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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[569] 理由
詩人:どるとる [投票][編集]


生きている理由
生まれた理由
ここにいる理由
そこに向かう理由
ここに留まる理由

人はいつもいろんな
理由を問われる
理由のないことは認められない
理由があっても世の中が認めないと認められない
理由には自由な形などない
だけれど僕は時にその理由をねじ曲げる

生きている理由も
生きていく理由も
生まれた理由も
ここにいる理由も
生き続ける理由も
死なない理由も
そこに向かう理由も
すべては僕が決めた事
それが理由だ

理由の上に理由を重ねてはまたその上にさらなる理由を重ねる
そんなたくさんの理由が積み上げられた世界の中で僕は何を理由に存在してる?
そんな理由をまだ探し途中だけれど
いつか 自分自身のこの手で掴んでみせる
今は見えない確かな理由を掴んでみせる

生きていきたいという理由が
生きていく理由になり
死なない理由になる
そして生き続ける理由にもなり
ここにいる理由になり
そしてそこに向かう理由に繋がる
理由と理由はいつでも積み上げられた塔のように存在するんだ
理由が理由を助け合い存在を肯定しているのさ

ほら 明日へ向かう理由
ひとつまた増えたね
絶え間なく問われる理由もまた素晴らしい日常の形
ああ 僕は生きていきたい 生きていたい
そんな理由ひとつだけで世界はばら色に変わる

今からでも明日からでも。

2009/11/23 (Mon)

[568] すみれ
詩人:どるとる [投票][編集]


遠くに消えた君に思いを飛ばす
もう僕の街は雪が降り出しました
君の街はどうなのかな
ふいに暖炉の前 思った
小さなころよく遊んだあの空き地はもう君が越してまもなくコンビニになった

君が引っ越して電話しなかったのは
なんか君の声を聞くと会いたくなるからで

お母さんがよく僕にあの子から電話来たわよなんて言っても隠れて電話に出なかった
今さら後悔したよ
はじめての恋だったのに

君を好きだったあのころの僕はもういないよ
だけれどなぜかな
今になって心が熱く燃えている

あの星よりも遠い君を星なんか無視してイメージしてしまう
そんな気持ちの難しいところがほら垣間見えたね

君があの日言った
さよならの言葉が
今も胸を焼くよ
僕はあの日
嫌で嫌で泣いたんだったね
離れていく手をお母さんが無理やり離してしまったのを怒ったね
それなのにごめんね
君も僕を好きだったのかな

だけれどあの日は子供だったからただ恥ずかしさと申し訳なさに何もできなかった

今 もし 僕が君に言える言葉があるとしたら
許されるなら言いたいよ
ただただごめんなさいと

初恋の君へ
名前のとおりスミレみたいにかわいい君を傷つけてしまってなんて僕はバカな奴だったんだろう

暖炉の燃える火の中 暖炉の中で音を立てて焼け黒ずんだ薪のように僕の心は
思い出は僕には残酷すぎてもう消してしまいたいほどさ

でも

すみれ…愛してたよ

あの日の夕暮れ
遠ざかる君を乗せた車が消えてもずっとずっと手を振っていた
僕を思い出したら
ああ どうしようもなく
涙が止まらない

すみれ
この世界に生まれて
はじめて恋をした人
最愛の人さ

もう そんな気持ちさえ僕にはおこがましいね

なんて昔話をひとり語っても。

2009/11/23 (Mon)

[567] とてつもなく長い夜
詩人:どるとる [投票][編集]


いくつもの長い夜
いくつもの涙
その数だけ生まれた悲しみ そして切なさ

流れた涙 瞳からこぼれ落ちて 行方も告げずすぐにさよなら

こえてきた夜の数だけある切なさも悲しさもすべて今では無神経なほど素晴らしい思い出に変わり果てたよ

でもあの夜やあの夜の涙をなかったことにはできないんだ
僕がいちばん知っている

とてつもなく長い夜に戸惑いを隠せないまま 見上げた空に星がひとつ流れた
とてつもなく深い思いに涙が止まらない
そんな気持ち はじめてじゃないから
少しは楽だけど でも悲しさや切なさは同じ
だから 僕も行方も知らせずに自分の心の中に閉じこもるのさ

