詩人:どるとる | [投票][編集] |
心の中に積み重なっている思いを吐き出して
心を空にしよう
恋人へ 贈ろう
少し 遅れたけれど
かわいい指輪を添えて
季節が流れてゆく
そのたびに歳をとってゆく
時間が変える気持ちもあるのかな
だとしたら 急がねば
月に吠えた 気持ち
今 胸の中で少しずつ燃え上がり それを浮き上がらせるように
僕の中で 紛れない真実になる
そして 僕は確信し思うんだ
これは 恋だと
胸の痛みが 教えてる
そうさ 僕が気づくずっと前から
恋だった
君の眼差しが 無防備な僕の胸に突き刺さる
言葉ってこんなに難しかったっけ
はじめて 思ったよ
恋の前じゃ誰も無口になってしまうって
まるで 全ての言葉
忘れたように
ああ あのころの僕は言葉を忘れるほど恋をしていた
青春のとある1ページ
今、数ページ めくられてきたページをめくり直して
思い出していた
はじめての恋
今は隣に笑う人のぬくもり。
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世界一僕が君を愛しているように
世界中の人々が誰かを愛してまたその誰かに愛されている
素敵な繋がり
素敵な笑顔が咲いてる
愛があるところには幸せがかならずあるものさ
だから君は幸せなのかな
聞くまでもなく幸せそうなその笑顔
思わず人は口に出している 世界でいちばん短い愛のうた
うたってるつもりはなくても誰しもがうたってるんだ
愛していると言ったその言葉こそがこの世界でいちばん短い愛のうた
ほらまた聞こえた
雲の向こうから
世界の反対側から
今日も確かに誰かが
言っているよ
少し恥ずかしそうに
だから僕も恥ずかしがらないでうたうのさ愛のうた
君に愛してるって
世界一愛してるって言おう
今日も明日も
嘘じゃないのさ
聞いてほしいのさ
夜も朝も
出任せじゃないよ
口がすべってもないよ
本当の気持ちなのさ
大げさでもないよ
今 涙がこぼれてしまうくらいの気持ちを君に伝えよう
愛のうたをうたおう
世界中が愛のうたをうたおうぜ
誰かに愛されたら
誰かを愛してみよう
誰かに愛されたいなら
誰かを愛してみよう
まずは愛すことから
自分以外の人を愛すことから始めよう
そしたら人からも愛されるから
いつの間にか愛し合えるから
世界一好きな人って
お互いがお互いに見つめ合う人を愛せるから
うたをうたえば世界中が輝くだろう
今 地球のどこかで世界一愛するべき人へうたいたいな
永遠に変わることのない不変の真実をうたにして
こぼれてゆく涙を
その悲しみも
うたにして
たくさん咲いている花の中でも世界中にたったひとりの君に 君だけに聞いてほしいうただから
他の人には関係ないかもしれないけれど
そんな気持ち
誰にもあるだろう
だから僕だけに言えることじゃないんだ
君も踏みとどまってるなら うたってしまえ
孤独な夜は終わりにしよう
夜明けを呼ぼう 心をひらいて。
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いくつ言葉を並べても
答の出ない問題さ
君が好きだというこの気持ちには終点すらもなくて
止まらない思いさ
まるで永遠を旅する列車みたい
感情と感情がぶつかり合って 火花 散るような愛なんて嫌だ
ふるえる感情のそのまた向こうに
僕は行きたい
君を連れて
感情を通り越した
摩訶不思議な明日へ
窓を開けて
今 いくつ言葉にしても出なかった答が輝いてその表情の一部を見せたよ
嗚呼、それが 大切な宝物。
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大きな海の中
泳ぐ魚のように
たとえば世の中を上手に泳ぎたいだなんて思わないから
果てしない空を
自由に飛んでいる
渡り鳥のように群れをなしたいなんてこれっぽっちも思ってないから
僕は淋しくなんかないから
孤独を言い訳に
死ぬのなんて嫌さ
僕はどんなに暗闇に紛れ込んでも
隠せない 涙
自分でもわかってる
上から下まで 淋しさでいっぱいの僕なのに
ひとり教室の隅っこで今にも雨が降ってきそうな空を眺めているような気分
誰とも目を合わせたくはなくてさ なんとなくだけれど わざとどうでもいいあさっての方を見ているよ
直立不動の僕って棒人間は 今日もてくてく歩く、行く宛てもなく
鳥のように飛べるわけでも
魚のように深く深く潜れるわけでもないけど
ただひとつだけ
自分を愛せる
それだけが唯一の誇りなんだよ
そんな気持ちを君は貶し笑うのだろうか
慰め励ますのだろうか
そんなこと本当はどうでもよくてただ僕は今を生きることだけで精一杯でしかたなくて
ほかの人が群をなしてそれぞれ素晴らしい未来へ向かう中
ひとり 僕だけが
孤独から 巣立てぬまま 巣にとどまって
夢も理想も憧れもなく 何も描(か)かれてないボロボロで真っ白な地図を片手に握りしめ 俯いてる
ずっと先の未来を見据えつつ今を生きるって 話しながらほかのことやるのみたいに難しいことさ
それをなぜ皆 器用にこなすの?こなせるの?
