気持ちを伝えるには
まだ僕は 身の丈に似合わず寸足らず
何もかもが新しくなってゆく
洗い立てのシャツのように
真っ白な 晴れた空に浮かぶ浮き雲
流れ星が流れたら 僕なら何を願うだろう
まだ何者でもない僕は何になろうか決めかねてる
まっさらなノートのページいっぱいに
描いた 未来予想図は些か壮大すぎて笑えるな
でもどうせ叶うなら 大袈裟な夢を見るよ
たまの電話で元気にしてるかと
無愛想な父の顔を電話の声の向こうに
イメージしながら ほくそ笑む
旅立ちと別れの季節がまた誰かの背中を
押してゆく そこに吹く風は はじまりの匂いがしていた
窓の外では静かに夜が明けようとしていた。
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青空は ページをめくるように
夜は静かに明けて 待たなくても
朝は 太陽を昇らせる
計ったように 目覚ましが鳴るのは
いつもの時刻に目覚ましをセットしてるからだ
今はない夢を探している その途中だ
ささいなことで 大袈裟に笑いながら 泣きながら
過ぎてく季節を 数えて めくられていったカレンダー
ページはまた ひとつめくられて
お腹を空かせた猫が 餌にありつくために尻尾で月を撫でている
「神様、僕にも夢をくださいな」
名前も知らない 幸せを 探すなら
虫眼鏡の向こうに ヒントを映して
映画みたいに 奇跡を願った
ハングリー精神なんて些かもない
僕らは常に お腹を炭水化物で満たしている
夢を見るにも体力が要るんだ
眠れない夜を 今日も明かしながら
途切れそうで 途切れない会話は続く
話題がなくなればまた振り出しからのスタートだ また自慢話のオンパレード
明け方になるまでは終わらない 彼らのどうしようもない 日々
笑うためには 貪欲になるんです悪しからず
「夢はもう叶ってるようなもの」
振り子の 軌道で行ったり来たりを
繰り返す 毎日ならGとCを駆使して
簡単なメロディを鳴らしてみよう
この つまらない夜に
ささいなことで 大袈裟に笑いながら 泣きながら
過ぎてく季節を 数えて めくられていったカレンダー
ページはまた ひとつめくられて
お腹を空かせた猫が 餌にありつくために尻尾で月を撫でている
「神様、僕にも夢をくださいな」
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夏を抱きしめたような空が
青く広がる 畦道に揺れる逃げ水
見渡すかぎりの田畑
黄金の稲穂
台車には 山のような 玉蜀黍
絵日記に 描かれるのは 小さな指と果てのないイメージ
クレヨンで 思い出をあざやかに 記してゆく
花火をするなら 小さな明かりを
いくつも 咲かせる線香花火
その切なさは 夏の闇をそっと照らす
縁側にこぼれるたくさんの笑い声
また来年来なと 祖父が言うんだ
お婆ちゃんは ティッシュにくるんだお金を握らせた
ささやなかな幸せと残された 痛み
それは絵日記の向こうの夏。
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最終電車に あわてて乗り込んだ真夜中
椅子の背もたれに 沈み込む 小さな身体
宛もない毎日 今なら簡単に
消えてしまえる 気がするんだ
こんな 間違った気持ちを
誰かに 叱ってほしい
沈めたはずの 悲しみが ふとした拍子に
頬を伝うもう涙を隠せないわ
涙をぬぐう優しい指を探しても
もう、失ったあとだ 帰らないぬくもり
潜水艦の丸い窓から見た 海中の景色
それによく似ている 見たことはないけど
時計で時刻を 確かめて ごまかした
眠くなるまで星を数えた夜も
疲れはてるまで 歩いたあの道も
つないだ手も 他愛ない会話も
あって当たり前だった
それが幸せだと気づけなかった私には
あなたを愛すことなんてできなかった
盗まれるように奪われたキスの味も
まだ微かに覚えてる唇に 記された思い出
刻まれた足跡をひとつひとつ
辿ってく いつかあなたに会える気がして
こんなに暗い真夜中でも見失わず
光を見つけることができるのに
あなたはここからは見えないわ
どこにいるの?不意に名前を呼んだ
沈めたはずの 悲しみが ふとした拍子に
頬を伝うもう涙を隠せないわ
涙をぬぐう優しい指を探しても
もう、失ったあとだ 帰らないぬくもり
いまださよならも言えないままだ。
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春は旅立ちと別れの季節です
終わりは新しい始まりの足音
耳を澄ましてみれば遠くから近づく
かすかな未来のたしかな息づかい
旅立ちの日を誰もが迎えるその時
踏み出した一歩で どこまで行けるかな
頼りなくて とても恐る恐るの 一歩だから
