詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕の特徴のない顔に悲しみという涙が降った
でも暫くすれば涙は降り止んでかわりといってはなんだけど笑顔が咲いていた
僕のなんの特徴もない顔一面に
日々はそんな具合にさ
雨のち晴れで続いてゆく
悲しみはいつでも
喜びはいつでも
僕を飽きずに
永遠に構ってくれる
悲しみは嫌な奴
喜びは良い奴
そんな区別
今 捨て去って
悲しみの中にも
いいとこ見つけよう
人の中のいいとこ見つけるように
ほらねそしたらきっと今よりもっと笑えるから
涙の雨がやんだらね
少し笑ってみたあとでいいからさ
ちょっと試してみようじゃないか
雨のち晴れのそのつぎに。
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その角
曲がれば
胸いっぱいの幸せが待っている
そんなグッドタイミングを望んでいるならあなたは天性の愚か者にも違えない
何事も成功は失敗や後悔の繰り返しで生まれるものです
失敗や後悔が嫌で楽に成功することばかり考えてたらそんなのは端から不可能で
失敗や後悔があるからこそ成功は生まれるものなのさ
だから失敗や後悔のない成功などありはしないのです
日陰を避けて
雨を避けて
歩くことはできない
陽向を歩くには
青空の下を歩くには
いばらの道を否が応でも通らなくちゃ歩けません
だから
覚えていてね
愚かしく忘れないでね
簡単なことさ
幸せにはグッドタイミングなんてない
不規則な日々の先にわずかな予感を引き連れて途方もない未来で叶うものなんだ
ほら その角、曲がればきっと光あふれ太陽が燦々と輝いてる
予感ではそうさ
いつも
だけれど実際は雨降りばかり
天気雨なんてこともあるから
気を抜かないで
僕は自分に言うよ
言い聞かせるように
もう二度と悲しい間違いや切ない過ち犯さぬように
冷たい海でも
果てしない砂漠でも
この足で この頭で
知恵を振り絞って
面倒くさがらず歩くと誓います
その角、曲がってもいつもの道がただ広がってるだけ
だとしてもイメージだけはいつでもその角曲がれば夢のお出まし
そんな気持ちでさあ明日へ行こう
夢から覚めたらそこはいつでも幸せ待つ楽園だ
日々が続くならばいつでも不幸せと幸せの連続
悲しい日も確かにあるだろう
だけれど素晴らしく喜ばしい日もあるから
毎日雨のち晴れ
天気と同じだと思えば
ほら夢から覚めたように曲がり角曲がればそこに幸せがある
胸いっぱいの
幸せがあるはずだ
だから
笑って
少しでも
笑って
行こうじゃないか
自分のために
未来のために
ああ 先ずは明日のために今から。
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たったひとつの答を知るために僕らは生きているとしたら
その答を知ったとき僕らは世界の終わりを同時に知ることになる
なぜ生きてるのか
なぜ生まれたのか
そんな疑問がもしも解けたら僕らきっとここにいないだろう
なにかを求めては
雷鳴におそれて
前に進めない
僕らは果てしなく弱い
手に入れては失うことをおそれてばかりいて
ただなんとなく生きているうちになぜ生きてるのかもわからなくなるんだ
だってそんなもの自分で決めることだからなぜ生きてるかもなぜ生きていくのかも答は無限大だよ
人の数だけ答はあるのだから
自分の中にだってさらに無限大の答があるはずなんだ
探してごらん
容易には決まらないだろうけれど
今 光を避けながら
闇を好んで歩くのは
自分の中に眠る不安や恐れを紛らすためなのかなあ
限りなく 悲しく
限りなく 切ない
さりとて今さら投げ出せぬ旅だから
しかたなく生きてるけれど時に笑い時に涙する 日々をどこまでも
果てしない旅の背に潜む翳り
今 垣間見えた
垣間見えたんだよ
ほら ちょっと目を凝らせばすぐに気づく
小さな ほつれ
生まれたことをうらんでもしかたない
生きていくことを投げ出しても何も幸せなことなどない
それより悲しみを乗り越えてその先に見える確かな光を追いかけることが大切だろう
生きていればかならず晴れるから
死んでしまえばもうそんなの関係なくなるから
本当に悲しいのは悲しいという気持ちさえなくなることだから
僕らは悲しむためにも生きてるのです
だから後悔もね失敗もねすべては生きてるからこそ起こり得る曲がり角の運命なのさ。
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悲しみの底へとただ真っ逆様に頭から落ちてゆく自分を
絶望の淵へと今落ちてゆく自分を
まるで他人ごとのように当たり前なことのように眺めている
笑いもせずに
怒りもせずに
ただそんな映画なんだろう
そんな現実味のない緊張感までもが欠けすぎた愚かな僕が僕の終焉を眺めていた
あきらめてしまったように崩れるように終わってゆく未来を眺めていたんだ
だから僕は僕の終わりを知ってしまった
知ってしまったんだ
今 悲しみの底へと落ちている途中 永遠にそのまんま
地に足がつかない
ずっと落ち続ける
暗い暗い闇の中を
果てしなくどこまでも
悲しみの底へと
絶望の淵へと
ただ真っ逆様に
