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地デジなんてハイカラな時代が来るってさ
色気づいた少年や少女みたいに見た目ばかりにこだわって
ほら見えるでしょ
きらめく未来の姿
でも輝いてるのはそんな世界が金をバンバン出して作り上げたきれいなだけの街と身につけた高価なだけのドレスだけだよ
ようこそおいでくださいましたここは デジタル帝国
住む人 すれ違う人
みんなみんなミョウに派手な身なり
そして様々な人の願いや欲望や思いが絵の具みたいにベチャベチャと塗りたくられた街だよ
でもその中で僕や僕のような少数の人がそんな流行りや流れ取り残されてアナログ人間としてアナログ帝国に住まうのだ
なんでもかんでもデジタル化する世の中は大好きな地球さえ人の心さえデジタル化できるとでも思ってるのかな
ほんとうにおこがましい考えだ
機械で何が
情報で何が
生まれるの?
そして行き過ぎた未来を視野に入れてるのかな
進む未来
僕らアナログ人間だけが取り残されて立ち往生
ポカンとしながら
まるで退化していくかのように置き去りにされる一方
そんな人たちの存在を忘れないで
みんなで行こうよ
つくろうよ
ほどよく やさしく
おごそかに
しかるべき未来
アナログとデジタルが五分五分くらいに混ざり合った未来へ進むため
僕は心までは
この思いまでは
腐っても憧れても
デジタルにゃ染まらない
今 思う 現在進行形の未来の進歩の中で
要らないものが退化するならば要らないデジタルはあるとは思わないかい?
自然のままが一番人にも世界にも優しいのに今日も賢い人は
今という鏡で未来の服選びをしている
果たしてそんな人たちにゆだねられた未来はどんな醜い姿で僕らを襲うのか今からゾッとする
返り討ちのように
跳ね返る僕らの愚かしさが招く最終結末
地球が涙声で叫ぶ
「この怨みはらさずしておくべきか」と。
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今が幸せで満たされててもね
いつかは過去の自分に腹をたてるよ
あの時 ああ 頑張っておけばよかった
なんてねことを言っても時は戻らない
時すでに遅し
神様もそこまで責任持てない 慈悲も何もありゃしない
そして夢から覚めたように僕は日々のタイムトンネルをくぐり抜けて
未来を旅するタイムトラベラーみたいにやがて未来に行くよ
細かいこといえばぶっちゃけ一秒後だって未来は未来だけれど
僕がいう未来はもうそれはそれは遠い未来で僕がたとえばさ
今のお父さんくらいのじいさんになってるころだよ
そうさ 誰だって後悔はするよ
人生には後悔はつきものだよ
だけれどそれをなるたけ少なくすることで幸せはふくらむとは思わないかい?
大事なのは限りなく今を見つめることだが果たしてそれだけで自分の人生そのものを輝かせるにいたるとお思いか?
若気のいたりと笑うばかりの僕よ
今を笑ったら
今を休んだら
今を捨てたら
今を逃したら
もう次はないのさ
だって考えてもみろ
こうして目をつむってすぐに開けたって 時間は確かに過ぎてるだろう
だから死ぬのなんてあっという間だ
そんな具合に気づいたときにやればいい
なんて努力や頑張りに結果なんてありはしない
大事なのは過去から未来に向けての一歩一歩の積み重ねの連続だろう
足跡もたいして残さないでなにを未来で築けるとお考えか?僕よ
いいか?
よく聞け?
ノウテンキもいいけれど目覚めればこの今も未来の今に成り代わってるよ
紙芝居みたいにあっという間に未来という次のページにジャンプしちゃうのさ
それをわかっていてもなおあくびしてさ
無視をきめこむ自分にあきれかえる心の中の良心的な僕
それをなんとも思わず眠りこけようとする表の僕
最後の忠告だ
キミは自分の人生をもう若くして蹴ったのかい?
勿体ないぜ!
