詩人:どるとる | [投票][編集] |
雷にうたれたような恋をした
身体といわず心まで痺れた
これがもしかして噂の初恋なのかな
きみの姿を見かけるたび胸が苦しくって
この気持ち吐き出してしまいたいんだけれどなぜか言えない
そんな矛盾した毎日の中で好きな人がいることの喜びも確かにあった
嘘じゃないのさ
出任せでもないさ
好きだよ、好きだよ
それはそれはもうスタッカートのようにはじける気持ち
胸をぐっと焦がした
そんな青春のとあるページの片隅
夢で見た 雨降りの午後
今はひとりぼっち
はじけるのは
雨音と涙くらいなのさ。
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こんな世の中だからと
いつも世の中のせいに人はする
自分のことばかり高く棚にあげてしまう
もうこうなったら狂うしか残された道はないのかな
いつだって人だから
優しくいるのは無理なのだ
道行く人 道行く人に狂いのススメを勧めて
ピエロみたいなつくられた笑顔振りまいて
勧める狂いのススメさ
お利口さんの学問なんか学んだところで心が変わるか?
大事なのは計算できるものか?
計算できない心を学ぶ
それさえできずに人にはなれない
だから僕は狂いのススメを勧める
狂ってしまったあなたにおなじ衝撃を与えて目を覚ますみたいに
狂ってしまった心にもう一度 それとは反対に狂わせて
きみを救う
太陽が輝いてる世界
平和すぎる世界
そんな世界になじみすぎて心をなくしてないかい?
狂ってるのは人ならぬ人だろう…?
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自分のペースで構わないから
自分のペースで歩いてごらんよ
周りが何を言ったってそれは外野のペースさ
世の中のペースなんかに流されてしまっては悲しい人間になるだけだ
だったら自分のペースでゆっくりのんびり生きたほうがいいだろう
人生というものを野球にたとえたとき僕は球拾い少年になろう
望んでまでピッチャーやバッターになることはないんだよ
とんできた球をただとるだけの球拾いも楽でいいだろう
突然の出来事みたいな球がとんでこなければほらねあとは自分のペースで走ることも急ぐこともなくひとつひとつできるね
だから僕は球拾いでいいんだ
誰かがはずした球を拾う球拾いでいい
噛みしめ足りない
味の残ったガムを根気よく最後の最後まで味わえるのは
球拾いの僕だけだ
ほら 誰かが急いで手にしたミスを僕なら難なくマイペースで飛び越えられる
球拾い少年は今日も夕暮れの下でチンケな草野球
もちろん
一日中球拾い
自分のペースで
めったにとんでこない球を待つだけの球拾い
気楽なもんだよ
幸せなもんだよ
急いでる誰かが
馬鹿らしい
焦ってる誰かが
阿保らしい。
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きみを愛している
言葉にすれば誰でも言えるね
好きじゃなくても
たとえ嘘でも
確証のない言葉は嘘とおなじだから
僕はきみに言葉じゃない何かであふれんばかりのこの思いを伝えたいと思う
それはまだわからないけれど
僕らふたりを置いて夜は少しずつ明けてゆくけど…
きみが胸ポケットに隠してる高鳴る鼓動を僕に聴かせて
僕もきみに聴いてもらいたいんだよ
このふたつの鼓動が互いの嘘偽りのない本当の気持ちを教えてくれる
ほら聴いてごらんよ
僕も聴きたいよ
ポケットに愛をしのばせて
世界一僕ときみは似合ってる
それを一生かけて証明しよう
探偵気取りで
ちょっと切なくて涙あふれるラブソング
ここは日本人だから日本人らしく愛していると言うよ
聴いて 胸ポケットのあたり 耳をあてて
僕の口のかわりに心が真実を語るから
心が全てをしってる。
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斜めに差し込む光
僕を照らしている
この部屋には何もない
ただ退屈があるだけ
人間が生きてゆくのに理由なんてきっと必要ない
そう 必要ないんだ
生きてゆく意味や
生まれたその意味を
さがすよりずっと
今 なにをすべきか
それを考えてる
斜陽みたいに
斜陽みたいに
少しひねくれた
まっすぐじゃない
人間でも
なにかを成し遂げて
なにかを見つけられれば生まれた意味なんてそれで果たされるだろう
今 斜陽のように
いっそ 斜陽になって
僕は生きてゆくよ
斜光でもいい
とにかくまっすぐなんて嫌いなんだよ
でこぼこ道のでこぼこな心で歩いてゆきたいんだ
だから今 僕は生きている
それはただ今という今にいつでも存在してる証を確かめていたいから
ずっと死ぬまで
僕は斜陽でいいさ
今日も斜めに差し込む光は僕の姿をうつしだす
それでも優しいぬくもりがほら僕を包むよ
斜陽が僕の斜めった心に重なってなぜかとても心地いいのさ。
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真っ赤な夕陽に赤く染まった頬がほら熱く火照っている
窓から見えていた景色とは違って思うほど寒くなかった外
