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物語はなんの問題もなくこのまま後編へ静かに流れる
もしも仮に100歳まで生きるとして
物語に例えたら100歳だから100ページあるわけだから人は1日1ページと考えて100ページをめくることになる
ほらまた夜が来て
僕はいつもと同じ気持ちに沈む、夕陽みたいに涙取りこぼして
どれだけ 歳をとっても
どんなに 日を重ねても
どれだけ 道を歩いても
たどり着けない明日や飛び越えられないものがある
でも 気を落とさずにそういうような時にはね違う道を行こう
近道なんかはできないけど回り道でも遠回りしてもきっとたどり着ける素晴らしい明日があること
人は皆 知っている
今はまだわからない
未知の未来に向かって
少しずつ 僕は大人へとなる
そして物語の続きは平穏無事にめくられ
大きく眼前に広がったまだ新しい真っ白なページの上に様々な道順を地図みたく描いてゆく
誤りなんて考えもしない
ただ 描くだけで精一杯だから気づいてみれば結構な後悔がまるで尋常じゃないくらいにある
でも人生って急かされるからそんなの珍しくもないしおかしくもないさ
笑えない話。それに当てはまるだろう
そうさ そして物語の続きはなにがあっても途中でイヤになって投げ出さないかぎりは明日また明日と続いてゆく
夜は確実に明けて朝になって
また日が暮れ夜が朝を跡形もなくのみこむ
ただそんな同じことの繰り返しがとても人には大切でかけがえのないものなんだよ
きみならわかるはず
人でありその物語の登場人物だから
生けとし生ける全ての者は体験者さ
今も真っ白な地図の上
考えてる
どんな道で行こうか
行けるかもわからないのにイメージだけでどんどん一人歩き
でも僕はそれなりにそんな今を楽しんでいるんだよ
そんな微笑ましい今を伝えるなら迷わずきみに
今僕らは同じ明日へ一歩を踏み出す。
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どこへ行こうか何をしようか
目的や行き先なんて決まってるのに
本気で考えている
唯一子供のように無邪気でいられる時間さ
いざどこへでも好きな場所へ行けたとしても僕はきっと1日だけじゃ決められないだろう
だから宛てなく旅をし人は己の居場所と生きがいを探す
名前のない夢を
まだ見えない未来を
探し続ける日々
そんな毎日が終わる日はきっと僕が永遠に目を閉じる日になるだろう
まだ僕は旅人
明日に探してゆく
素晴らしい光を
今を生きる力を
縛られたからだが今
少し解き放たれている休日
鳥かごから出て
僕は餌を探しにゆく
でもいざ時間がゆるされると何をするのにも焦ってしまって
結局家にいる僕さ
今イメージから飛び出した夢 部屋のドアを開けるように何か新しいこと始めよう
まだ家のドアは開けられないけれど
一歩ずつ そう 一歩ずつ前に向かえればいいと思うから
誰かには単なる夕暮れも僕には特別な時間
今、魔法のように見事に生まれ変わる 思想
たれ流した釣り糸のその先に何が釣れるかはわからない
そんなような曖昧な未来に賭けているのさ
僕が選んだのは小さな沖アミ
さあ たどり着いたら最後 巻き返しはできない 大きな波のうねりは変わらない
でも たどり着いたその場所で どうにかこうにか生きていられたなら 笑顔ひとつくらいは咲くだろう
そう 思うから
命を粗末にしないさ
投げ出すくらいの強い気持ちがあるならば僕は物語のページをめくっていきたい
さあ もう 日はかげる
夕暮れも 終わり
暗闇に包まれたらそこは漆黒の夜
あとはただ眠る時間が来るのを夕飯でも食いながら湯船にでも浸かりながら待つだけさ 待つだけさ
夢に沈む その間際に意識と無意識の境で
僕はつぶやく
揺るぎない自信ひとつ込めて
僕よ 明日も それなりに頑張ろうってさ
ああ朝に向かい気を放つ。
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全く 自分の事しか考えていないのね
それでもそんな僕にもいいところのひとつやふたつはあるはず
探してごらんという前に君は言葉を遮った
ある晴れた春の午後に
君は全てを切り刻む風になって
なんでもない景色の中を舞い踊る
一見すると白い天使のような君の心はとても外見からじゃ判断しかねるくらい邪悪な悪魔さ
それでもそれでも
世界一好きな人
これからも傷つけられ
振り回されること覚悟で付き合ってゆきたいと思うよ
