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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[497] 旅の終わりに出会うもの
詩人:どるとる [投票][編集]


果てしないこの旅の終わりには何が待つのかな
今から考えていても悲しいだけだろう
だから今は今を楽しみこの旅を抱きしめていくんだ

旅の終わりに出会うもの
それはきっと生まれたときと変わらないはじめての光にさ
包まれるような鮮やかな景色さ
きっときっときっと
きっときっときっと

それは僕をためらうことなく迷いなく照らすさ。

2009/11/14 (Sat)

[496] 冬桜〜ふゆざくら
詩人:どるとる [投票][編集]


君の笑顔は僕をいつだって照らして
そっとそっと助けてくれる
闇の中に時々人は迷い込んでしまうから
そんなとき君の存在の意味を僕は知るんだ
ほら君が笑っている
それだけで僕の心に咲いている花は咲き誇るよ

冬なのに
冬なのに
桜が咲いたみたいな
こんな気持ち
僕のすべてを包んでゆく
君の小さな手のひら
僕の悲しみをすくってくれました

今 僕は気づく
たったひとつの笑顔で
闇から抜け出し
君を抱きしめている

冬なのに
冬なのに
桜が咲いたみたいな
こんな気持ち
僕のすべてを包んでゆく
君の小さな手のひら
僕の悲しみをすくってくれました

ああ 君の笑顔は僕をいつだって照らして
心に花を咲かせてくれる その花の名前は冬桜
とてもきれいな花さ。

2009/11/14 (Sat)

[495] 命の重量
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命の重さを量る天秤などどこを探してもありはしない

命は常に一定で平等だから
量る必要などないのですから

命は何と比べても常に重いに決まっているのだから
量ろうと思うことさえおこがましいんだ

命はどんなものより
重くそして尊い
それでいいんだと人は皆 命を量ることをためらう

命は重い
が、同時に
はかなく小さい
たやすく消えてしまうから

だからこそ重い
だからこそ軽い
重さを持たないのもまた命の姿だから
本当のことをいえば命を量ることなどそもそも不可能だ

だから皆量ろうとしない

自分のすべてをつかさどる命の重量を。

2009/11/14 (Sat)

[494] ナイフ
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人生という戦場を生きるためには常に何かに抗う心が必要だ
そのための勇気ならば銃刀法違反にはならないさ
心にナイフやトゲトゲした感情を持っていても
感情までは裁けないから

問題はそのナイフで何を切り裂くかだ
時には自分も切り裂かないといけない
だけれどナイフは自分を守るためにある
だからその切っ先を誰かに向けることもある

常に常識を豪語する輩は間違いなど自分にはないと言う
しかし間違いを犯さない人間などいないからどんなに偉く地位の高い人間でも常にナイフの腹のような切れない部分と鋭利な部分を持っているんだ

心は常にナイフだから
切り裂くために
心に常にあるのだから

無傷ではおくれないのさこの人生は

最後に笑うのはそんな悪魔的な感情かもしれないんだ。

2009/11/14 (Sat)

[493] 理不尽
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傷つけられる者と傷つけられた者を同じ立場に位置づけてしまったらそれは傷つけられる者も傷つけられた者もどちらも同じだけの非があるという理不尽な現象が理不尽に生まれる

それが今のこの世界のひずみだ。

2009/11/14 (Sat)

[492] 決意はいつも夕暮れに
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僕のストーリーは単調なリズムでいつでもドレミファソラシドと続いてゆくよ
読み進めてゆくうちにその素晴らしさにだんだんと気がついていった
あまりにきれいな茜色の空の下で古いカメラを構えてシャッターを切ればアッカンベーするみたいに出来上がったばかりの写真が出てくるよ

なんてあたりまえな毎日なんだろう
それでも大切な大切な時間さ
僕は今、幸せだよ、この上なくきっと…

燃えるような真っ赤な空に誓う愛の言葉
燃えるような真っ赤な空と同じくらいの愛で誰かを愛せたらいいなと思うんだ

イメージの海原から船出して探しに行くよ 今夜も 夢の中
君に贈る
ありがとうに添える言葉

夕暮れの彼方に明日がほら揺れている
そうさ 僕は彼処に用があるんだ
君が明日へゆくというなら僕もゆくよ
死のうかと思った
今日でも君と出会えたことで見違えるように輝き出した世界
ほら決意をするよ
僕は明日も生きたい
そして君に愛をささやきたい

今日と同じような夕暮れにきっと言うんだ

日々の流れは単調でも幸せなことは変わらないさ
ほら君が笑ってる
それだけでたやすく決意なんて気持ちなんて変わるんだ
死んでしまおうという決意さえ生きていこうという決意に変わるんだ
脱ぎ捨ててしまおうと思ったダサい身の丈に合わない洋服も君の似合うの一言でまた着直す
それと同じようにさ
僕は誓うよ 誓うよ
明日も生きること

意外にも僕が人に流された
それはそれはとても幸せな流れで
さらさらと流されていった

僕は夕暮れの終わりに君とサヨナラを交わした
別れ際明日もまた会おうね
なんて別れる駅のホーム
君は僕が帰るホームとは別のホームに止まった電車に乗ってゆく

このサヨナラはこれからも何度でも繰り返される
それでもきっとそのサヨナラのひとつひとつにはあたたかな始まりの予感が凝縮されてるんだ
そう思う僕なのさ。

2009/11/14 (Sat)

[491] スマイル満開
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笑うことは難しいだろう?
泣くことよりずっとずっと勇気をつかうからね
笑顔を簡単に使いこなせる人は涙を流すことにも躊躇しないのでしょうか
わからないけれど

笑えたらそれはそれとしてどうでもよくなるから笑えた勢いにまかせて泳いでみよう 浅瀬まで

スマイルにあふれた一日を幸せと呼ばずしてなんと呼ぼうか?

