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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[7731] サニーレタス
詩人:どるとる [投票][編集]


何もない 暇な一日 窓から覗いてる 太陽が
アスファルトを 焦がすように照らしてる

ありふれた 出来事がどこまでも ただ続くそんな毎日

何マイル走れば たどり着けるだろうか
夢に見たような景色の真っ只中へ

サニーレタス ひとつ買って
ヘルシーなサラダでも作ろう

ドレッシングにはこだわる質なんです
変なとこがマメなとこも変わらないね

それが うれしくてつい笑ってしまうよ
少しだけ長めの思い出し笑い

洗濯物が 風に揺られて 今にも
空に飛び立ちそうな勢いだ

ホットドッグ片手に 街を歩く
開けたことのないドアを開いてみよう

知り尽くしていたはずの東京の街は
まだまだ知らないことばかりだなあ

マフィンを浮かべたような 空
ドーナツの穴をくぐるセスナ

芝生に寝転がって 見上げた 空は
いつになく 澄みわたっていました

明日の予定もまだ決まらないうちから
もう明日が待ち遠しくて仕方ないや

ボブディランと ガーファンクルを道連れに

バスに乗って ちょっと遠くまで ゆきたいな

サニーレタス ひとつ買って
ヘルシーなサラダでも作ろう

ドレッシングにはこだわる質なんです
変なとこがマメなとこも変わらないね

それが うれしくてつい笑ってしまうよ
少しだけ長めの思い出し笑い。

2016/04/29 (Fri)

[7730] 存在
詩人:どるとる [投票][編集]


人混みあふれる街の中 誰一人同じ顔はなく
同じ気持ちを 抱いている 人はいない

恋人や家族でさえ 抱いてるのは
似ているようで 違う気持ちだ
何が本当か嘘なのかもわからない

空は暮れてゆく 歩道橋の上から見た
夕日が今まさに沈んでゆくところ

何を急いでいるんだろう 訳もないまま
行く宛もなく なくした心を探してる

自分はここにいるのに まるで
心だけ自分のものじゃないみたいだ

生きていることに答えが出せない
それだけで僕の存在は曖昧になる。

2016/04/28 (Thu)

[7729] ラストウェディング
詩人:どるとる [投票][編集]


教会の前を 歩いたとき 白いドレスの
花嫁に いつかの僕と君を重ねてた

今は手をつなぐ人もいないけれど
あの日鳴った鐘の音
飛ばした白いハト
色とりどりの風船

結構覚えてるもんだな 忘れないものだな

あの日は生憎の曇り空で 少し寒かった
銀の指輪 薬指にはめてあげよう

夕方あたりから降りだした雨に
負けない二人になろうって誓った
ラストウェディング

バージンロードを歩くのは緊張するわ
そう笑ってた 君の横顔が思い出される

僕は白い髭をたくわえてパイプをふかす
顔にはシワを刻んで
同じ数だけ 歳を重ねられると思ってた

でも、そんな小さな願いさえ叶わなかった

君が好きだった海に来たよ 波が打ち寄せ
白い砂浜に 誰かが書いた絵を消してく

空をキャンバスにして君の顔を僕の心が描いてゆく
上手くは 描けなかったよ

会いたいと願ってしまえば きっと
生きることさえ 辛いだけになるから

君がくれた思い出を消さないように
海に灯る 一本の蝋燭 そんな灯台みたいな
たったひとつの 希望を胸に羽ばたくよ

あの日は生憎の曇り空で 少し寒かった
銀の指輪 薬指にはめてあげよう

夕方あたりから降りだした雨に
負けない二人になろうって誓った
ラストウェディング 。

2016/04/28 (Thu)

[7728] ヒマラヤ
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曖昧な 感触だからうまくいってるかもわからない

自慢できるほどのことでもないから
偉ぶることもできない

空はぬけるように青く 広がって
昨日の雨を 冗談みたいに笑ってる

声のかぎり叫んだ愛してるはいともたやすく
街の喧騒にかき消された

人混みの中から 君を見つけ出してみせるね

モザイクがかかった対象年齢が 指定された
如何わしい映像

そそり立つヒマラヤ
難攻不落の 頂き
制覇できるか。

2016/04/28 (Thu)

[7727] 365日
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思い出の中に 日々刻まれてく二人の足跡
お互いに 譲らないところがそっくりで