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今日も大変にお疲れのご様子でご帰宅さ
さんざん社会の風というやつに痛めつけられてきた
僕にはやたらめったら誰彼かまわず切り刻むつむじ風も同じで
重い足どり 開くドアは深緑色
着替えもせずに倒れるようにベッドに向かい身をあずける
ため息で白く曇る眼鏡
かすかに見えた三日月を最後に意識はなくなる
現実と同じで冴えない夢の中をさまよいながらやがて唐突に目覚めれば寝過ごして慌てて支度をする
そして繰り返す
明日も今日と同じ生活を
変わらないことが幸せというならそれは僕には間違えだ
だって変わらないということはとても不幸なことだからさ
変えようと思わない気持ちが変わろうとしない気持ちが変わらないことは一番
だけれどね
今日という一日の虹をわたればすぐにそんなひそやかな悩みさえどうでもよくなる
今日は今日のこれ
明日は明日のあれ
あれやこれやであれよあれよというまに過ぎてゆく日々
浪費していく時間
気力と体力のムダ使い
いろいろあれどもほんとのとこは別に今この時が平穏ならいいと笑う
だって今といういくつもの今の積み重ねで未来がつくられるならそれなりでいるだけでそれなりの未来が出来上がる
ただ僕はそれを待つだけだ
多くを望まない
僕にはたいそうな未来など要らない
だからそんなに頑張る必要はなくほどほどに生きていくだけ
それが今のところ僕の気持ちです
夢から覚めたら
そこはいつもの部屋
カチカチといつまでも時を刻む古びた目覚まし時計と買ったはいいが飲み忘れてすっかり冷めきった缶コーヒーが整然としたこの部屋の空気にとけこんでいるだけだった
そしてふたたび虹をわたれば僕はもう昨日の悪夢がまるで夢だったかのようにへらへら笑うしまつ
しまりのない笑顔
生活までもがしまりのない乱れきった稲妻のようなくだけた流れ
そんな現状にただ立ちつくす。
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「天使なんてこの世にいるのかなぁ」
なんていう君に僕は続けていいます
天使はいるよ
すぐそこに
「え、どこ?」
君だよ 僕の天使ちゃん
羽根はないけれど
それをのぞけば
君は僕の天使ちゃん
七色の虹渡る
涼やかな雨上がりの風に吹かれながら
僕たちは手をつなぎ
見つめ合って
そんなジョーダンに花を咲かす
でも僕は君を本当に天使だと思うときがあるんだ
疑わないで 羽根のない天使ちゃん
僕の心の空で羽ばたいていてねずっといつまでも天使のままでそばにいるだけでふくらむ幸せと値段のない笑顔の星を降らせて
天使の君へ
今 僕は願う。
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我ながら上出来の作り笑いを浮かべてる
一日中ずっと顔面に貼り付けていたその作り笑い
まるで仮面のように
人々は今日も嘘と本音のダンスを踊ってる
たのしそうに見せかけて
乗り過ごしてもいいはずの電車にさえムキになって乗り込む僕は周りのスピードに遅れをとるまいとつい流されてしまった
真っ赤な夕陽が沈むから僕の目には涙
にじんでゆくその景色をただずっと見ていた やがて夕闇が空を黒く染めたら家に帰ろう 逃げるように
僕が見てる空なんてまだまだ小さい空
何歳になってもきっと僕には何も見えない
それでも僕はこの世界で自分だけを信じて泣くも笑うも最後は死んでく
そんな物語を読み終わって一息つくころには僕はあの世だね
昨日の延長みたいな繰り返しがまた繰り返し繰り返されて
僕は自分の人生を死ぬまで今日も完成に向けて書き続ける悲しい悲しい画家なのさ
でも今日も笑ったよ
最後は悲しいけどつかの間の喜びで気持ちすべてさらわれてしまう
我ながら我ながら
上出来の今日だった
その出来映えに思わずこらえてた涙が…
悲しいだけじゃない
わかってても僕には悲しみと喜びのふたつをわけてしか見ることができないから
この雨がやむまで
しばし泣くための時間が流れるよ
心なしか夜空を我が物顔で浮かぶ月もおだやかな気がする
そしてまた筆を入れる今日
人生デッサン
はじまります
書き始めは
新しい朝の陽射しから。
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雨と涙に濡れながら
憂う私を濡らす雨
これ以上濡らしどころが無いほどにびしょ濡れの心にさらに雨を降らす惨い雨雲
一体 いつまで涙を汚い鼻水と愛想笑いでごまかせばいい?
