詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕の脳髄を麻痺させる浮き世の諸事情
まるでそれは何かの竹篦返しのように僕を苦しめる
いくつもの夜
いくつもの朝
繰り返してきた
でもいくつ夜をこえてもいくつ朝をむかえてもどれだけ歳を重ねてもわからないものはわからないま
ま
脳髄カルテにも未定とだけ書かれてるよ
横のものを縦にはしない世の中に少しでも斜めにすること許してくれる心の豊かさがあれば常識も少しは愛せるものを
ただ常識はいつまでも完璧な形のまま人に言うのさ
ほら1ミリの狂いが自分を困らせると
そんなことを嫌みのようにとばしてくる
僕の頭のフォルダはもう知識を詰め込みすぎて押し込む隙さえないんだ
ほらそれでもいつでも常識は僕の脳髄に食い込むように割り込んでくる
悲しいなあ…
切ないなあ…
カルテに申し訳程度に書いておこう 恨み言つらつらと
そんなことしても意味はないとわかっててもせずにはいられないから
脳髄の中 びっしりと恨み言で埋め尽くしてしまうのさ
浮き世のバカヤロウ
そうつぶやいただけでなんか少しだけ片付いた気分になるから。
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いくつもの夜を
いくつもの朝を
死ぬまでどれだけ繰り返してゆくだろう
新しい朝をむかえた今日もどうしようもなく考えてしまう
そんな若者らしくない年寄り臭いことを
夜明けが来ても
胸高鳴らない一日
イヤなことが僕を待ってるんだ
まるで行く宛のない旅人に憧れてしまうこの気持ちはいっそ雲にでもなりたいと苦笑いを浮かべてる
始まりの朝
終わりの夜
一日はいつも
いつだって
同じことの繰り返しさ
それでもその一日にしかない涙や笑顔がある
ほら戻りたいような戻りたくないような昨日にはきっと悲しみと喜びがどうしようもなくあふれている
始まりの朝に泣いてても終わりの夜に笑っている
そんな一日の心模様が曖昧な愛をそこに残してゆくよ
だから
僕は帰りたくない
かといって
帰りたいと思わないわけじゃないよ
ああ いつでも
過ぎ去った日々は愛らしいままこの胸の中にある
戻らないからこその輝きがほら鈍く光ってる。
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楽しみにしていた本日は生憎の雨模様
アスファルトに水玉模様がほらおしゃれだね
街中に咲く七色の傘の花
美しく花開いている
だけれどその花の下でとぼとぼ歩く人たちはみんなちょっと憂うつな顔
街も化粧を落として眠りにつくころには
きっと僕も心の中に降り続いていた雨を受け流すための傘を折りたたんでまたしまうだろう
人はいつも涙のち笑顔で一日を暮らすのさ
一日だって欠かさずに悲しみを抱きしめている
僕は今 悲しみの中
悲しみの雨に濡れている
もう心もからだもびしょぬれさ
街中にあふれているため息を数えても
きっと数えきれないから数えないけれど
きっときっと今日もたくさんのため息と同じくらいの涙が雨とはべつに人を濡らしたのだろう
人の心を冷やしたのだろう
いうなれば悲しみ雨
ふらりふらり
降り出せば
僕はもう
悲しすぎて
楽しい夢さえ見る気もしなくなるよ
足音も立てずに去っていく一日をただ見送ってさ 少し笑うだけ
月が浮かぶ夜空に
誰かの笑顔を重ねてはまた涙があふれて
目覚めても起き上がってもひとりぼっちの世界に降る雨
きっときっと簡単にはやまないだろう
だからねだからね明日もまたひきつづき降り続きます
心の中に雨は降る
見えないだけで
押しつぶされそうなくらい苦しんでいるんだ
ただ、空を見上げては早くやまないかなと殻に閉じこもるように屋根の下で雨宿り
ゆるしてくれなんて言わないよ
だってそのくらい悪いことだとは思わないから
外は雨
だけれど
それ以上に
心はもっとどしゃ降り
他人に見せられないのがちと残念だ
そのくらい
そのくらい
身も心も濡れ鼠さ
カクジツに僕の心は
今や
雨よりも雨
その言葉に尽きるよ
伝えたいのはいつもそんな気持ちなのに
誰も見向きもしない
まるで通り雨のように
僕の雨降りハート
上手にかわしてゆく。
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大きな
地球に
ある日
涙が落ちた
それでも万有引力さえ無視して
僕の悲しみはずっと
僕につきまとう
だからさ
悲しみは無重力
付け入る隙があればいつでもどこでも人を奈落に誘い込む
簡単じゃないんだ
いつでも
地球規模の問題なんだ
軽く見るなかれ
死にそうなんだから
小さな涙ひとつでも
悲しみには違いないんだからね
できれば
見逃さないで
その涙
その悲しみ
光ってるはずだから
あなたのあなたの隣にもきっと涙は光ってるから
泣き止んだって
悲しみは晴れることはない
悲しみはストレスと同じで心に蓄積されるものだから
爆発は死を意味するんだよ
だから 悲しみは無重力なんだ
重力を持たずいつまでも人を悲しみの空に浮かせているから。
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おとずれた朝
夜明け間近の朝
僕は光と影のさなか
船出を待つ待ち人
やがてまばゆい朝
おとずれる朝に
僕は静かに
オールを漕ぎ始める