喧嘩ばかりだ すれ違ってばかりだ
子供みたいにいつまでも意地を張って

無理やりそろえた歩幅は広くなって
君の方から離れてく この頃は手も繋がない

だけど やっぱり 悲しいときに頼るのは
君の他にはいないんだ 君も同じだと笑った

そうやって 少しずつ 土台を 築いていって
二人は 二人になった

病めるときも健やかなるときも
側にいてくれる太陽みたいな笑顔

どうか いつまでも側にいてください
反省できるほど出来た人間じゃない

でも君が悲しいときには側にいるよ
一年365日のたった一日の特別な記念日

二人が初めて出会った日だよ
ろくにキスもできなかった二人がいた

泣いた日のこと 笑った日のこと
過ぎてく季節を指折り数えた

変わらないスピードで暦の上を 歩いてる
また桜が散ったよ 悲しそうに君は泣いた

世界で一番愛しているはずの人なのに
特別なことなんて何も出来やしないよ
僕は僕が嫌いになる

向かい合わせじゃわからない
背中合わせでわかること イメージの向こうの君に

会いたいと願う 離れたときの寂しさを一つ一つ集めてゆく

雨が降る日も 晴れた日も
大切なものは ずっとそこにあって

ありふれた言葉が 君が言うだけで
涙が出るくらい 胸に響くよ

不器用に君を愛すから不器用に君は傷ついてしまう

その傷痕さえ 君を愛したたしかな証さ
足跡になってページに記されてく

近所の教会のウェディングベルが鳴って
白いドレスの花嫁がバージンロードを歩く姿に 重ねてる
明日の僕と君に。

2016/04/28 (Thu)

[7726] 積み木
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ひとつひとつまたひとつ 積み重ねてく
時間の積み木 空に手が届くまで

あなたを愛したこと
あなたに愛されたこと
思い出は 僕を一人にさせない

悲しいときには あなたを思い出すよ
思い出の中に 笑顔を見つけたら
僕も笑うよ 雨降りでも

日々を積んでく 毎日は 子供が遊ぶ積み木のようです

赤 青 黄色 しかく さんかく まる

いろんな色や形の積み木を 積み重ねて
組み合わせて

家になったりするみたいに ほらいつの間にか
人の人生になる。

2016/04/27 (Wed)

[7725] 産声
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いつか 聞いたよ 胸の中で
白いおくるみにくるまれながら
お母さんの 優しい笑顔と
夜明けの空に 迎えられながら
元気いっぱいに泣いた

愛してくれなんて言われなくても
愛してくれる 人がいる

抱きしめてくれなんて言わなくても
抱きしめてくれる 人がいる

君に向かってまっすぐ降りてくる
暖かな陽射しのような笑顔が君を包む

産声を上げて 幸せを言葉にしたよ
晴れ渡る青い空に 白い雲を浮かべて。

2016/04/27 (Wed)

[7724] 日々
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ただ毎日は過ぎていく 線の上歩くように
たまには 綿毛のように遠い旅に出て 知らない街の 風に吹かれてみるのもいい

知らない人との出会いが待っている
あなたは名前は なんですか?

一歩踏み出しただけで 違う景色が見える
空の色も 歩道橋の上からだと こんなにきれいに見えるよ

部屋の中にいるだけじゃ わからないことがある

日進月歩で過ぎてゆく 退屈なはずの日々も
移ろいゆく季節に 染められ 色鮮やかだ

相変わらずの毎日だ
代わり映えしない毎日だ
それでも 探せばある

昨日とは何かが違う
ほら 小さな間違い探しの始まりだ。

2016/04/27 (Wed)

[7723] ヒーロー
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誰のために僕は闘っているんだろう
アメコミの中に出てくるヒーローは
いつだって弱い者の味方なのに

正義がジャマで線をはみ出せない
ヒーローと名乗るのもおこがましい
現実のヒーローはただのお人好し

マナーの悪い若者に注意する人もヒーロー

道に落ちてる吸い殻や空き缶を拾う人もヒーロー

人が人を思い 気持ちと気持ちが交わるところに

生まれる「親切心」が 名前も名乗らずに 無条件でくれる優しさに

ヒーローは 宿ってるんじゃないかなあ

空を飛ぶためのマントも
正体を隠すためのマスクもいらない
この街のヒーローは一般人に紛れてる

常識にとらわれて身動きがとれない
赤信号渡れない 悪を許せない
でも傷つけるだけの正義ではいたくない

お年寄りの介護をする人もヒーロー

ボランティアに勤しむ人もまたヒーロー

正義なんてわざわざ名乗らなくても貫くのが正義

誰かを助けたい その一心で 差しのべた手がお節介と呼ばれてもいい

いつも誰かの心の支えになりたいんだ

子供の頃憧れたヒーローとは少し
違うけど 格好じゃないんだ
地味に決めるよ

マナーの悪い若者に注意する人もヒーロー

道に落ちてる吸い殻や空き缶を拾う人もヒーロー

人が人を思い 気持ちと気持ちが交わるところに

生まれる「親切心」が 名前も名乗らずに 無条件でくれる優しさに

ヒーローは 宿ってるんじゃないかなあ。

2016/04/27 (Wed)

[7722] 冥王星
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今、僕はしたためている それこそ代筆のように
九番目の惑星が残した言葉をイメージして

ここにあった光は とてもきれいで
誰よりも輝いてた 闇をいつも照らしてた

あまりに小さなその器は 光を
受け止めるにはいささか厄介で

それでも 遠くから祈るように光ってた
その名を冥王星と 名乗っていた

いつかまた 出会おう
同じ空の下で。

2016/04/27 (Wed)
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