詩人:どるとる | [投票][編集] |
大事なのはなんだろう
大好きなのはなんだろう
やりたいことはなんだろう
行きたい場所はどこだろう
今向かうべき場所はどこだ
今やるべきことは
なすべきことはなんだろう
だれと一緒にいれば甘い蜜を吸えますか?
何を今やれば未来は明るくなりますか?
僕の今に 僕の今に
間違いはいくつありますか?
だれかおしえろ…
ナスベキコトはいつも見えないまんま僕はいつも途方に暮れるばっかでもの悲しい
どこに隠れているのかな 恥ずかしがり屋の奇跡 はたまた偶然
僕をあたためてくれよ
こんなに寒いんだよ
心も立場も躰も
日々、知らず知らずのうちに失ってゆくもの
日々、知らず知らずのうちに手にしている何か
僕はそれさえわからないままで今日も何かを失い何かを手にしてるのかなぁ
うまく言葉にならないや
ため息だけがあふれてしまう
余計な不安まで吸い込んで余計な喜びを忘れてしまうのさ
ナサレルベキコトハナサレズニ終わり
ナシタイコトハナサレナイママで
ナサレテイナイのに新しい1日がはじまる
そんな悪循環が危うく危うく続く毎日
そんな危機にさえ笑ってしまえる僕はなんだろう
そして今 ほほを伝う冷たいこの水はなんだろう
だれかおしえて…
ぼくにおしえて…
何もわからないから
いつも太陽は陰るばかりであと一歩のところでうまくいかない。
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幼いころは小さなアニメの柄の枕
でも今は大きな無地の枕
それだけでなんか自分ってずい分大きくなってしまったことに気づいた
脳みそは多分そのままだけれど頭だけ大きくなったんだ
そんな事を笑って言う夜
今夜も重い頭と安らかな夢をたくすよ
よろしくね マイ枕
頼みましたよ マイ枕。
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今日もおはようと言ったと思ったら
早送りされたみたいに気づくとおやすみと言っている自分がいる
こんなふうに日々は風のように過ぎ去り
悲しみも切なさもまるで無かったみたいに笑えてしまえる
三日月が光る夜
雲はなだらかに夜空をただよう
そんな夜や
憂うつな朝を
繰り返すだけの日々
そんな日々も愛せるふしぎ
抱いたまま
たった一杯のカフェオレ飲み干すまで僕は生きるのです
そしてまた繰り返す
バカみたいに繰り返す
同じように
おはよう そして
おやすみなさい
繰り返し繰り返す
そんな日常会話も
なんだか
優しく響く
言ったり言われたり
そんな繰り返しがなんでかな
とても幸せさ
君の声やあなたの声やおまえの声が僕を満たしてゆく
僕ははたして君らの心を満たせてるかな
たったふたつのこの言霊で
もしも満たせてるなら幸せだな 僕は。
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カフェオ・レのような
淡くほろ苦い季節です
繊細な甘さが香り立ち匂い立つ日々の中
僕はただ眺めてる
空に並んだ秋の景色
まるで美しい風景画のようだから
寄るつもりは無かった
だけれどなんとなく
寄った喫茶店
頼むのはカフェオ・レ
スプーンでかき混ぜて啜ればほろ苦い甘さが口の中で踊る
まるで秋の味
だんだん寒くなる
コートが目立つようになる
冬になる前の少し肌寒い季節
夏と冬のあいだ
そこに僕は立ってる
今
中秋の風景画の通りすがりの誰か
誰かが描いた風景にたまたま居合わせた人
されど描かれるに値する人
みんな同じだろう
そしてまたカフェオ・レの季節は風のように過ぎて嘘みたいな寒い冬がその猛威を震わし
この暑がりの僕でさえその寒風と気まぐれな雪で重ね着させる
僕は今 カフェオ・レの最後の数滴を飲み下し
また気まぐれな散歩へ行きます
冬の寒さと凛とした秋の切なさが混ざり合ったカフェオ・レみたいな甘さと苦さを併せ持った風に吹かれて僕は今オソマツな詩人になる
この風景よ果てしなく永遠なものであれ
美しいものは永遠でなくては
たとえ消えてしまっても生きているうちは何度でもその風景の中にとけ込めるから
誰かが描く風景画の通りすがりになるために僕は生きてる
中秋の真ん中に
陰影みたいに在るようで無いようなそんな存在感揺らしながらここにいるのさ
いつか風になる日まで
僕はただの通りすがりになるため秋に描かれたい
なんとなくぼやけていたっていい
なんとなくかすれてたっていい
なんとなく消えそうでもいいんだ
僕はただここにいるだけでこの風景画のひとつの景色になるから
演じるは通りすがりのひと雨みたいな役でも
いなくちゃさびしい
そんな人になれたら
枯れていく運命さえくしゃりとしなって色あせても幸せな事だときっと笑えるから…
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誰かが今日も約束を交わす 指切りで
叶うのか叶わないのかはべつとして
約束は交わされる
叶わなくても約束は約束で約束でしかなくて
静かな夜の端っこで人知れず生まれた誰か
その誰かにも約束をとりつけるよ
あなたを一生守り続けると
規則的に並んだ
街灯が揺れる
