詩人:どるとる | [投票][編集] |
優しい言葉は流れるままに届けたい人のもとへとそのままの優しさで届く
つめたい言葉は道を外れて届けたい人の中で数倍のつめたさになって届く
だから優しい言葉は人をあたたかくするけれどつめたい言葉は人をつめたくするだけ
万華鏡 キラキラ
のぞけばいと美しい
君にはどう見えているのかな この世界
優しい言葉
つめたい言葉
混ざり合って
飛び交う この世界は
万華鏡 キラキラ
光と影を行き交う中で 思いは 輝くのかな
どうか 届いてほしい
あなたの あなたのもとへ
傷だらけのこの胸の痛みも何もかもすべて
君はきっとわかってくれる
万華鏡の中にうつっている 生きてる者にしか見えない喜びとはべつの悲しみが
生きていけるだけ幸せだろ?
冗談じゃないさ
君には見えないのかい? 死にたくても死ねない この苦しみとあまりの喜びの輝きようが
僕を惹きつけてやまない あの光が
万華鏡 キラキラ
今日も 輝いて
ひそやかな夢を僕にはこぶ 夜にそっと窓から入り込む 夢
僕は明日も生きていく
その覚悟で 泣いてもいる
うれしいばかりじゃない…
でも確かに幸せなこともある
だからこそ 立ち止まれない 旅路さ
万華鏡の中で
笑って 泣いて
僕 人間やっている
君もおなじだろう?
わかってるんだ
わかりたいのさ…
おなじ運命の
おなじ条件の
僕も人だから…
生まれた意味は知らずとも
生きてく意味はわかるはず
なるべく 幸せになりたいから 光に向かってゆくんだろう
万華鏡の最果てへ…
奈落をただめざして。
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君がくれるいくつもの思い出が僕の中でまるでメリーゴーランドのように回りながら何度もよみがえる
何かにつけて面倒と言っては殻に閉じこもる日々
何も叶えたい夢だとか理想もないから
放っておいてもなるようになればいいと思ってる
そんな孤独な僕を君は愛してくれたね
だからといって何が変わったとかじゃないけれど
人を愛すことの喜びを知ったんだ
流れるように今日もただ西日を浴びながら
時々君の小さなささやき声に気づいて僕は君を抱きしめた
やさしく
セトモノにふれるように
汚れのない君の素肌を傷つけないように
壁に寄りかかって
僕は君に口づけした
甘く切ない愛の味
はじめてふれた人の体温
貧しさの中にある幸せを君におしえてもらった
何はなくとも君がいなければこんなに笑えない
ありがとう
何度言っても言い足りないな
東京都世田谷区某アパート・ラブソング
君は今、笑っているけど
もし見ている笑顔そのままにうれしいのなら
僕も君とおなじ気持ち
うれしいよ
幸せだよ
引いたり足したり
お互い 譲れるところは譲り合って
これからもやっていこう それとなくなんとなく
そこにある生活のささやかなぬくもりの中
目には見えない幸せだけどもまるで見えているように見つめて 暮らしていこう
僕には君がすべて
君には何がすべて
聞くまでもないよと君が僕の唇に指を押し当ててそっと頷いた夜
いつまでも忘れない
いつまでも忘れない
すべてはこのアパートから始まり
すべてはこのアパートで終わる
そんな小さな幸せ誰がいるだろう
だけれど1人じゃない 僕には君がいる
それだけでどんな幸せよりかけがえのない財産手にした気分さ
ほら 今日も君の声が当たり前に聞こえるこの家こそ世界で一番の楽園さ
フローム東京都世田谷区某アパートから中継さ
君を世界一愛してる
ご存じ僕より…
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縦のものを横にはしない完璧な時の流れのその中で刹那に日々は流されて僕は大人になる
スニーカーのころは過ぎて革靴を履いて
僕はどこへ向かうのかな
愛想笑いは上手くなる
そして少しずつ幼いときの記憶は薄れ
ふとした時に思い出す そうだ僕も子供だったんだと
そんなとき僕は泣きたくなる
砂糖もミルクも入ってないコーヒーみたいに苦い日々はまだ続く 僕があの世に召されるまで
刹那に時が過ぎて
骨になるまで
夕暮れを眺めて
僕はうたうよ
綺麗な言葉を言うよ
今日も一日
満足満足。
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今日もなかなかにいい思いをさせてもらったよ
悲しいことももちろんあったけどね
何よりもケガひとつなく一日を終えられたことが幸せだった
見渡せば小さな幸せばかりで心から喜べるものがないなあ