目指す場所はどこだろうか
目指す場所なんて決めていたか
いつも後悔と失敗が僕を追い抜いてゆく
僕を追い越してゆく
輝く光さえ見つけられないままモノクロの朝がほら今日も来たよ 素知らぬ顔で
そんな 船出の朝
僕は暗澹たる
気持ちでむかえた朝
夜明けをむかえた朝
モノクロの心を
朝陽が申し訳程度に照らす 同情するみたいに照らす
そんな 船出の朝
僕はオールを手放してしまいたくなった
生まれたときから放すまいと握ってきたオールでさえいつの間にか薄汚れて手放したくなったよ
そんな船出の朝だから
気持ちも暗澹としているから
行き先など見えなくなるはずだ
そんな 船出の朝
僕は暗澹たる
気持ちでむかえた朝
夜明けをむかえた朝
モノクロの心を
朝陽が申し訳程度に照らす 同情するみたいに照らす
そんな 船出の朝
それでもおとずれた朝
夜明け間近の朝
僕は光と影のさなか
船出を待つ待ち人
やがてまばゆい朝
おとずれる朝に
僕は静かに
オールを漕ぎ始める
今 瞳に映るうつろな世界
今 僕の眼前 飛び込んできたゴタゴタ
静かに静かに生きていくしかなかった
命を投げ出す勇気もなく引かれた白線をはみ出す度胸もなくただ生きているしかなかった
ただそれだけ
いつも
なぜ?って聞かれても答はいつも多分変わらず
ただそれだけさ
そんな船出の朝だった。
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帰って寝るだけの
つまらない日々の中で
何か足りないもの
なぜか有り余ってるものあるでしょう
単に暇ではいたくなくて
そんな忙しくしてもいたくなくて
気持ちはいつでも苦楽の境をさまようのさぶらぶらふらふらっと
まだ誰も見たことのない明日に向ける思いで細胞のひとつひとつがほら昂奮している
はじけるように少しずつ光をおびてゆく
虹のように悲しみと喜びのあいだにのびる橋がまるで目に見えるようさ
さあ 明日の地図を自分の両手でおそれないで広げて自分なりのルートをそこに描こう
地図は何も描かなければただ真っ白な紙で終わる
夢を叶えたい人
何か成し遂げたい人
今すぐ地図にその行き先までのルートを描くのだ
可能性や確率なんて無視して誰かの声にも左右されずにただ自分が思ったままに進めば
たどり着いた未来はきっと鮮やかなはずだ
笑い声がこだまする楽園のはずだ
手にした地図にはきっと幸せへの道のりが見える
そのためにした失敗も後悔も過ちも自分が決めたことで被ったらさほど悲しくないから
大丈夫だ
みんな同じだよ
さあ さあ
明日の地図を開いてごらん
決まりなんかないんだ
君の心に広がる地図を開けばいいんだ
少しずつでいい
君を描こう 明日に
やがて未来でそれは大きな地図になるから
涙でぐっしょり濡れた日でさえやまない雨はないよ
明けない夜はないよ
そう自分に語ることで落とした元気取り戻して
ねえ 歩いて行こうぜ空には太陽
僕をとりまく大気
所詮この世界などただの偶然の産物
などと毒づいて笑う僕なのさ
ライオンみたいな
獣はいれど
幽霊はいない世界
だからおそれることはあっても
不可思議なことにはいつも巧妙なトリックが隠されている
ほら箱を開ければいつもどんなことだってくだらない答えでしょう
だから明日の地図を君の手で開くのだ
不思議な不思議な。
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どこにでもあるただの夜に部屋の窓を開ければ
そこにはとてもありふれている真ん丸い月がある
でもどこか特別な景色さ
生きていられるからこそ見られる景色さ
どんな景色も
今この瞬間を…
あの真ん丸い月の輝きを浴びながら
僕は今夜もまたひとつ生き延びたよ
今 生きている
明日も生きている
そんな実感をただ感じれるだけで目の前にあるどんな他愛ない景色さえ特別なものになるんだな
それはね
とてもありふれた景色
だけれど特別な景色
生きている人にしか見ることが許されない特別な景色
生きている人には当たり前でも考えてみれば特別な景色
ほら 今夜もまた
たとえばあの月が僕の存在を証明してる
月があるから僕がいる
だから明日も生きてる
存在が曖昧になったなら月を眺めよう
きっと消えかけていた存在はまた鮮やかに光り出す 君の中で
それが そうだよ
ごらんなさい、生きているという景色だ
そう 君は生きてる
今日も確かに生きていた
大丈夫だ 僕はここにいる
いつでもつぶやくんだ
いつか噂みたいな根も葉もない存在になっても繰り返す今この瞬間だけ確かな存在であればいい
目の前に広がる景色はそれだけで特別になるのだから
僕は生きてる…
明日も生きてる…
ずっと生きてる…
このまま
何も変わらず
この場所で
月を見ては
自分の存在を確かめて
今という場所に足跡を残し夢から覚めた明日という場所で昨日残した足跡を見て
また存在を確かめるよ
大丈夫だ
僕はちゃんと存在している
ほかの誰でもない
世界でひとりの僕はここにいる
誰がなんて言ったってそれをかき消すことはできない
僕はここにいるから
その理はいつまでも変わらないから
永遠に僕は。
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何かを手に入れたいと思うその気持ちが
時おり欲望に汚れて思いもつかないものを手繰り寄せてしまうよ
正しいのは誰かの言葉に忠実に生きる事?