なぜか僕だけ月明かりに避けられてる気がする そんな暗闇の中で悲観的になって
それでも自分を愛すことだけはやめられず いつも僕を助けるのは僕で
直立不動の僕って棒人間は 今日もあくせく生きる、頼りの綱もなく
鳥のように飛べるわけでも
魚のように深く深く潜れるわけでもないけど
ただひとつだけ
自分を愛せる
それだけが唯一の誇りなんだよ
今、はじめて僕から僕へ唄う。
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いつもの別れ際
手渡しで君がくれた甘い甘いキャンデー
あめ玉を口の中で転がすと淡い恋のミルク味
少しかみ砕くと中からじわりと溶け出す酸っぱい酸っぱいイチゴ味
それはまるで恋のようにこの僕を 包み込んでゆく
はじめての恋をした
それは甘くて時に酸っぱい
何度 君の名を呼んでも 飽き足らない
いくら 君と見つめ合っても 胸の鼓動は止まらない
愛してる…愛してる
そんなチンケな言葉以上の思いをこめて
君を愛したい
全身全霊で
甘く切ないキャンデーみたいな恋はやがて時の流れの彼方でせき止められて 跡形も消えてなくなるだろう
でもまほろばの時間の中で 僕らは僕らだけの時間をかみしめよう 僕と君がそれを描いてゆくのさ
へたくそだって不器用だっていい
僕らが幸せになれるならそれは愛と何も変わらないから
僕が僕に抱く愛以上に君を愛すから
受け止めて
君にしか聞こえない
ラブソング
世界でいちばん短いラブソング
一番も二番もないたった一言の言葉
愛してる…
やっと言えたね
でもまだ終わらないよ
夕暮れの空に 涙がこぼれて 水彩絵の具のようににじんでゆくよ
そして雨も上がって
きれいな虹が空に架かる
さあ 君の手をとってゆく宛のない未来へ
白紙の地図を旅しよう
愛さえあれば何もいらないから。
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こらしょ こらしょ
よっこいしょ
どらしょ どらしょ
どっこいしょ
おらしょ おらしょ
おっこいしょ
僕の日々は毎日
そんなふうにさ
流れてゆくよ
雲のようなゆっくりとしたスローライフ
暮らしているつもりさ
眼もくらまんくらいの速さで僕は生きているのかな
他人にはそう見えるのかな
夕暮れにひとりうつむいてまた繰り返す
合い言葉
こらしょ こらしょ
よっこいしょ
どらしょ どらしょ
どっこいしょ
おらしょ おらしょ
おっこいしょ
まるで今じゃ口癖のように何をするのにもそんな言葉が口から出てしまう でも優しい言葉さ
年寄りだけの言葉じゃないさ 若い僕も思わず言ってしまうよ
本当はもっとゆっくりと生きていたいのに
時間は待ってくれないし
思いのほか切ないくらい早く過ぎてゆく
そして僕の 若さをやがて奪ってゆく
それでもスローライフ
胸の中に とどめておこう
大切な一幕を
今日も笑えて終えられたら 全ては丸くおさまるから
さあ 悲しい記憶なんて忘れてしまえ各々方
僕がゆるそう
なんて お粗末さま
スローライフ…
雲のように真っ白にはなれないかもしれないが僕の足取りは昨日よりかろやかにはずむ
君の笑顔が朝陽に照らされ そして 夜にかけて日が暮れていくたびに 美しく見える
守ってゆこう
お互いのために
みんなのために
日々はゆっくりと
焦らないで
成果ばかり気にしないで 目指すは遅れても最後まで走りきる人生の完走さ
それができたらみんな誰でも表彰ものさ
だってこの世界は途中でやになるくらい悲しいことが時に人を終わらない暗闇に追いやるから
スローライフ
やや危うく続くが
きっと僕にはきみがいるから きみがいるかぎり 大丈夫さ。
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音もなく
はらりと舞い落ちる枯れ葉のように命司る時間は風のごときはかなさで僕の若さを奪う
さよなら もう ここには戻らないだろう
旅をすることに疲れ果てた旅人のように
土に腰を下ろして
ここが最後の目的地だって決めた
思い思いの歌を思い思いに歌う
様々な思いの群れ
大衆の中から叫ぶ
この思いは光るか
光っているかい?