君は 君は 君は
世界一好きな人
結局 僕らをつなぎ止めているものは
純粋な 愛の鎖
実際には この手と手
ぬくもり 伝える 手。
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さっきまでのざわめきはまるでただの夢のように
今じゃ何も聞こえない
僕のすぐ目の前で長い長いパレードはさよならの言葉もなく質素に終わったよ
いくつもの物語が様々な横顔を見せて
そしていつの間にか他人には知らぬ存ぜぬのまま終わったのさ
全てつまらない僕の人生さ
それでも僕にはかけがえのない一度きりの大事な大事なものばかり
今 僕は 涙をからしながら 歌う
今は亡き 日々へ
思い出と人は呼んで悲しみを薄めようとするけれど…
抑えきれない悲しみが感情を震わす
パレードがまた心の中で静かに始まる
僕だけのパレードはあなたが居なくなった今も夢の中で夢のようにほら続いていくんだよ。
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真っ赤な空 言わずもがな夕暮れ
たたずんでいる その空の下に
時々 生きていることがどうしょうもなく悲しいことに思えてくる
その時 胸の奥からこみ上げるものがある
夢のように始まり
夢のように終わる
今日も夢のように始まって夢のように終わってゆくよ
だけれどそんな今日にも言葉にできないくらい
たくさんの涙と笑顔に出会ったよ
何度でも 押し寄せる波のように 何度でも今日はやってくるけど
でも今日という1日は今日しかない
またとない今日だ
だから 暮れてゆく空見上げ 見送るのさ
そして自然と今日にさよならをする僕だ
自分に優しくできたら全てに優しくできるだろう。
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誰かが思うよりずっと僕は傷だらけだよ
一体今までいくつの悲しみやせつなさにいたぶられてきたと思ってるんだよ
その数は果てしない
世の中は知らないだろう
そして他人の君も知らないだろう
僕は強がってるけど
けっして強いわけじゃない
ただ、涙を我慢しているだけ
ただ、振りまきたくもない愛想をしぶしぶ振りまいているだけ
ほら 心 見せられたなら見せてあげたいよ
まず最初に君に
誰よりも君に
外側よりもずっと中身はボロボロさ
外側の傷は癒えても心の中の傷は癒えない
それを知っているなら僕に愛を。
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なんてことのない夜だ
毎日似通った なんでもない夜だ
窓の外にはきれいな夜空が広がり
星や月がそれぞれに輝いている
今日も1日 ごくろうさまと自分で自分に言うのだ
誰にもできないくらいのめいっぱいの愛情でもって
ちょっと 眠れないな
どうしたのかな 僕は
今日も やっぱり泣いちゃうかな
理由は秘密だけれど
まるで 生きた心地がしなかった 浮ついた1日の中 唯一の救いは君に会えたこと
そして夢の中へ
心 救われて
また始まる
続いてゆくニューデイズ
生まれ変わった気持ちでも昨日の悲しみや傷だらけの記憶はいつまでも古いまま僕を夜のさらに奥にある真夜中にさそう
せつなさはじける
そして僕は
遠吠え 高らかに
嘆き あえぐ
幸せは はるかずっと空の向こう
喜びは 彼方に
呼吸をやめれば
たちまち静寂に包まれるよな夜
僕を切なくさせたまま 置き去りのこの仕打ち
僕は夜の片隅で迷子の気分
きれかかった蛍光灯だけが僕の傍にいてくれる
それはまるで命の残量あらわすみたいに
もう 弱々しくてさ
泣きたくなる
泣きたくなるのはこっちだよと世の中に言われても
この夜を飛び越えるのは難を要すること 世の中は知らないだろう だからこそたどり着いた 新しい朝に工事の音で目覚めさせる
なんてね ご愛嬌。
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パズルのように組み上がる僕のありふれた生活
だけれどどこかが窮屈で噛み合わない歯車のように 潤滑油 注いでみても動きゃしない
返事やら敬語やら嫌なこと 言うときには出ない声もパスって後回しにしたりやめたりするときに出す声だけは高らかに響く
ああ、世界は広いな
だけれどその分だけ切なさはところ狭しと
涙で滲んだ 僕の心の中の日記帳
思わず イメージしてしまった 不安がそのまま文字になる
なぜ、僕は生きてるのだろう?
