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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[228] 小さな王国
詩人:どるとる [投票][編集]


ほら見てごらん
雑草の中に営みがある
ありさんもミミズも雑草の中でそれぞれがそれぞれの営みを守るため暮らしてる
僕ら人間みたいにいつでも安全が保証されているわけじゃないんだ
大きいものは小さなものを食べ
それよりちょっと小さなものはそれよりちょっと大きいものに食べられる
弱肉強食はアフリカだけじゃなくこの雑草の王国にもあるんだ

小さな王国 何を話してるんだろうそこに住むありや虫さんたちは
この中にも
ちゃんと
生活がある
だから
むやみに
踏み潰さないで
じゃましないで
その一生懸命な
生き様を見て
見習う目をもてよ
人間はえらくない
すべての動物がすべて生きる権利をもってる
それをじゃまする権利は誰にもないはずさ

小さな小さな小さな王国は僕から見てもとっても魅力的な王国だけれどとっても危険がいっぱいの大変な王国なのさ

今日もありさん
虫さんよ
ごくろうさま
気をつけないと
思わず
踏みつぶしてしまうほど小さな住人よ
どこを住処にしようが金はかからないがとっても危険が伴うね
そんな小さな生き物たちの懸命な努力がいつか実ること願ってる

大きな大きな王国から
巨人の王国から
僕はガリバー
願ってる。

2009/10/04 (Sun)

[227] 笑う未来
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高度な未来をイメージしていたんだ
今みたいな貧乏くさい生活なんか抜け出して高笑いできる未来を待ってたんだ
それなのに何も変わらないふざけた未来

走り出すのなんて面倒だし
選ぶのなんて別にやりたくもないし
ただ生きてるだけでえらいものだと思っていたかった

暗い暗い未来の闇の中
深い深い水底の奥
遠い遠い過去ばかり見つめて
捨てきれないあこがれを抱えてる
きらめいていた
昔の光が今では嘘のように今にも消えそうさ

未来がこんなものにとどまった理由は知ってるけれど
悲しんで涙することさえ面倒でもう睡いから睡いから僕はどんな未来でも笑うんだ

それもまた人生を生きるために必要なあきらめという強さで

これがこれが僕の未来でもう何もここからじゃ変わらないならそれはそれでいい

暗い暗い暗い未来のその中で僕はいつまでも変わらないうたをうたうよ
誰にも届かず誰にも届ける気もない自由すぎるうたをうたうよ
歌声はカマイタチ
何もかも切り刻む
過去の過ちや今の危機的状況さえも切り刻んでしまうから
僕は悲しくないよ
嘘じゃないよ
こんな未来にだって笑いどころはあるよ
ほら小さくても輝きは隠れてる
恥ずかしそうに僕に笑いかけているよ

そして今日も夕暮れ
もう1日は終わりだ
そして明日は再び
僕をおそうだろう

それでもそれでも
未来があるかぎり
僕は死なないぜ
負けるもんかと
睨みつけるぜ
どんな未来がどんな形で僕に殴りかかってこようと返り討ちにしてやるぜ
僕は根性だけなら誰にも負けないから
この根性と聞き分けのなさで走りつづける

僕は誰より回り道の遠回り
だけれど確かに楽しい道
限らないさ
誰にも言えないさ
僕が歩んだ未来が間違ってたなんて
夢が叶わなくたって悲しくたってなんだっていうのさ
笑ってやるさ明日の未来も。

2009/10/04 (Sun)

[226] 神様のペット
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なぜ僕らはこの世界に生まれたんだろう
親がいて先祖がいて
そしてはるかずっと前の地球には僕が今いる理由の起源が生きていた
猿みたいなころもあれば魚みたいなころもあっただろう
そしてそれは

僕らは地球という小さな謎めいた球体の中でこれからどんな進化を遂げていく?

神様にまるで飼われてるようなそんな生活の中
だとしたら僕らは限りなく神様の従順なペット
餌だといって与えられたこのきらめく欲望の塊 金 金 金
そしてその金でなにかを得てはまた金を稼ぎそしてまたその金で尽きない欲望を買いまくる

そんな立場の僕らには首輪の代わりに死という時限爆弾のタイマーがセットされている
神様は残酷なほど利口だからいつまでもいつまでも僕らを飼いつづけることはしない
飼い殺すのさ
平等な終わりを与えて
誰からとはなく順番に
人は皆
神様に知らず知らずのうちにお手をするように操られてるのかもしれない

ワンと鳴かなくても僕らは所詮
見えない神様のペット
居もしない神様のペット。

2009/10/04 (Sun)

[225] 風の旅人
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踏みしめるこの一歩一歩がいつか
きれいな思い出になる
一歩踏み出したら後ろには下がれない
前に進むしか僕らに道はない
アシアトは生きた証じゃないよ
だって見えないのだからなんて悲しいことつぶやいて
だけれど生きた証なんていつか何もかも無くなるから何を残しても悲しいだけさ
それでも僕はあなたにだけは覚えていてほしいんだ
いつまでも忘れないで覚えていてほしいんだ