僕にはきみがいるから何もいらないし何も望まない
愛を伝えるのに難しい言葉や洗練された技法なんか必要ないね
ただその人を好きな気持ちをこめていれさえすればそれは素晴らしいのさ
ただ きみが幸せでいてくれるなら僕はいつでも幸せさ
夕暮れにとけ込むように揺れるふたりの影がほら寄り添えば全ては丸くおさまり
待ってましたとばかりに迎えられるベリーベリーハッピーエンド
夕闇が夜を呼ぶ
沈む夕陽に向かって
サヨナラを言っても
悲しくなくなったのはきみと出会えたから
夕暮れは今日もきれいに見えたよ
まるでひとりぼっちのあのころとは見違えるほどにきれい
夕暮れにみたいに
汚れなく笑って
そんなきみに天使を見ている気分だ
きみのぬくもりが僕の心の中の全ての汚れを消し去ってくれる
これで僕はきみと口づけができるね
汚れない心で
キスミーフォユー
夜の明かりは小さすぎる
きみがまぶしすぎて
夜の明かりじゃ暗すぎる
きみがそれ以上に輝いてるから
キザなセリフがなぜか嫌みにならない
そんな夜に着替えた
夕暮れ空がほら僕らに月明かり落とす
ふたりの影が揺れて
月明かりの下で
交わす 約束
永久に 永久に
それは守られてゆく
日々、その確証が深くなってゆく
揺るぎない真実になるまでずっと僕は死んでもきみのそばで永遠にきみだけの僕でいよう
約束したよ。
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いつかは終わるこの旅路の中で出会えたあなたへおくるこの唄
のど元過ぎれば熱さ忘れる
悲しみなんか過ぎてしまえば通り雨もおなじなのさ
さあ そんなことよりも生唾飲み込むより早く一瞬で消えてゆく瞬間を逃さないようにつかまえて
チリも積もれば山となるのさ
ほら瞬間だって大事な時間なんだろう?
一瞬の場面に涙が止まらない 僕は一瞬で全てを把握した
愛おしい時間は風のように消えてゆくよ
胸の中に残ったのは少しの記憶の足跡と切ない涙のふたつだけ
瞬間へ今 飛び込んで
忘れないようにね
瞬間から瞬間へタイムトラベルする僕らはタイムトラベラーなんだよ
ほら 過去へは戻れない
早送りもできない
ただ僕らは不便なタイムトラベラー
ただ、前にすすむだけのタイムトラベラーさ
瞬間にしか飛び込めない
一秒以上こえられない
あとはただ自然に時が流れるのを待ちわびるだけ
それでも僕らはやがて時が尽きて消える
2010年現在から
いつまで生きれるかな
たとえば僕なら
2010年現在から
死ぬまで 生きれる
また瞬間に飛び込め
考えてる隙なんかないぜ
さあ…
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自分のペースで歩いていければいいさ
他人に置いていかれたって気にするな
きみのペースで歩いていることが明日を開くんだ
他人じゃない
自分だ
自分の道だ
行け!
ため息ばかりでメガネが曇ってしまうくらいさ
ほら大事なもの見えてるかい?
大切なものはえてしてそばにあるもの
すぐそばにほら
何ひとつできないってことはないさ
見渡してごらん
世の中は広いんだ
きっときみに似合う世界がどこかにあるはずだよ
探しに行こうか?
旅に出るんだ 僕よ
ありったけの勇気と好奇心 ふるわせて
心のエンジンを蒸かして イェーイ!
子供のころのときめき忘れたくない
だから子供になりつづけようとしてる自分がいる
でも それじゃ
わかってる
わかってるけど
ハイペースで進む世界に追いつけずちょっと立ち止まる
人生という地図の上
ああ
自分のペースで歩いていければいいさ
他人に置いていかれたって気にするな
きみのペースで歩いていることが明日を開くんだ
他人じゃない
自分だ
自分の道だ
飛べ!
はるかな はるかな
未来へ…
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テレビのブラウン管にうつるまぬけな自分の顔
だらしなく口をあけたまま 焦点の合わない目をしてる
こうして積み重なっては消えてゆく
積み木のような日々の中で 無駄のような無意味のような
時間を重ねてゆく僕を叱る人もなく
日常の灰汁をすくいだしておくれよ…
どうでもいいような粗末な言い方で是だとか其れだとかで明日を呼んで
日常の灰汁もすくいだせないまま
日々 にごってゆく心
もう終わりにしたい…
そんな弱音ばかり吐いて
ため息をつくごとに命が削られるようで
1日生きるだけで重労働で寿命が縮む心地さ
どこまで行ってもそんな日常がただ続く
そんな気がする
希望のメモリがゼロになって絶望だけになっても僕はまだ生きている
皮一枚でつながれた危うすぎる日常に
笑顔など必要なし
無表情で十分
などと腐っても
何ひとついいことなんて何もないのに
マンネリになる
日常に吸い込まれて
吸い込まれてゆく
日常さ
退屈のそのあとにはまた退屈があるだけ
わかってたってただひとつの束の間の幸せに出会いたいがため僕は生きる
それもまた日常
うつりの悪いテレビのブラウン管にうつる僕はゆがんで笑ってるみたい
何がそんなにおかしいんだよ?
自分のことだぜ…?
なんて言ってる僕も笑ってる
そんな休日の朝。