そんな夜に
僕も約束したよ
君に 愛する君に
それは世界には他愛ない約束
でも僕らには何よりも掛け替えない約束
温かい火を灯そう
心に 心に
静かに灯そうか
それはきっと僕らのこれからを守ってくれる まもり火になるから
ゆらゆら
ガラスの中で
揺れる電球のように
僕らは何か特別でありふれた愛に守られて
明日も今日と何ら変わりなく幸せが続く幸せ かみしめながら生きるのです
さあ 夢の終わりの扉を開いてふたたびはじまる朝に瞼をそっとひらこう
そこにはきっとまばゆいばかりの朝がある
何か特別にただ当たり前に僕らを包み込むよ
目を閉じれば今も
揺らめき燃えてる
まもり火が
ほら 僕らの悲しみやさびしさそっと包んでくれる
これ以上に心強い味方はいないさ。
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お庭に昨日つくった 雪だるま
朝になって溶けてしまう
それでもつくる雪だるま
手が真っ赤になるのも気にしなく
大切なのは消えてしまっても心に残す思い出で
それはひりひりした痛みと溶けかかった雪だるま
それが大切なんだ
すべては雪だるまと同じです
命も時間も消えるからこそ美しい
そのぶん心に残るものは多大だから
限りあるものは永遠だから
跡形なくなっても雪だるまは雪だるまのまま僕の心に溶けず在ります
あのへんてこな笑顔のままの思い出が心のお庭に降り積もっているのです。
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溶けては消える
雪のように
僕の命もいつかは
溶けて消えてしまう
でもだからこそ
その儚さを精一杯に力にして
限りある命を降らすんだ 降り続けるんだ
さながら雪のように
僕は降り続けるんだ
真っ白な雪のように
ただはらはらと。
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僕は恵まれてる
いつでも住むとこ食うもんには困らない
仕事もあるし親だっている
それでもわき上がる欲望 それを抑えるかのように立ち向かう良心
明日という駅まで
僕はまた電車に揺られて窓の外の景色見る
なぜか夕暮れなのさ
いつも眺めれば
僕には明日という居場所と行き先がある
明日に行けばなにかしらの喜びがある
ガタガタ
ゴトゴト
夢の中でも落ち着かず
僕は少し不満顔
だけれどもうすぐたどり着くだろう明日には明日の笑える何かがある
信じてる
信じながら眺める茜色
さよなら
心は熱く熱く燃えている
今
僕は誓うよ
きっと明日にたどり着いてみせるって
それは思うよりも難しいことなんだ
昨日いた人が今日いないってこともあるから
明日行き鈍行列車
ゆっくりと のろのろと
走っていきます
然るべきそれぞれの命の長さで引かれたレールの上を走るよ
生きたいと願うかぎり何もなければね
人を誰でも乗せていくよ
確かな確かな明日まで
この僕でさえも
思わず口ずさむ
ありがとうのうた
目覚ましのアナウンス 明日にたどり着いた合図
聞こえたら
僕は呪文のように
眠い おはよう
単語を並べて
寝ぼけ眼
階段を千鳥足で下りるのさ
そんな繰り返しが幾度も幾度も続く
それが僕らの与えられしストーリー。
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今日という花が咲いて
昨日という花が散って
繰り返す日々
今いる今日も昨日という犠牲のうえに成り立ってる
だから今日がある
さよならとはあえて言わないけれど
散ってゆく今日に未練は沢山あります
でも
僕らにはその花の運命をどうにかできる力なんてないから
僕はただ見送るよ
消えていく今日に
どんなことがあったかな 一つ一つ思い出して考えている
誰かが思うよりも僕は悲しくて
誰かが決めつけている僕のイメージよりも僕は切なくて
沢山の涙を流せず抱えてるんだ
そして今日も
どんよりとした
気持ち 抱えて
朝が来る
僕の心の中には空が広がっていて
その空は時々曇ったり雨が降ったりするからその空模様によって気持ちも変わる
今 多分僕の心は土砂降りさ
昨日という種を蒔き
今日という花が咲く
そして また
今日という花が散り
明日という種を蒔く
今日と明日と昨日と過去と未来とたった今この瞬間と
いろんな次元に挟まれてる
いろんな問題に押しつぶされてる
それなのにそれを誰もわからない
他人事は他人事
風に流されてる葉っぱも同じ
そこにぬくもりのかけらもないです
血も涙も情のない
俗世界に押し込まれ
僕は今日も昨日と同じ気持ちを抱いてる
どうしてかなあ
昨日と今日は違う日なのにね 新しいなんてまるで感じないや
昨日の名残のように
僕は今日でも昨日と同じ僕だった
明日があるから
今日がある
昨日があるから
今日がある
続いてゆく日々
意味を持たせる事
そのすべてに
光があるわけじゃないけれど生きてみようと思ったのはなんとなくで
でも思いつきじゃなくて
そしてまた僕は新しい1日に同じ風体で挨拶を交わす
おはよう
さようなら
おやすみなさい
今日がまた明日に変わる
昨日が今日に変わったように
種を蒔けば花が咲く。