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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[426] 涙の理由とその行方
詩人:どるとる [投票][編集]


流れた涙と流した涙は全然違うものだ
流れた涙は何か感動的な出来事に出会ったとき自然に流れていく涙で流した涙は多分ね誰かに泣かされたみたいに無理やり流された涙みたいに思う

涙はいつもただ流れては消えてくけれど
流れた涙も流した涙も行く先はまた僕の中
悲しいことや感動的なことは尽きないからね まるでまた初対面みたいにそっけなく流れるでしょう
この心をつたって頬に流れる涙
僕を包むその優しさや厳しさでたまに僕を励まし僕を落ち込ませたりするんだ

なぜ 僕らは涙を流すんだろう
嬉しいとき涙は流れるんだろう
悲しいとき涙は流れるんだろう
涙はきっと心がふるえたときにだけ流れる
だから答はきっと簡単さ
涙は僕らが生きている間中ずっとそばにいてくれるんだ
邪魔くらい近くに
誰よりも愛しくなるほど僕を中身から温めたりする

でもそんな涙にいつかさよならをする日がくる
そしたら悲しい涙にもなんか情がわくね
でも僕もまた永遠じゃないように涙も永遠であるはずはない

今 流す涙より 明日流す涙は終わりへ一歩近づいてるからより冷たいかな
そんなことないよと言う僕とそうだなと言う僕で意見が分かれてる

でもひとつだけ
わかること
それはきっと
今 流れてる
涙も同じように
悲しみと喜びで熱くもなく冷たくもないちょうどいい適温だということ
だから涙には悲しみが必要で喜びも必要で
だからだから嬉しいとき涙を流すし悲しいときも涙を流すことが必要なんだ
じゃないと悲しみに暮れる自分に喜びに浮かれる自分に修正がきかなくなるから
それをどうにか抑えるために涙は気持ちと気持ちの仕切のように別々の場所へ流れるんだ
悲しみは東へ
喜びは西へと
というようにね

涙は行方を変えていく
その時流れた もしくは流した涙の流れ方に左右されて
涙は方向を変えていく

だから僕らは十分に涙に溺れられる。

2009/11/03 (Tue)

[425] 始まりも終わりも
詩人:どるとる [投票][編集]


いつしか僕らはこの星に生まれて気づいたら此処にいた
やたら青いこの星はどうやら地球という名前らしい
この広い宇宙の中で唯一酸素も重力も僕ら生き物が暮らすためには適した惑星だね

突然に始まってしまった理不尽にも程がある物語だが
僕らは今日も涙と併せて笑顔も浮かべた
だから簡単に死ねてしまえるほど不幸な時間でもないしそれに今さら死んでしまえる度胸も勇気もないのさ

長い眠りから覚めるように人は咲き
絶え間ない言葉と
教えられた規則を胸にたまにそれも裏切りながら
今も僕らはこの母なる地球に足をつけて歩いているのさ
誰もがそれぞれの心に枷をつけながら
それでも信じているのさ 明日もしかしたら見えるかもしれない光を
悲しみにも歯を食いしばってたまに暴れて

唐突なくらいのこの世界の夜明けにいつか目を開けたあの日に
僕の限られた命の砂時計は落ち始めそれと同時に僕をとりまく生活が波打ち始めた
誰もがそれぞれの心にタイマーを持っていてそれが尽きるまでの時間の中でそれぞれがそれぞれの夢や理想をできる限り追いかけてゆく
言葉にして話せばなんてくだらないことだろう
だけれどみんな目玉血走るくらいそれに命懸けてるんだ
感情的にだってなるさ

絶望や切なさをもしすべて悲しみだというならば喜びとはその悲しみの先にあるもの
だから人は悲しみのすべてにずっと死ぬまで追いかけられる それが宿命なんだ

けどきっとその悲しみで流した涙はいつの日にか輝いて君に僕に素晴らしい一日を届けてくれる
その日まではせめて生きよう
僕はそう心に誓った

これは僕という名の一人の人間をとりまくくだらない物語だ
笑いたければ笑うがいい
みんな同じ運命なのさ
だから僕は最後まで希望は捨てない
闇に包まれた思いでも光を描くよ心に
笑顔で始まりそして笑顔で終われるような人生を願う
始まりも終わりもただそれだけを。