流れ去る日々の風に吹かれながら宛もないまま
旅人の装い気取っても行く先は僕のこの足だけが知ってるから
マニュアルやコンパスなんて必要ない
自由な風のように自由に勝手気ままな旅をするんだ

向かうべき場所などいつも変わるんだ
いちいち決めてなんかられない
旅人はそうつぶやいて空を見上げた

行くべき場所はこの世界のどこにあっても見上げれば同じ空がどこからでも見える
だから悲しくない
悲しくないのさ

なんてヤセガマンする旅人はまた風に吹かれて風が吹くほう
気の向くほうへ進む
風の旅人

風から生まれ
風のように消える
そんな毎日がこのまま続いていけば幸せ

キミはどうだい?
僕とはまた違う気持ちかい?
それもまた正解だ
間違いなど無いよ

だから思ったまま
旅するがいい
この世界を
この世界を
いつか本当の風にもどる日まで
風の旅人よ
風の旅人よ

今 また 新しい
夜明け
1日の幕開け
さあ 高鳴る胸抑え
ドキドキが加速する
そんな朝に目覚めたら僕はまた歩き出すだろう
もちろん行き先なんか皆無さ。

2009/10/03 (Sat)

[224] 咲いた理由 咲く理由
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ここに咲く理由
探したって無い
ここに咲いてる理由
ここに咲いた理由
好きで咲いたわけでも
願って咲いたわけでもない
なのになぜかいつの間にか僕はここが好きだよ 落ち着いてる

咲いた理由を探すなら咲く理由を探すぜ
生まれた意味などもとから無いのだから
これからさ大事なのは
だから生きる意味を探していくんだ この世に産声というはじまりの合図を出したんだ

ゆらゆら
揺れてはなびく
ひらひら
散っては咲く
どこかで
今日も
そんな
繰り返しの中
僕らは今日も
見つからない
咲いた理由を
探している
今日は今日の
明日は明日の
咲いた理由を
探している

住めば都というけど
本当にそうだと知ったのはここに咲いたからだ
だから何もかもが不運だったとは言えないね

咲いたことを幸運に思い
咲ける今をまた幸運に思い
咲いていくこれからをまたまた幸運に思う
そんな気持ちでいつか咲いてきた日々を幸運に思い散ってゆく悲しさをそんなあたたかい思い出で埋められたらそれは幸せなんだろう

それがきっと
咲く理由だ
そしてきっとね
咲いた理由だ

こんな気持ちを
感じるため
そんな心を
手に入れるため
僕らはここに咲いたんだ そして散ってゆく悲しさはそんな気持ちで最後は笑ってゆるせる
そんな人になるため人は咲くのだろう
何度でも

たとえばそんな理由で生きてるとしても悪くはないだろう
見つかるまではそんなえらそうな理由にすがるよ

花のようにただ
悠然と地に根を張り
花としての一生を花として最後まで生き通す
そんな姿が輝いて見えるから
僕も何も飾らず無理して人とは違う色を探すことばかりしないで平凡でもただ人として生きていく
それがきっと本来の人の姿
僕はただの人だ
それでいい咲く理由なんて。

2009/10/03 (Sat)

[223] 
詩人:どるとる [投票][編集]


僕が見てるこの空は果てしないもの
だけれどいつか僕が死んだなら
そんな果てしない空も跡形もなく消えてしまう
誰の瞳に映る空でもかならずいつかは跡形もなく消えてしまうさだめなのさ

空を見上げるそのたびに抱く思いは
いつか嘘になるね
この夕暮れの茜色と同じように真っ赤な嘘になるね
だって果てしない空は死んだら何も無くなるから

だけれど見えない
空を見上げる
僕が死んでも
心に広がる空が
今度は僕の心に映るのさ
それだけは
それだけは
嘘にならないから
果てしない空と銘打っても嘘にはならないはずだ

だから僕の中に広がる空は死なないよ
命の息吹きが途絶えても空はずっと人の中で永遠に果てしないまま広がってるんだ

そんな思いで僕は
いつも空を見ている
この空とさよならする日が来ても僕はまた会えること信じてるからさよならは言わずにさよならするさ
空は心に広がるから
空は死なないからさ

僕はいつものようにただ目を閉じて眠るように旅立とう
胸をなでるような優しい風に抱かれて

今はまだ来ない
遠い遠い未来での話
なぜか浮かんだよ
空が映したよ 心に。

2009/10/03 (Sat)

[222] 損得
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新しい何かを得るためには
違う何かを失うしかない
損得の掟は不死身だから死なない
ずっと人の隣で笑う
今日も僕から何かを奪い何かを半ば押し付けるようにして与えながら

得た何かで僕はまた何かの代わりにして失いまたその何かで何かを得たりして繰り返す損得の連鎖

過去に得たもの
失ったもの
これから得るもの
失うもの
すべては損得のなすがままただ僕はどちらかを選ばざるを負えない

その選択からは逃れられないから
損得の呪縛からは。

2009/10/03 (Sat)