それともそれを無視して自由に生きる事?
僕はいつもその選択に追いかけられている
僕の後ろから凄まじい勢いで追いかけてくる不安や焦りや時間というトムみたいなどら猫が僕というかわいい小さなジェリーを食おうとする
ああ 時々仲良し
時々 フレンドリー
だけれど大体は追いかけられている
そんな 日々
トムandジェリー
いつでも走ってばっか
疲れてしまうね
ため息の掃きだめ
何もかも流したい
それでも記憶の中にあいつの嫌な顔が浮かぶんだ
ほらまた僕を狙ってる
性懲りもなく
かわいいネズミの僕をトムは
今日もおまんまにしようとしてるぜ
こわすぎて穴の中へ逃げたい
僕がジェリーでもそうするだろう。
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上から下まで真っ赤な服に身を包んだ白いお髭の初老の男
毎年12月になると人々の心におとずれるサンタのおじさん
街に鈴の音とともに舞い降りる
姿は見えず靴音も立てずによくお話にあるような煙突のない家でも偏見なくたずねてくるよ
サンタは嫌われても信じられず疑われても
いつもいつも笑顔だね
街に同じような格好をした人々がクリスマスをはやし立てる
なんだかどこか特別で
その日がくると胸が騒ぐ
不思議なクリスマスの魔法に世界はかかってしまうんだ
ほらまたサンタは今年もこの街にやってくるのだろう
その白い袋 いっぱいのプレゼントを老体に鞭を打ち担ぎながら
僕らの心の中を忙しそうに駆けずり回るのです
幼い頃は信じて疑わなかったサンタクロース
だけれど今はどうだ
クリスマスが来たってサンタよりもボーナスが気になるのです
それでもサンタは笑っているよ
涙もきっと夜になる頃には雪のように溶けて消えてくよ
冬の一大行事
今 静かに
軽快な鈴の音とともに
リンドンやってくる
仏頂面のトナカイにソリを引かせながら
僕らの夢の中で
枕元にプレゼントをそっと置いていくよ
サンタクロースがお父さんだってわかってても信じて疑わない子供は無邪気で健気でとてもかわいいね
だから大人になってから気づくよ
どうしてこんなにも変わってしまったんだろうと
僕はたずねるんだ
サンタクロースに
ねえなんでだろう?
こっちが聞きたいよ
あんなにすごく愛されたワシがなんでこんなに今クリスマスが来ても子供にしか喜ばれないのかと
恋人と過ごすだけがクリスマスじゃないのさ
たまには思い出して
ワシの存在
そう渋る
忘れ去られつつある
いるのかいないのか
わからないけれど
心の中に棲む
12月の風来坊
巷じゃハイカラにサンタクロースなんて呼ばれてる
年甲斐もなく真っ赤な服を着た老い耄れサンタさん。
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それはつまり君といられる今のことだよ
どんな瞬間にでもそれは生まれるのさ
喜びの涙がまるで雨のように顔中降り出したらそのままenjoy joy joy
感じるままの喜びを楽しもう
そうさいつも君といられるだけで
僕の心はどんな悪天候でも晴れやかだ
喜びの笑顔がまるで花のように顔中咲き出したらそのままenjoy joy joy
思いのままに喜びを見つめよう
その先に 目の前に
いつもjoyはある
いつもjoyがある
君の側に すぐ側に
きっとjoyはある
きっとjoyがある
俯いてる顔を上げればそこには雨も止んで虹が架かった空がある
ほら 少しだけ
ほんの 少しだけ
苦しみを我慢するだけでjoyは君を救う
広がる喜び あふれる笑顔と涙のスパイラル
探してみてごらん
それは 誰の周りにもあるはずだ
確かな幸せの形
種も仕掛けもない
喜びの魔法
joy joy joy!