2009/11/03 (Tue)

[424] 窓辺の恋人
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はじめて運命というものを信じた気がしたよ
あの子は今まで出会った人たちより僕の疑り深い心を華麗に盗んでしまった
盗まれたことにも気づかないくらい僕は一瞬のうちにただ彼女に恋をしてしまった

いつも見ているよ
彼女にバレないように
これは初恋というものなのかな
ほんとうの

あのねのね
あのねのね
全世界の人にお知らせしたいくらい記念すべき日だ 今日という日は

君に恋をしてしまったよ しかもはじめてのこんなドキドキまで君にさせられてしまうなんてね
この僕が

窓辺の恋人よ
いつも白いワンピースで空を見上げ何を思ってるの?
僕は君の心の中をのぞいてみたくてただ君を眺めてる
眺めてるけれどわからないんだ
女の子の胸中は摩訶不思議
幾何学模様の流れ星 僕の頭に降り注ぐ

ハテナの恋人だね
いつまでも僕をいたずらに虜にして
どぎまぎさせている
こんな気持ち持て余させたままで
罪な人だね
窓辺の恋人
名前しりたい
趣味もしりたい
だけれど声すら未だかけられずただ眺めるだけの絵画みたいな恋人

きびしい

だけれど赤い糸の繋がり 信じてるから
待ってる 待ってる
窓辺の恋人 素敵な彼女よ
キミが外に出るまで。

2009/11/01 (Sun)

[423] だれもがだれも主人公
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悲劇の主人公になるつもりなんてなかった
だけど僕が泣き出していつまでもそれを根に持ってたらそう言われた
忘れられるわけがない
言われた人にしかわからないだろう
主人公は今日もわき役よりも出番が多いぶん悲しいのさ

誰もが主人公なんだよ
自分っていう物語の上ではね
だからみんな悲しい主人公
それぞれの悩みや迷いと闘っているんだろう いつも

他人の頑張りや努力なんかわかるはずないのさ いくらそこに優しさをねじ込んでも
主人公は主人公にしかわからない主人公の闇を知る

誰も皆
主人公になどなりたいと言うだろう
でも皆もうすでに主人公なんだ
その証に だから
みんなつねに出番がある 主人公の辛さを知ってる

さあ 剣をとれ
つまり今日を生きろ
さあ 盾をかまえろ
不安にやられるぞ

魔王はいつでも目の前に
見えないだけで確かに存在してる
見えるものよりも鮮やかにそこにある
素晴らしい幸せもたやすく沈む深い深い悲しみがすぐそこに。

2009/11/01 (Sun)

[422] マイナス志向のうた
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今日も妖しげな一日がなんの計画もなくぐだぐだに続いた
でもそれを別にどうと思うこともなくただ笑っているだけで楽しかった 楽しかった

望みなんてもうかなわなくていいよ
夢や希望なんてここからじゃもうおがめない幻だから

手探りで闇の中
僕はぬけだそうと
張り切っていた
それも遠い昔
今は孤独さえも
楽しめているのさ

悲しみの形は人それぞれだ
ならば喜びだって同じはずだ
僕にはこれが一番似合うのさ
ただそれだけの話

マイナス志向の人生
そん中で体脂肪だけがうなぎ登り
僕の日々はこうして序盤まで進むのだ

物語のページが進むにつれて主人公はみんな年老いてゆく
普通の物語じゃない
こいつは血の通ったリアルなストーリー

主人公もやがてその息をひきとる

なんのロマンもバックミュージックもないまま簡単にさよなら

だからマイナス志向のうたを葬送曲にして流してもらうのさ
僕がいた証と僕が生きた誇りとして
見えない場所にひとつ刻みつけるよ
消えないように。

2009/11/01 (Sun)

[421] 流行特急express
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街中 くだらない事で騒いでいるね
本当はそんな事より大事な事があるのに
流行なんてくだらないよ 過ぎれば時代遅れと笑われるんだろう
ならば流行に置いていかれてもいいや
乗り過ごしたんじゃない
乗り遅れたんじゃない
自ら乗るのを拒否したんだ