僕は落ちて 落ちてゆく
その様をただ 眺めている僕だった
すっかり色をなくした未来はまるで死んだようにこくりとも動かない
僕はしまいには薄笑いで悲しみを慰めようとしていた
空には涙にも似た雨が降り出したよ。
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人を疑うってことは
その人を心から信じたいという心のあらわれ
人を信じたいと思う気持ちがあれば人を疑いたくもなるものなのさ
信じるだけの関係など続けていても互いの間違いや過ちなんて判りっこない
だから疑ってしまうほど誰かを信じたい
心の底から ああ
僕は今君を疑っているよ 信じてるから
心の底から そうさ
信じてるのさ
だからこそ僕は君を際限なく信じ時に君の過ちや間違いにそっと疑問を持つ
ただそれだけの理由で生まれる優しい疑惑
今 そんなちょっとしたおせっかいが君をどう思わせてるのか
気になるところです
ぼくは疑ってしまうほど誰かを信じたい
心の底から ああ
君もぼくを疑っていいよ 信じてるなら
心の底から そうさ
ぼくの間違いや過ちに微笑みながらも疑ってください
それがふたりの未来にささやかな虹を架けるというのなら
疑いもまた明日をひらくためのひとつの鍵になるから
ほら疑いながら信じながらやがて何か大切なことに気づけるといい
信じてばかりいる
必要はないよ
だから ああ
疑ってしまうほどに君を信じてる
疑われるほど君に信じてもらいたい
今はただそれだけが僕の大切な大切な鍵なのです。
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くるくる くるくる
彼の世と此の世の境に流れる川のほとりで回る風車
気が滅入るくらい
くるくる くるくる
彼の世に向かう此の世の世情を悲しむように回る風車
風もないのに回る風車
誰のためなんだろう
風吹く前に風も無視して回る風車
何のためなんだろう
くるくる くるくる
回っているけれど。
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行きつ戻りつ
時間は進みまた戻りを繰り返してる
でも過去へは戻らない
違う日がただ何度でも続いているだけだ
現在進行形で膨らむ不安
現在進行形で増える悩み
吐き出した言い訳の数だけきっと満たされない思いがある
時間は進めど
僕だけは現在退行形で退化してゆくばかり
いずれアンモナイトに
そして小さなプランクトンになってしまうくらい いつも現在進行形で老いさらばえてゆく
僕の心
誰かへの憎しみか
僕を狂わせてるのは
はたまた
誰かへの苛立ちか
僕を壊していくのは
ああそれさえうまく判らないまま
現在進行形で膨らむ不安
現在進行形で増える悩み
ただ明日も今日も同じことの繰り返しなのにさび付いた思考回路
まるで今にも止まりそうな脆い歯車のようでたまに常識を逸脱して戻りだしたりする
キーキーと五月蝿い音を立てて進む時間とは逆方向にいつでも回っている
それもこれも僕を生み出したヤツらのせいだ
そんな卑屈を吐き出してもむなしくなるだけなのに言い訳でも吐き出さないと狂ってしまいそうな世の中だから
現在進行形であるが故
生きている限りは
退化するのを抑えきるのは不可能に近いです
だから僕の心は
ただただむなしくなるくらいの遽しいだけのサイクルで進ったら進む
呆れるくらいの遽しい日々は続くったら続く
現在進行形で
時々雨が降り
時々晴れる
そんな世界で
僕は常識の前
お利口なお座り
たまに目を盗み
立ち小便
そんな毎日です。
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期待を込めて開いた地図にはなぜか「未来」とだけしか書かれてなかった
何もかも自分自身で決めなきゃいけない未来
このままでこのままでいいのかどうなのか考えながら
未来の正解と不正解をそれぞれ探してる
旅をするように
僕は生きてゆくよ
君は果たしてどんな旅をするのだろうか
人のことばかり気になる僕は自分の未来からなぜか目をそらして都合よく笑ってる
それでも未来の地図にいつか夢という文字を書かなければならない日が来るから
どんな未来でも居場所を見つけないと生きられない
だから未来地図
描いているのだろう
目には見えない道順を日々書き足しながら
僕らは見えるはずもないゴールに向かって一本の線を引いてゆくのさ
あみだくじみたいに入り組んだ迷路のような日々を歩き続けても最後にたどり着く場所はたったひとつの未来だけ
ああ 僕の未来はどんな未来なんだろう
恥ずかしながらまだわからないけれど
描いてるさ
描いてるさ
こんな僕でも
未来に続く道のりを描いた 未来地図
いつか完成するまで描き続けるんだ
死ぬまで続く道のりを描く 未来地図。
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僕はあきらめることに関してはプロ級
わずか数秒のうちに瞬く間にあきらめられる
だめだとわかったら
すぐさまサヨナラ
気づけばそんなんで二十歳も過ぎ去り
もうすぐ三十路にさしかかる男
そしてまた性懲りもなく退散と相成ります。