雨と涙に濡れながら憂う私は考える
頭の中が空になるくらいに様々な思考のかぎりを試みる
されどわからぬ雨の狙い
私は雨の気持ちにはなれないから雨をただ憎むことしかできないから
ただ私は憂うだけ
憂いそして濡れるだけ
雨が降るから
しとしと、と
この宇宙にただひとつ人々の営みがゆるされた青くまるみがかかった世界に。
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今日も明日も
なにかとやたら忙しい
だけれど生きていられるだけで笑いは勝手に起こる
悲しいことさえ過ぎてしまえば昔話
だから
そんなにいつまでもしょげていないでさ
どうせ今日も明日もまた笑えるんだから
悲しいことをわきまえたうえで飛び込んで笑ってやれ
今日も明日も繰り返す日々の波にまたがって
乗り過ごした電車
置き忘れた傘
次々に起きる災難
それさえ過ぎてしまえば笑い話
涙の雨の中をさあ目をつぶって走り抜ければそこはきっと素敵な夜 素敵な夜だよ
今日も明日も頑張んなくていい
無理はしないで
焦らないで
ゆっくりとペースを乱さず進めれば
それは幸せというものでしょう
僕はこれ以上無いくらいにうなずいた
ちょっとだけ
ちょっとだけ
生きていく自信
歩いていく自信
もてた気がした
そんな夜。
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心を決めて飛び出したのにその瞬間を待ってたかのように降り出した
悪魔のような冷たい雨
気が滅入るほど冷たい雨
予想どおりの冷たい雨
的中してもなにも嬉しくないね
だから涙もでやしない。
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人から人へおくられる気持ちはまるでプレゼント
投げたり受け取ったりの投げ合いっこ
キャッチボールみたいにプレゼント渡しあい受け取りあう
素敵な気持ち
交わす言葉
形としてじゃなく
見えない
気持ちのプレゼント
フォユーあなただけに
ちょっと恥ずかしくて
かなり素晴らしい
そんな人から人へのプレゼント
僕は開けて見るまでもなく中身はわかってる
受け取る君だって
それは見なくてもわかる愛の言葉
そして誓いの言葉だからさ
見えなくたって
心でわかるんだ
その箱の中身
その箱の中身
たったひとつの
たったひとりにしかおくれない人生で多分一番重くて尊い愛にあふれたプレゼント
それを今僕は君におくります
受け取ってね
僕はもう君におくったらほかの人にはあげられないさ
そうそれだけで誓いは永遠になる
永遠になるのさ
プレゼントひとつで
プレゼントひとつで
ふたつの輪っかはひとつになるのさ。
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君が好きだよ
ラララ
でも恥ずかしいから
ラララとごまかしてた
ごめんねも言わなくちゃね
ちゃんと
前を向いて
歩いていくからね
君にふさわしい男になるよりもずっと君に頼られるような男になるから
ずっと僕を
変わってく僕を見ておくれ
ラララはもう使わないから
愛してる…
ずっと君を
ずっと君だけを
愛してく…
何かとラララ
ごまかされてしまう世界の中で僕らはへたくそでもごまかさずに言うよ
強くなるよ
君に言うよ
ラララではなく
愛してると
言うよ
それは そんな気持ちは誰にでもあるはず
だからおのろけでもつまらないジョーダンでもない
素直な気持ちを形にしただけ
それだけさ
悪くいっても良くいっても
それだけさ
ただ愛してるだけを気持ちごと受け止めてほしいだけだ
君に
君に
ラララ
ラララ
流れる世界で
僕は君に言うよ
愛してる
繰り返す愛の言葉
ごまかせない
透明な言葉。