流行express
僕の目の前をもう何度となくその信じられないほどのスピードで走り去る
流行express
そんなもん無視してさ
僕らが今 真剣に見つめなきゃいけないこと これからの未来
そっちを優先するよ

きっと僕は何歳になっても流行に乗れる事はない
だっていつも流行より大事な事は僕から離れないから
見てごらん
僕を照らす光

流行で身を着飾ったマセたキリギリスになるよりも手作りのセーターと帽子で身を包んだアリになりたい

流行express
走り去る 見つめるべきものは他にあるよ
僕の髪を巻き上げて
気持ちまで魂までさらわれそうな夢を散りばめながら僕をいつも惑わすけど
僕はけっして乗らないのさ
騒ぎだいやつは騒がせておけばいいよ
古いと言われたってこれが僕の最先端の武装だよ

流行express さっさと行ってくれよ
本当は乗りたかったよ
でも僕はいつも走り去る流行りを見送るだけ
それが流行りだろう
過ぎればただの時代錯誤と言われ笑われる
別にそれを恐れたりしてるわけじゃないけど
ただそれよりも大事なもの見つけただけ
僕は

君は乗るのですか?
終わらない流行を追いかけて流行りが襲うたびその列車の運賃を払い乗り続けていくのか?

まあ 頑張れや
僕には全くの他人ごと
好きにすればいい
バカにする権利はない
ただ僕には乗り合わせがなかっただけだ

流行express
今日も僕を載せないで流行りにとりつかれた人たちを乗せ
走る 走る 全速力で
たびたび その外装を変えながら走りつづけるんだ。

2009/11/01 (Sun)

[420] 恋の卵
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僕の中で日々
ふくらみつづける思い
それは君への思い
僕の心の中にあるたくさんのたまご
そのひとつひとつが君への思いなんだ
このたまごが孵ったら中からはきっと
素晴らしい君への言葉が生まれるだろう
君への絶え間ない気持ちは宇宙なんか比じゃない
銀河系さえのみこんでしまうよ
君が僕を呼ぶその何気ない一言が僕の中で勝手に居候してる悲しみを追い出してくれるんだ

そうしてふとした瞬間に心が光り出して
恋のたまごは孵るよ
やがてそれは雛から親鳥に変わるように
君に贈るにふさわしい愛の言葉になるよ

見てびっくり
聞いてびっくり
それは簡単な一言
わざわざ考えなくてもわかる言葉だった
でもそれを信じて僕は言葉にしたんだ
そしたら魔法のように君は僕の言葉を気に入ってくれた

そして僕らつがいになった
同じ巣の中
二人は毎日
互いの盲点をつつきあいながらたまにケンカするもなんとかなかむつまじく暮らしてるよ

卵の中にもう一つあった
それはどんな事があっても好きになった人を最後まで愛すこと
愛とは永遠の証とあった

だから僕は君を永遠に愛すことその時誓ったのだ

祝福の鐘は鳴る
明日へと続く光の道
その道をたどって
僕らは向かうのさ
間違えのない未来へ
悲しみさえ気にしないで互いに信じ合って歩幅を無理に合わすこともなく自然な心で愛だけを心に刻んで歩いていくのさ

いつの間にか
二人の心に新しく生まれた卵
そこからは何が飛び出すことやら
今はそれを楽しみにして未知なる未来に夢を見てる
ふわふわ
ランラン
真っ白い雲にのって青空を飛び交う鳥になるのさ 僕らは

ふくらみつづける思いもやがてしぼむだろう
それでもその時はその時の光を見つけ出すよ
ただ 今は今の光の前 生きるよ

せっかくのこの気持ち死ぬまで裏切るものか
溢れるほどの卵
終わらない産卵。

2009/11/01 (Sun)

[419] さよなら
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終わりのない物語の中で終わりのない痛みを抱く
永遠がもしも手に入るなら悲しみも永遠だという事を忘れないで

永遠は誰にでも幸せではない
だからこそさよならは必要で
それは終わりのない悲しみに終わりを告げるから

終わりある
この世界で
ほころんでゆく
この宇宙の片隅で
僕らはただ生きる
朝と夜を死ぬまで
繰り返して
ただそんな連鎖を
人は幸せだ不幸だとか笑ったり泣いたりする

すべてはこのリアルな世界の中でしか感じられない奇跡
常識からはみ出すだけでおかしな奴だと区別される世の中で少し他人と変わってるってだけで変な奴だと言われたりするのが常識的だと思うのかい?