なんて言う自分が嫌いで当たり前でもとてつもなく恵まれた毎日を心から喜べない自分とお別れできなくって
目に映るすべての
悲しみが流れ落ちて視界が晴れたら
そこにはいつもの真っ赤な夕陽がお待ちかね
今、まさに沈む頃合い
行かないで…
行かないで…
まるでどこかに行ってしまうお母さんを呼び止めるように僕は消えていく一日を名残惜しそうに呼んだのさ
ようやく 人の話にも素直に耳を傾けられるような大人になったのになぜか今日もこみ上げる涙と嗚咽であなたの慰める声さえ聞こえない届かない
いつか僕らはあの空のずっとむこうに旅立つそれまで僕らはあの夕陽を何度見れるかな
そして綺麗だとか思えるかな
なんてことばかり
歳をとるたび思うのさ
とても悲しい景色さ
でもとても綺麗だよ
行かないで…
ずっと傍にいて
明日はきっと今日のとはべつの夕陽でべつの僕だろう
ああ 声のかぎり願った声 かすれてもかれてもためらわず叫んだ
波が引いていくように
押し寄せた波が貝殻さらうように しかるべき時の波が今日を彼方へ連れ帰る
いつも わかってるよ
だけれど オチをわかってるだけに悲しいよ
ああ 行かないで…
それでも夕陽は沈むのだ
そんな陳腐な言葉ですべてが黒く染まってゆく
ゆらゆら たばこような苦い夜に 月がこの部屋に 重たい光を落とす
ページは見境もなく次から次へ捲られそして季節は空の表情や街の彩りさえも変えていく
人の心も変えていく
目覚まし セットして明日も生きよう
街の景色に溶け込めカメレオン
目に映るすべての
悲しみが流れ落ちて視界が晴れたら…
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君の話を背中で受けとめてちゃんと聞いてあげたい
聞き分けのないこの僕だけれど
限りなく君を愛すよ
それだけが僕のプライドだよ
いつまでもいつまでも
変わらない思いで愛せるように
僕は華麗に変わる
限りなく君を愛す僕に。
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どうしたんだい?
悲しいのかい?
ひとりぼっちの部屋にぽっと咲いた声
悪魔みたいに優しさを餌にして僕を食う気かな
花瓶にさした花がかすかに揺れて
風が吹いていることを僕に教えている
どうでもいいことなんだ すべては
僕には生きることさえももう
額縁からはみ出すような現実だ
ほら ルールなんてさ守ってたってむなしいだけだ
やみそうにない雨に濡れたからだがふるえているよ
シルクより柔い心をもてあそばれて
神を睨んだ
すさんだ心は
はげしい風と雨に散る
太陽は今日は留守みたい
救いは無さそうだ…
傘さえ 役に立たない。
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あれはまだ僕も幼くて可愛らしい子供のころだったよ
いつも僕はある女の子となぜか隣になる
くじ引きしても
あみだくじしても
やがて僕らなぜかなりゆきで机の下で先生に見えないように秘密のラブレター渡しあうまでの仲になって
僕らやがて男と女の境界線を飛び越えて
恋人になった
落書きだらけの僕の机とは違ってとてもきれいな君の机
並んだらなんだか別の世界みたいな異次元が生まれた
その裂け目さえ僕ら見て見ぬふりした
机の下の恋人よ
僕は今 もう大人です
君も今 どこかで大人をやってますか?
寒い冬も終わり春がきたら
桜が咲くから
桜が咲いたら会いに行くよ
君に会いに行くよ
約束の場所はあの
校庭の桜の木の下
約束の場所はあの
校庭の桜の木の下
忘れない 忘れない
机の下の恋人よ
今は 名前で呼べる
君はもう机の下の恋人じゃない
春の花と書いて
ハルカ…
とても 素晴らしい
名前さ
生涯できっと
いや 絶対
僕がただひとり
愛すべき人
愛してる人
ハルカ…
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パラパラ漫画みたいに簡単に日々が続いていったとしたら
感動も何もないね
長ったらしい人生だからこそ味わい深いものがあるんだろう
いつになく真剣にうなずいてみて
何を言ってんだろうとおかしくて笑ってしまった
世界一長いパラパラ漫画が出来るまで
今日も 出涸らしみたいな苦い一日を過ごしてやがて 味がなくなった ガムみたいに味も素っ気もなくなるまで 噛んだら 吐き出そう もといた場所へ還りましょう
パラパラ漫画の最後に何か泣いちゃうような感動的な一言だけを残して
サヨナラして
そして お墓の中にはいれれば幸せじゃないか?
そうじゃないか?
人によるか?