いくつもの言葉
いくつものイメージ
いくつものアイデア
いくつもの試行錯誤
僕は繰り返しては
頭を抱えて今日も
生きているけれど

いくつもの長い夜
いくつもの涙
その数だけ生まれた悲しみ そして切なさ

今もぬぐえないまま
ほんとはこんなの作り笑いさ
記憶を単にだれかのお気に召す形にねじ曲げただけだよ
ほら裏を返せばただの張りぼてさ
悲しみも切なさもまだ僕を追いかけてきているんだ

平静をよそおった日々の結末はきっと今とそんな大差はない
だけれどまだ続くんだ
まだ続くだろう
世界は朝になっても
心の中はね だれかに見せてやりたいほど
夜が続いてる
生まれて悲しみを知ったあの日から
きっと僕の心に朝が訪れたことはない

嘘だと思うだろう?
でもほんとなんだ
きれい事なんかいらない
僕は今 心の中のとてつもなく長い夜の片隅で涙をひとり流す
ぬぐってもぬぐってもぬぐいきれない気持ちひとつに強がりさえまるで歯が立たず

見上げた空にゃ
大きな月がだれを照らすでもなくただバカのひとつ覚えのように輝いている
ああ おまえも同情するのかよ?
そんなのいらないから
ほかの人を照らしてやりな
ふいに出た言葉。

2009/11/23 (Mon)

[566] 僕の詩 君の詩 皆の詩
詩人:どるとる [投票][編集]


僕の詩はほかの人の詩に比べて劣っている
だけれどかぎりなくまたとない詩でしょう

君の詩もまた僕の詩と同様にまたとない詩なんだろう
だからそんなに落ち込まないでね
劣っているなんて幻想さ

言葉はいつでも自由すぎるから
時に人の心に闇をつくりだす
君の気持ちのすべてを伝えるなんてできやしない
だからだから時に違和感を残してしまう

でも 落ち込まないで
元気をだしてごらん
僕の詩も君の詩も皆の詩もすべてがすべてその詩にしかない光を放ってるはずだからね

だからこそ
だからこそ
僕は同情とかではなく純粋に君の詩を愛す
言葉を超えた気持ちでいつも

ほら 僕がここにいるよ
君の詩を愛す僕がいる
ひとりじゃない
その詩もきっとあなたに作られてきっと喜んでいるよ
あなたじゃなければ作れない詩が喜んでいるよ

あなただけに見える光
その光を見極めて
たどり着いた答があなたの詩なんだ

僕はかぎりなく信じよう 信じてる

永遠にいつまでも
あなたの詩が大好きだ
誰よりも 何よりもね。

2009/11/23 (Mon)

[565] 夕暮れとクリームパン
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いつもの帰り道
いつもの夕暮れに
僕は片手にクリームパン食べながら歩いてる
甘さの中にある切ないほろ苦さはバニラビーンズのせいじゃないんだよ
見上げる空一面に広がる果てしない夕暮れのせいさ

甘い甘いクリームパンさえほろ苦くさせる夕暮れはなんて罪なんだろう
今日もまた大好きなクリームパン買って帰ろう
あたたかな夕陽の空の下 用もないのに歩きながらね

僕にはもうこのクリームパンしかなぐさめてくれるものは何もないから

一口 かじったら
口の中に広がるほろ苦い甘さ
ほら 夕暮れが空を真っ赤に染めている
五時のチャイムがタイミング良く鳴り響いた

夕暮れの切なさと
チャイムの切なさと
ああ クリームパンの甘さと優しさがあいまってとても心地いい夕暮れだな

ほら 明日もまたこの道を帰るとき
片手にはきっとクリームパンと空には夕暮れ
そんなイメージを抱いたまま僕は最後のひとかけらをほおばる

もう空は夕闇の口の中
真っ暗な夜の世界
冬の日の短さを見る
空には月が輝いていた

切なさはなぜかまだ消えないけれど
優しさがそれを補うようにかすかな甘さが僕を救う

日常のほんのありふれたシーンにそっと涙が止まらない

なんて 素敵な帰り道
ずっと 同じであれ

僕は夕暮れとクリームパンさえあればいいから
あとは大好きな君が甘ったるい日々を潤してくれる。

2009/11/23 (Mon)