きっとこの夢までの道は果てしない
でも たどり着けないという保証もない
だから試していくよ 僕の中の可能性を。
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旅立ちと別れ 風の行く先にある未来
春も終わり 何かが始まろうとしている
桜が散るとき 私の中で何かが変わった
またひとつ 大人への階段を上がったよ
陽射しはゆるやかに坂道に降り注ぎ
抱いた夢を抱えた誰かが走ってゆく
東京に行くと決めたその日お母さんとお父さんは私を 引き止めなかった
ずっと胸に秘めてた気持ちを打ち明けた私にくれたのは思いがけない言葉
「自分のやりたいことをやりなさい」
そう言って さりげなく背中を押してくれた
私は その言葉を胸に 明日、東京に行くわ
送り出してくれる日 空は晴れて 青空
川も光に照らされ 輝いてたのを覚えてる
古ぼけた 電車の窓から 顔を出す私に
母がくれた 弁当と少しのお金
お父さんは 会うのが照れ臭いのか
私が旅立つ日ついに来なかった
東京はふるさととは違うからうまくやれる保証もないが やるだけやってみるわ
そっけなく 父は言う 「おまえには幸せにはなってもらわなきゃ困る」
月に一度の仕送りと
母からの手紙
お父さんは元気です
とても心配してます
時々会いたくて 涙を流してる私がいる
伝えたいこの寂しさを 悲しさを
地方と東京は離れてはいるけど
ひとつの空でつながってる
だから 電話もたまにはするわ
でも顔の見えない会話だから
どんな顔をしてるかもわからない
次の休みには 帰るわと伝えた
あなたの顔が早く見たい
そう言う母の声が教えてくれる
離れてはじめてわかる
親の大切さ 優しさ 溢れるほどの愛
そして何度も思い出すよ記憶を手繰り寄せるようにあの日を。
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ぐっと 伸ばした手が 風につかまえられてかるく噛まれたよ
この前、送った僕の手紙は もう読みましたか
返事をくれたら嬉しいなあ
下手くそだって 笑われるかな
でもそんな 言葉まで宝物にしてしまうよ
今から十年後には君と結婚して
月までハネムーンに行く
そしてさらに十年後には家を建てて
子供が三人くらい 生まれてる
そしてまた君のおなかの中には
新しい命が芽生えてる
そんな未来を 思い描きながら
未来の僕らに宛てた手紙を書いたよ
タイムカプセルみたいに時間が 経ってから開く ドアだから
もしかしたら恐くて開けられないなんてこともありうるよ
今と未来は つながってはいるけれど
あまり期待し過ぎると 今度は 理想と現実のギャップにつぶされてしまう
せいぜい 僕にできるのは 君の笑顔を
今よりちょっとだけ増やすこと
でも夢くらい見せてよ お金持ちにはなれなくても
小さなかわいい車でドライブ
君の笑っている未来なら どんな未来でも幸せになれるはずだ
なるべく明るい未来を思い描きながら
まずは明日や明後日の未来を 見直すことから
こうして考えてみると 案外未来も暗くはないなあ
十年後、どうなってるかなあ
どうなってるとしても
君を泣かせるような結果にはならないと願うよ
多分ね なんてね僕らしい解答だ
今から十年後には君と結婚して
月までハネムーンに行く
そしてさらに十年後には家を建てて
子供が三人くらい 生まれてる
そしてまた君のおなかの中には
新しい命が芽生えてる
そんな未来を 思い描きながら
未来の僕らに宛てた手紙を書いたよ
君は ばかみたいだねって笑いながら
小さく言うんだ 叶うといいねって
多分その 言葉が未来を照らす希望になるよ。
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雨上がりの街 笑う君を探している
四つ葉のクローバー 雑誌で見た恋占い
手探りのままの手を迷いながらつないだ
もう離さないと 誓ってギュッと力を込めた
冷めたように笑うのは心を容易く悟られたくないから
通り過ぎてく 毎日のカレンダーはまたひとつめくられて
物語はまだ始まってもいない すべてはこれから
色彩がモノクロを塗りつぶしてく
日常描写の 続きを今 描いている
どこかで鳴る はじまりの音を聴いてる
夜明けが ほら 海の向こうから 光の弓を放つ
悲しみをいつも 目に宿しているのは 弱い自分を忘れないためだ
僕のくせは弱いのにすぐ強がるところだから
心から 笑える日はきっと まだまだ遠い未来の話
ささやかな 贈り物
今誰かに届けたい気持ちを手紙に記すよ
誰にも 届かない僕の 声を文字に起こして
冷めたように笑うのは心を容易く悟られたくないから
通り過ぎてく 毎日のカレンダーはまたひとつめくられて
物語はまだ始まってもいない すべてはこれから。