それなら悲しみは死んでからもこの世界を包み込んで離さないな

さよなら
もう僕は生まれ変われない
常識が正しい摂理なら何ひとつ不思議なことはない
だから人は生まれれば死んでいく運命さ
そして再び生まれ変わることはなく
さよならをつぶやいたらそのまま土の中へ永遠に埋まってるしかないのさ
悲しみは誰が死んでも生まれても人がいるかぎり心があるかぎり死なないから
僕らはそれからそっと逃げるために死ぬのかな

なんて弱々しい理屈で僕は今日一日を過ごした

ああ、さよなら
もう二度と会うこともない僕より先に死んでゆく今日よ
そして今日を懸命に生きた自分よ
安らかに 眠れ
永遠という棺の中

僕はまたひとつ
死へと一歩向かいながらも光を増して生きていく
生まれ変われはしないがどこか新しい僕になる

みんな みんな
新しい朝がくりゃ
みんな みんな
新しい自分に変わる

それがさよならする意味でそしてより新しくなるために生き続ける理由なのさ
永遠のない僕らに与えられたせめてもの慰めにある繰り返しなのさ

ああ、ならば喜び慎んで生きさせてもらおう 寿命という悪魔が僕の命を喰らうまで言うだろう さよなら…

2009/11/01 (Sun)

[418] 終わりは再び始まる為に
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心に沁み入るようにさよならのチャイムの鳴き声が聴こえる
今日も街にはやはりおきまりの夜がおとずれた
まるで信じられないくらいの早さで僕に与えられた限りある一日はこうして終わる、めでたく何事もなく

今日のうちにやりたかったこと
今日じゃなくちゃやれなかったこと
何かあったかなぁ
いつも何かを果たそうとするけどなぜか何もできずに一日中家に居るだけでだいたいは終わる
気づけば夕暮れ
オレンジ色の空をうつろなまなざしで眺めてるよ

今日の自分にさよならを言おう
また明日もあるのにね
大げさなことだけれど今日は願ってももどらないから
今日の自分はもう死んだのさ
だからさよならを言うんだ
人はね一日一日ごとに自分の命を看取りながら死んでいく今日の自分を背負うものなのさ 消えない記憶として思い出という優しい響きで自分の中で書き換えて

だから
夕暮れの真っ赤な空にさよならを言うよ
夕闇で空が闇にのまれ何も見えなくなるまえに早く言わなくちゃ
もう今日の自分には会えない
夢の中へおやすみという言葉を合図に眠り明日目覚めてからは新しい自分なんだから
グッバイ、何度でも手を振ろう
気がすむまで
夜がこの街を完全にのみこむまで

やがて僕は時間という風に吹かれて飛ばされたんぽぽみたいにどこか知らない場所へはこばれるかな
ならばそれまでの時間を大切にすべきだと誰かは眼光もするどく言い放つよ

だらしなく靴の踵をつぶして
ポケットに手をつっこんでなんとなく出掛けた真夜中
行く宛もなく夜の闇の中を月の光を頼りに歩く

これからの日々を明るいものに変えていけるのは僕の中にどれだけ残ってるかな
それを億劫に感じる気持ちを別としても

こんな日々の繰り返しをもしも未来と言うならば僕はけっして否定したくない
笑えることもあるからね

だからさよならのあとに僕は言う
また会おうねと。

2009/11/01 (Sun)

[417] どうして恋するんだろう
詩人:どるとる [投票][編集]


こんなに悲しいのにねどうして恋するんだろう
どうして君じゃなくちゃだめなんだろう
今 考えていたのさ

結局答は出なかった
ただ好きでただ好きで
それだけだというまま僕は黙ってしまう
君に恋をしてただ恋をして僕はその理由さえもわからないままただ君に恋してる
君だけに恋している

どうしてかもわからないのになぜだろう
君が好き こんなにもこんなにも君が大好き

この恋が愛に変わるその日には君に何を伝えようかな
今それも考えていた
真っ白な雲と青い空のその下で。

2009/11/01 (Sun)
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