スマイル満開の一日こそ幸せ満開の日さ
愛想笑いとか嘘っぱちの喜びとかのないありのままの幸せにあふれた素晴らしいホリデー

僕らは明日に向かって咲いてゆくんだ
根の張れないところまで 咲いてゆこう

シャララ
鼻歌でも歌いながらね。

2009/11/14 (Sat)

[490] 月と石焼きいも
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夜にもたれ掛かっている
僕はもうひとりじゃ生きれない
だから誰かのそばにいたい
だけれど離れない孤独の影 ぬぐえぬ涙
月夜の晩に ほら
たくさんのため息が言葉になって街中から空に立ち上ってる

石焼きいもの
リアカー引っ張りながら
煤で顔を真っ黒にしたおじさんが渡してくれたおまけの石焼きいもになぜか涙が出た夕暮れ思い出していた

幸せはそんなものでいい
これ以上の幸せなどいらない
願えばきっと罰が下るだろう

そして夜空を見上げればもう月が輝いていて
僕はそれを眺めていた
石焼きいもを輪切りにしたような満月がほら見えるかな
君にも 君にも

なんてきれいで
切ない夜なんだ…

ため息も蒸発しそうなあたたかな夜に。

2009/11/14 (Sat)

[489] 弱虫ピエロ
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僕は人気者の道化師
誰も偽善的なピエロ
みんなみんな
心の中に道化師を飼っているんだ

道化師さながら
みんな笑いたくもないのにね
愛想笑いにお世辞のパレード
おそれながらもやせ我慢の苦笑い
綱渡りに空中ブランコ
世の中に嘘で固めた笑顔を振りまいている

笑いたいとき笑っていて
泣きたいとき泣いている
そんな感情さえ捨てたら道化師になってしまうよ
笑顔だけで人は生きれない

だから弱虫ピエロでいいじゃないかい?
泣いていたほうが人間らしいから
悲しいときは悲しいなりに泣いてさ
うれしいときはうれしいなりに笑ってさ
そんな当たり前な毎日を生きた方が楽しいはずだ

そうはいってもそうできないもどかしさが辛い世の中だから
ピエロになるのを完全にやめることはできないけれど
それならピエロと人間の心を共有すればいいじゃないか
そうじゃないか

だから僕は感情を捨てずにピエロになって
心の中では笑っている そんな自分を
そしてそんな自分が情けなくて泣いている
サーカスのような世界の中ではじかれぬように生きていくことを嘆きながら
それでもピエロの役目をピエロは果たしてゆく 今日も

悲しいかな
それがピエロとしての仕事なのさ

だけれど心は置き去りにはしないよ
いつも心はずっと胸のあたりで高鳴っているんだ 同じリズムで時々はずみながら

弱虫ピエロは懸命に毎日を生きている
本当は弱虫なんかじゃないのさ
ただ誰もみんなサーカスから抜け出せないから ためこんだ涙が時々あふれるだけだ

今日もサーカス小屋の裏の茂みで泣いている僕なのさ
そっとそんな僕を照らしてた月だけが寄り添う夜なのさ
神も仏もない世界
血も涙もない世界
信仰心も向上心も
何もない僕だけど
これだけはわかってほしい
笑うだけがピエロじゃないってこと
見てほしいのは隠しきれない涙なのさ。

2009/11/14 (Sat)

[488] 波打ち際の人
詩人:どるとる [投票][編集]


押しては引いていく
波のように…
そんな簡単なたとえ話だよ

言葉にすればどんな事でも簡単に形になってしまうね
それでも僕の心の中に棲んでいる悪魔は簡単には笑ってくれない
あふれる憎しみと色欲の日々
僕を腐らせてゆく
あろうことか中身から
じわじわと

押しては引いていく波のような…
そんなたとえ話でも少しは

僕を救うのは
なんなんだろう
僕を生かすのは
生かしてるのは
なんなんだろう

なぜかもわからないまま僕はここにいて生きている
それこそ波のように寄せては返しながら続く日々をただただ

平々凡々にヘイヘイ
少しおどけながら

それでも心の中で強く強く激しく激しく波打ち際に波が叩きつけている

断崖絶壁の眺め
ほら喩えれば
そんな今さ

僕は波打ち際の人
死のうか死ぬまいか
命を長らえるか
命を捨て去るか
考えている
僕は波打ち際の人

下手をしたら
そのまま数十メートルから真っ逆様さ
悲しみの底へ落ちてゆくだろう

僕は半分死んでて
半分生きてる

簡単に傷つけてしまわないで
べつになにかをおそれてるわけじゃないけどさ。

2009/11/14 (Sat)
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