荒野を走る 馬のように明日を追いかける
僕は追いかける
その先に夢を見て
ありもしない期待に胸躍らせときめいているんだよ
その先に夢待たせ。
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切なさや悲しみは誰のものでもない
だから皆いつでも一年中悲しいし切ない
だから自分だけがなんて勝手に自分だけのものにしないで
所有者なんていない
欲しがる人もそもそもいないから
それらにこぼす涙の所有権を放棄しようと思っても放棄する方法さえ知らないし策さえ知らないだろう
だから皆 問題は違えど様々な悲しみや切なさを抱えてる
誰のものでもないけど誰が一番だとかもないけどその人にしか感じれない感情だから ひとりよがりになる要因もある
わかるからこそ言う
それはきみの所有物じゃない
だから 人は涙を流し続けられはしない
悲しみや切なさは通り雨だから
よっぽどのことがないかぎり降り続かないのが涙です
僕にはきみを癒やす義務がある
きみが悲しみに耐えうる力がないなら僕の責任だから
きみが悲しいと僕もまた悲しくなるから
涙を半分分けてね
所有権をちょっとだけ貸してもらって
今だけは 多目に見てもらおう。
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遠い昔から どんな恋人たちでも 言ってきた言葉をわざわざハイテクな現代できみに伝えるのは
愛だなんて極限にたどり着いたら最果ては単純なもの
そう思えるから
繋がろうと 繋がりたいと願いながら差し出した 見えない思いが作り出した僕の手が
きみにどれだけ届いてるかな 今 すごく気になっているよ
心臓が 破裂しちゃうくらいに
全ての気持ちを伝えたい 伝えたいけれど僕が時折見せる悪魔が君の中で 別次元の出来事になったら
僕らさよならするしかなくなるのかな
吐き出した息も切れ切れのやたら寒い夜に
僕は声にならない声でこれが声なのかっていうくらいの声で精一杯 伝えた
きみに 月の光さえ遮られたこの真っ暗な部屋で二人 歪に抱き合いながら そっと
そして夜明けは厳かにそんな二人を分かつ
嗚呼 神様
生まれてはじめて犯した最後の罪をお許しください…
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僕はアイデアがなくなったらおしまい
万年筆はインクがなくなったらおしまい
小説家として稼げなくなればインクも買うお金がない
だから万年筆はただのプラスチックの塊に過ぎなくなる
僕と万年筆は似たような運命だ
万年筆と僕は日々手をつないで歩いてる
僕が死ねば万年筆も死ぬ
アイデアが僕を突き動かしてるんじゃない
アイデアを生み出すのは僕だ
だから万年筆はそのアイデアにそって描かれる 真っ白な作文用紙の上に世界が出来上がる
描かれるその世界に
小説家はいない
万年筆の影もない
ただアイデアがだらりと にじんだインクのように広がってるだけ
僕は小説家 だけれど万年筆と同じ足並み
アイデアだけが僕を生かしてるわけじゃない
万年筆よ アイデアより活躍してるぞ
ありがとう
インクをまた補充し直して
僕はまたアイデアを生み出し
世界を広げてゆく
開拓するように
ほら 小説家という
名を掲げて
ひっそりとほの暗い
灯りのそば 背中をくの字に曲げて。