[564] 名無しのうた
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なぜだろう
心の中に
悲しみが生まれた
ただそれだけで
沈んでしまう気持ち
ホルマリン漬けみたいに心は悲しみの底
沈んでる

名前もないこんな気持ちをもしもうたにできるならば
僕はそのまま名無しのうたと名づけるからご心配なく

さよなら
さよなら。

2009/11/23 (Mon)

[563] 靴音
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明日の靴音が聞こえてきたよ
かわりに今日の靴音が遠ざかってゆく気がしたよ

僕はそんなふうに毎日日々を繰り返して
いつか死んでしまう
予定ではそうらしい

悲しいことが
あまりに多すぎて
夢だとか理想だとか
言ってられやしない

なら僕はただ生きていくことにだけ精一杯になろう
死に物狂いで毎日生きてるってだけで苦しいから
生きるってことは何も夢や理想を叶えたり正しいことをしたりするだけがそうじゃないさ
みんなは口をそろえて首を横にふるけど
そんな奴らに何がわかるってんだ
わかったような口を聞いて

靴音が遠ざかる
そして
新しい明日が来るよ
夜明けがすべてを塗り替えてさ
また僕の瞳に新しい
太陽が昇ったよ

ああ こんなふうに毎日はただ風のように過ぎて 文句だとか皮肉だとか言いながらも結局は時間が来ればみんな死ぬんだろう
なんて簡単な物語だ
なんて壮絶な物語だ

僕は悲しく思う
死ぬまで
そんな気持ち
ぬぐえない

雨は降る
僕の知らないとこでも
雨は降る
心の中までも
今日もそんな悲しみにすべての人々が嘆くだろう

ぬぐえない
悲しみと
ぬぐえない
闇を
抱えたまま

人は今日もかぎりなく生きてる
この地球の上に立ちつくして。

2009/11/23 (Mon)

[562] メッセージソング
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この胸にいつでもあふれている
ぶっとんだメッセージ
君が読んでくれたらうれしいなあ

愛してるだけじゃまだ終わらない
ずっと続いてゆくのさ
この物語

転んで つまずいて
傷ついて
人は生きていくんだ

だとしても
だとしても
僕はこの優しさだけは忘れないよ
いつでも君を愛せるために

オーイェーイ!

壊れたラジオのように同じとこだけを繰り返すような変わらない毎日に君が光をくれたから

このメッセージソング
今、君に届け!届け!
僕は両手を広げて
鳥になる
君という空を飛んでいたいよ

今!メッセージは二人の心の中輝いて
たしかな未来をそこに描く

笑うがいい
ばかにするがいい
これが俺たちのメッセージソングだぜ。

2009/11/23 (Mon)

[561] 
詩人:どるとる [投票][編集]


人は何かを求めているなら僕は何を求めているのだろう
だれか教えてよ
つまらない夢の終わりみたいに人生が終わってしまうことのないように
せめて追いかけるものひとつあれば幸せだから

夢を 夢を 抱かせて。

2009/11/22 (Sun)

[560] はじまりのうた
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僕のすべてはこの場所から始まった
めでたしとは多分いかないだろう
それでも僕は意を決して生きていくのだ
はじまりのうた
いつでも口ずさみながらはじまりの街からはじまりの街へと旅をするように日々暮らす
僕にとって今日が来ればいつでもそこははじまりの街ではじめての景色なのさ
記憶には昨日と同じ街でも僕は昨日の僕とは違う 今日は今日の新しい僕だ
だからその新しい僕で新しい街から新しい旅に出よう
はじまりのうた 再び口ずさんで不器用な僕は変わらなくても
はじまりのうた 響け 心に 心に

はじまりはいつも夢から覚めた時に訪れるから。

2009/11/22 (Sun)
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