宇宙一素敵なパラパラ漫画が出来るまで
今日も明日も苦汁をのみながらも素晴らしい出来事に出遭う
きっとその時こそが笑う時さ シャッターチャンスさ
パシャリと一枚
アルバムにたくさん並べて 空が暮れなずんできたら カラスと一緒に帰りましょう
まだまだ 終わりには遠い
まだ一日が終わっただけ
パラパラ漫画の小さな画(え)が寝床に着いただけ
夢の中で 待機せよ
まだ人生は終わってない
油断なさるな
パラパラ漫画が出来るまで 待て 待て
君の 僕の たどってきた足跡の数だけある軌跡が何年後の未来で奇跡的な爆発起こすまで パラパラ漫画 途中で放棄しないで 最後の最後まで命燃やして めくり続けようぜ
大丈夫さ
君は君なりにうまくやってるぜ
自分を恥じるな
自分を責めるな
自分を卑下するな
輝く一歩は その強い涙と本当の笑顔によって作り出されるのだから
我慢はするな
気持ちに正直に生きていてくれ
パラパラ漫画はなるべく ナチュラルな君を望んでる
ほら ミスして
間違っても
泣いてる君を誰も責められないさ
僕は 君が泣きやむのを待ってるから
優しい君の傍で
パラパラ漫画が出来るまで ずっと。
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遠い 遠い 旅路の果てに何を旅人は残すのだろう
今は若い まだ若いから 風に吹かれているのが一番似合ってると誰もがいう
自由すぎるまでの毎日の中で 種を今蒔いておかなきゃ 未来になってから種を蒔いても咲く花なんかありゃしない
そんな厳しいこともたまには言われる
いくつもの意見や
いくつもの偏見に
頭をごちゃごちゃにしながら 歩く僕は風の中 しばらく動けないまま 青春のとあるページの角っこあたりで立ち往生してた
旅人は今日も大人の真似してる たばこふかして でも 体に合わず せき込んでる
それでも 吸い続けてる
大人と子供の境界線に立って
まるで かかしみたいに 俺は大人なんだって 言い続けてる
でも都合のいい時だけ子供になる
レコーダーからはいつだって懐かしい90年代の歌が流れてる
それさえ無視して今を生きるのに忙しいふうな 現代人よ
たまには思い出せないのかい? 昔を…
過ぎ去る日々にいつも金より大事な時間を奪われて
もう 思い出も何もない 時の羅針盤の上で秒読みするだけで年が変わる
くそも味噌もおなじ土俵に立たせて
幸せも不幸せもとうとう違いがわからなくなってただ涙する僕はうつろに魂の抜け殻 幽霊みたいさ
たばこ一本分の命
尽きるまで
旅人は春夏秋冬
季節を選ばずに
一年中泣いて
一年中笑うよ
今日も夢と現実の境目をしばらくただよって何分かののち
夢に沈む
トロンとした意識はやがて 夢の世界へ
旅人は今日も他人の真似してる お酒を呑んで でも 体になじまず もどしてる
それでも 必死に大人になろうとしている
たばこ一本分の時間
終わるまで
旅人は東西南北
方位を選ばずに
一年中泣いて
一年中笑うよ
なんだかんだ言いつつもその時にしかない光をなんとなく感じてその感動を人知れずこぼす
もうすぐ僕も成人です
何か変わるかな。
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今はもう戻れない
あのころの匂い
まだおぼえているよ
時々今でもたまに
思い出してみる
あのころの景色
まぶたを閉じて
はるかな旅に出る
夜空に輝く星を探すようにあのころの記憶ひとつひとつ思い出す
昔の扉を開けば
ほら 悲しいこともよみがえる
でも 仕方ないよ
だけれどね ほら 輝いてる ほら ほほえんでいる あのころの僕がいるよ
今はもうない あのころの匂い
あのころ吹いてた風
懐かしすぎてさ
涙が出るんだよ
思い出せない記憶がほら僕を涙で濡らす
昔の扉 閉めて
また 夢から覚めればそこは大人になった僕がいる世界
鏡に映る僕は少し老けたかな
なんてこと言いながらベッドに横になって漫画を読んでもまだ胸のあたりがざわざわする
夜の窓から見える夜空の向こうにあるような気がするけれど
きっと幻さ 幻じゃないはずはない
昔話の中にあるようなきらめく何かを
今まで 探してきたんだ
素敵な人との出会い
素敵な出来事の始まり
でも 現実にあるのは悲惨なくらいおなじことの繰り返し
日常はまるでベルトコンベアーの流れ作業
でも 思うのさ
今は今で
あのころにはない
素敵な光や
匂いがあるって
あのころには戻れやしないけれど
今を生きていて
なんだか幸せ
僕は幸せだ
なんとなくだけれど
そう思うよ 僕は
ねえ 夜空に今見えた流れ星にとっさに願った 願いを教えよう
今が何十年後にきっと昔を懐かしんでるように素敵な今になるようにって願った
きっと繰り返すのさ
昔はいいなという思いは 今昔を懐かしむように きっときっとずっと先で今を懐かしむだろう
過ぎ去る時は
懐かしさとともに
切なさを置き去りにするように そっと残していく
憎いくらい そっと涙さそうよ
昔の扉 また 今夜も閉めるとき こぼれたように
その涙が流れ星だった気もする。