[221] 時々どうしようもなく悲しくなる
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時々どうしようもなく悲しくなるんだ
涙があふれて止まらなくなるんだよ
こみ上げるのは誰かへの憎しみかな
それとも孤独な今に慣れてしまった自分への小さな怒りかな
雨は放っておけばかならずやんで晴れ間がさしこむ
けれど心に降る雨はそうもいかないよ
ずっと記憶の世界の中に降り続ける
忘れられないかぎり
忘れられないから雨は降っているのだけれど
それにしても時々どうしようもなく悲しくなる
悲しくなる
卑屈になる
誰の言葉にも耳を傾けたくなくなる
ふさいだ耳には誰の励ましも雑音と同じさ

今 こうして 過ごしきった1日が幕を閉じる
夕日の赤い色でもう悲しくなるくらいおおしまい

そして気がつけば
またつぶやいている
時々 そう 時々だけれどそのつかの間の時間がとてつもなく重く自分を苦しめる

切なさと悲しみの波が押し寄せる夜
なぜか世界が今日で終わってほしいだなんて悲しいことを思う夜 永遠に眠ってたい

時々は笑って
時々は泣いて
そのほかは
つまらない苛立ちや
無表情で過ごす
あたりまえなことがこんなにほら言葉にすれば悲しいくらいカンタンだけれど生きてる人にはそれがとてつもなく苦しくてまた素晴らしいんだ

心は行き場をなくした旅人のように
さまよい続ける
果たして僕は
明日へ向かうべきなのかここで旅を終えようか
さんざん迷い続けても答えはいつも白紙のままで日々は無意味なほどに消える

時々死にたくなるほどため息があふれて
それでも死ぬだなんて勇気すらもなく
ただ泣くばかり
子供みたいに

それでも夜は過ぎて
死ねないから
朝が来て
僕らは選ぶまもなく
仕事へ 学校へ
急いでゆく

目の前の生活から追いかけられるように逃げ惑う

リタイヤしたいけど 明日が僕を睨んでる
やっぱり死ぬ苦しみより生きる苦しみを選んだ。

2009/10/03 (Sat)

[220] 青空の下に咲く花
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僕の心の中に映る思い出はいつの日か消えてしまう跡形もなく
たとえば見上げた瞳が映し出す空も生きているあいだだけしか見られない限りある景色だ
あたりまえなことかもしれないけれど考えてみたらなんだかはかないね

それでも人は新しい思い出をつくる
それでも人は空なんかいつでもみれると笑うだけ
増えていくのは思い出で消えていくのはあの空か
思い出もいつか消えて
それを悲しんでも空が消えたことなどどうでもいいと思う気持ちさえも消えてしまう
そんな悲しい未来がいつか僕を喰らうのか

それでも それでも
だららといって
思い出をつくること
下ばかり向いていること変えることもなく僕らは今日もまた何かを失い何かを得てはそれに笑いかけているだろう
泣いたりもするだろう

そんな日々を繰り返していつしか
空は僕の瞳の中で跡形もなく消え失せ
世界は混沌に沈む
ただのひとつもあの世にはもっていけず
せっかくつくりあげた思い出さえ無意味なものであるかのように思わさせる
そのむごさに嘆いても帰る場所は生まれた場所と同じように
空から生まれた僕らは空へと帰るだけだ
幻の中へ 夢の中へ

思い出をどこかでもう一度 種から花へと咲かすことができる日を
待ち望みながら
忘れてた空をもう一度 笑顔で見上げられる日まで僕はさよならは言わないよ

はじまりはまたここからはじまってゆくのさ

終わりなど無い
空はまた見れるさ
そんなときだけ欲する存在の証
そして思い出を強く強く抱きしめて
もう一度 刻みはじめた時が命を終わりまでつなぐ
輪廻するように
命はまためぐり
同じこの場所で
もう一度 もう一度
咲けるでしょう
咲けるといいな

あたりまえだとバカにしていたあの青空の下にもう一度花のように生まれたい
そしてまたつくるのさ
いちから思い出を。

2009/10/03 (Sat)

[219] ザクロ派
詩人:どるとる [投票][編集]


人もまた、
見た目の美しさより
中身や内面の美しさのほうが大切で
見た目がどんなに美しくても中身が腐っている果実もある
だから醜くたって食べてみればわかる
その果実の良さが
その果実のいい意味での裏切りという見た目と味とのギャップが

だからザクロを食べてごらん
食べず嫌いは失礼に値しますよ

一番いいんだ
ザクロの甘さが
一番いいんだ
心の美しさが
重要なんだ

だから僕はりんごやメロンよりもずっとザクロを食べザクロを愛す
迷わずザクロを頬張るぜ 失礼の無いようにまるごとガブリといただくぜ。

2009/10/02 (Fri)
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