その場の景色や空気に合わせて からだの色を変えるカメレオンみたいに 僕も周りの状況や空気を読んでしまって やりたくもないのに 愛想など振りまいてしまう
それは半ば 誘発的に引き起こされた結果のようでもある
しきりに 目を泳がす
後ろめたいことだらけさ
誰かにたずねられる前に白状しておこう
僕はカメレオン まるでカメレオン
カレンダーみたいに
日々、色を変えて
その場しのぎの愛想とお世辞で 乗り切ろうとする だめな現代人
そのうち暴発するかな
いつも思うことは
早く家に帰りたい
切ないくらいそれだけだ 願いは叶うけれど
今日もただそれだけを考えて 涙 押し殺す
目をくるくる動かしては周りの空気をハエのようにその長い舌のかわりに見えないアンテナで 素早く察知して 愛想の準備をする お世辞を振りまく
さながら 僕はカメレオン 緑色した立派なからだの色をわざわざ汚してまでほかの色に染まろうとする
いや染まるしかない
悲しいカメレオンさ
その 泳ぎっぱなしの目にも涙が光る
それは 誰にも見せないから見えないだけだ
ほら物陰で今日も悲しみがその姿を露わにする
遠くには沈む夕陽
なんとも 儚げな景色
涙は 余計な力が加わり さらに激しく降った
かれきった声をともなって。
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落とし穴にはまっただけ
それだけで世界が終わったような絶望にも似たせつなさがこの僕を今包んでゆく
多分僕の切なさや
言わんとしていることを他人に言ったって
他人はわからないだろう
生まれながらに孤独が性に合ってしまう僕の気持ちとはまるで別の世界にいる人だから
闇に沈んだ夜の街
何がきれいだというんだよ教えてくれ
何もきれいなんかじゃないさ
僕は今目の前の悲しみで何も見えないからそう見えるのかな
この叫びだしそうな思い
心臓が飛び出しそうな気持ち
誰かに伝えても
それはただの時間の無駄
そんなもどかしささえ笑う世間ってやつを僕は生涯憎む、そんな世間を愛想で乗り切ろうとしている奴らも僕は憎んでいる
残された力で自分を愛す
そしてたまには笑う
そんな日々もけっして悪くはない
日々、増してゆく
何かへのいら立ち
そして自分への愛情
傷ついたからだに
傷つきやすい心に
もともと合わない
世界なのさ
辻褄合わせなど
もうしたくない
用意された線路をただ歩くだけでたまに笑えればいい
夢など見ないさ
理想など捨てたさ
残っているもの
大事にしたいもの
それは たったひとつの命綱
離したら 暗闇へ真っ逆さまさ
憎悪と愛情の傘下で今日もつかみ所のない暴れ馬のように僕は誰かの厄介者
そしてそんな君は僕の厄介者
お互いがお互いに嫌い
お互いがお互いを憎んでいる
それでも うまくやっていられるのは腐っても生きているから
自分を 愛せるから
強く 見えるだけだ
世間はそれを笑い話にする だから嫌いだ。
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いつか『僕が僕に生まれたその理由』を見つけたい
人はくだらないと平気で笑い飛ばすけれど
僕には大事な大事なことなのさ
時々自分自身のことなのに自分が自分でわからなくなる
光と影のあいだを
その境目を
さまよいながら
柱時計の振り子のように
死のうか 死にまいかずっと考えてる
谷底 見つめてる
日々さ
心配なんか要らないよ
励ましなんか求めてないよ
慰めなど邪魔なだけ
消えてくれ
そういうの嫌いなんだよ
頭の中で全てが全て卑しいきれいごとに無理やりすり替えて
わかってほしいのは
嘘じゃないけれど
わかってほしい
そう思うたび自分の孤独さがその思いを必要としなくなる
さあとっとと始めようか
新しいくだらない1日を
早く 死に顔を お披露目したいぜ
世界にさらしたい
そんな 縁起でもないこと言いつつも
死にたくないから今 生きてるんだと言われたら 何も言えなくなるな
未だ光にも影にも落ち着けず まだ その境目をさまよい歩く
狡い 僕なのさ
人知れず流れる涙が胸の中の傷をひらいて じわりと 滲ませてゆく 現実
僕にはもう何の言葉も逃げ道も残されていやしなかった
だから 中途半端に光と影のそのあいだをうろちょろしている。